妊娠検査薬はいつから使うべき？反応する時期は？

妊娠を待ち望んでいる人や、妊娠をしたかもしれないと気になる人にとっては、一日でも早く妊娠検査薬を使いたいと思うことでしょう。実際に、妊娠検査薬で陽性反応が出るのはいつからなのでしょうか？hCGが尿中に現れ始めるのは、妊娠３週5日目頃からになります。つまり、生理の予定日２日前頃から反応をする可能性があるのです。しかし、実際は生理不順の方がいたり、生理不順でなくても生理の日にちが少しずれる方がいたりするため、目安の時期として考えましょう。

早く妊娠をしたかどうか確かめたいと思う人が多い一方で、妊娠検査薬は正しい時期に使う必要があります。より正確に妊娠を判定することができるのはいつからなのでしょうか。

上述の通り、生理の予定日2日前から妊娠検査薬は陽性反応を示す可能性があることを考えると、生理予定日に検査をしても良いと思いがちです。しかし、あまり早い段階で妊娠検査薬を使用することは、医師として推奨することは出来ないと海老根先生は強調します。例えば、生理予定日に検査を行い陰性が出たとします。hCG濃度の上昇の仕方は個人差があるため、検査するタイミングが早かったばかりにまだ妊娠をしていないと勘違いをしてしまう恐れがあります。妊娠に気が付かないと、飲酒や薬を飲んでしまう可能性や子宮外妊娠を見逃す可能性があるからです。

そのため、妊娠検査薬を販売しているメーカーは、「生理予定日から１週間後」と反応する確度が高い時期に使用することを推奨しています。医学的に反応し始める時期と、医師やメーカーが推奨する時期は異なることを理解しておきましょう。

不妊治療をしている方や妊娠を待ち望む方は、「１日でも早く妊娠を知りたい！」と妊娠検査薬を早めに使うフライング検査をすることもあるかもしれません。

早めに検査をして陰性だと勘違いしてしまった場合、上述した飲酒や薬を飲んでしまうリスクに加え、子宮外妊娠の発見が遅れる恐れもあります。子宮外妊娠とは、受精卵が子宮以外の場所に着床した状態で妊娠が継続する病態のことを指します。最も多いのは、受精卵が卵管の中に着床するケースです。そのため、子宮外妊娠に気付かないまま妊娠が進行してしまうと、卵管破裂などにより出血多量で重篤な症状になる危険性もあります。

フライング検査をした際に陰性だったとしても妊娠をしていないとは思わないことが肝心です。必ず１週間後に再度検査をするようにしましょう。

妊娠検査薬で陰性だったとしても、妊娠をしている可能性は無いと言い切れるのでしょうか。

厚生労働省でも下記のような症状が出た場合は、早めに医師に相談をするように呼びかけています。

妊娠検査薬で陽性反応が出たのに、生理がくることはあるのでしょうか？妊娠初期における化学流産の場合、陽性反応が出た後に出血をすることがあります。化学流産とは、受精はしたものの着床が続かない現象のことを指します。受精卵が着床したことでhCGが分泌されたものの、その後着床が続かず流産をしてしまうケースです。その際の出血を、重い生理だと勘違いする方がいます。