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栄養士のお仕事【お産プロフェショナル名鑑】

丈夫で健康な赤ちゃんを産むためには、ママがどういったものを口にするのかが重要。そのため、妊娠すると食べるものや食べ方が急に気になり始めます。そんな、「赤ちゃんに少しでもいい栄養を届けたい」というママゴコロをしっかり受け止めて導いてくれるのが「栄養士」。栄養指導のプロフェショナルです。
今回は、栄養士の仕事とともに、体重管理や理想的な献立に悩むママに実際にどのようなアドバイスをしているのかをご紹介します。

この記事の監修

片桐直美さん

かたぎり・なおみ/神奈川県立栄養短期大学卒業。平成16年、『小川クリニック』(神奈川県横浜市戸塚区)に栄養士として着任。平成18年、管理栄養資格を取得。平成24年1月に男児出産。妊娠・出産経験を生かし、さらに充実した栄養指導を行うため、平成24年4月より現場復帰。「小学生のとき、給食の時間に食材について調べて発表したのですが、それがとても楽しい経験でした。学校で食育を担当していた管理栄養士さんに憧れて、この仕事を選びました」(片桐さん)

栄養士データ

世界に先駆けて、日本で生まれた栄養士

栄養士の養成学校は、日本で誕生しました。1924年(大正13年)、関東大震災の翌年に私立の栄養専門学校が設立され、卒業生は「栄養士」と呼ばれました。現在の栄養士・管理栄養士の前身です。

当時、体格面で列強国に劣っていた日本人。世界に肩を並べようと、早くから栄養の研究が熱心に行われ、昭和に入る頃には栄養学の先進国として、国際的に認められるようになっていました。

敗戦後もいちはやく、世界に先駆けて栄養士制度を整備。やがてより専門性が高い、合格率30%前後の難関資格である管理栄養士も誕生しました。

栄養指導、献立作成、調理、配膳も行う

栄養士・管理栄養士は、病院や学校や保育所、老人ホーム、外食産業、食品メーカーなどで働いています。雑誌やテレビなどのメディアで活躍している人も。直接接する機会は少ないけれど、いろいろな場面で私たちの食生活を支えています。妊娠中は、母親教室での栄養指導、お産入院中の食事でお世話になります。

<産婦人科領域の栄養士・管理栄養士の仕事>

母親教室での栄養指導

病院や市区町村が主催する母親教室などで、むくみ、体重増加、貧血等を予防するための食生活について解説と指導を行う。1日の栄養摂取量の目安をわかりやすく説明、具体的なレシピも提案する。

個別の栄養指導

医師の指示を受けて、むくみや体重増加に悩む妊婦に個別の栄養指導を行う。ひとりひとりの食生活をチェックして改善点をアドバイス。生活環境や好みなどを考慮したレシピや調理方法などを提案する。

入院食の献立作成・調理・配膳

季節に合った栄養バランスのいい献立を作成。調理や配膳も行う。妊娠高血圧症や妊娠糖尿病などの治療食を提供したり、アレルギーなどにも対応。ひとりひとりの好き嫌いのヒアリングを行うこともある。

研究や商品開発(妊婦用サプリメント、離乳食ほか)

食品メーカーや医薬品メーカー等で研究職に従事。有効成分の分析や新薬の解析、商品開発などにも携わる。

母親教室で、食事の“ツボ”をアドバイス

つわりの時期は、「食べられるものを食べられるだけ」食べることしかできませんでした。しかし、つわりがおさまってきて、食欲が出てくると、食の質が重要になってきます。

母親教室などで栄養指導が行われるのは、主にこの食欲が戻る妊娠中期。「どんな食事をするか」が、妊婦の健康、胎児の健康のために、いかに大切かを話します。

「妊娠中は、太り過ぎも太らなさ過ぎもよくありません。適切に体重増加していくために、どんな食事がよいかを具体的に話しています。たとえば、カロリーが高い甘いものを食べちゃダメ、というのは簡単ですが、それではストレスもたまります。そんなときに低カロリーでも満足できるおやつを紹介します。また、便秘には、腸を刺激する食品や食べ方があることなどもお話しています」というのは、『小川クリニック』(神奈川県横浜市戸塚区)の管理栄養士・片桐直美さん。

「塩分の取り過ぎは、むくみの原因にもなるので、減塩を心がけて欲しいのですが、摂取量は1日7gですよ、と説明してもなかなかピンと来ないと思うのです。でも、7gを3食に分けると1食2gちょっと。朝食で食パンにバターを塗ってハムを乗せると、あっという間にオーバー、と説明すると、あら、けっこうたいへんとなる(笑)。そこで、バターやハムの代わりに野菜やタマゴをのせて、と具体的に例を出すことで実際にやる気になってくれれば、と思うのです」(片桐さん)

ひとりひとりに合った食べ物・食べ方を考える

「むくみがなかなか改善されない」「体重管理がうまくできない」という人に対して、医師から栄養の個別指導を依頼されることもあります。

「そういう妊婦さんには、1週間の食事内容を細かく書き出してもらっています。すると、それだけで、たいていみなさん自分の問題を自覚されます。“私、食べ過ぎていたんですね”“私って、けっこう濃い味のものが多いですね”と――。書くことで自分のことが客観的に見えてくるんですね」(片桐さん)

食事リストを見ながら、さらに生活スタイルなども聞いて、「朝食を作る時間がない」人には、「前の夜のこのおかずを少し残して朝食べては?」。「お腹が大きくなってキッチンに立つのがつらい」人には、「時短レシピ」。「塩分を減らすと物足りない」人には、「トマトの酸味と旨みで塩分を減らせる」と、ケースバイケースでアドバイスします。

「理想の献立や食べ方がわかっても、実行できなければ意味がありません。その人の好き嫌い、料理の得意不得意、朝型か夜型かなど、ひとりひとりの違いを考慮して、とにかく実践できるようにいっしょに考えていきます」(片桐さん)

ママの食に対する意識改革は、家族まで健康にする

栄養士・管理栄養士は、入院中の食事の献立作りや調理、配膳もします。妊娠糖尿病、妊娠高血圧症候群などで入院している人には、それぞれの病気に対応した食事も提供。

一般のお産入院中に供される食事は、まさにプロが考える“健康的なおいしさ”の見本。主菜・副菜のバランス、必要なお肉や魚、野菜の量、またダシをきかせて塩分を抑えた“薄味”の感覚も、食べながら学ぶことができます。

『小川クリニック』の産後の食事は、「おめでとう!」の気持ちを表して、少し豪華に。食べることは、栄養摂取だけが目的ではありません。「おいしく」「楽しく」「喜んで」食べること、「縁起」で食べることも、生命の力になるのです。

「食事は一生続くものですから、ぜひ妊娠・出産を食生活改善のきっかけにしてほしいです。それでママが健康になるということは、いっしょに食事をする子どもや夫も健康になるということ。食べ物で病気を予防し、不調を改善していくことができるのです。食の力、ママの力の大きさは、計り知れません。家族の健康に貢献できるこの仕事にやりがいを感じています」(片桐さん)

update : 2012.05.02

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