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血算について【妊娠中の検査シリーズ】

妊娠中の検査シリーズ第2回のテーマは、「血算(けっさん)」です。「けっさんって、決算じゃなくて?」と、初めて聞く単語に首をかしげるママもいるかもしれませんが、血算とは「血球算定」の略。血液中の白血球や赤血球の数や量などを調べることで、貧血がないかなど、健康状態を知る手がかりにします。
ここでは、血算からわかることや、検査結果の見方を解説。さらに、もし血算によって貧血と診断された場合の改善方法もご紹介します!

検査内容

血算(血球算定)

血液は血球と呼ばれる固体成分と、血漿(けっしょう)と呼ばれる液体成分でできている。血算では、固体成分の白血球、赤血球、血小板などの数値を調べる。

検査時期 妊娠初期(妊娠4~12週)・後期(妊娠30週頃/37週頃)
検査方法 血液検査

検査項目と妊娠期別基準値

検査項目 妊娠初期
(~15週)
妊娠中期
(16~27週)
妊娠後期
(28~41週)
白血球数(/mm 5540~9280 6370~10310 6200~10160
赤血球数(万/mm 383~453 348~410 354~422
ヘモグロビン(g/dl) 11.5~13.5 10.7~12.5 10.5~12.3
ヘマトクリット(%) 34.2~40 31.8~37 31.7~37.1
MCV(fl) 83.9~93.9 86~95.8 83.2~94.6
MCH(pg) 28.1~31.9 28.8~32.4 27.3~31.9
MCHC(%) 32.4~35 32.4~35 32~34.6
血小板数(×10/μl) 18~29.6 19.2~29.8 17.5~30.1
  • fl (フェムトリットル) =10リットルの-15乗
  • pg(ピコグラム)=1兆分の1g
  • μl(マイクロリットル)=0.001ミリリットル
  • 白血球数

    白血球は病原体から体を守る免疫の働きを担当している。白血球の数が多いと細菌などに感染している可能性が高くなる。熱があるのに白血球が少なければウイルス感染が疑われる。

  • 赤血球数

    赤血球は肺で酸素を受け取り、全身に運ぶ働きをする。赤血球数が少ないと酸素を運ぶヘモグロビン濃度も低くなって、貧血と診断される。

  • ヘモグロビン(Hb)

    赤血球の中にある鉄分を含むタンパク質のこと。酸素と結合する力があり、全身に酸素を運ぶ赤血球の働きの主役を務める。血液の赤い色のもとなので血色素ともいう。血算では血液1dl(デシリットル)に何gのヘモグロビンがあるか(ヘモグロビン濃度)を調べる。

  • ヘマトクリット(Ht)

    血液の全体量に占める赤血球の比率のこと。赤血球数・ヘモグロビン濃度・ヘマトクリットの3項目は貧血を診断する基本の検査。

  • MCV(平均赤血球容積)

    赤血球の大きさを示す値のこと。MCH・MCHCと合わせて貧血の確定診断と鉄欠乏性貧血か、あるいは他の貧血かを知るために必要な検査。

  • MCH(平均赤血球ヘモグロビン量)

    赤血球に含まれるヘモグロビンの量を示す値のこと。

  • MCHC(平均赤血球ヘモグロビン濃度)

    赤血球に含まれるヘモグロビンの濃度を示す値。

  • 血小板数

    出血を止める働きをする。血小板の数が少ないと止血作用も低くなる。

検査結果の見方
病院から受け取る検査結果に記入されている基準値は妊娠していない女性のもの。たとえばヘモグロビン濃度は貧血を調べる基本項目だが、妊娠中の貧血を治療する基準は10.5g/dl以下。しかし、それ以上でも妊娠経過により貧血になりやすいので、鉄分の多い食事を心がけること。白血球も妊娠中は多少多くなる傾向があり、1万を超えても問題のないことがある。また、基準値は病院(検査機関)によって多少違うことも知っておきたい! 検査方法や検査機器、試薬などが異なることがあるからだ。また、測定条件や個人差もあり、基準値から外れていても、その人にとって異常ではないということもある。少しくらい、H(高い)やL(低い)などのチェックがあっても、主治医からとくに何も言われなければ心配はないと思っていい。

もっと知りたい血算!Q&A

妊娠中に血液型の検査をするのは、何のためですか?

