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子宮底長とは?どうやって測るの?短い・長い・平均の基準は?

定期的な妊婦健診でいろんな検査をされますが、妊娠4ヶ月を過ぎたころから助産師さんに「子宮底長を測りますね」と言われ、診察台に横たわり、おなかの大きさを測られたことはありませんか。腹囲だけでなく、おなかの縦のサイズを測ることによって何が分かるのでしょう。母子健康手帳にも記入する欄のある子宮底長。そもそも子宮底長とは?またその数値が意味するものとは。多くの妊婦に寄り添ってきた豊島病院産婦人科部長の大鷹美子先生に伺いました。

監修者プロフィール

大鷹美子先生
東京都保健医療公社豊島病院産婦人科部長

日本赤十字社医療センター、NTT東日本関東病院を経て現職。専門は周産期学、臨床遺伝学など。著書に『どうしたの? 産後ママのからだ相談室』(赤ちゃんとママ社)、『高齢出産』(主婦の友社)などがある。

子宮底長とは何を指すの?

妊婦健診のときには、体重測定や、血液検査、内診などいろんな検査があり、「これって何を調べているんだろう」と思いつつも、あまり深く考えずに医師や助産師に身を任せていませんか? そのひとつが子宮底長です。「段々大きくなっていくおなかを測っている」くらいに思い、子宮底長という名前さえ知らない人もいるのではないでしょうか。

子宮底長とは、恥骨の中央から子宮の上の端までの直線距離を計測した数値のことで、子宮がどれくらい大きくなっているかを表したものです。超音波検査がなかったころは、「妊娠何ヶ月だと子宮底長は何cmくらい」という基準値と照らし合わせて、胎児の大きさや羊水の量などが妊娠週数相応に育っているかどうか、ひとつの目安にしていました。

子宮底長はどうやって測るの?

子宮底長は、診察台に仰向けで横たわり、おなかを出して測るのが基本です。足をあまりピンと伸ばすと妊婦がつらいので、足を軽く曲げておきます。医師や助産師が恥骨結合(股関節付近の左右の恥骨をつなぐ部分)の上縁にメジャーの端をあて、子宮低の最高点のところまでの長さを測ります。

子宮底長の基準値は? 臨月の大きさの目安とは

子宮底長の基準値は、妊娠5ヶ月未満までは「妊娠月数×3cm」の計算式で求められます。胎児の成長も早くなり、羊水量も増える妊娠6ヶ月以降は「妊娠月数×3cm+3cm」が基準値です。おなかのふくらみが分かる妊娠4ヶ月くらいから測り始めます。

妊娠4ヶ月(12週〜15週):7〜12cm

子宮の大きさは新生児の頭くらい。15週くらいで胎盤が完成し、おなかにもふくらみが出てくるので子宮底長を計測できます。

妊娠5ヶ月(16週〜19週):13〜15cm

つわりも収まり安定期に入ります。子宮の大きさは大人の頭ほど。おなかのふくらみが目立ち始め胎動を感じることもあります。

妊娠6ヶ月(20週〜23週):18〜21cm

多くの妊婦が胎動を感じ始め、おなかのふくらみがさらに目立ち、前に突き出た姿勢になります。子宮が内臓を圧迫してどうきや息切れを感じることも。

妊娠7ヶ月(24週〜27週):22〜24cm

子宮がおへそより高い位置にせり出し、仰向けで寝ることが苦しくなります。大きくなった子宮が腸を圧迫して便秘になりやすい時期。

妊娠8ヶ月(28週〜31週):25〜28cm

おなかの重みが増し、胃が押し上げられてムカムカすることも。子宮が収縮しておなかに張りを感じやすくなります。

妊娠9ヶ月(32週〜35週):28〜31cm

子宮が大きくなってぼうこうを圧迫するため頻尿になったり残尿感を感じたりすることも。以前よりおなかが張りやすく疲れやすい。

妊娠10ヶ月(36週〜39週):32〜35cm

臨月になり子宮口が伸びやすく、いつ赤ちゃんが産まれてもおかしくない状態。赤ちゃんは子宮口へと下がってくるため、子宮底長が以前計測したときよりも短くなる場合もあります。

子宮底長はメジャーで計測するため誤差が生じる可能性があります。また妊婦の体形も子宮底長に影響を与えるため、多少基準値より外れていても心配しすぎる必要はありません。

子宮底長の「長い・短い」が意味するものとは?

以前は子宮底長の数値を見て、赤ちゃんが月齢にあった発育をしているか、羊水量が多すぎないかなどを確認するひとつの判断材料にしていました。しかし近年の妊婦健診では超音波検査が優先されているので、子宮底長はあくまでも目安の数値。「子宮底長が基準値より長いから(短いから)、こんな問題がある」という診断をされることはありません。

産婦人科診療ガイドラインでも、「リスクのない単胎妊婦の定期健診で超音波検査を実施した場合、子宮底長測定は省略できる」とされており、子宮底長を測らない産婦人科も増えてきました。

ただ、普段は子宮底長を計測していなくても、超音波検査で胎児がとても大きい場合など、胎児のサイズを測るのに誤差がでることがあるので、子宮底長を参考にすることがあります。おなかが大き過ぎるのは一種のリスクファクターなので子宮底長を測って何cmかを確認します。リスクの可能性がある場合、情報を増やす方が有効だからです。

また、母子健康手帳には子宮底長を記入する欄があるので、それを埋めるためにも測ることもあるでしょう。記録があれば、ママ自身もおなかの大きさや赤ちゃんの成長を確認できるひとつの安心材料になります。

子宮底長が「長い・短い」場合のリスクは?

子宮底長が基準値と比べて長かったり、短かったりすると赤ちゃんの発育に何か問題があるのではないかと気になるかもしれませんが、超音波検査で赤ちゃんの状態に問題がなければ心配する必要はありません。例えば、子宮底長が基準値より非常に短いとしても、骨盤が広いママは子宮底長があまり長くならないことがあります。

子宮底長が長い・短いという数値自体が問題なのではなく、その数値が何を反映した結果なのかが問題なのです。子宮底長の数値の長い・短いが、超音波検査における赤ちゃんの大きい・小さい、羊水の多い・少ないなどの診断と一致していれば、それがリスクになります。基準値より外れていたとしても、超音波検査で胎児の発育も羊水量も正常であれば問題ありません。

子宮底長は妊婦健診での胎児が順調に成長しているかどうかのひとつの指標ですが、子宮底長の数値だけで妊娠経過を診断することはできません。妊娠時に胎児や母体に何らかの問題がある場合は超音波検査などの必要な検査によって判明します。

子宮底長はあくまでもママや赤ちゃんの発育の目安です。母子健康手帳に書かれた数値は赤ちゃんの成長の証としてとらえ、数値の多い少ないに振り回されないようにしましょう。自分の月齢ごとの子宮底長が基準値と違うことで不安が増すようであれば、一度、医師や助産師に相談してみるといいでしょう。

監修/東京都保健医療公社豊島病院産婦人科部長 大鷹美子先生

update : 2018.07.11

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