赤ちゃんのお出かけデビュー
赤ちゃんの成長とともに、お出かけの範囲やシーンも広がり、さまざまな「デビュー」の瞬間を体験します。はじめておでかけする場所やシーンでは不安がつきものですが、事前に準備して、必要なものをそろえておけば大丈夫。きっと笑顔でおでかけを楽しめます!
監修者プロフィール
難波直子さん
NPO法人育児サポートdouce.理事長 兼代表助産師
助産師歴25年!のベテラン助産師 難波さん。
新型コロナウイルスの影響で対面での両親学級が中止となり、不安を抱えるママやパパに向けて妊娠中に聞いておきたい身体の変化や注意点、またおむつの替え方などを楽しく分かりやすくお届けします。
ムーニーサイトで大好評の「ムーニーちゃん学級」の講師を務めています。
ご近所エリアにおでかけデビュー
近所の行き慣れた場所でも、初めて赤ちゃん連れで行くとなると、大人だけの時とは何かと勝手が違うことがあります。そこで、事前にいくつかポイントをチェックして、持ち物選びをしておきましょう。準備をしっかり整えておけば、笑顔でデビューできますね。
初めての健診
ほとんどの赤ちゃんが退院後に経験する初めてのおでかけは1ヶ月健診。出産した施設でで受けることが多いようです。でも、受け付けしているときや待っている間など、ずっと抱きかかえているのは大変。やはり、抱っこひもやベビーキャリーなどサポートアイテムがあった方が便利です。病院や自治体によっては問診票など提出するものもあるので、母子健康手帳や案内などをよく確認しておきましょう。また、ママかパパどちらか一人で受診にいく場合は、パートナーにも質問したいことがないかも含めてふだんから気になることなどをメモにまとめておき、お医者さんや看護師さんに質問しましょう。
おすすめスタイル
抱っこひも、ベビーカーなど。
持っていくもの
- 乳児医療証(母子健康手帳についているか自治体から送付されるもの)
- 保険証
- 母子健康手帳
- 着替え一式
- おむつ、おしりふき
- 授乳用品
スーパーでお買い物
行き慣れたスーパーも赤ちゃん連れだと印象が違って見えるもの。まずは売り場の通路をチェックしましょう。大きめサイズのベビーカーだと通りにくかったり、小回りがきかず立ち往生することもあります。通路が狭いお店なら、抱っこひもの方が無難かもしれません。また、段差や階段のある所では苦労することもあるので気をつけて。複数階あるお店ではエレベーターの場所もチェックしておきましょう。買い物した重い荷物は、ベビーカーのハンドルに掛けるとバランスを崩して倒れることもあるので、シート下の荷物入れに入れましょう。
おすすめスタイル
ベビーカーまたは抱っこひも
⇒店内の状況に合わせて。大型スーパーではベビーシート付きのカートがあったりベビーカーを借りられる場合もありますが、腰がすわっていない赤ちゃんは使えないことも。車で行くときも、ベビーカーか抱っこひものどちらかが必要になります。
注意ポイント
- 重い荷物をベビーカーのハンドルに掛けない。
- ※ベビーカーの転倒による事故が多数起きており、国民生活センターでも以下のページで注意を呼びかけています。
https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20191212_1.html
- ベビーカーから離れない。
- エアコンのよく効いたお店では、膝掛けなどで赤ちゃんの体温調節を。
- ママやパパの一人でのお買い物では、一回のお買い物で多量購入は避けましょう。疲労にもつながります。
公園へお散歩
赤ちゃんは好奇心にあふれています。お外の空気や音、においなどの刺激が大好きです。はじめは無理をせず、お天気の良い日からスタートしてみましょう。事前に、公園の場所、段差などを調べておくとより安心ですね。赤ちゃん連れ、子ども連れのファミリーがいたら、気軽に挨拶をしてみましょう。同じぐらいの月齢なら共通の話題もあるかもしれませんね。赤ちゃん連れのファミリーが多い時間をお散歩がてら下見しておくと良いでしょう。
