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陣痛ってどんな痛み?長さや始まり、兆しは?対処法や改善策も

臨月にさしかかるころになると、目の前に迫る出産が気になってソワソワドキドキ。中でも陣痛のことを考えると、「痛みに耐えられる?」「突然陣痛が来たらどうしよう」などと不安が募ってくるものです。そこで、とくおか助産院院長の徳岡敏子さんに、陣痛の強さや種類、兆し、乗り切り方などについて解説していただきました。

監修者プロフィール

徳岡敏子院長
とくおか助産院

看護師・助産師。日本マタニティフィットネス協会マタニティヨガ認定インストラクター。AROMA REVOLUTION認定アロマセラピスト・リフレクソロジー。テルミー療術師。26年間、総合病院産科病棟に勤務。2011年に現助産院を開院。

陣痛の痛みには3つある。
前駆陣痛、本陣痛、後陣痛って?

陣痛とは、赤ちゃんを外へ押し出すために繰り返される子宮の収縮です。子宮がギュッと縮むときに、おなかの張りや痛みが起こります。陣痛には、大きく分けて3つあります。

前駆(ぜんく)陣痛

出産前に起こる子宮収縮です。通常、出産の1ヶ月くらい前から、不規則におなかの張りを感じることが多くなります。しかし、前駆陣痛はそれまで感じていたおなかの張りと違い、おなかが硬くなり、少しの痛みを感じます。

本格的な陣痛と違うのは、子宮の収縮が規則的に何回か来ていても、続かないで消えてしまうこと。あまり感じない人、夜になると張ってくる人など、経過は人それぞれ。少しずつ赤ちゃんへ刺激が行くと同時に、母体も赤ちゃんの通り道である子宮や子宮頸管を柔らかくするという、本格的な陣痛の準備段階ととらえるとよいでしょう。

陣痛

「本陣痛」とも呼ばれ、正期産に入る37週を超えたらいつ始まってもおかしくありません。最初は子宮収縮の間隔が不規則で痛みも強くないのですが、やがて規則的になり、しっかりした痛みを感じます。

  • 痛みが起こる間隔が規則的(約10分ごと)
  • 痛みが起こる間隔が徐々に短くなっていく

というのが特徴です。

後(こう)陣痛

出産後、大きくなった子宮が元に戻ろうと急激に収縮するために起こる痛みのこと。出産で傷ついた血管をふさいで止血し、回復を促す役割もあります。子宮は、産後12時間くらいでおへそのあたりまで小さくなります。そのため産後1日目が強く、3日目くらいでおさまるのが通常です。赤ちゃんに母乳を飲ませると、ホルモン分泌が盛んになって子宮の回復を促し、痛みが強くなることもあります。一般的に、経産婦さんの方が強いと言われています。

陣痛の痛みってどんな痛み? 例えると何?

痛みの感じ方は人それぞれです。痛みに弱い・強い、緊張しやすい・大らか、そばに家族がいる・ひとりだけ、といった体質、性格、環境などによっても感じ方は違います。

例えて言えば、
「鼻からスイカが出るよう」
「腰の骨が砕けそう」
「指を切断したよう」
「腰の上をダンプカーが通過したみたい」
「生理痛の至上最高レベル」
「10ヶ月分の便秘を出したいのに出ないつらさ」
など意見はバラエティに富んでいますが、共通するのは“想像を絶する痛み”ということ。徳岡さん、実際のところはいかがですか?

「鼻からスイカを出すよりは、陣痛の方が楽だと思います(笑)。赤ちゃんは硬いスイカと違って実はすごく柔らかいし、スムーズに出てくるんですよ。『腰の骨が砕けそう』という人は体や骨盤がゆがんでいるのかも。赤ちゃんが通るときに骨盤に当たって、痛みが増しているのかもしれません。ところで、皆さんの表現を聞くと、陣痛をネガティブにとらえていますね。『痛い』『苦しい』というネガティブな気持ちが先に立つと、体が緊張して通常よりも痛く感じてしまうことがあります。でも陣痛は、自分の内側から放たれたエネルギー。『エネルギーの力で赤ちゃんが押し出されている』とポジティブにとらえると、痛みも少しは和らぐのではないでしょうか」

陣痛の痛みの兆しは? 始まりはいつ?

