初めての授乳(ミルク)| 飲ませ方のコツや手順

初めての授乳(ミルク)| 飲ませ方のコツや手順

赤ちゃんの体にとって、母乳は最も良い栄養素。でも、母乳でがんばりたい!と思っていてもおっぱいの出方は人それぞれ。がんばっても分泌量が少なかったり、ママの体調がよくない時もありますよね。そんなときのためにあるのが、赤ちゃん用ミルク。長年粉ミルクが主流でしたが、現在は液体ミルクも市販されています。進化している赤ちゃん用ミルクについて、基礎情報から見ていきましょう!

監修者プロフィール

難波直子さん
NPO法人育児サポートdouce.理事長 兼代表助産師

助産師歴25年!のベテラン助産師 難波さん。
新型コロナウイルスの影響で対面での両親学級が中止となり、不安を抱えるママやパパに向けて妊娠中に聞いておきたい身体の変化や注意点、またおむつの替え方などを楽しく分かりやすくお届けします。
ムーニーサイトで大好評の「ムーニーちゃん学級」の講師を務めています。

ミルクだけで赤ちゃんは育つの?

授乳用ミルクは母乳をお手本として作られています。研究・技術の進歩とともにミルクの栄養成分は日々進化しています。

ミルクでも赤ちゃんは必要な栄養を得られます

赤ちゃん用の粉ミルクは、正式には「乳児用調製粉乳」と言います。近年日本でも販売されるようになった液体ミルクは「乳児用調製液状乳」。
赤ちゃん用ミルクはさまざまなメーカーのものがあり、成分がそれぞれ異なっている部分もありますが、実は基本の成分と配合量は法律で定められているのです。
離乳食が始まる前の赤ちゃんは、場合によっては赤ちゃん用ミルクだけで育てられることもあるので、赤ちゃんがちゃんと成長するのに必要な栄養分を「乳児用調製乳たる表示の許可基準」で決められているのです(粉ミルク、液体ミルクとも)。
いずれのメーカーも、母乳をお手本として作っているので、研究開発が進み、いまの赤ちゃん用ミルクはかなり優秀! 人口ミルクだけでも赤ちゃんの栄養は十分補うことができます。

ミルクでも赤ちゃんは十分育ちます

メーカーによって成分が違うのはなぜ?

メーカーによって違うのは、法律で決められている成分以外の、オリゴ糖やタウリン、DHAなどプラスαの部分。それによって価格も違っています。はじめはママやパパが良いと思うものを選び、その後少しずつ赤ちゃんに、より合うものを見つけてあげましょう。

液体ミルクって実際のところどう?

最近は日本でもいろいろな種類の液体ミルクが売られていますね。栄養的には上記のように、粉ミルクと同じように国で成分が決められているので、液体ミルクだけでも赤ちゃんは十分に育ちます。
液体ミルクは調乳せずにすぐに飲ませられる便利さがある一方、価格では粉ミルクより割高です。また、消費期限が粉ミルクより短いという点もあります。そのため、非常用にしていたり、おでかけ用に利用している先輩ママ&パパが多いようです。

粉ミルク授乳の手順

粉ミルク授乳は、調乳して飲ませるため、いろいろな道具が必要となります。大切な赤ちゃんが口に入れるものだから、清潔に保つことを心がけたいですね。

授乳に必要なグッズ

作るとき・飲ませるとき

赤ちゃん用粉ミルク
ほ乳ビン
お湯を沸かすもの(専用の調乳グッズもあります)

お手入れ

ほ乳ビンや乳首専用の洗浄ブラシ
消毒用のグッズ

粉ミルクの作り方

  • 実際には、各ミルクメーカーの説明書に従ってください。ここでは一般的な作り方をご紹介します。
  1. 70℃以上のお湯を半量くらい入れる

    消毒済みのほ乳ビンに、一度沸騰させた後、70℃以上のお湯を分量の半分くらい注ぎます。

  2. 粉ミルクを入れる

    赤ちゃん用ミルクに付属の計量スプーンで分量の粉ミルクを入れます。

  3. 混ぜる

    軽く振りながらよく混ぜます。

  4. 残りのお湯を入れて混ぜる

    できあがり量まで残りの湯冷ましを入れ、泡が立ちすぎないように振ってよく混ぜます。

  5. 乳首をつける

    乳首のついたキャップを閉めます。(閉めすぎると出にくくなり、ゆるすぎるとモレやすくなるので調節しながら!)

