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妊娠6ヶ月(妊娠20週、21週、22週、23週)の胎児と母体の状態や胎動の変化

妊娠6ヶ月の最初の週、妊娠20週は、妊娠期間40週のちょうどまん中、折り返し地点です。骨格や筋肉が発達して、ますます活発に動く赤ちゃん。脳の発達が加速して、五感も育ってきています。ママは大きくなってきた子宮の重みで、腰痛や背筋痛などマイナートラブルが出やすいころ。この時期の胎児と母体のことをよく知って、知識と知恵で乗り切っていきましょう。

監修者プロフィール

島岡昌幸
島岡医院(京都市南区)院長

「母と子がハッピーになってほしい」と願い、専門の周産期医療はもとより、育児や子どもの皮膚のことなど、日夜勉強を重ねている。母と子が集い学び楽しむ「親育ち、子育ち」の場も多数企画。1970年関西医科大学医学部卒業。同大学附属病院産科主任、大阪府済生会泉尾病院産婦人科医長、奈良東生駒病院初代院長を経て、1983年、島岡医院院長。

妊娠6ヶ月(妊娠20週、21週、22週、23週)の
胎児の様子

妊娠20週:胎児の運動メニューが豊富に

妊娠20週0日の胎児の大きさ/体重211g~416g(*)

赤ちゃんは、妊娠8~10週ごろには体を動かし始めています。たとえば、頸部(首の部分)ができると、顎を上げて、頭を後ろにそらすようになります。小さな動きなのでママには伝わりにくいですが。

妊娠20週ごろには、足の骨がしっかりして筋肉もついてきます。膝を支点にキックする動きも強くなってきます。グルッと前回転! 体全体をローリングする動きもできてきます。こうしたさまざま赤ちゃんの動き、運動の種類はすこしずつ豊富になっていき、20週ごろにはほとんど全部の運動メニューがそろうといわれています。

ママが感じる胎動は、赤ちゃんが「こんな動きもできるようになったよ!」と知らせてくれる、サインでもあるのです。

胎動が激しいと臍帯がからまないか、心配!

胎児は、たっぷりの羊水のおかげでダイナミックに動いています! さかさまになったり、一回転したり……。こんなに動いたら臍帯が巻きつくのでは…と心配になるほど。臍帯の長さや太さには個人差がありますが、確かに長いと胎児のおなかや足にからまりやすくなります。でも、このころは次の運動でほどけたりもします。

超音波検査では胎児だけでなく、胎盤や臍帯の形や位置、働きも調べています。

妊娠21週:脳にシワができてくる

妊娠21週0日の胎児の大きさ/体重262g~512g(*)

妊娠19~20週ごろまでは赤ちゃんの脳の表面にはシワがなく、ツルツルしています。妊娠21週ころになると、初めてシワが登場してきます。シワができると、脳の表面積は広がり、脳の働きを担う脳細胞の数も増えていきます。

さらに、妊娠24週(妊娠7ヶ月の最初の週)に入ると、人間特有の大脳新皮質の形ができあがります。そして、妊娠28週(妊娠8ヶ月の最初の週)を迎えると、ほぼ大人並みの脳に。赤ちゃんの脳は確実にバージョンアップをしています。

脳のシワが大切なワケ

脳のシワは、医学用語では「脳溝(のうこう)」(脳のみぞ)といいます。この先、赤ちゃんの脳にはたくさんのシワができますが、なかでも大切なのが、大脳を4つ(前頭葉、側頭葉、頭頂葉、後頭葉)に分ける3つのみぞとひとつの切れ込みです。

ちなみに、私たち人間が霊長類トップの知的生物でいられるのは、脳の中で最大面積を誇る大脳皮質、なかでも大脳皮質の90%を占める大脳新皮質のおかげです。

妊娠21週の3D超音波写真(エコー)

妊娠21週1日の3Dエコーです。眉間に手を当て考え事をしているみたい。手足の指もはっきり映っています。骨や関節もわかって、たくましささえ感じるほど。ずいぶん赤ちゃんらしくなってきました。