陣痛のことを考えると、「いつ来るの?」「冷静に対処できる?」と不安になりがちですが、陣痛は、突然起こるものではありません。始まるときの兆しがあるので、覚えておきましょう。

おしるし

お産が近づくとよく起こる子宮収縮によって、赤ちゃんを包む卵膜と子宮壁の間にズレが生じ、卵膜の一部がはがれるために起こる出血です。おしるしには個人差があり、おりものに血液が混じるぐらいの少量から生理ぐらいの多量、色は薄い赤色や茶褐色など、さまざまです。通常は、おしるしのあと数日後に陣痛が始まりますが、1週間ぐらい陣痛が来ない人や、おしるしがない人もいます。

破水

赤ちゃんを包んでいる卵膜が破れて、中の羊水が流れ出ること。通常、破水は陣痛の周期が短くなり子宮口が全開になるころまでに起きます。しかし前期破水といって、陣痛の前に破水が起こることもあり、この場合、自然に陣痛が始まることが多いです。ただし、破水したらすぐに受診しましょう。赤ちゃんやママの子宮に細菌感染するリスクが高まるので、陣痛が起きない場合は人工的に陣痛を誘発することもあります。

10分間隔が規則的に繰り返されたら、始まりの合図

前駆陣痛やおしるしのような兆しがあったら、「そろそろ陣痛が始まるかな」と考えておきましょう。実際の陣痛が来たら、時計で「陣痛の間隔」を測って簡単にメモしてもOK。「子宮が収縮して痛みがあるときを陣痛の『発作』、収縮が終わり、次の陣痛が来るまでの間を『間欠』といいます。陣痛の間隔=発作+間欠の時間です。
陣痛の間隔が約10分で規則的に繰り返される(1時間に発作+間欠が6回ある)ことが、陣痛の始まりです。

陣痛が始まったら、病院に電話で連絡してください。ただし、経産婦さんの場合は、一気にお産が進むことがあるため、陣痛が15分間隔でも、強くなってきているようなら早めに連絡を。

病院に連絡するときは、次のことをしっかり伝えるようにします。

  • 名前
  • 予定日
  • 初産か経産か
  • 陣痛が始まった、だいたいの時間
  • 破水の有無
  • 胎動の有無
  • 陣痛の間隔が何分か
  • 痛みはどのくらいか
  • 病院まで何分で行けるか
  • 付き添いがいるか、上の子に手間取らないか

上記の情報を聞いて、病院では「すぐ来てください」などと指示をしてくれます。

「陣痛が始まっても、あわてることはありません。出産までに、初産婦さんで12~15時間ぐらい、経産婦さんで6~7時間ぐらいかかるのが一般的です。早く入院したいと思うかもしれませんが、病院の雰囲気に緊張してしまったりするので、家でリラックスして過ごした方が、スムーズにお産が進むと思います」と、徳岡さんはアドバイスします。

自宅待機の間にやっておくことは?

陣痛が始まって入院するまでの間は、基本的にやっていけないことはありません。

  • 破水していなければ、入浴するかシャワーを浴びる
  • おにぎりなどを軽く食べ、分娩に備える
  • メイクやマニキュアを落とし、爪を短く切っておく
  • 入院準備品をチェックする
  • 部屋を簡単に片づける

など無理のない範囲で行い、安心して出産に臨みましょう。

陣痛の経過と痛みの種類について

陣痛は、痛みの強さや場所が、時間を追うごとに変化するのが特徴です。最初は不規則で、鈍い下腹部痛のようなものだったのが、次第に規則的になり、痛みも激しくなります。赤ちゃんが子宮口に向かって下がってくるので、痛む場所も赤ちゃんの動きに合わせて下がってきます。

特に骨盤に差しかかると狭い骨盤が押し広げられるため、「腰の骨が砕けそう」と表現するほどの痛みに。子宮口まで赤ちゃんが下がると、まさに痛みは最高潮に達します。出産で最もつらいときですが、ここまで来たらあとひと息! 出産までそれほど時間はかかりません。

陣痛の痛みの時間は? どれぐらい続く?

