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妊娠の安定期は何週目から?過ごし方の注意点や症状について解説

「安定期」は妊娠5ヶ月ごろを表すことばとして昔からよく使われています。安定期ということばに安心しきってしまうと思わぬトラブルを招きかねません。「安定期はいつからいつまで?」「安定期にはリスクはないの?」といった疑問やより楽しく安定期を過ごす方法についてNTT東日本 関東病院の佐藤歩美先生に話を聞いてきました。

監修者プロフィール

佐藤歩美先生
NTT東日本 関東病院(東京都品川区)
産婦人科医

日本周産期・新生児医学会周産期専門医。2008年横浜市立大学医学部卒業。愛育病院に勤務。その後、2016年4月よりNTT東日本 関東病院 産婦人科医として着任、現在に至る。できるだけ妊婦さんの気持ちに寄り添えるように、悩みなども話せるような雰囲気づくりを心がけている。

妊娠の安定期ってどういう状態?いつからいつまで?

“安定期”はいつからいつまで?

「安定期」ということばになじみはありますが、医学用語ではないので病院ではそういった表現はあまり使いません。一般的に妊娠5ヶ月の妊娠16週からを安定期と呼んでいるようです。妊娠5ヶ月になると胎盤が完成し、流産のリスクが減りつわりが軽減し、母子ともに安定した状態になります。また、昔から日本では、犬が多産で安産の象徴であることから犬の性質にあやかって、妊娠5ヶ月目の最初の戌の日にさらし(腹帯)を巻いて安産祈願に行くという風習があります。そういった意味も含めて安定期ということばが使われています」。

「10ヶ月の妊娠期間を初期・中期・後期にわけて、1~4ヶ月(~16週未満)を妊娠初期、5~7ヶ月(16~28週未満)を妊娠中期、28週以降を妊娠後期と呼んでいます。ときどき安定期と妊娠中期を混同している人がいるようですが、妊娠中期は14~28週に当たるので、安定期と妊娠中期が全く同じということではないようです」。

母体の状態は?

妊娠5ヶ月ごろの子宮は大人の頭ぐらいの大きさで、へその近くまで大きくなります。妊娠5ヶ月から子宮底長(子宮のてっぺんから恥骨の上までの長さの)を測ることができます。体全体に皮下脂肪がついて丸みのある体つきになります。おなかの膨らみも少しずつ目立つようになりますが、妊娠16週では洋服を着ていると外見からでは妊婦さんであることはわからないかもしれません。乳腺が急激に発達するため、バストが妊娠前と比べて1~2カップほど大きくなる人も多いようです。乳腺の発達を妨げないように、体に合ったマタニティブラジャーを身に着けましょう。

胎盤

妊娠4ヶ月の終わりごろには胎盤が完成するので、ママの体や赤ちゃんの状態も安定することが多いです。完成した胎盤から母乳づくりを促すホルモンが分泌され始めるので、乳首から母乳のようなものが出てくることもあります。コットンなどで拭き取り乳首のまわりを清潔に保つようにしましょう。

つわり

つわりの症状は落ち着く人が多いようです。ただし、個人差があります。妊婦さんのなかには「安定期に入って、つわりの症状が治まって調子がよくなったと思っていたのに、また、ぶり返してしまった」という人もいます。つわりがなくなると急に食欲が旺盛になるので体重増加には気をつけましょう。

妊娠線

「妊娠線」とは、おなかが大きくなることで皮膚が急激に引き伸ばされ、ひび割れたような赤い筋状のものができることです。おなかだけでなく、おしりや太もも、乳房にもできることがあります。

大部分は妊娠後期にできることが多いですが、つわりが終わり急激に体重が増加すると早い時期から妊娠線ができることがあります。肌が乾燥すると皮膚の伸びが悪くなり妊娠線ができる要因になります。おなかに保湿クリームなどを塗って乾燥対策をすることでできにくくなるので、やさしくマッサージをして妊娠線予防をするのもよいでしょう。

