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看護師のお仕事【お産プロフェショナル名鑑】

今回のテーマは「看護師」。医師は“治療”のプロ、技師は“検査”のプロ、それに対して看護師は“ケア”のプロといえます。看護師の仕事は幅広く、医療スタッフとタッグを組んで、注射・点滴・検査・患者さんの身の回りのお世話など、忙しく働いています。それと同時に、他の医療スタッフのだれよりも長い時間、ママと赤ちゃんのそばにいて心身の両面からケアしてくれる存在。今回は、妊娠中から産後にかけて頻繁にお世話になる看護師の仕事に迫ります。

この記事の監修

南部道代さん

なんぶ・みちよさん/昭和大学付属烏山高等看護学校第二看護学科を卒業後、1991年、昭和大学病院に入職。1994年、看護師としてNICUに配属。2007年、新生児集中ケア認定看護師資格を取得。NICU主任。「この仕事を始めたばかりのころ、300g台で生まれた小さな赤ちゃんを必死に看病しました。しかし残念ながら救うことはできませんでした…。でも、1ヶ月頑張ってくれた赤ちゃんの姿は今も忘れることができません。そのお母さんが『1ヶ月でしたが母親になれてよかった』と言ってくれたことも。あのときの体験がいまも私を支えています」(南部さん)

看護師データ

資格の名前 看護師
資格の種類 国家資格
資格取得までの
道のり
高校卒業後、法律で定められた養成施設で3年以上学び、看護師国家試験を受けて看護師免許を取得する。
また、中学卒業後、高等学校衛生看護科に進学して准看護師免許を取得すれば、進学コースに進んで最短2年で看護師免許を取得することもできる。
看護師の数 1,349,248人(准看護師含む)
(平成22年/「看護関係統計資料集」日本看護協会出版会編集より)
主な団体

産婦人科での看護師の仕事は?

妊婦健診の前に血圧を測ったり、採血をしたり、超音波や内診の準備をしたり……。看護師は、医師のように直接診断を下したり、医師の指示がない治療はできませんが、広い視野で気配りができる有能な助手として活躍しています。また助産師のように赤ちゃんを取り上げる資格こそありませんが、お産の呼吸をリードしたり、腰をさすって陣痛の痛みやいきみをのがしたりして、分娩をサポートします。産後はママの悪露のケアや授乳・沐浴の指導、赤ちゃんのお世話も。

産婦人科の看護師は、ちょっとした疑問や不安も相談できる、身近で頼りになる存在です。

【産婦人科分野の看護師の主な仕事】

  • 妊婦健診時の採尿、血圧測定、検温、採血。母親学級などでの妊婦指導や助産師の補助。医師の指示のもとでの注射や点滴、心電図など治療の補助。
  • ハイリスク出産における母体搬送・新生児搬送の補助。切迫早産など入院中の妊婦の検温、体調管理、食事、身の回りの世話など病室でのケア。
  • 陣痛中の呼吸法、いきみのがしなどのサポート、医師の指示のもとでの内診による子宮口開大の確認。帝王切開手術の補助、助産行為の補助、新生児の全身状態の確認。
  • 赤ちゃんの沐浴、体重測定、検温、排便・排尿の管理、睡眠管理、身の回りの世話など新生児室でのケア。新生児聴力検査や黄疸検査など各種検査の補助。
  • 入院中のママの検温、体調管理、食事、身の回りの世話など病室でのケア。授乳・調乳・沐浴などの指導。退院案内など。
  • 産後健診時の採尿、血圧測定、検温、採血、産褥期の母体の治療の補助。助産師外来や母乳外来等の補助業務。

ジェネラリスト?スペシャリスト?得意分野はいろいろ。

看護師の得意分野はさまざまです。たとえば、大きな病院の看護師は、「科」を移動することがよくあります。産科、外科、内科、泌尿器科、精神科、救急、NICU……など、いろいろな科をまわって、さまざまな現場を経験します。幅広い技術と知識を習得することで、どんな現場にも対応できる「ジェネラリスト(総合職)」として成長します。

一方、ひとつの科に長く勤務することで、特定分野の深い知識や高い技術を習得し、その道の「スペシャリスト」になる看護師もいます。たとえば、レディス・クリニックの看護師は、お産や婦人科系の疾患などの診察・治療のケアのスキルを上げていきます。

妊娠・出産時期のケアに強いスペシャリストがいる!

