みんなの母乳とミルクの悩み
初めての育児はわからないことだらけ。 「こんなことで悩んでいるのは私だけ…?」と誰もが思ってしまうものです。
赤ちゃんもママも十人十色。
育児書に書いてあるノウハウ通りにお世話をしても必ずしもうまくいくとは限りませんよね。
先輩ママたちが授乳のどんなことで悩んでいるかアンケートで聞いてみました。
あなたと同じ悩みを持つママ仲間がきっといますよ。
アンケート実施期間:2005年9月14日~9月20日
アンケート対象:ベビータウン会員(回答者数=2,789名)
授乳共通の悩みは?
ベビータウン会員の授乳方法は、「母乳とミルクの併用」が最も多く43%、次が「母乳のみ」で42%、「ミルクのみ」の人が15%でした。
母乳育児が推奨されていることも影響されているのでしょうね。
母乳はたしかに赤ちゃんにとっての完全栄養食。
まだまだ発見されていない成分もありそうですが、今はミルクもかなり進化しているので、ミルクのみでも赤ちゃんは十分育ちますからご安心を。
母乳でもミルクでも、共通するのは「赤ちゃんに1日に数回与える」ということですね。
この共通することがらで、ママたちはどんな悩みを持っているのでしょう?
授乳の「タイミング」や「回数」は、母乳またはミルクで大きな違いはありませんでしたが、「赤ちゃんが飲む量」に悩んでいるママは、母乳のみの人が4割以下であったのに対し、母乳・ミルク併用の人とミルクのみの人ではそれぞれ約55%と、ミルクを利用しているママの方がやや悩んでいる傾向がありました。
授乳のタイミング
授乳のタイミングで悩んでいるママの理由は大きく分けて、 「赤ちゃんが泣いたりぐずったりしている理由がわからないから」、「おっぱいが張るのに飲んでくれない」、「外出時や家事中など授乳できないときにほしがる」の3つ。
赤ちゃんはスケジュール通りにはいかない、ということにママが直面している様子がわかりますね。
授乳の回数
回数の悩みはまっぷたつ。育児書やミルクの缶に書いてある標準回数より「多い」か「少ない」か。マニュアル通りにいかないのも赤ちゃん。一度にたくさん飲む子、ちょっとずつ回数を分けてほしがる子、それはもうそれぞれだけれど、標準からどれくらいの範囲が「正常」なのかに迷ってしまうママが少なからずいるのです。
赤ちゃんが飲む量
量の悩みで最も多かったのは「足りているのか不安(少ないのでは?)」という声でした。次いで「母乳なので量がわからない」。3番目は「飲み過ぎる」、「飲むときと飲まないときにバラツキがある」でした。
量について、ミルクを利用しているママの方が母乳のみのママよりも悩んでいる人が多かったのは、ミルクを利用した理由が「母乳の出がよくなかったから(足りないと思った)」が大多数だったことからもうかがえます。
ミルク授乳のママの悩みは?
ミルク授乳の場合、前述の与える量や回数の前に、ほ乳グッズやミルクを選ぶところからママの悩みは始まります。
迷っていたママは意外と少なく3割以下。ミルクもほ乳ビンもトレンドは「母乳をお手本」としたものがほとんどなので、どれを使っても大差ない、と思っているママが多いようでした。
ミルクを選ぶとき
迷ったママの理由は「商品がありすぎて違いがわからない」、「どれも『母乳に近い成分』とうたっていて、どれが一番近いのかわからない」という理由が多数。
迷わなかったママは、「産院で使っていたものにした」、「価格の安いものにした」、「試供品を取り寄せて子どもがよく飲むものにした」という声が多かったほか、「アレルギーの心配のないもの」という理由も見られました。
ちなみに利用したミルクを選んだ決め手のベスト3は以下の通りでした。
1位:入院していた産院で出されたものを、赤ちゃんがよく飲んでいたから
2位:価格
3位:成分
ほ乳ビンを選ぶとき
迷ったママの理由はミルク同様、「商品がありすぎてどれがいいかわからない」、「情報がありすぎて選択基準がわからない」ということ。
逆に迷わなかったママの理由は「産院や先輩ママからアドバイスをもらった」、「自分の基準(価格や素材など)が明確だった」とのこと。
商品も情報もあふれる時代の子育てには、自分自身が「これがいい」という意志や、助言をしてくれる人の存在が必要みたいですね。
使っているほ乳ビンを選んだ理由のベスト4は以下の通り。
1位:ビン本体の素材
2位:機能・特長
同2位:ブランド
同2位:乳首の特長
では、ほ乳ビンで授乳する際の悩みはどんなことなのでしょう?