胎動

早い人は16週ぐらいから胎動を感じる人もいますが、初産の場合はだいたい20週ぐらいの時期に赤ちゃんの動きを胎動として感じる人が多いようです。仕事を続けていて常に動いている場合や皮下脂肪が多い人などは感じにくい場合もあるようです。

胎動の感じ方も「腸が動いているような感じ」とか、「小さな魚が飛び跳ねているみたい」などさまざまです。胎動を感じるようになると赤ちゃんの存在が実感できるので、喜びもひとしおでしょう。胎動を感じたら、話しかけたりおなかをやさしくマッサージしたりして赤ちゃんとのコミュニケーションを楽しみましょう。

おなかの赤ちゃんの状態は?

大きさや体の成熟状態

妊娠19週ごろの赤ちゃんの身長は約25cm、体重は約280gです。骨が丈夫になり筋肉がつくようになります。全身に皮膚を守る胎毛が生え、薄っすらとまつげや眉毛、髪の毛も生えてきます。

体の動き

羊水の中で口を開けたり閉じたりしています。動きが活発になり、20週くらいになるとママが胎動を自覚できるようになってきます。前頭葉や神経が発達し、自分の意思で手足を動かせるようになります。

妊娠安定期に起こる母体の変化

軽いおなかの張り

個人差はありますが妊娠17週ごろになるとおなかの張りを感じやすくなります。おなかの張りは、主に子宮の収縮によって起こります。長時間歩いたり、体が冷えたりしたときに感じるおなかの張りは生理的なものがほとんどです。横になって安静にしていれば自然と治まります。妊娠中期は子宮が急に大きくなるので、おなかが突っ張るように感じることがあるかもしれませんが、痛みがなければ心配ありません。

おなかの張りを予防するには?

体を冷やさない

下半身が冷えると血行が悪くなりおなかが張りやすくなります。夏でもおなかや足は冷やさないように、腹巻きやソックスをはきましょう。

ストレスをためない

ストレスがあると子宮が収縮しやすくなります。調子がよいときは運動がてら散歩をする、悩みがあるときは助産師さんに相談するなど、ストレスをためこまないように上手に発散しましょう。

過度な運動は控える

適度な運動は必要ですが、おなかが張ったらすぐに休むこと。体調がいいからといって過度な運動はNGです。

疲れたら横になる

長時間歩いたり動き過ぎたりしたときはおなかが張ります。疲れを感じたときは横になって休みましょう。

強いおなかの張りと痛みを伴う出血はすぐに受診

注意しなければならないのが、痛みと出血を伴うおなかの張りです。おなかの張りが強く痛みが周期的に起こる、性器からの出血がある場合は、すぐに病院に連絡して受診しましょう。妊娠中期から末期に多い痛みや張りを伴う出血の原因は、「早産」、「常位胎盤早期剥離」などが考えられます。

痛みや張りを伴わない出血もある

前置胎盤

胎盤が何らかの理由で子宮底の低い位置につき、子宮の出口をふさぐことがあります。妊娠の早い時期に胎盤が子宮口の近くに位置することは、決して珍しいことではありません。子宮が大きくなるにつれて胎盤は上の方に引っ張られていくので、多くの場合は正常な位置になります。痛みがなくても、突然、大出血を起こすことがあります。前置胎盤と診断された場合は医師の指示を守り、おなかが張るときは安静を心がけてください。

セックス・内診後の出血

妊娠中は腟の粘膜が充血しているので、セックスや内診の後に出血することがあります。出血がごく少量であり、かつ、しばらくして止まれば心配ないのですが、出血が持続する、量が多い、おなかの張りや痛みを伴うときは受診しましょう。

腟炎

おりものの量が多い、かゆみがある、異臭がするなどの症状があるときは、カンジタ膣炎、細菌性膣炎、トリコモナス膣炎などが原因のことがあります。赤ちゃんに影響を及ぼすものもあるので、診察を受けてきちんと治療しましょう。

出血があった場合は、清潔なナプキンを当てて、病院に連絡をしましょう。出血の量や色などを医師に伝えられるように覚えておきましょう。

妊娠安定期の過ごし方は?
旅行にはいっていいの?