  6. 適温に冷ます

    ほ乳ビンの本体部分に流水を当てたり、水を張ったボウルなどに浸けて人肌くらい(ママの手首の内側に数滴たらして少し温かく感じる温度)に冷まします。

ミルクの飲ませ方

  1. 空気が入らないように飲ませる

    赤ちゃんを横抱きにして、乳首を口に含ませて乳首部分にミルクがたまる程度の角度にほ乳ビンを傾けて飲ませます。(乳首部分に空気が入らないように)。

  2. げっぷをさせる

    飲み終わったら、赤ちゃんをママの肩にもたれかけさせるようにタテに抱いたり、膝の上に赤ちゃんを座らせて、背中を軽くトントンとたたき、母乳と一緒に飲み込んだ空気を吐き出させます。背中を叩く位置は、胃にあたる部分の背中の真ん中あたりです。真ん中より少し下から、真ん中に向けてトントン叩いたり、さすり上げたりするのも効果があります。げっぷは毎回出る赤ちゃんと出にくい赤ちゃんがいます。5分程度げっぷをしても出ない時は、お顔を横に向けて寝かせて様子をみましょう。

  • 飲み残したミルクは時間が経つと雑菌が繁殖してしまうので、保存せずに捨てて、その都度新しいミルクを作ってあげてくださいね。

ほ乳ビンのお手入れ

  1. 丁寧に洗う

    飲み終わったら、雑菌が繁殖しないようにできるだけ早く洗いましょう。ほ乳ビン、乳首とも、すみずみまでカスが残らないように、専用ブラシなどを使って丁寧に。

  2. 消毒する

    洗ったほ乳ビンは消毒しておきます。消毒には下記のような方法があります。

電子レンジ消毒
専用のキット(ボックスなど)に、ほ乳ビンと乳首を入れ、指定された量の水を注いで電子レンジで加熱します。

薬液による消毒
専用の容器に市販のほ乳ビン専用の消毒液を入れ、ほ乳ビンと乳首を定められた時間浸けておきます。

煮沸消毒
大きめのお鍋にお湯を沸かして、沸騰したところにほ乳ビンと乳首を入れて消毒します。ほ乳ビンは約10分、乳首は約3分煮て、やけどをしないように専用のトングなどで取り出します。

  • いずれの場合も消毒が終わったほ乳ビンと乳首は、清潔な場所に保管しておきましょう。

液体ミルクの授乳法は?

海外製の液体ミルクには哺乳びんのように乳首が付いているものがありますが、日本製のものでは、別売りのアタッチメントを付けたり、哺乳びんに移し替えて授乳するものがほとんどです。
液体ミルクは哺乳びんに入れ替えれば基本はそのまま授乳できて、後は粉ミルクと同様です。
「常温のままでいいの?」「粉ミルクのように人肌の温度に温めなくてもいいの?」と思うかもしれません。粉ミルクが人肌で与えると言っているのは、調乳の際に衛生上、70℃以上のお湯で一旦溶かすため、赤ちゃんが飲みやすい温度(=人肌)に冷ましているだけなのです。だから赤ちゃんが嫌がるほど冷たくない限りは常温で与えても大丈夫。冬場などに温めてあげたいと思うときは、哺乳びんに移し替えてから湯せんで温めるとよいでしょう。

動画で確認!
「ムーニーちゃん学級」ではこの記事の監修の助産師・難波直子さんが、授乳の仕方を動画で教えてくれています!是非参考にしてください!

update : 2022.05.16

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