量や回数では悩んでいるママが多かったミルク派だけれど、与え方では悩みを抱えている人は少ないよう。ミルクの作り方や消毒の仕方は、それぞれ取扱説明書に記載されていて、ほぼ決まっているからでしょうか。
ミルクの与え方、ほ乳ビンのお手入れ
与え方で悩んでいるママの理由は、「腕や腰が疲れる」、「空気が入らないように飲ませるのが大変」という声が多数でした。消毒やお手入れの悩みは少数派ながら、「めんどう」、「いつまで消毒しなければいけないのかわからない」、「(薬品につける)消毒自体が本当によいことなのか」という声が。
外出先でのミルク授乳
とにかく多かったのが「荷物が増える」こと。これはミルク授乳の宿命とあきらめなければいけないことなのでしょうか?
授乳室がある施設へのおでかけでも、お湯が調達できるところがとても少ないため、お湯と湯冷ましを両方持っていったり、長時間の外出ではほ乳ビンを洗って消毒できないため、ほ乳ビン自体を複数持ち歩かなければなりませんよね。お湯を入れる魔法瓶は重いし…。
今日日コンビニでもお湯はくれるんですから、子連れが集まる場所の授乳室でもお湯くらいくれてもいいのに、と思いませんか?
母乳ママの悩みは?
母乳授乳は、ママ自身が栄養源であり、ほ乳道具でもあるため、ミルク授乳とは違った悩みがあるようです。
全体的にミルク授乳のママより悩み度合いがやや高くなっています。授乳の悩み=ママ自身の体の悩みにもつながっているようです。
母乳の与え方
一番多かったのは「肩こり、腰痛、腱鞘炎」、「左右でやりにくい方がある」など姿勢と赤ちゃんの重みにまつわること。ママの乳房の位置は決まっているだけに、無理な体勢を強いられることが多いよう。
次いで「乳腺炎になった」、「乳首をかまれる」、「なかなか飲んでくれない」。少数派でしたが「母乳の出が悪いことに対するまわりからの重圧」という意見も。精神的なプレッシャーが母乳の出にも影響することもあるので、それだけはまわりの人にやめてもらいたいですよね。
母乳の量・乳首の状態
量で悩んでいる人のほとんどが「足りているかわからない」、「自分は少ない」と思っているようです(グラフ参照)。ほ乳ビンのように減り具合が見えないだけに、そう感じてしまう人が多いのでしょうね。
乳首の状態では、陥没乳頭、扁平乳頭のママが多数いました。
母乳の量・乳首の状態
母乳の場合、荷物がかさばることはさほどないけれど、大問題なのが「場所」ですね。ほとんどのママがそれを理由にあげていました。ミルクとちがって授乳室や人目につかない場所があればなんとかなるものの、赤ちゃんがほしがったときにこうした場所がすぐに見つかるとは限らないのが悩ましいところ。
また、「オシャレな授乳服が少ない」という意見も。授乳ではありませんが、ワーキングマザーたちから「お乳がはったときに、(職場などに)搾乳する場所がない」という声も多数。
授乳に関するママたちの悩みがたくさんアンケートで寄せられました。
全部を紹介できなくてゴメンナサイ!
ママたちの悩みを聞いていると、「日本って物はあふれているけれど、やっぱり子育てしにくいのでは?」と思ってしまいます。母乳でもミルクでも、おうちだけでなくどこでも気軽に授乳できるようにならないと、ママたちは外出しづらくなってしまいますよね。
update : 2005.11.02
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