有酸素運動でリフレッシュ

妊娠経過に問題がなければ運動しても大丈夫です。手軽にできるウォーキングの他、マタニティヨガやマタニティビクス、マタニティスイミングなどの有酸素運動が向いています。もちろん、自宅でストレッチや散歩をして体を動かすだけでも十分です。必ずしも教室に通う必要はありませんが、積極的に参加したいと思っている人は安定期ごろから通い始める人が多いようです。区や市町村の保健所や妊婦健診に通う施設で実施していることが多いので、興味がある人はスケジュールや内容を確認してみましょう。気分転換にもなり、同じ時期に出産予定の人と友達になるきっかけにもなります。

ただし、切迫早産の兆候が出ている場合、多胎、子宮頸管無力症、大きな子宮筋腫、胎盤の位置異常など運動を控える必要がある人もいます。医師に相談し指示に従ってください。また、体調の悪いときは無理をしないで休み、万が一、運動している途中でおなかが張った場合も中断しましょう。何よりも楽しく、気持ちがいいと感じることが大切です。「妊娠は人生の中で、そう何回もあるものではないので、妊娠期間にしかできないことを体験するチャンスと考えると楽しめるのではないでしょうか」。

旅行は慎重に

たとえ、安定期と呼ばれる期間に入ったとしても、妊娠中はいつ何が起こるかわかりません。近距離であったとしても、疲れたりおなかが張ったりしたときはすぐに休みましょう。おなかが張る、出血があるときは絶対にNGです。母体とおなかの赤ちゃんの安全を第一に考えて行動することが基本です。

夫婦間でコミュニケーションを深める

両親学級に夫婦で参加する

妊娠中期ごろから「両親学級」が行われます。両親学級では、妊娠中の過ごし方や出産の進み方、産後の赤ちゃんのお世話の仕方などを学習します。立ち会い出産を希望する場合は、必ず産院主催の両親学級に参加するように言われることがあります。

パパが妊娠後期のおなかと同じ重さの“妊婦ジャケット”を着て、ママの体の変化について理解を深め、人形を使って沐浴の練習をすることもあります。産婦人科医や助産師、栄養士など妊娠・出産のプロフェッショナルから直接指導を受けることで、正しい情報が得られる貴重な機会です。夫婦で一緒に参加することで、お産に向けてさらに2人の絆を深めることができるでしょう。また、パパの自覚が芽生えるチャンスでもあります。開催時期や内容は、自治体や施設によって異なるので事前に確認しておきましょう。

性生活

体調に問題がなければ、セックスでコミュニケーションをとるのはよいことです。ただし、妊娠中期の半ばを過ぎると、おなかが大きくなるのでセックスしにくい体型になります。おなかを圧迫しない体位で挿入は浅めにしておなかに負担がかからないように配慮しましょう。免疫力が低下している妊娠中は菌の侵入で炎症が起きやすくなっています。また、精液には子宮収縮を促す成分が含まれているので、膣で射精するとトラブルにつながることもあります。性感染症を防ぐためにも、コンドームは必ず初めから使いましょう。

子宮の収縮は定期的な振動や乳首の刺激などによって起こるので、おなかの張りを感じたり気分が悪くなったりしたときはすぐに中断してください。おなかの張りがおさまらない、出血があるときは受診しましょう。出血や痛み、おなかの張りがあり、切迫流産・早産の可能性があるとき、前置胎盤や胎盤の位置が低いと診断された場合は、セックスは厳禁です。性感染症や膣炎のある場合やその治療中も控えましょう。