陣痛が始まってから出産までの流れを把握しておけば、ある程度の心づもりができます。お産の経過は3つに大別され、さらに細かく分かれています。痛みの間隔や陣痛が続く時間は、刻々と変化していきます。

分娩第1期

最も長いのが分娩第1期で、主に陣痛室で過ごします。徐々に痛みが強くなることに対して、子宮口はゆっくりしか開かないことが多く、「いつまで続くの?」といった不安、恐怖、疲労がプラスされ、とてもつらい時間。子宮口が全開に近づくにつれ、自然にいきみたくなってきますが、全部開ききっていない子宮口に負担をかけないように、呼吸法でいきみを逃さなくてはなりません。次から次へやって来る陣痛の痛みや、いきみたくてもいきめないつらさは最高潮に達しますが、医師や助産師がリードするので乗り切れます。

・子宮口の開き0~3cmのとき

陣痛の間隔:約10分
1回の陣痛が続く(発作)時間:30~40秒

・子宮口の開き3~8cmのとき

陣痛の間隔:約5~6分
1回の陣痛が続く(発作)時間:約1分

・子宮口の開き8~10cmのとき

陣痛の間隔:約2~3分
1回の陣痛が続く(発作)時間:約1分

分娩第2期

子宮口が10cmに全開したら、分娩台へ移動します。分娩台に乗ると、出産まであと少しという「先が見える」安心感が出てきます。この段階では、少しでも赤ちゃんが産道を通りやすいように、太ももや陰部と肛門との間の部分である、会陰(えいん)の力を抜きましょう。陣痛の間隔がますます短くなるので、赤ちゃんが子宮口へ進もうとするタイミングを見計らって、医師や助産師のリードでいきみを調整し、赤ちゃんを押し出します。赤ちゃんの頭が出れば、あとはスルリと全身が出てきて産声が聞こえ、感動の対面に!

・子宮口の開き10cmのとき

陣痛の間隔:約1~2分
1回の陣痛が続く(発作)時間:約1~1.5分

分娩第3期

赤ちゃんが生まれると軽い子宮収縮が起こり、自然に胎盤が子宮壁からはがれて出てきます。子宮内に胎盤や卵膜の一部などが残っていないかをチェックするほか、会陰の傷があれば縫うなどの処置を受けて、数時間ベッドで安静にします。

・胎盤が出てくるまで

かかる時間:10~30分

陣痛の対処法は? 痛み止めは飲んでいいの?

波のように襲ってくる陣痛は、できるだけリラックスしてやり過ごしたいものです。陣痛の対処法を徳岡さんに聞くと、「人によって楽な姿勢は違います。立つ、座る、四つんばい、右向きや左向きで寝る、歩くなど、陣痛が来てから試してみないと自分に合った対処法は分からないので、『何でもやってみましょうね』と妊婦さんには伝えています」とのこと。次に挙げる対処法を参考にしてみてください。

  • あぐらをかいて、呼吸法を試す
  • 四つんばいになる
  • クッションや布団、バランスボールなどに上半身をもたれかかる
  • 立って、壁やテーブルに両手をつく
  • 歩き回る
  • イスにまたがる
  • パパに背中や腰などをマッサージしてもらう
  • テニスボールや野球ボールなどで、痛むところをパパに押してもらう
  • クッションや枕を持参して、脚にはさむ
  • ツボ押しグッズを持参して、手足を刺激する
  • 好きな音楽をかけてリラックスする
  • 家族にうちわであおいでもらう
  • 好きなアロマを炊く
  • カイロで体を温める

「誰にでもよいと思うのは、体を温めることです。陣痛で筋肉が緊張すると、余計痛みを感じます。温めると血行がよくなって緊張していた筋肉がゆるみ、上手に痛みを逃せるようになります。カイロを持参して、腰、下腹部、足の裏など気持ちよいところにいくつか貼るとよいでしょう」(徳岡さん)