おすすめスタイル
ベビーカー、抱っこひも
持っていくもの
- 授乳用品、授乳用ケープなど
- ウェットティッシュ
- 帽子
- おむつ・おしりふき
- タオル
注意ポイント
- 砂場などで遊ばせるときは必ず帽子を。砂場遊びをなどをした後は手洗いも忘れずに。
- なるべく長袖を着せたり、生後3ヶ月以降は日焼け止めクリームを。
- 長時間屋外にいると熱中症の心配があります。 こまめに水分補給をし、初めての場所は、赤ちゃんも疲れることがあるので短時間から進めましょう。
- 人手の多い時間は避け、徐々にお外に慣れさせていきましょう。
交通機関にデビュー
赤ちゃん連れで公共の交通機関などを利用するのはちょっと勇気がいると感じるというママやパパもいるようです。初めてのおでかけでは混雑する時間帯は避け、赤ちゃんのお気に入りのおもちゃも思っていきましょう。交通機関によってベビーカーなどの取り扱いに違いあるので、予め調べておくといいですね。
電車・バスにデビュー
赤ちゃんは電車やバスも大好き。けれど慣れない人混みに、不安になって、ぐずったり泣き出したりすることもあります。初めて電車やバスを利用するときは、空いている時間帯を選ぶとママやパパも安心。お気に入りのおもちゃなどを必ず持参して、時間に余裕を持って出かけましょう。ギリギリで親が焦っていると赤ちゃんにも落ち着かない雰囲気が伝わります。
最近は電車やバスにはベビーカーや車いすの専用スペースがあるので、専用スペースでベビーカーを固定すると安心。その場合でも、タイヤをロックし、ハンドルから手を放さないようにしましょう。
電車やバスに乗るときのマナー(近距離の場合)
- ラッシュの時間帯は避ける。
- 泣き止まず、ママやパパが周囲に気兼ねをしてしまうときは一旦下車してみましょう。ママやパパが焦ると赤ちゃんも不安になります。お互いに気分転換になりますよ。
- 車内で授乳・おむつ替えはしない。
- 混雑時のベビーカーの取り扱いは交通機関によって異なるため、利用する交通機関の規則を予め調べておきましょう。
飛行機・新幹線にデビュー
飛行機
里帰りや実家から戻るときなど飛行機を利用するケースも少なくないようです。予約時に必ず赤ちゃん連れであることを伝えましょう。基本的には飛行機は赤ちゃん連れにはやさしい乗り物です。空いていれば無料の簡易ベッド(バシネット)を取り付けられる席を確保できます。離着陸のときの気圧変化で耳が痛くならないよう、水分をとらせたり、おしゃぶりをくわえさせたりしましょう。機内にはおむつ替えシートの設置されたトイレもあるので安心です。何かあれば、客室乗務員に気軽に相談してみましょう。
新幹線・特急など
新幹線や特急などは、指定席の事前予約がおすすめ。予約時には授乳のできる多目的室やおむつ替えシートが設置された車両の近くを予約できるとベストです。多目的室を利用するときは、乗務員さんに一声かけましょう。泣いたりぐずったりしたときはできればデッキに出て、気分転換をしたり外の景色を見せてあげたりしてみましょう。
飛行機・新幹線に乗るときのマナー
- 座席でおむつ替えをしない。
- 泣いたらあやして、デッキなどに連れて行くとベター
- 隣の人に一声かけておく。
初めてのロングドライブ
