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初めて赤ちゃん・新生児がやってくる!授乳や沐浴など、一日のスケジュールと準備について

初めて赤ちゃん・新生児がやってくる!授乳や沐浴など、一日のスケジュールと準備について

生まれたばかりのかけがえのない赤ちゃん。生活のリズムがまだついていないので、赤ちゃんが家族に加わると、なにもかもが一変します。それはとてもしあわせな変化ですね。赤ちゃんを迎えるためにどんな準備が必要か、新生児の一日はどのように流れるのか見ていきましょう。

監修者プロフィール

井上裕子先生
井上レディースクリニック 理事長・院長

医学博士。日本産科婦人科学会専門医、日本医師会認定産業医、日本医師会認定健康スポーツ医、母体保護法指定医師。

診療のかたわら、思春期から更年期の様々な女性に対しての講演活動、また、雑誌などに、出演、監修、執筆するなど多方面で活躍。

著書に「産婦人科の診療室から」(小学館)、「元気になるこころとからだ」(池田書店)など。

現在は、NPO法人マザーシップ 代表を兼務。

赤ちゃんを迎える準備

出産準備を進めているとき、おうちの中に少しずつ増えていくベビーグッズに家族が増えるしあわせを感じますね。おうちの中と、家族の心の中、それぞれどんな準備をしておけばよいのでしょう?

おうちの中の準備

出産が近づいたときに、赤ちゃんを迎える日のために予めおうちの中を「赤ちゃんモード」に切り替えておくと、退院してきた日からスムーズに赤ちゃんとの生活がスタートできますよ!

おうちの中の準備

ねんねスペース

赤ちゃんよりも高いところや周囲には何も置いていない安全な空間を準備しましょう。

【昼間】
リビングなど、家族が普段いるスペースがよいでしょう。
いつでも赤ちゃんとアイコンタクト
家事をしながらも赤ちゃんの様子が見える場所ならベター。ママ・パパも赤ちゃんも安心です。
室温や日光に注意して
エアコンの風が直接当たらない所に。直射日光もNGです。赤ちゃん用温湿計があると便利!

【夜間】
寝室でもリビングでもママやパパのそばならどこでもOK。
手元のライトでおむつ替え
生活のリズムをつけていくためには、夜間に部屋の電気を明るくすることは避けたいもの。授乳やおむつ替えの時のために、手元のライトを用意しておくと便利です。

授乳スペース

ママがリラックスできるスペースにソファを準備しましょう。

クッションで授乳上手に
初めてのママにとって固くなりがちな授乳の姿勢は、肩こりや腰痛の原因に。腕の下や腰の後ろにクッションを置いてあげるとラクになりますよ。

おむつ替えスペース

汚れ防止にバスタオルやおむつ替えシートを準備すれば、ベビーベッドの上でもカーペットの上でも大丈夫です。ねんねスペースの近くが便利。

おむつ替え道具はセットにして
赤ちゃんのねんねスペースが複数ある場合は、どの部屋でもすぐおむつを替えられるようにおむつ替え道具をセットにして持ち運べるようにしておくといいですね。

沐浴スペース

最近ではバスルームだけでなく、洗面台やキッチンにセットできるベビーバスも人気です。どこで沐浴させてあげるか事前に決めておきましょう。

湯船も湯上がりも快適な温度に
湯船の温度調節には赤ちゃん用の湯温計が便利。寒い時期には湯上がりスペースを温かくしてあげることも忘れないでくださいね。

家族の心の準備

赤ちゃんが生まれると、生活の中心が赤ちゃんになります。
生まれたての頃はおとなと違って、1~2時間ごとにねんねと目覚めを繰り返すので、起きたらおむつ替えや授乳をして、ママやパパと遊んでまたねんね…、という繰り返しが、昼間だけでなく夜も続きます。
しばらくすると生活のリズムがついてきますが、それまではママは大変と感じることもあるかもしれません。でも、初めての育児のときはみんな同じです。少しずつ慣れていけますよ!

新生児の赤ちゃんの1日

赤ちゃんがわが家にやってくる日はどんなことが待ち受けているのでしょう。退院からおうちで過ごす初日まで、1日の流れをご紹介します。

わが家に赤ちゃんが来る初日のこと

赤ちゃんとママが退院するときは、いろんな人がお迎えに来てくれることもあるかもしれませんが、ここではパパやパートナーがお迎えに来るケースでご紹介します。
★印は準備が必要なグッズ例です。

退院から帰宅までの流れ

1)パパやパートナーがおうちから迎えに来ます。
赤ちゃんをおうちに連れて帰るための道具を入院前に準備しておいて、退院時にパパに忘れずに持ってきてもらいましょう!