陣痛室では、声を出して適度に発散しても

陣痛室では痛さに耐えきれずつい声が出そうになりますが、徳岡さんは、「ある程度の声は出してもいいんですよ」と話します。「痛い~」「も~ダメ」といった気持ちを無理に押しとどめず、発散することもお産には必要です。ただし、必要以上に騒いでパニックになってしまうと、息苦しくなり体も硬くなって、余計痛みを感じて逆効果なので注意しましょう。

痛み止めは、陣痛には効かない

陣痛が強いと、「痛み止めの薬が欲しい」と思ってしまいそうです。しかし、徳岡さんによると、「陣痛に痛み止めの薬は効かないので、処方されません」とのこと。ただし、産後の後陣痛や会陰切開の傷に対する痛みなどには、医師に相談すれば処方されることがあります。

聞いてください! 私の陣痛体験

(まるこちゃん0003さん)

(前略)最初、全然余裕でこんなものなのかと思っていたら、出産3~4時間くらい前からどんどん痛みが強くなり、動くのも大変でした。痛みを例えるなら、おなかがくだったときの痛みの何十倍って感じです。陣痛室から「分娩室まで歩いてください」と言われたときは本当に死にそうでした。でも、生まれたあとの爽快感は気持ちいですよ(笑)。あっという間に痛みがなくなります。

(じゅ?さん)

日曜日、朝から血のかたまりと腰痛で病院へ電話! 血のかたまりは問題ないが、腰痛は間隔計ってとのこと……。昼の12時まで10分間隔でずっときてる! 病院に、再度電話(>人<;)病院へ行ってNSTやって、入院決定。それから5分~10分の腰痛陣痛に、月曜日の朝まで耐える。夜は陣痛と陣痛の間に睡眠…(( _ _ ))..zzzZZ。7月1日、8時過ぎのNST後、人口破水へ‼ すぐに陣痛が強まり、11時にはいきみたい´д` ;しかし子宮口が……。12時前に限界きた! 子宮口ギリ全開! 分娩室直行の10分でわが子が生まれた(笑)。12時03分に3096gの男の子出産(*^^*)

(たまこ0099さん)

(前略)想像以上の……死闘でした。(お産をなめてた…ぜ…)。母子手帳上は24時間ちょっとだけど、
分娩室入ったり出たりとかの微弱陣痛含めると30時間。というか、陣痛強まらなくて促進剤打ってからが、もはや苦しみで記憶がないです^v^;夫・姑・実母と助産師さん3人の計6人で、ひたすらケアしてもらってたらしいですが、息をつく間もない陣痛でもう、何度もくじけました。いきむときくらいから記憶が戻ってきましたが、なんか、いきむたびに吐いてました(笑)「ウウゥ~~ン!!」「おえー」 みたいな。長丁場だったので、バナナとかいろいろ食べさせられて、それが祟った。(中略)苦しみの後には、幸せですね^v^☆

(915*さん)

夕方、10分間隔で立ち止まるくらいの痛みで病院へ行くも、一度帰宅。19時に再び病院へ行き、入院。
「この分だと今日中に生まれるかな? 3cm開いてるし柔らかいし」っていう先生の言葉に「おおお、さすが経産婦、進みが違うね!」って余裕しゃくしゃく。陣痛の合間に本でも読もうかなってくらい。
結局、ここから3分間隔が鬼のように続き、夜中に寝てしまったため再びリセット。なんとか分娩室に入ったのが10時過ぎで、そこから分娩台で4時間。いきんでからは5回くらいでニュルリーンと次女が誕生しました☆経産婦なのにまさかの分娩時間が34時間っていう(笑)かなりの長丁場でした。

陣痛を幸せな出産の過程ととらえて

「産道は、お産に備えてホルモンの影響でフカフカになります。それが『柔らかなママの腕に抱きしめられるよう』と表現されることがあり、“赤ちゃんにとって人生で最初の抱擁”と言われているほどです。陣痛は、“赤ちゃんを抱きしめながら押し出している”行為であり、とても幸せな出産の過程に思えます」(徳岡さん)

陣痛を乗り切った先には、ママにしか味わうことのできない達成感があります。そのがんばりが、育児へのパワーへとつながるに違いありません。

監修/とくおか助産院院長 徳岡敏子さん

update : 2018.07.02

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