赤ちゃんのおむつの基礎知識
自分でトイレに行けるようになるまでは、おむつが赤ちゃんとママをサポート。使うおむつは成長段階によって異なってきます。生まれてからしばらくは、少量のおしっこを1日に15~20回、水っぽいうんちを2~10回も。じょじょに1回の量が増え、うんちのかたさも変わり、回数も減っていきます。紙おむつの場合、ねんね~おすわり~あんよ、と発達に応じて、おむつの形状や機能を選べるようになっています。
おむつ選び
おむつの種類
紙と布
布おむつと紙おむつ、どちらにするのかはママ次第。まずは両方の特徴を見ていきましょう。
布おむつ
おむつとおむつカバーを用意します。おむつカバーは赤ちゃんのおしりの大きさに合わせてサイズがあります。
メリット
- 繰り返し使えるので経済的
- こまめに替えることで、おしりをこまめにチェックする習慣に
デメリット
- 洗濯の手間が掛かる
- もれやすい
- 乾きにくいためこまめに替えないと、おむつかぶれしやすいことも
紙おむつ
月齢と発達に応じてサイズを選びます。
メリット
- 吸収力が高くもれにくい
- 薄いおむつ1枚なので、おしりがすっきり。
- 手軽なのでおむつ替えもスムーズ、外出にも便利。
- おしっこをしても表面がさらっとしているので、おむつかぶれしにくい
デメリット
- 使い捨てなのでゴミが出る
- おむつ代がかかる
- 買い置きのストック場所に困る
昼は布、夜や外出時は紙、と使い分けている先輩ママもいるようです。
紙おむつの種類
紙おむつには平面のものをテープでとめるタイプと、そのままはけるパンツタイプがあります。ねんね中心の生後6ヶ月ぐらいまではテープタイプを、はいはいが始まり動きが活発になってくるとパンツタイプへと移行していきます。
紙おむつの選び方
まず最初は新生児用からスタートし、成長に合わせてサイズを切り替えていきます。
月齢ももちろん目安になりますが、同じ月齢でも赤ちゃんによって大きさには違いがあるので、目安にするのは……
- 体重>おむつのパッケージに表示された適応体重をチェック。
- 体格>ウェストと足回りのギャザーがフィットしているか、きつすぎないか。
- おしっこの量>時々もれるようになったら、吸収力の高い大きいサイズに。
また、成長に応じておしっこやうんちの量や形状も変わり、さらに動きや姿勢、運動能力も変わってきます。おむつもそれに応じて、もれにくさや赤ちゃんの動きやすさ、おむつ替えのしやすさなどを考えたデザイン、つくりになっています。
成長段階ごとの赤ちゃんの主な特徴は……
- 新生児の頃>デリケートな肌、おへそは常にじゅくじゅくにぬれた状態。
- ねんねの頃>おしっこの回数が多く、うんちは水分が多くゆるゆる。
- 寝返りの頃>手足をばたばた動かすので、ウェストや太ももからもれやすい。
- はいはいの頃>さかんに動くので、寝かせてもじっとしていられない。
おむつの替え方
紙おむつのおむつ替えの手順(テープタイプの場合)
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1.新しいおむつ・おしり拭きを用意
すばやくスムーズに替えられるよう、まずおむつとおしりをふくためのウェットタイプの専用シートやぬれたガーゼなどを手元に用意しましょう。
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2.おむつを開けて拭く
テープを外しておむつを開けたら、おしりをきれいにします。
- おしっこ おしりふきでやさしく拭き取ります。女の子は外陰部やその周辺を、男の子は足の付け根からおちんちんの先まで。
- うんち まずおむつのきれいなところでサッとうんちを拭き取り、おしりふきで念入りに。雑菌やばい菌が尿道口や膣に入らないよう、清潔にしてあげましょう。
(男の子)睾丸の裏側やしわしわのところもていねいに。
(女の子)おなか側の前からおしり側、後ろの方向へ。
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3.おむつを取り替える
- 新しいおむつのテープを外し、内側のギャザーを立てます。
- おしりの下に手を入れておしりを浮かます
- 腰の高い位置までおむつを差し入れます
- 使い捨てなのでゴミが出る
- 足を左右に開かせ、おなか側のギャザーを左右均等になるように広げ、ウェストテープをとめます。
- おなか回りは指を1本入るぐらいに、締め付けすぎ、ゆるすぎないように気をつけて。
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4.汚れたおむつを処理する
- うんちをある程度トイレに捨てます
- 汚れている面を内側にしてくるくる巻いて、なるべく小さく丸めテープでとめます。
- ビニール袋やおむつ用の密閉型ゴミ箱などへ捨てます。
- 自治体によってゴミの分別が異なるので気をつけて。
布おむつのおむつ替えの手順
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1.新しいおむつ・おしり拭きを用意する
洗濯したおむつ、おむつカバー、おしりを拭く専用シートかガーゼなどを用意します。おむつはカバーに合わせて細長くたたんでおきます。
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2.おむつを開けて拭く
おむつカバーを外し、おむつを開きます。汚れた所をきれいに拭き取ります。(拭き取り方は紙おむつと同じ)
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3.おむつを取り替える
おむつカバーが汚れたり、湿っていたらカバーも取り替えます。カバーにたたんだおむつをおき、おしりを持ち上げて下に置きます。男の子は前を厚めに、女の子は後ろに折り曲げてもれを予防するようにします。おむつカバーの「マジックテープ」をとめ、はみ出したおむつはカバーの内側に折り込みます。
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4.汚れたおむつを処理する
うんちはトイレに捨て、水である程度汚れを落とします。おむつ用洗剤を水に溶かしたバケツでつけ置きし、ある程度たまったところで、洗濯機で洗います。ごわつきが気になるようならおむつ用の柔軟剤を使います。
おむつ替えに便利なグッズ
新米ママにとっては慣れないおむつ替え。赤ちゃんもなかなかじっとしていてくれません。できるだけスムーズに気持ちよくできるよう便利なグッズを利用しましょう。特に赤ちゃんはおしりを拭くときの「ひんやり」が苦手なので、おしりふきを温めるグッズがあると、安心。ねんねのうちは、寝たままおもちゃで遊べるプレイジムで、気をそらすのも手です。
おむつかぶれ
おむつかぶれとは?
肌が薄くデリケートな赤ちゃん。おむつが直接肌に触れるところが、赤くなったりただれたりすることがあります。おむつの中の温度と湿度が上がり、むれた状態が続くと肌が傷つきやすく、刺激にも弱くなってしまうことで起こるのがおむつかぶれです。特にかぶれやすいのは性器やその周辺、ウェストや太もものギャザーが当たるところです。
おむつかぶれを防ぐには
まず、おしっこやうんちが肌についたまま長い時間おかないことです。ぬれたり汚れたりしたらすぐにおむつを替えてあげましょう。また、おしっこだけの時も、やわらかい素材のおしりふきなどで清潔にしてあげましょう。そして、拭き取った時におしりがぬれたままだと、かぶれの原因になるのでしっかり乾かしてからおむつを付けましょう。
update : 2016.11.02
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