赤ちゃんのお風呂デビュー、大人と一緒のお風呂の入れ方
生後1カ月を過ぎたら、そろそろベビーバスは卒業してママやパパと一緒にお風呂へ入れるようになります。実際にやってみると、赤ちゃんを洗って、体を温めて、自分自身も体を洗って…と想像以上の慌ただしさです。ママとパパが連携して入れられる場合と、どちらか一人しかいないときでは、段取りがちがってきます。お風呂デビューにあわてないよう、予習してイメージしておきましょう。
監修者プロフィール
難波直子さん
NPO法人育児サポートdouce.理事長 兼代表助産師
助産師歴25年!のベテラン助産師 難波さん。
新型コロナウイルスの影響で対面での両親学級が中止となり、不安を抱えるママやパパに向けて妊娠中に聞いておきたい身体の変化や注意点、またおむつの替え方などを楽しく分かりやすくお届けします。
ムーニーサイトで大好評の「ムーニーちゃん学級」の講師を務めています。
お風呂の用意と心の準備
まだ首がすわらない赤ちゃんのお風呂。洗うのもお湯につかるのも抱っこしながらなので、ベビーバス時代と変わらず重労働です。湯冷めをしたり、ぐずってしまう赤ちゃんにママやパパがあわてないよう、お風呂上がりまでの流れをスムーズにできるようにしましょう。
初めてのお風呂には何が必要?
ママかパパが1人で入れる場合でも、2人で連携できる場合でも、効率よくお風呂タイムを終わらせるためには、準備が肝心!便利なアイテムも取り入れながら、快適、安全、スムーズに。
必要なもの
- バスタオル
- ベビー用ソープ(泡タイプが便利)
- ガーゼ
あると便利なもの
- バウンサー・簡易用ベッド
⇒ママやパパが1人で入れるとき、自身の体を洗う間、脱衣所などで赤ちゃんを寝かせておきます。 - 手桶
⇒片手で抱っこしながら掛け湯をするとき、取っ手があると便利。 - お風呂マット
⇒腰掛けにすわるより、お風呂マットの上に直接座って抱っこする方が安定感もあり、クッション性があるので、安心です。 - バスローブ
⇒ママやパパ用に。バスタオルで拭くより早く、お風呂を出てすぐ赤ちゃんのお世話ができます。 - リクライニングバスチェア・赤ちゃん用マット
⇒寝かせて洗えるので便利。使い終わったらしっかり洗って清潔に。
お風呂に入る前に
まず、熱はないか、グジュグジュの傷はないかなど赤ちゃんのコンディションをチェック。問題なければ、浴槽のフタをしばらく開けるなどして浴室と脱衣所の室温をあげておきましょう。着替えをあらかじめ用意して広げておきます。赤ちゃんが身に着ける順に袖を通して重ねておくとスムーズに着替えができます。
お風呂の中では
さあ、いよいよお風呂に入れましょう。浴槽のお湯が熱すぎないか、事前にチェックしておきましょう。お風呂嫌いにならないよう、できるだけ笑顔で楽しいバスタイムに。
1)ぬるめのお湯でかけ湯
まず、少しぬるめのお湯で掛け湯を。洗面器や手桶で少しずつかけてあげるか、弱めのシャワーで。
2)お湯につかって温まる
まずは体を温めて。ひざを立てて太ももの上に寝かせるように抱っこして。
3)顔・頭・体を洗う
赤ちゃんはお肌がデリケートなので、ママやパパの手で全身を洗います。まずは顔・頭から。おしりまわりは念入りに洗ってあげましょう。すべり防止に膝の上にタオルを敷き、その上に寝かせて洗ってもいいですね。
4)かけ湯ですすぐ
かけ湯が弱めのシャワーで泡をすすぎます。
お風呂を出たら
すぐにタオルでくるんで、こすらずやさしく拭き取ります。ローションなどでスキンケアをして、おむつ、肌着、ウェアを着せて、ほしがるようであればおっぱいや少量のミルクで水分補給を。赤ちゃんも大人も風邪をひかないよう、手早く乾かしてあげましょう。お住まいの地域や季節によっては脱衣室をあらかじめ温めおくと良いですね。
ママとパパが連携できるときは…
赤ちゃん中心になると、ママやパパ自身のお風呂がどうしてもおざなりになりがち。ママとパパ、どちらが赤ちゃんと一緒にお風呂に入るにしても、二人で連携できるとベストです。
例えば赤ちゃんと一緒に入るパパ(ママ)が先に一人で入って、自分の体を洗い終わったところで、ママ(パパ)が赤ちゃんの服を脱がせて手渡し。赤ちゃんを洗ってあげて、湯船に一緒に入り、温まったら外でスタンバイしたママ(パパ)が赤ちゃんを引き取り、赤ちゃんの体を拭いたりスキンケアを担当するなどです。
ママかパパが1人で入れるときは…
脱衣所にバウンサーやベビーチェア、もしくは座布団+バスタオルなどで赤ちゃんスペースをつくっておきましょう。服を脱がし、おむつだけにしてバスタオルにくるんで寝かせます。ママやパパが先に自分の体を洗っている間、扉を開けて見えるようにしておくと安心ですね。
新米ママ&パパの"やりがち"NG集
初めてのお風呂はママもパパも緊張するし、おっかなびっくりでついやってしまいがちな失敗があります。予めチェックしておきましょう!
ぬれた手&体で赤ちゃんを落としちゃった!
体がぬれていると、普段以上に抱っこもぎこちなく、ツルッ!なんてことも。お風呂場での転倒・転落は大きな怪我につながります。慣れるまでは無理をせず、バスマットの上やベビーチェアなどに寝かせて洗いましょう。湯船から洗い場、洗い場から脱衣室へ移動するときは、赤ちゃんのふとももの付け根を手でしっかり持ち、ママやパパの体に密着させて抱えてください。
湯船にウンチ!で大慌て
お風呂でリラックスし、血行がよくなって腸が動き、プリッ! 実はこれ、よくあること。赤ちゃんがいきむ様子を見せたら湯船から出しましょう。それでも間に合わなかったら、一度汚れた湯船は衛生的ではないので、その時点であがりましょう。シャワーなどの清潔なお湯でしっかり洗い流してください。
シャワーが強すぎて大泣き!
大人にちょうどいい水圧は赤ちゃんには強すぎます。掛け湯するなら洗面器で足先から上に向かって少しずつ掛けるか、ごく弱いシャワーを。
お湯につかるとぐずり始める
赤ちゃんが湯船で大泣きする場合、赤ちゃんの体感温度が熱い場合もあります。大人がちょうどいいと感じる温度から少し低めの温度のお湯にしてみましょう。
また、浴槽でプカプカすることに、ちょっと不安を感じる赤ちゃんもいます。こんな時は、ママやパパの胸に、赤ちゃんの顔と胸がつくように縦抱きにすると落ち着くことも。赤ちゃんが落ち着いてきたらゆっくり仰向けにします。このとき、沐浴布や薄手のタオル、和手拭などをかけてあげましょう。
監修/NPO法人育児サポートdouce.理事長 兼助産師 難波直子さん
update : 2022.05.16
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