初めての授乳(母乳)

初めての母乳

おっぱいをあげることは、ママになったよろこびを最も感じられる瞬間のひとつですね。母乳の基礎知識から与え方までを見ていきましょう!

母乳はなぜいいの?

母乳は、生まれたばかりの赤ちゃんでも摂取できる貴重な栄養源です。栄養として完璧なだけでなく、実は「おっぱいをあげること」自体にも赤ちゃんとママにとってたくさんいいことがあるのです。

母乳は栄養バランスが完璧!

哺乳動物の母親から出る母乳は、いずれもその動物の赤ちゃんが育つために必要な栄養バランスが完璧に整っています。その証拠に、おっぱいしか飲まない時期でも、どの動物の赤ちゃんもぐんぐん育ちます。

でも生まれたての赤ちゃんに牛乳を飲ませてはいけないのはどうしてでしょう。牛乳は牛の赤ちゃんには合っていても、人間の赤ちゃんにはまだ消化しきれないたんぱく質があるからです。

母乳の成分は動物によってそれぞれなので、「人間の赤ちゃんは、人間のママのおっぱいが一番」ということですね。

ちなみに授乳用ミルクだけでも赤ちゃんがちゃんと育つのは、ママの栄養豊富な母乳をお手本にして作られているからなんですよ。

特に初乳は大事!

「初乳」とは、出産後1週間くらいの間に出る黄色く粘りのある母乳のこと。その後に出る母乳に比べて、脂肪や糖質が少なく、赤ちゃんを病気から守る抗体をたくさん含んでいて、免疫力を高めてくれるのです。特に、出産後数時間が最も抗体の濃度が高いので、初乳はできる限り飲ませてあげたいものですね。

赤ちゃんとママの最大のコミュニケーション

おっぱいを吸うことは、まさにママと赤ちゃんのスキンシップ。栄養を与えることと同じくらい、赤ちゃんにとってはママの愛情を直接感じる大切なコミュニケーションの時間です。ママも親になった喜びを心身ともに実感できる至福のとき。おっぱいを吸いながら眠ってしまうわが子についうっとり、なんて体験も、授乳期間ならでは感じられることですね。

ママの体にもいい!

母乳授乳で赤ちゃんに乳首を吸ってもらうことで、子宮の収縮を促すホルモンが分泌されます。このホルモンは産後の体の回復を早めてくれると言われているので、母乳をあげることはママにとってもいいことなんです!

おうちで初めて母乳をあげるとき

ほとんどのママは、入院中の産院で赤ちゃんに初めて母乳をあげる経験をすると思います。ここではおうちでママが一人でする場合の「初めての母乳」についてみていくことにしましょう。

母乳授乳の手順

おっぱいのあげ方は、入院中に産院で教えてもらえるので、わからないことはこの機会に助産師さんなどに聞いておきましょう。

おうちで授乳する際の流れは下記の通りです。

1)おむつが汚れていたら取り替えておく

おしりが汚れていたら赤ちゃんも落ち着いておっぱいに集中できませんね。まずはおむつを見てあげましょう。

2)ママの手をキレイに

まずママの手をきれいに洗い、清潔にしましょう。

3)赤ちゃんを抱っこして、乳輪部までくわえさせます

赤ちゃんの顔がママの胸に来るように抱っこします。クッションなどに赤ちゃんをのせて、ママも赤ちゃんもラクな姿勢が取れるように工夫してみましょう。

乳房を手で支えて、赤ちゃんの鼻をふさがないようにしながら乳輪部までくわえさせます。

4)タイミングを見て、左右の乳房を交換

片方3~5分を目安にして、最初に吸わせていた方と逆の乳房を吸わせます。その際、乳輪部近くの乳房を軽く押すようにして、赤ちゃんの口をそっと離してあげてください。強く引っ張ると乳首が傷つきやすくなるので気をつけましょう。

5)げっぷをさせる

授乳が終わったら、赤ちゃんをママの肩にもたれかけさせるようにタテに抱いて、背中を軽くトントンとたたき、母乳と一緒に飲み込んだ空気を吐き出させます。

6)赤ちゃんのお口まわりをキレイに

赤ちゃんのお口まわりについた母乳やげっぷで吐いたものを、やさしくきれいに拭き取ってあげましょう。

7)「あとしぼり」をする

ママのお乳に飲み残した母乳が残っているようなら、乳輪部を押して絞り出しておきましょう。飲み残しがあると次の母乳がうまく作れないためです。

8)ママの乳首の水分を拭き取る

授乳後は乳首の水分を軽く拭き取って身支度を整えます。授乳期間中はお乳がはって漏れることもありますから、ブラジャーに専用の母乳パットを入れておくと便利です。

母乳授乳で悩んだら

おっぱいが出にくかったり、赤ちゃんが上手に飲めなかったりすると、とかくママは悩みがち。初めてだとちょっとしたことが不安になってしまうけれど、赤ちゃんの体重が順調に増えていれば大丈夫!

おっぱいの量で神経質にならないで!

おっぱいの量でママが悩みがちなことのひとつが「ちゃんと飲んでいるかわからない」ということです。飲んでくれているみたいなのに、ママのおっぱいの張りがいいとそう感じてしまうママもいるようです。

ミルクと違い、量を具体的に目で確認できないので心配されるようですが、赤ちゃんの機嫌がよく、体重がちゃんと増えていて、おしっこやうんちがちゃんと出ていれば大丈夫。毎日のことですから、神経質にならずに臨みましょう。

おっぱいが出ない

おっぱいが出にくい場合は、乳管が開通していない可能性があります。乳管とは母乳の出る出口のことで乳房の中に何本もあります。なるべく数多く開通させるために、軽くマッサージをするとよいでしょう。また、乳房がかたい場合は、授乳前の乳房のマッサージも効果的です。(マッサージの前には手と乳首を清潔にしてから行いましょう)

乳管を開通させるには?

乳輪をつまむように前に引き出します。

 

 

乳輪全体をひねり乳首を引きのばすようにしてから離します。
(乳管がつまっている場合は白いつぶのようなものが出ます)

 

 

これを繰り返します。

授乳前のマッサージ

両手で脇から乳房を数回持ち上げるようにやさしくもみます。



片方の乳房ずつ、乳房の付け根から乳首に向かってもみほぐすようにします。

※おっぱいが張った時の対処については「産後の体編:Lesson1:おっぱい」で詳しくご紹介しています。

それでもおっぱいがでなくても…

マッサージをしても母乳がでなかったら、授乳用ミルクを利用すればいいだけなので大丈夫です。今のミルクは赤ちゃんがそれだけで育つのに十分な栄養バランスがとれていますし、ほ乳ビンを使った授乳でも、赤ちゃんをしっかり抱いて見つめてあげて、愛情たっぷりに接していれば、スキンシップにも全く問題ありませんよ。

※授乳用ミルクの栄養などについて詳しくは「初めてのミルク」を参考にしてください。

update : 2018.10.01

  • お気に入り機能はブラウザのcookieを使用しています。ご利用の際はcookieを有効にしてください。
    また、iPhone、iPadのSafariにおいては「プライベートブラウズ」 機能をオフにしていただく必要があります
  • cookieをクリアすると、登録したお気に入りもクリアされます。

Share