赤ちゃん連れで気兼ねなく移動するなら車が一番。ただ、チャイルドシートは熱がこもりやすく、自由に体を動かせないため、ご機嫌を損ねてしまうこともあります。また、泣き声が運転者のストレスとなることもあるのでこまめに休憩を入れて、気分転換と水分補給をしましょう。お気に入りのおもちゃや音楽なども忘れずに用意して。ほとんどのサービスエリアや道の駅には授乳室やおむつ替えシートが設置されています。ただし男子トイレにはない場合もあるので、パパが一人で赤ちゃんを連れて行く場合は確認が必要です。遊具や遊び場が屋内外にあるところもあります。事前にインターネットなどでルート上の休憩ポイントを調べておきましょう。
特別な場所へのデビュー
連休や夏休みなどには赤ちゃん連れで遠出することも。初めての場所やシチュエーションに戸惑わないよう、下調べをして、しっかり準備を整えてすてきな家族の楽しい思い出にしてくださいね。
パパ・ママの実家に里帰り
それぞれの実家には、赤ちゃんの笑顔が何よりのおみやげです。赤ちゃんが快適に、そして家族全員が気持ちよく過ごせるよう、あらかじめ準備をしましょう。といっても何もかも用意していくのではなく、持って行くにはかさばる紙おむつなどは移動中に使う分だけ持参して、到着してから購入する、もしくは予め宅配便で送っておいてもいいですね。
用意していきたいもの
- 赤ちゃんの着替え(多めに)
- 防水シーツ
- ミルクや離乳食
- 哺乳びん、哺乳びんなどの消毒用品
- お気に入りのおもちゃ
お願いしておきたいもの
- (季節に応じて)冷暖房器具
長期滞在するならレンタルを利用する手も
- ベビーラック
- チャイルドシート(帰省先で車に乗る場合は必須。6歳未満の幼児を乗せる場合は、道路交通法で着用が義務づけられています)
初めての外食
たまには家族そろってレストランなどで外食を。そんなときも、やはり予約しておくと安心です。個室や座敷を取るのがベストですが、もっと気軽な食事なら、ベビーカーでそのまま入れるお店がいいでしょう。また、ベビーラックやキャリーがあれば、そのままシートに置いて、赤ちゃんチェアになって便利。外食の機会が多いようなら、ポータブルチェアを用意するのもいいでしょう。ファミリーレストランなどでは赤ちゃんメニューを置いているところもあるので、電話やインターネットでチェックしてみてください。
外食するときのマナー
- 泣きやまないとき、ぐずったときは外へ。
- ベビーカー、ポータブルチェアは周囲の邪魔にならない場所に。
- 離乳食などは持ち込めるか予め確認し、食べさせるときは店員に一声かけて
外食に便利なグッズ
- ベビー用フードカッター(麺類をカットするもの)
- 離乳食用スプーン
- お食事エプロン(使い切りタイプもあります)
- お口ふき
お友達の家にお呼ばれ
親しい友達の家なら、子連れでも気楽に遊びに行けますね。とはいえ、親しい仲にも礼儀あり。なるべくお互いの負担にならないよう、必要なものは持参するようにしましょう。大人同士のおしゃべりタイムも、赤ちゃんが退屈しないよう、お気に入りのおもちゃやおやつを持って。使用済みの紙おむつは基本は持ち帰るようにしましょう。
あると便利なグッズ
- 紙おむつ用ごみ袋(消臭機能付き)、防水シート
- 食べこぼしポケットつきのエプロン
- 離乳食
初めての家族旅行
まず予約の際に、旅行代理店や宿泊先に、赤ちゃん連れであることを伝えましょう。そのうえで快く受けてくれる所を選べば滞在中も気持ちよく過ごせるはずです。宿泊先では、事前に予約すれば、ベビーベッドや離乳食を準備してくれるところもあります。最初から「子連れOK」となっているペンションなどには、プレイルームがあるなど、赤ちゃんも楽しめるところもあります。温泉では、なるべく家族風呂を利用するようにしましょう。食事も部屋で取れると安心です。事前に確認しておきましょう。
監修/NPO法人育児サポートdouce.理事長 兼助産師 難波直子さん
update : 2022.05.16
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