妊活ヨガのポーズで授かる力をつける!
「妊活にはヨガがいい」と聞いたけど、いったいどんなポーズがいいの? 妊娠しやすくなるヨガのポーズってあるの? そこで! 多くの女性を妊娠へと導いてきたヨガインストラクター・高橋由紀先生に取材しました! まずは自分の体が妊娠できる体かどうかをチェック! そして、妊娠できる体に変えていくための妊活ヨガのポーズ、トレーニング法を教えていただきました!
監修者プロフィール
高橋由紀
株式会社ベビーヨガアソシエイトCEO・プログラムディレクター
1995年、体の不調から自身の体質改善のためヨガをはじめ、病を克服。ヨガ指導歴17年。2児の母。日本におけるベビーヨガの第一人者として活躍。2008年より現在までに、海外を含む日本全国に1,000人のヨガ指導者を育成。これまでヨガを指導した生徒の数は、延べ10,000人以上にのぼる。『骨盤調整ヨガ』『Baby Yoga Therapy』『ロディヨガ ~心と知性を伸ばす健やかカラダ遊び~』(コロンビア社)ほか、著書多数。
赤ちゃん授かれる?自分の体をチェック!
いきなりですが、自分の体をちょっと振り返ってみてください。
- 体に歪みはありませんか?
- 冷えはないですか?
- 月経周期は整っていますか?
- 肩こりや腰痛に悩まされていませんか?
もし、このような症状がひとつでもあったら、まだ病気には至っていないけれど、その一歩手前の「未病」です。いつ病気になってもおかしくない「未病」という状態では、赤ちゃんは、なかなかやってきてはくれません。
下半身の弱体が招く、骨盤まわりの緊張と冷え
未病の原因は、現代の社会環境にもあります。夜も昼のように明るく、電磁波が飛び交い、残業も多い……。自然本来のリズムを無視した生活が、ホルモンバランスを乱してしまうのです。
さらに現代は、歩く、しゃがむ、かがむ、四つん這いになる、などの動作が減って、下半身が弱体化しています。長時間のデスクワークで骨盤も歪みやすくなっています。体を動かさないと、骨盤まわりの脂肪も冷えてしまいます。悪循環です。
冷え性の人、生理不順など婦人科系疾患がある人を見ると、骨盤のまわりが過度に緊張しています。このため血液やエネルギーの流れが滞り、体が冷えてトラブルが出るのです。
お尻歩き、ケーゲル体操で、エネルギーを巡らそう!
骨盤底筋群を整え、鍛えて、熱を発生させる
おすすめは、「お尻歩き」と「ケーゲル体操」。どちらも骨盤の底にある骨盤底筋群をしっかり使う運動です。内臓を支え、妊娠中はさらに重くなった子宮を支え、排泄や、出産、性行為のときには、ゆるめたり、締めたりする機能を持つ、骨盤底筋群。ここを正しくしっかり整え、鍛えることで、血液やエネルギーが回り出すのです。
「これがヨガ?」と思うかもしれませんが、アクロバティックなポーズだけがヨガではありません。自分の体の声に耳をすませながら、朝に晩に行ってください。
お尻歩きで仙腸関節をしなやかに
仙腸関節(骨盤の仙骨と腸骨をつなぐ関節)をしなやかにし、コアを鍛える効果も期待できます。産後や腰痛もちの方にもおすすめのトレーニングです。
かかとから坐骨までを、立って歩く時の足の裏のように感じながら、前に進んだり、後ろに下がったりします。何度か繰り返していると、体が温まってくるのが感じられるでしょう。
慣れてきたら手を後ろで組んだり、できる方は両手のひらを後ろで合掌にしたりして、同じように前に進んだり、後ろに下がったりしていきます。その際、背中の裏側に壁があるような気持ちで進むように意識してみてください。
ケーゲル体操で、骨盤底筋群を締める、ゆるめる
骨盤底筋群を、締めたり、ゆるめたりして、セルフコントロールしていきましょう。
膝を立てて座ったら、お尻を左右に動かして坐骨の位置を感じてください。そして、この坐骨を中心に、お尻を小さく小さく寄せていきましょう。動きを止めたら、さらに体の内側の力でギューッと引き寄せるようにします。そして、ゆるめて、締めて、ゆるめて、をゆっくり繰り返します。
膣を締めるような感覚ですが、そこからさらに広い範囲、左右の坐骨と坐骨の間、前にある恥骨と、後ろにある尾骨の間の空間を、キュッと寄せていくような感じで練習していきましょう。慣れるまでは布やティッシュをお尻の下に敷くなどして、たぐり寄せる感覚を得られるようにしてみるといいと思います。
update : 2017.05.22
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