「貧血」「感染」「出血傾向」を知るのが、主な目的です。

赤血球の検査で「貧血」を診断する

貧血というのは、赤血球が少なくヘモグロビン濃度が低い状態。貧血になると全身が酸素不足になり、動悸や息切れ、疲れやすいなどの症状が出ます。赤血球にあるヘモグロビンは酸素とくっつく性質があって、全身に新鮮な酸素を運搬する役割を果たしているのです。ヘモグロビンの材料は「鉄」。妊娠中の貧血の多くはこの鉄不足から貧血が起こっていることが多いのです(鉄欠乏性貧血)。妊娠中はおなかの赤ちゃんの発育と造血(血液を造ること)のためにもたくさんの鉄分が必要です。妊娠前から貧血の人も多いので、妊娠初期に貧血かどうかを診断した上で、早めに食事療法で鉄分を補い、必要なら鉄剤で治療します。

白血球の検査で「感染」の有無がわかる

白血球の総数が、基準値より多いと体の中で炎症や感染が起きている心配があります。白血球には好中球(こうちゅうきゅう)、好酸球(こうさんきゅう)、好塩基球(こうえんききゅう)、リンパ球、単球などがあります。たとえば気管支喘息などのアレルギーの病気では好酸球が増えて、ウイルスに感染するとリンパ球が増えます。

血小板の検査で「出血傾向」を知る

血小板は出血を止める働きをします。これが少ないと出血しやすく、血が止まりにくくなります。お産では量の多少はあっても必ず出血するので、血小板の異常がないかを調べます。また、特発性血小板減少性紫斑病など、稀とはいえ、重大な病気が隠れていないかを知る手がかりにもなります。

妊娠中のヘモグロビン濃度の基準値が、妊娠前より低いのはなぜですか?

妊娠すると体を循環する血液量が多くなります。出産時の出血に備えて増量しているのです。固体成分の血球は簡単には増やせないので、液体成分の血漿を増やすことで血液の全体量を増加させます。このように生理的に血液が薄くなる状態を水血症(すいけつしょう)といいます。薄まった状態が正常なので、ヘモグロビン濃度の基準値も妊娠前より少し低い値になります。

妊娠中の貧血はおなかの赤ちゃんに影響するのですか?

母体が鉄欠乏性貧血でも、赤ちゃんが貧血になることはありません。赤ちゃんは必要な鉄分を母体の血液から遠慮なしに吸収しますし、自分の肝臓や骨髄で血液を作ることもできます。しかし、鉄欠乏性貧血以外の貧血(溶血性貧血・再生不良性貧血など)では、妊娠経過にも赤ちゃんの発育にも影響します。こうした貧血が疑われる場合は、さらに詳しい検査を行います。

鉄欠乏性貧血と診断されたときの治療は?

基本は食事療法です。鉄分を多く含む食品(肉、レバー、魚、貝、大豆、緑黄色野菜、海藻など)を積極的にとります。造血に必要な大切な栄養素のビタミンB12や葉酸の不足で貧血になっていることもあるので、食事でビタミンB12や葉酸を多く含む食品をとります。サプリメントでこれらを補うこともあります。食事療法で貧血が改善しないときは鉄剤(飲み薬)が処方されます。

鉄剤をお茶で飲んではいけないと聞きましたが・・・。

緑茶や紅茶に含まれるタンニンが鉄と結びついて、吸収しにくくなるからです。鉄剤を飲む前後1時間ぐらいはお茶を控えるといいでしょう。

白血球の詳しい検査をするのはどんなとき?

白血球数の増え方が極端に多い場合は、稀ですが再生不良性貧血や白血病の疑いも出てきます。検査結果によっては白血球の詳しい検査を勧められることがあります。

update : 2009.05.06

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