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ケトン体に注意!妊婦の尿検査でわかる妊婦の健康

妊婦になると、健診のたびに尿検査があります。紙コップにおしっこをとる際に手にかかってしまうこともあって、「なんで尿をとらなくちゃいけないの?」とちょっぴり不満を持っているママもいるのでは? このやっかいな尿検査は何のためにするのでしょうか?
ここでは、尿検査でわかることや、検査結果に示される糖やたんぱくの「+」「-」の意味、そして正しい診断を受けるために知っておきたい「中間尿」の取り方についてご説明します。

監修者プロフィール

小川博康先生
小川クリニック院長

日本医科大学卒。同大学産婦人科学教室、私学共済下谷病院、恩賜財団母子愛育会愛育病院、横浜赤十字病院副部長などを経て、現職。子宮内胎児交換輸血、一絨毛膜双胎一児死亡例の選択的胎内手術など、世界で一例しか成功していない症例の主治医。優しくも、ときに厳しく本音で語るドクターとして信頼は厚い。主な著書に、『安産をめざすママ&パパへ 妊娠・出産カレンダー』『「安全神話」の過信が招く妊娠・出産の“落とし穴”』(ともに幻冬舎)。監修の『増補改訂版 てるてる天使の妊娠出産百科ハッピーマタニティ』(学研プラス)は、大人気のロングセラー。

おしっこの元は、血液!!

おしっこは、何から作られているでしょう? 答えは、「血液」です。黄色みがかった透明なおしっこが、真っ赤な血液の成分から作られるというのは、ちょっとびっくりです。匂いも色も質感もまったく違うのに、尿がもともと血液だったなんて、ちょっと想像できません。どこで、どうなって、血液が尿になるんでしょう?

おしっこが作られる場所は?

おしっこを作っているのは、腎臓です。ウエスト位置の背骨の左右にあってソラマメのような形をしています。縦12cm、横6cm、厚み3cmくらいの大きさ。ここで、おしっこが作られています。正確にいうと腎臓の中の糸球体と呼ばれる場所で、血液の老廃物をろ過してきれいにしています。

じつはこのとき、不要な老廃物だけでなく、からだに必要なものも、こし出しているのですが、でも尿細管を通って腎盂という場所に行く間に、必要なものはふたたび血液の中に取り込みます。

つまり、ここで再吸収されなかった、本当にからだに必要のないものが、おしっこなのです。おしっこは、腎盂から尿管を通って膀胱にたまり、からだの外に出されます。

おしっこができるしくみ

おしっこを調べると、何がわかるの?

健康な腎臓を通ってきたおしっこなら、からだに不要なものだけが、排出されているはず。でも、腎臓の働きが弱っていると、からだに再吸収するべき、さまざまな栄養素までおしっこの中に混じって出てしまうのです。また、からだに残しておいてはいけない不必要なものが尿になかったり少なかったりします。おしっこを調べると、腎臓がしっかり健康に働いているかがわかるのです。

まずは、カラフルな試験紙でチェック

健康なおしっこかどうか、最初の検査が、試験薬を含んだ試験紙を使う方法です。カラフルな試験紙を尿に浸してチェック。この色がどう変化したかで、尿にどんな物質がだいたいどのくらい出ているか、また出ていないかがわかります。

この検査の結果、必要があるときに、さらに尿を専門の検査センターに回して、詳しく調べます。

カラフルな試験紙。これに尿をひたすと色がかわって、検査結果を知らせてくれます。さらに詳しく調べるときは、尿を試験管のようなビンにとり、専門の検査センターに送ります。

妊婦の尿のキーワードは「糖」と「たんぱく」

健診の尿検査で毎回ドキドキするのが、「糖」と「たんぱく」の結果ですね。+と出るか、-か……。これらは本来、尿の中にたくさん出てきてはいけない物質なのです。+ということは、からだに再吸収されるべきものが外に出ているという警告です。±は「疑いがありますよ」という忠告。-なら「OK、安心しましょう」。

たとえば、糖が「+」ということは、尿に糖が出ているということ。病状によっては、妊娠糖尿病と診断されることもあります。糖は血管の壁を厚くし、硬くもします。血液をろ過する腎臓の糸球体の血管も厚く、硬くなって正常にろ過できなくなってしまうのです。老廃物がどんどんからだにたまると、母体の血液が新鮮でなくなり、おなかの赤ちゃんにも悪影響が出てしまいます。

また、たんぱく質が「+」ということは、からだを作る材料が流出しているということ。症状が進むと妊娠高血圧症候群になり、おなかのあかちゃんもしっかり育つことができなくなります。

尿の中の糖とたんぱくは、妊婦にとって、とくに重要な腎臓の働きをチェックするものです。妊婦検診では必ず毎回チェックして、健康管理の目安にしていきましょう。

ひどいつわりのときも、尿検査

つわりがひどくて、食べられない。みんな吐いてしまう。つわりが極端にひどくなると、おしっこの中にケトン体と呼ばれるものが出てきます。人間が飢餓状態になると、出てくる物質です。からだの非常事態宣言です。ケトン体が出たら、「重症悪阻」。つわりに対する治療を行います。

まだまだ、おしっこでこんなこともわかる

おしっこを検査すると、ほかにもまだまだたくさんのことがわかります。おしっこはからだの情報をたくさん運んでくれるメッセンジャーなのです。

エストリオール:尿中のエストリオール(エストロゲンの1種)の量は、妊娠週数によって違いますが、たくさん出ているということは胎児や胎盤の機能がうまくいっているということ。逆に少ないと、胎児や胎盤機能のバランスがよくないというサイン。また、流産でも少なくなります。

hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン):絨毛が出すホルモンです。妊娠判定もこのホルモンで判定できますが、異常に多いと子宮の中に絨毛が異常増殖している、胞状奇胎などが考えられます。精密検査をして、調べます。

潜血・白血球:尿の中に血や白血球があると、膀胱炎などの疑いがあります。

その他の腎臓の病気、尿路結石なども、尿にさまざまなシグナルが現れるので、さらに詳しい検査を行って診断します。

尿中のホルモン、エストリオール(E3)の量を調べる検査キット。E3の量で胎盤機能がしっかりしているかをチェックする。

尿検査の上手な受け方。中間尿ってなに?

尿検査でおしっこをとるときは、よく「中間尿」で、といわれます。おしっこの出始めと最後の方に出た尿ではなく、その間の尿が中間尿。

水道水を飲み水として使うときも、最初少し出してから使いますよね? それと同じ。出始めは尿道近くの雑菌やたんぱく質などが混ざることがあるのです。また、最後に搾り出した尿も成分が薄かったりして検査には不向きなのです。

尿検査は午前中に行うのが理想。夜寝ている間に作られた尿の方が正確に診断できます。

また、検査前に水をガブ飲みしておしっこを薄めよう!なんてNG。ふつうの状態で検査しなければ、正確な結果は出ません。検査をやり直すことにもなります。

尿検査はプレママとあかちゃんの健康のための検査。いつもと同じ、ふだん通りの状態で検査を受けましょう。

進化した(?)採尿カップ。採尿前にマジックで名前を書きます。なみなみと入れる必要はありません。50CCくらいでOK。

update : 2020.06.22

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