妊娠22週:性腺が発達、ホルモン分泌も始まる

妊娠22週0日の胎児の大きさ/体重320g~617g(*)

男の子は精巣、女の子は卵巣のことを、性腺(せいせん)といいます。妊娠22週ごろになると、性腺はこれまで以上に発達してきます。とくに、男の子の精巣からはテストステロン(男性ホルモン)が大量に分泌されるようになります。

このテストステロンの分泌量が多いか、少ないかはとても大事! テストステロンが多いと、脳にある性腺コントロールタワーは「男の子」、少ないと「女の子」と認識します。

この脳の認識によって、誕生後の性行動の性差が決まるといわれています。つまり、テストステロン量が多く男性と認識すると、出生後は性的に男性として行動します。女性と認識すると、女性としての性行動をとることになります。

男女の性器は、いつできる?

男の子か女の子かの性別は受精の瞬間に決まります。性染色体がXYなら男の子、XXなら女の子です。この段階はまだ、遺伝子上の性別! 内性器や外性器は、少しずつ発達していきます。どんな経過をたどるのか、見てみましょう。

  • 遺伝子上の性別/Y性染色体があるかどうかが決め手!

    性染色体がXXなら女、性染色体がXYなら男。

  • 性腺の分化/Y性染色体がもつ「SRY遺伝子」が決め手!

    SRY遺伝子があれば、性腺の基は男の子の精巣に変化する。なければ卵巣になる。分化するのは妊娠6~7週ころ。

  • 内性器の分化/精巣の発育が決め手!

    妊娠8~9週の赤ちゃんは男の子も女の子も、女性型内性器になる「ミュラー管」と、男性型内性器になる「ウォルフ管」の両方をもっている。

    男の子の場合:Y性染色体の働きで精巣が発育すると、ミュラー管の発育を抑えるAMH(ミュラー管抑制因子)と、男性ホルモンのテストステロンが分泌され始める。AMHの作用で女性型内性器の形成はストップ、テストステロンの働きでウォルフ管が発達し、男性型内性器が作られる。

    女の子の場合:AMHやテストステロンに邪魔されずに、ミュラー管は女性型内性器へと発達。

    内性器が男性型・女性型に分化して発育し始めるのは、妊娠10週ころ。

  • 外性器の分化/精巣の発育とテストステロンが決め手!

    妊娠10週ごろまでは、外性器の形は男の子も女の子も全く同じで、基本形の女性型。違いが生まれるのは男子のほう…。精巣が発育してテストステロンが分泌され始めると、女性型から男性型へと変化する。外性器の分化は、妊娠14週ごろまでに終わる。

妊娠23週:髪の毛、まつ毛、眉毛が生えてくる

妊娠23週0日の胎児の大きさ/体重386g~733g(*)

妊娠23週を迎えると、かすかに生え始めていた髪の毛がはっきり生えてきます。まつ毛や眉毛も生えてきます。閉じていたまぶたは上下に分離します。超音波検査(エコー)での対面もますます楽しみになってきますね。

妊娠6ヶ月のママの状態

腰痛や背中の痛みを感じることも

赤ちゃんが大きくなり、おなかがグッと前にせり出してきます。子宮底(子宮の上側の端)がおへその高さまで達して、子宮底長は、妊娠23週ごろには、およそ18~21cmぐらいになっているでしょう。子宮底長は、赤ちゃんの体の大きさや羊水量などの目安になりますから、子宮底長が小さすぎるときや大きすぎるときは、超音波検査(エコー)で、胎児の体重を推定したり、羊水量を測って確かめます。

赤ちゃんの体重は、まだ1000gには達していませんが、胎盤や臍帯、羊水、ママの血液量や水分量の増加なども加わって、そろそろ、妊婦のことを「身重(みおも)」と呼ぶ言葉にも、納得するころ。

