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生後8ヶ月の成長・発達「ハイハイの、ここがすごい!」

興味のあるものに近づきたい! ついにその手段をゲットする赤ちゃん。「ハイハイ」です。おすわりの姿勢のまま、おしりで移動する赤ちゃんもいます。こちらは英語で「シャッフル」と呼ばれています。どちらも、強い好奇心と運動能力と遠近感、さらにまわりの状況を理解する能力が育ってきたから、できるのです。「ハイハイ」「シャッフル」って、すごいこと! 子どもの体と心の発達研究の第一人者、榊原洋一先生の解説付きです。

監修者プロフィール

榊原洋一先生

お茶の水女子大学名誉教授

医学博士。1976年東京大学医学部卒業後、ワシントン大学小児神経研究部、東京大学医学部附属病院小児科などを経て、お茶の水女子大学理事・副学長。2017年より現職。「子ども学」の研究所「チャイルド・リサーチ・ネット」所長、日本子ども学会副理事長。専門は小児神経学、発達小児科学、特に注意欠陥多動性障害、アスペルガー症候群などの発達障害の臨床と脳科学。今後の活動について、「発達障害には様々な誤解があるので正しい理解を広げていきたい」と語る。『オムツをしたサル』『アスペルガー症候群と学習障害』など著書多数。

右手を前へ 右ひざを前へ

周りをじっと観察してきたよ

こっちには絵本を入れた‘本棚’がある

あっちには音や映像が流れる‘テレビ’がある

すぐそこにあるのもわかってきたぞ

いってみたいな

さわってみたいな

ごろんごろんの寝返り移動ではなく

もっといい方法はないかな?

おすわりの姿勢から

手のひらとひざをつくと

よつんばいになれたよ

前へ後ろへ体をゆらゆら

バランスを確認

いけそうだ

右手を前へ 右ひざを前へ

左手を前へ 左ひざを前へ

右と左をバラバラに

動かせるようになったぞ

よし、レッツゴー

「あらあら、本が散乱している」

「模様替えしなくちゃだね」

パパとママの悲鳴が聞こえてきた

本の角をパフパフなめながら

ゴキゲンだったのに

また取られちゃったよ

ええい、泣いてやる~

Dr.サカキハラの「ハイハイの、ここがすごい!」

腕と下肢を左右別々に動かせるようになり、
興味あるものに向かって、移動開始

生後8ヶ月になると、おすわりからハイハイを始める赤ちゃんもいます。移動手段を得た赤ちゃんは、自分の好きなところへ行けるので、行動範囲がぐんと広がります。興味の対象も自分の周りのモノから、目に入るモノすべてに広がっていきます。

目、首、上腕、腰、足へと、頭から下へ向かっていく運動発達が、膝から上の下肢にまで達したこと。股関節と膝関節が左右別々に独立して動かせるようになったこと。体の部位(体節)を左右別々に動かすことができるようになったこと――。ハイハイは、こうした運動発達があって、できるようになったのです。

ハイハイで前進していくためには、目に入った風景の奥行きをつかむことも必要です。アメリカ・ミネソタ大学のヨナス教授らが、生後6ヶ月の赤ちゃんを対象に行った知覚の実験があります。この実験では、右側を近くに見えるように大きくし、左側へいくほど小さくした窓枠(だまし絵の模型)を使いました。赤ちゃんの右目にアイパッチをあてて、片目でこの窓枠を見せたところ、ほとんどの場合、「自分の近くにある」と見える右側に触ったのです。これは片目でも奥行きの認知ができることを示しています。

赤ちゃんは生後4~5ヶ月を過ぎたころから、近くにあるものと遠くにあるものを見分けることができるようになります。運動能力の発達、遠近感の理解発達、それにこれまで周りを観察してきた成果があいまって成立しているのが、ハイハイなのです。

ハイハイの基本形は、手のひらと膝で体を支えて進む形です。床におなかをつけたまま、主に腕の力だけで前に進むズリバイも、ハイハイの一種です。興味のあるものに近づきたいという強い欲求がズリバイでの移動をさせていると考えられています。

ハイハイをせずに、おすわりの姿勢で腰を浮かせて移動する赤ちゃんもいます。この移動方法は、英語で「シャッフル」と呼ばれています。ハイハイをしないまま立ち上がって歩き始める赤ちゃんもいます

「シャッフル」する理由については、二つの有力な説があります。ひとつは、他の赤ちゃんに比べて、ハイハイに必要な運動面の発達が遅いため、興味あるモノに近づきたい欲求を満たす手段として選んだというもの。もうひとつは、高い視線と手の自由が失われるハイハイの移動よりも、その二つをキープしたまま移動できるシャッフルを選んだというものですが、はっきりしたことはわかっていません。

あなたの赤ちゃんは、ハイハイタイプですか? それともシャッフルタイプでしょうか?

update : 2018.04.04

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