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助産師のお仕事【お産プロフェショナル名鑑】

妊娠中や産後にさまざまなアドバイスをしてくれ、分娩のサポートもしてくれる助産師さん。女性同士ということもあって、はじめての妊娠に不安を抱えるママにとっては大変心強い存在です。
でも、妊婦健診のときに医師かと思っていたら助産師さんが担当してくれることがあるなど、助産師さんと医師の仕事の違いがよくわからないママもいるのでは?
今回は、助産師さんの仕事や医師との役割の違い、そして助産師さんにとっても大仕事である分娩では、どのようなサポートをしているのかをご紹介します。

この記事の監修

石川紀子さん

助産師データ

看護師+母子ケアの専門知識
=助産師 (日本では女性のみ)

日本の看護師は、現在約82万人。その中で、助産師資格を持つ人はわずか3万人弱です。助産師の資格取得には、いくつかコースがあります。4年制の看護大学に進んで、必要な単位をとって国家試験の受験資格を得る方法。または、高校卒業後、3年制の看護学校に行き、看護師の資格をとったあと、大学や専門学校で1年間、妊娠出産、産後の女性の体や新生児や乳児のケアなどを学んで、助産師国家試験を受けるという道です。つまり、助産師は、看護師でかつ母子ケアの専門知識を持った人、というわけです。最近は、このより専門性の高い助産師資格を取ろうという看護師が増えているそうです。

また、日本の助産師はすべて女性ですが、アメリカ、イギリス、オーストラリアなど、男性助産師が活躍している国もあります。日本でも過去に男性にも門戸を開くべき、という声もありましたが、実現していません。当事者である女性たちから、男性よりも同性である女性がいい、という声も強かったようです。

助産師って、 どんなことをする人?

では、いよいよ助産師の主な仕事内容をご紹介しましょう。妊婦健診から、分娩介助、おっぱいの指導、産後のママと赤ちゃんの健康相談、さらに更年期まで、女性のライフスタイルに幅広く、長期にわたって関わる仕事です。

妊娠を判定し、妊婦健診を行う

妊娠の判定、妊娠経過が正常であるかどうかの診断(妊婦健診)を行い、リスクの高い妊婦を見つけ出す。異常が疑われるときは医師に報告する。また、医師の指導のもと、必要な検査をするための採血を行うことができる。

妊婦の保健指導をする

妊婦の週数に応じた食事の指導や生活指導を行って、妊娠が正常に経過していくようサポートする。また、母親学級(両親学級)を開き、親となるための教育や、精神的な援助をする。父親や家族への支援も行う。

分娩の介助をする

分娩開始を診断し、分娩が順調に進んでいるか、母児にトラブルがないか、経過を管理する。分娩が順調に進むよう、さまざまなサポートをし、赤ちゃんを取り上げる。へその緒を切る。

産後の母子の保健指導を行う

出産後の母体が順調に元に戻っているか観察し、また生活指導をする。新生児期の赤ちゃんの健康を管理する。乳幼児の健康診査、及び育児指導を行う。

助産所を開業する

助産所を開業して、医師と連携のもと、正常妊娠・分娩を管理できる。自宅出産を介助する。

地域や学校における母子保健活動

保健所や学校の保健室で働くこともある。地域や学校において、性教育、思春期相談、月経に関する相談、新婚学級、家族計画指導、母親(両親)学級、不妊相談、育児相談、更年期相談などを行う。電話相談を受けたり、ときには家庭訪問したりして、女性のライフサイクル全般にわたる保健指導を行う。

妊婦健診は、 助産師も行うことができる

助産師は、妊娠中の妊婦健診をすることができます。母体の脈をとったり、血圧を測ったり、むくみをチェックしたり、尿検査をしたり、腹囲を測定したり、胎児の心拍をチェックして、おなかの赤ちゃんが元気かどうかを確認したり……。内診や超音波検査をすることもできます。

あれ、なんだ産婦人科医と同じ? そう、妊婦健診については、かなりの部分、医師と同じことができるのです。現在、妊婦健診は妊娠期間中14回行うのが基本とされていて、そのうち病院で受けることになっているのは最低3回。つまり、残りは助産師による健診でもいいのです(補助券の利用は自治体により異なる)。病院でも、「助産師外来」「院内助産院」などを設けて、医師と助産師が連携しながら、妊婦健診を行っているところもあります。

