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20代、30代、40代・・・年代別の妊活と不妊治療

妊活をしようと思ったとき、気になるのが女性の年齢。最近は「卵子の老化」という言葉も耳にしますが、いったいいつまで産めるのでしょうか? 「年齢によって不妊治療に対する考え方、進め方は違います」と話すのは、長年にわたり第一線で生殖医療に携わってきた、渋谷橋レディースクリニック(東京都渋谷区)院長・久保春海先生。30代前半までと30代後半、そして40代の妊活、すべきこととは? 詳しく聞いてきました。

監修者プロフィール

久保春海先生
NPO法人日本不妊予防協会理事長
渋谷橋レディースクリニック院長

東邦大学医学部等にて、40年以上にわたり不妊医療に携わる。2006年、女性の一生を通して生殖医学や女性健康医学に基づく不妊の治療法と予防法の開発、啓発等の活動を行うNPO法人日本不妊予防協会を発足。男女の健全で健康な生殖機能の保持と増進に寄与することを願って活動を続ける。東邦大学医学部名誉教授、日本生殖心理学会名誉理事長等を務める。

年齢を重ねるほど、妊娠・出産が難しくなる

治療のステップアップとは

「一般的に不妊治療は、タイミング法、人工授精、体外受精・顕微授精と段階的に高度な治療へと進むことが多く、これを『治療のステップアップ』といいます。その前提として、必要な検査をちゃんと受けていることが重要です」と久保春海先生。

タイミング法」は、排卵日に合わせて性交渉(セックス)をすること。

人工授精」は、マスターベーションで射精した精液を処理して、女性の子宮に注入する方法。

体外受精」は、精子と卵子を体外に取り出し、できた受精卵を子宮に戻す方法。

顕微授精」は、1つの精子を卵子に直接注入して受精させる方法です。

原因によっても治療の選択は異なる

「検査で両方の卵管が閉塞しているとわかった場合は、自然妊娠の可能性は極めて低いので、体外受精が選択肢になります。また、射精した精液中に精子がまったく見当たらない無精子症の場合は、精子がつくられていて精子の通り道(精管)だけの問題であれば、精管をつなげる手術(精路再建術)をするか、体外受精・顕微授精をするというのが、第一選択肢になります」(久保先生)

体外受精・顕微授精では、1度に複数の卵子を育てて採卵するために、排卵誘発剤を投与して多数の卵子を育てます。また、タイミング法や人工授精でも、排卵誘発剤を使って複数の卵子を育てて、妊娠の可能性を高めることがあります。

「不妊の原因や体の状態によって、治療の選択肢が違ってきます。まずは検査で不妊の原因をつかみ、適切な治療と並行して、不妊治療に取り組むことが大事です」

卵子の年齢は、本人と同じ

卵子の数は生まれたときには決まっていて、その後は減り続け、本人と一緒に年をとります。これが「卵子の老化」です。加齢とともに徐々に妊娠しにくくなるので、「望めばいつでも妊娠できる」という状況ではなく、妊活しても出産に至らないことがあるのが現実。

妊娠・出産には年齢的な限界があることをふまえながら、年代別の治療について考えてみましょう。

20代~30代前半は時間的に余裕あり

タイミング法を6周期、人工授精を6周期程度が目安

「女性の妊娠する能力(妊孕力:にんようりょく)は20代後半がピーク。ですから、この年齢であれば、タイミング法を月経周期に合わせて6周期、それでも妊娠しない場合は人工授精を5~6周期。理由は、人工授精で妊娠した人の多くは5~6周期で妊娠しているからです。もちろん、それ以上続けてもいいのですが、ひとつの目安にするといいでしょう」(久保先生)

日本産科婦人科学会では、体外受精・顕微授精などのART(生殖補助技術)による妊娠率を発表しています。これらの治療をした総数のうち、赤ちゃんを産むに至った割合は、30歳では20.6%です(2014年)。

「実際には、治療をスタートして2年くらいはタイミング法と人工授精の一般治療で様子を見るカップルが多いですね。ただ、女性が若いほど妊娠率は高いので、『早めに体外受精にトライする』という考え方もあります」

30代後半は早めのステップアップを

35歳からは急激に妊娠しにくくなる

30代前半ではゆるやかだった妊娠力の低下が、35歳を過ぎると急加速し、妊娠しにくくなります。また、年齢とともに子宮や卵巣も老化して、子宮内膜症や子宮筋腫を患う人も増えてきます。これらが不妊や妊娠に影響する場合もあり、どちらの治療を優先するか、悩ましい問題も出てきます。

日本産科婦人科学会のARTデータでは、治療をした総数のうち、赤ちゃんを産むことができた割合は、35歳では18.1%、38歳では13.6%です。

「個人差があるのですが、35歳からは、妊娠・出産には時間的な余裕は少ないと考えましょう。検査と並行してタイミング法を3~6周期、人工授精を3~6周期が目安といえます。1~2年程度で体外受精を考えてはどうでしょうか」(久保先生)

仕事をしていれば、治療との両立にも気をつかう年代。「治療をどうしよう」と悩んでいる間にも時間は過ぎていきます。カップルで相談して、早めに治療の方向性を決めることが大事です。また、35歳以上の高齢出産では、妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群などのリスクが高くなります。子どもを産み、育てていく体力や環境なども考えておく必要があります。

40代は短期決戦と心得て

すでに妊娠しにくい年齢、可能性を考えて治療を

40代からは、さらに妊娠しにくくなります。加齢による卵子の老化で染色体異常が起こりやすいため、妊娠につながる質のよい卵子の排卵が少なくなります。そして、妊娠しても流産する確率が高くなるのです。

「個人差はありますが、すでに妊娠しにくい年齢ですから、タイミング法や人工授精の治療効果は薄いといえます。検査と並行してタイミング法と人工授精を3周期程度行って、早期の体外受精を考えましょう」

日本産科婦人科学会のARTデータでは、治療をした総数のうち、赤ちゃんを産むことができた割合は、40歳では8.8%。45歳では0.8%です。

「厳しい数字ではありますが、妊娠して子どもを授かっている人はいます。自分たちの可能性を医師に確認し、現実を受け止めた上でトライを。例えば『体外受精を3回』『43歳の誕生日まで』など、終了の目安を考えておくのも一つの方法。その時点になったら、今後の妊娠の可能性や、体や日常生活への負担などをふまえて、さらに治療を続けるかどうか再考してはどうでしょう。また、体外受精をしても妊娠率が低いので、『高度な治療はしないで、タイミング法や人工授精をする』という考え方もあります」

カップルの数だけ治療パターンがある

納得して治療を受けよう

不妊治療の進め方は千差万別。カップルの数だけ治療パターンがあるといえます。ならば、自分たちらしく妊活したいもの。それには、医師からよく話を聞いて自分たちの状況を把握し、治療をする・しないも含めて方向性を決めることが大事です。結果がどうであれ、納得して治療を受けることがカップルの将来につながることでしょう。

 

update : 2017.09.25

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