妊娠中、どの時期でもセックスはできますが、妊娠中のママはおなかの赤ちゃんのことに意識が向いてしまうことが多く行為を楽しめないこともあります。何よりも大切なのは、お互いを思いやる気持ちです。体調がすぐれないときや、どうしても気分がのらないときは、正直に断るようにして無理のないセックスを心がけましょう。

妊娠の思い出になるマタニティフォト

マタニティフォトは妊娠中の体形の変化や夫婦の様子を記念写真として残すことができます。最近は自分で撮影する他に、安定期に入っておなかの膨らみがわかるようになってから、スタジオや屋外などでプロのカメラマンに撮影してもらう人も増えています。撮影を外部に依頼する場合は、ママの体調を考慮してスケジュールを組みましょう。

妊娠安定期に注意することは?
安定期でも流産のリスクがある?

妊娠中期に起こるトラブルの多くは切迫早産

安定期に痛みと出血を伴うおなかの張りがある場合は、妊娠22週未満までは、切迫流産・流産、妊娠22~36週までに周期的な痛みと出血が伴う場合は、切迫早産・早産の可能性があります。

切迫早産の症状には、周期的な張りや痛みを伴う張り、出血以外に、粘りけのあるおりものが急に増える、血液の混じったおりものが出るなどがあります。このような症状が見られた場合は、すぐに受診しましょう。切迫早産は早期に発見することが重要です。安静にして適切な治療を受ければ赤ちゃんが少しでも長くママのおなかのなかにとどまることができるので、そうなれば正期産で出産する可能性が高くなります。

自宅安静と入院安静

切迫早産の治療は安静が第一です。安静にする度合いは症状によって異なります。入院してベッドに寝たままの状態で過ごす入院安静と、自宅で身の回りのことだけができる自宅安静があります。子宮口が開き始めている、出血量が多い、自宅安静が難しい場合は入院安静になります。入院の場合も、歩行の許可がでる場合とベッドから動いてはいけない絶対安静まで、程度により行動範囲は異なります。症状の改善が見られれば次第に安静が解除されます。

治療法

安静が第一ですが、その他、子宮収縮抑制剤の投与や、炎症がある場合は抗生物質の投与を行うこともあります。

出血やおなかの張り、下腹部や腰の痛みなどの危険な兆候がなくても、腟炎がみられる場合は注意が必要です。細菌や病原体が子宮頸管内に達して炎症を起こすと、子宮収縮や破水の原因になることがあるため、おりものがいつもと違う、かゆみがある場合は病院に相談しましょう。

早産の原因は、細菌感染や母体の疲労、ストレスなどが重なって起こる傾向があります。

自覚症状がないまま子宮口が開いてしまうことも

かたく閉じていなければならない子宮頸管や子宮口が、おなかの張りなどの自覚症状がないまま、突然、開いてしまう病気が「子宮頸管無力症」です。妊娠16~24週ごろに起こります。最近では超音波検査で子宮頸管の長さを測定して判断しています。子宮頸管無力症は、流・早産につながるおそれがあるため、場合によっては早い段階で子宮口を縛る手術を行うことがあります。

このように、安定期だからといって流・早産のリスクがまったくないわけではありません。いつもと違う症状がみられたら、医師に相談しましょう。体調管理に気をつけながら、安定期を楽しく過ごしましょう。

妊娠5ヶ月ころには胎盤ができあがり流産のリスクも少なくなることから、「安定期」と呼ばれています。胎動を感じることもできるようになるので、赤ちゃんとのコミュニケーションを楽しむこともできます。つわりが落ち着く人も多いのですが食欲も増してくるので、体重管理は怠らないように気をつけて。体調がよければ積極的に体を動かしましょう。ママも赤ちゃんも安定していますが、流産・早産のリスクがゼロになるわけではありません。おなかの張りや出血などがあったときは、すぐに受診してください。

監修/NTT東日本関東病院産婦人科 佐藤歩美先生

update : 2018.04.19

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