【自家用車の場合】
★新生児用のベビーシート
(チャイルドシート)
法律で定められていますので、赤ちゃんの命を守るために必ず準備しておきましょう。

★日差しを防止できるもの(サンシェードなど)
赤ちゃんに強い日差しは禁物です。

  • バス・タクシーの場合
    バスやタクシーに乗る際は、チャイルドシートの着用は免除されていますが、万一を考えるとあまりおすすめではありません。法律上は免除されているとはいえタクシーの場合は、できればチャイルドシートを準備して、運転手さんに装着させてもらえるよう申し出てみましょう。
    陣痛タクシーやマタニティタクシーなどの名称で、出産の入院時に配車してくれるサービスを行っているタクシー会社では、チャイルドシート付きで退院時のサービスを行っている場合もあります。入院時、退院時とも事前予約が必要になりますので、陣痛タクシーを予約する際に確認してみるといいですね。

【電車・徒歩の場合】
★新生児用ベビーカー
★横抱きができる抱っこひも
(新生児から縦抱きOKの抱っこひももありますが、まだすわっていない首をしっかり支えて抱く必要があり、まだ抱っこになれていない退院時は横抱きの方が安心です)
★日傘

【その他の便利グッズ】
★おくるみ
赤ちゃんは温度調節が苦手です。温度の変化に応じておくるみを使うと安心です。

パパがおうちから迎えに来ます。

2)お会計をします。
産院によっては前金のところもありますが、退院時に入院費の精算をするケースが多いので、お金もパパやパートナーに持ってきてもらいましょう。産院が出産育児一時金の直接支払制度を導入している場合は、一時金との差額のみ支払えば大丈夫です。(入院費が出産育児一時金よりも安かった場合は、後日差額を受け取れます)

3)先生や助産師さんにご挨拶して退院!
お世話になった方々にご挨拶をして、いざおうちへ。

わが家到着から初日のお世話の流れ

1)「ただいまー!」。さて、赤ちゃんをどうしよう?

「ようこそわが家へ!」。ずっと抱っこしていたい気持ちはやまやまだけれど、赤ちゃんを予定していた居場所に寝かせて、ママも一休みしましょう。

「ただいまー!」。さて、赤ちゃんをどうしよう?

2)おむつは大丈夫?
新生児の赤ちゃんは1日に15~20回もおしっこをするので、おうちに着いたらまずおむつを見てあげましょう。

3)おなかはすいていない?
最初は2時間おきくらいに授乳をします。

4)おなかがいっぱいになったらねむねむです
新生児の赤ちゃんはねんね⇒おむつ替え⇒授乳を1時間半~2時間ごとに繰り返すことが多いです。

おなかがいっぱいになったらねむねむです

5)沐浴させましょう
赤ちゃんは沐浴やお風呂が大好き。おうちで初めてする沐浴はママもパパもドキドキ。2人で協力して、気持ちよくきれいにしてあげましょう。 沐浴後はスキンケアもしてあげて!

沐浴させましょう

  • 赤ちゃんがねんねしているときに、自分の身体を休めましょう!産後すぐは決して無理せず、1ヵ月くらいはママのお布団も敷いたままにして、疲れたら横になるように心がけましょう。最初のうちは生活リズムに慣れず、大変と感じるかもしれませんが、家族の協力や自治体のサポートなどを活用して体調回復を優先しましょう。パパの育児休業も充実してきて取得を奨励している勤務先も増えているので、できるだけ長く取ってもらえると安心ですね。

新生児の代表的な1日

新生児の赤ちゃんの代表的な1日のタイムスケジュールです。
参考にしてこれからの生活をイメージしてみてください。

6:00a.m おむつ替え、授乳
8:00a.m おむつ替え、授乳
10:00a.m おむつ替え、授乳
0:00p.m おむつ替え、授乳
2:00p.m おむつ替え、授乳
4:00p.m おむつ替え、授乳
6:00p.m 沐浴
おむつ替え、授乳
8:00p.m おむつ替え、授乳
10:00p.m おむつ替え、授乳
1:00a.m おむつ替え、授乳
3:00a.m おむつ替え、授乳


産褥期はママ自身の体調を守りながら、おむつ替えと授乳の繰り返しで最初はとっても大変。完母ではなくミルクも取り入れる場合は、パパにも授乳も担当してもらいましょう。生後3ヶ月を過ぎる頃には、授乳もおむつ替えも間隔が少しずつあいてきます。赤ちゃんが外にお散歩に行けるのは1ヶ月健診を過ぎてから。それまではママと赤ちゃんは基本的におうちの中で過ごします。その期間の買い物は家族や自治体のサポートサービスに任せたり、宅配サービスを使ったりするといいですね。
赤ちゃんとこんなに密度濃く過ごせるのは、新生児期だけの貴重な時間。このときだけの宝物のような瞬間ですから、たっぷり愛情をかけて接してあげてくださいね。

井上裕子先生

初めての出産・育児は大変なことも多いと思いますが、近年日本で多い自然災害と出産時期が重なるとさらに大変な思いをされることもあるかもしれません。赤ちゃんを迎える準備の際には、通常の防災用品に加えて、赤ちゃん用の非常用品も備えておきましょう。特に液体ミルクは災害非常時の授乳に活躍するので1週間分ストックしておくとよいと思います。但し、メーカーによって消費期限(9ヶ月~1年半)が異なるので上手にローリングしていきましょう。

update : 2024.10.25

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