今回、監修いただいている助産師・石川紀子さんが勤める愛育病院では、医師と助産師が交互に妊婦健診を行っています。

医師との違いは、 医療行為が できるかどうか

では、医師との違いは、何なのでしょう。それは、医療行為ができるかどうかです。助産師は、医師の指示なしに、注射をしたり、薬を処方したりすることはできません。また手術することもできません。ですから、助産師が、妊婦健診等で、「これはちょっとおかしい」「正常ではない」「異常があるかもしれない」というときは、医師に医学的な診断と処置を求めます。

お産のときも、正常な分娩であれば助産師が赤ちゃんを取り上げ、へその緒を切るなどの介助ができます。しかし、帝王切開や会陰切開、吸引分娩、鉗子(かんし)分娩などの医療処置ができるのは、医師だけです。

例外として、母子の生命に危険が及ぶような不測の緊急時には、法律では助産師も医療処置をしてよいことになっています。しかし、今の日本では、そうした事態になったときは、救急車で大きな施設に搬送するのが一般的ですから、助産師が医師に代わって医療処置を行うことは、まずほとんどないといっていいでしょう。

助産師による 妊婦健診のいいところ

よく言われることですが、妊娠出産は病気ではありません。太古の昔から、女性が繰り返し繰り返し行ってきた、人間の営みのひとつ。ですから、実際に医療が必要になる場面は、それほど多くはありません。

しかし、順調な経過をたどっていても、妊娠中はさまざまなマイナートラブルに見舞われます。「つわり」「腰痛」「恥骨痛」「抜け毛」「シミ」「妊娠線」……。刻々と変わるカラダに不安を覚えたり、無事に産めるか心配になったり、心の揺れ幅が大きくなることもあります。そんなとき、妊婦に寄り添い、生活方法や食事法、運動方法、さらに心の持ち方などアドバイスしてくれるのが、助産師。

つまり「お産に向けたカラダとココロづくり」を指南し、サポートしてくれるのが、助産師の大きな仕事のひとつなのです。

医師には聞きづらいことも、気軽に聞ける。助産師さんはそんな母親的な存在でもあります。

助産師による 分娩介助のいいところ

いよいよ赤ちゃんが生まれる――。分娩は、まさに助産師の出番、本領発揮の場面です。腰をさすったり、陣痛をしのぐラクな体位を教えてくれたり、痛みを和らげ、コントロールする呼吸法も教えてくれます。お産がなかなか進まないときは、お風呂に浸かるように勧めたり、歩くように勧めたり……。長丁場になりそうなときは、飲み物や食事で、体力をつけさせたり。さまざまなアプローチを試みながら、できるだけ自然な形でのお産ができるように仕向けていきます。

「途中で足踏みしたり、寄り道したりするのがお産なので、それをうまくナビゲートしてあげたい」と、助産師の石川紀子さん。

「無事に元気な赤ちゃんを産んで欲しい」という思いは、医師も助産師も同じ。できるだけ、正常経過で安全なお産をと考えているのです。「陣痛促進剤や帝王切開は、いざというときに母子を救うすばらしい医療です。

しかし、すぐにそこに頼るのではなく、なるべく自然に産んで欲しい。医療に“産ませてもらう”のではなく、“自分で産んだ”という気持ちを持って欲しいと思っています。自分の力を尽くした、という実感が、その後の育児の自信にもつながっていくと思うから。出産はゴールではなく、女性が母親になる新しい家族のスタート!助産師はそう考えています」(石川さん)。

産後のママと 赤ちゃんもサポート。
助産師をもっと活用しよう!

産後は、母体の回復を見守り、母乳やミルクの相談にものってくれる助産師。おっぱいケアの専門家でもあります。ママの産後うつや育児ブルーの相談、赤ちゃんの夜泣きやぐずりにも、幅広い知識と奥深い知恵で、適切なアドバイスをくれるでしょう。

妊娠中に、助産外来で健診を受けてみるのもいいかもしれません。また、出産は病院だけれども、近所の助産院を訪ねて助産師さんと顔見知りになっておく、というテもあるかもしれません。幅広い相談に乗ってくれる助産師さんとの交流を、今から心がけておけば、困ったとき、困りそうになったとき、きっと頼りになりますね。

最後に、石川さんから、妊娠出産に向けてのアドバイスです。

「妊娠出産は自分自身のカラダに起きていること。ですから、医師や助産師に頼りきってばかりで、人まかせにしてはいけません。自分の体と赤ちゃんは自分自身で守る! という意識を持つことがとても大切だと思います。そのために私たち助産師をおおいに活用、利用してください。できること、お手伝いできることはたくさんあります。いっしょに乗り越えて行きましょう!」

update : 2011.11.02

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