「スペシャリスト」をもっと育てていこうとする動きも活発で、1995年から「専門看護師・認定看護師」の制度がスタートしています。どちらも日本看護協会が定めた教育機関での勉強と、豊富な実務経験があって、初めてトライできる資格です。

資格の分野は、「がん」「精神」「老人」「救急」「ホスピスケア」……など、さまざまあり、妊娠・出産に関わりがあるのは、「母性看護専門看護師」「不妊症看護認定看護師」「新生児集中ケア認定看護師」です。

「母性看護専門看護師」は、その名の通り「母」に寄り添う看護師。妊娠・出産・育児期はだれもが不安になるもの。「果たして無事に産めるだろうか」「赤ちゃんをちゃんと育てていけるだろうか」「母親としての自信が持てない」……そんなママたちの心を深く理解し、アドバイスできるスキルを持っています。全国にまだ40名ほどしかいない希少な存在です。

「不妊症看護認定看護師」は、不妊治療するカップルを支えます。どんな治療があるの? 治療はいつまで続けるの? 費用はどのくらい? 出産のリスクは? 次々と湧いてくる疑問や不安に、豊富な知識とカウンセリング技術で親身に相談に乗ってくれます。この資格を持っているのは全国に110名ほど。不妊治療を受けている人が増えている今、ますます求められている看護師です。

「新生児集中ケア認定看護師」は、トラブルを抱えた赤ちゃんのケアが専門です。現在240名近い人が資格を登録。主にNICU(新生児集中治療室)で、未熟な赤ちゃん、心臓などに病気を持つ赤ちゃんの、体温や心拍、呼吸を管理したり、薬を管理したり…。最新の知識や技術に基づいた、温かく細やかなケアを行っています。

赤ちゃんだけじゃない、ママのケアも仕事

今回、監修の南部道代さんは、「新生児集中ケア認定看護師」です。小さな生命を救うスペシャリストとして、長年、NICU(新生児集中治療室)で働いています。

「低体重で生まれた赤ちゃんは、体の機能がまだちゃんとできていません。そのため、異常があってもモニターの数値にすぐに表れないことがあります。だからこそ、日ごろから赤ちゃんの全身状態をしっかり見て、小さな変化も見逃さないようにしています。観察力が、命を左右することがあるからです」(南部さん)。

赤ちゃんのケアだけでなく、ママやパパを支えるのも仕事です。赤ちゃんのことが心配でパニックに陥りがちになっているママやパパに、赤ちゃんの今の状態や経過をわかりやすく説明します。医療スタッフが万全の医療体制で治療にあたっていることも。入院費用の補助や保険制度のことなども話して、不安や気がかりを少しでも減らせるように気を配ります。

産む前からおなかの赤ちゃんのトラブルがわかっている妊婦もサポートします。産後の赤ちゃんの治療はどうなるのか、医療スタッフがどのように支えていくのか、などを話して、できるだけストレスを減らしてもらうのです。

こうしたケアをしながらも、ママやパパにさらなる助けが必要と判断したときには、医師、臨床心理士、助産師に協力を要請します。

患者と全人格的に付き合う、
ますます重要な看護師の役割

日本の新生児死亡率、妊産婦死亡率は低く、日本は世界トップクラスの安産大国。今も医療技術は日々進化し、リスクを少しでも減らそうと努力が続いています。しかし、そのために、ママやパパの精神的負担が増える、という一面も無視できません。

高度な難しい治療内容を理解して納得すること、どの治療をどこまで続けるのか選択も迫られます。ときにはおなかの赤ちゃんの命の決断までも――。

そうしたときに、看護師はわかりやすい言葉で親身になって説明し、判断のための材料を提供し、相談にのり、アドバイスする――。患者にいちばん身近な存在だからこそ、バックグラウンドや家族のことまで念頭に置いた、きめ細かな対応ができるのです。患者と全人格的に関わっているからこそ、医師や助産師、心理療法士などにも、適切な助言、提言ができます。

看護師は、まさにチーム医療の現場のキーマン。私たちが、孤独や不安に陥らずに、冷静に落ち着いて考えて判断し、お産や育児、治療に前向きに取り組んでいくためにも、看護師の役割はますます大きくなっていると言えそうです。

update : 2012.04.04

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