腰痛や背中の痛みを感じるママも出てきます。これからおなかはもっと大きくなります。腰痛予防に「適度な運動」を習慣にしましょう。

大きくなった子宮が背中側の血管を圧迫

子宮は大人の頭よりも大きくなって、背骨のほうにある太い血管を圧迫するようになってきます。四つ足の動物では、子宮は地面に向かって斜め下方になるので、こんな心配はないのですが、2本の足で立つ人間だからこその現象です。

おなかの後ろ側には、自律神経節や腎臓に行く血管、大動脈、大静脈などがあるため、大きくなった子宮がこれらを圧迫すると、血圧が高くなる心配が出てきます。

ジーンズやきつい下着などでおなかをしめつけると一層血圧が高くなる心配があります。おなか回りにゆとりのある服装を心がけましょう。とくに、妊婦帯やコルセットなどをきつく締めて、子宮を背骨に押し付けるように圧迫固定するのは避けましょう。

乳腺が発達して乳汁が出てくることも

体の中では出産や産後の育児に向けて、ホルモンが活発に活動を開始しています。

おっぱいは乳房の乳腺組織でつくられますが、乳腺を刺激するホルモンもそのひとつ!妊娠6ヶ月ごろにはこのホルモンの影響を受けて、乳腺はかなり発達して、乳首を押すと薄い黄色みを帯びた乳汁が出ることがあります。

乳房の大きさには個人差があり、乳首の形もいろいろです。乳房が小さいとおっぱいが出にくいのかな?乳首が偏平や陥没していると赤ちゃんが飲みにくいのかな?と不安かもしれませんが、今から産後のことを心配しすぎないようにしましょう。誕生直後から頻繁におっぱいを飲ませると、赤ちゃんが乳首の形を直してくれます。

妊娠6ヶ月のママがしたほうがいいこと、
注意するべきこと

体重を管理して、適切な体重増加を

【BMIの計算式】

適正な体重増加は妊娠前のBMI(体格指数)によって違います。
自分のBMIを知っておきましょう。
BMIの計算式: 体重(kg)÷身長(m)2

妊娠前の体重 kg

身長 cm

 

【妊娠全期の適正な体重増加】

  • やせ型 :BMI18.5未満なら、9~12kg
  • ふつう型:BMI18.5以上25.0未満なら、7~12kg
  • 肥満型 :BMI25.0以上なら、個別対応/およそ5kg

となっています。

太り過ぎが招くリスクとは?

  • 太りすぎ、とくに13kg以上の体重増加は、母体の血糖値が上昇して、体重4000g以上の巨大児出産の原因になる
  • 巨大児になると、起こってはいけないことですが、胎児機能不全による障害が懸念される
  • 太りすぎは高血圧につながり、とくに初産婦は妊娠高血圧症候群を発症しやすくなる

脂肪と糖分を控えて、体を動かそう

太りすぎないためにはどうしたらいいでしょう。第一におなかの赤ちゃんの分まで2人分食べないこと! 脂肪と糖分を控えめにすること、間食をしないことも大切です。食べた分だけせっせと体を動かしたり、運動をしたりしてカロリーを消費しましょう。

ただし、太りすぎを心配するあまり、食事を抜くのは絶対にしてはいけません。ママがむやみに減食するとおなかの赤ちゃんが栄養不足になる心配もあります。きちんと食べて赤ちゃんにはバランスのよい栄養を送り届けましょう。

靴は3cmぐらいのヒールがおすすめ

妊娠中は歩きやすく、転びにくい靴をはきましょう。ただし、かかとのない、ぺったんこの靴をはくと、体の重心がより一層、体の後ろのほうへずれてしまいます。かかとに重心がかかっておなかがせり出してしまう「ペンギン歩き」になって、かえって腰痛の原因になりがちです。

転びやすい高いヒールはいけませんが、3cmぐらいのローヒールの靴をはくと、重心が矯正されて軽快に歩けるでしょう。

参考:(*)日本超音波医学会「妊娠週数毎の基準値」より
『ギルバート発生生物学』『ラングマン人体発生学』『最新産科学』『新発生学』『病気がみえる<産科>』など

取材協力/島岡医院(京都市南区)スタッフの皆様、NPO法人チャイルドトラスト

update : 2018.04.16

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