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B型肝炎検査について【妊娠中の検査シリーズ】

「B型肝炎検査」とは、B型肝炎ウイルスに感染しているかどうかを調べる検査です。B型肝炎はウイルスに感染したからといって必ず発症するわけではないので、感染に気づかないケースも多くあります。でも、ママの場合は注意が必要。お産のときにママから赤ちゃんに感染してしまうかもしれないのです!
今はワクチンがあるので、きちんと検査して対処すれば母子感染の多くは防げます。おなかの赤ちゃんを守るために、そしてママ自身も将来の発症を予防するために、必ず受けたい検査です。

B型肝炎検査

血液中にHBs抗原というタンパク質があるかどうかを検査して、B型肝炎ウイルス(HBV)に感染しているかどうかを調べる。

検査時期 妊娠初期(8週前後)
検査方法 血液検査
検査内容 「HBs抗原」の有無を調べる
検査結果※1 基準値:陰性
陽性の場合はさらにHBe抗原等の有無を調べる
母子健康手帳の
記入例※2
実施日を記載。個人情報の保護の観点から結果は記載されない。
  • ※1
    検査法や検査機関によって数値が違うので、具体的な数字は表記されないことが多い。
  • ※2
    検査結果は、母子健康手帳にスタンプで結果を記入している病院もあるが、多くは検査機関の結果を手渡しされる、あるいはホッチキスで母子手帳に留められるのが一般的。

もっと知りたいB型肝炎検査!Q&A

妊婦健診でB型肝炎の検査をする目的は?

自分では気づかないけれど、B型肝炎ウイルスに感染している人(キャリア)を見つけ、母子感染予防対策で赤ちゃんへの感染を防ぐことが主な目的です。キャリアの多くは、お産の時に母親から感染したケースです。1986年(昭和61年)から、出生後に赤ちゃんに免疫グロブリンのワクチンを打って母子感染を予防するようになりましたが、それ以前に生まれた人は対策がとられていません。また、対策が万全ではなかった可能性もありますし、乳幼児期にきょうだいや友だちから感染する可能性もあります。自分がキャリアと知らないまま結婚し、夫に感染しても夫に症状が出なかった……などで、妊婦健診までキャリアと知らずにいる人は、結構いるのです。

女性の場合、感染している人の割合はどれくらい?

厚生労働省によると、19歳以下で0.23%、20~29歳で0.52%、30~39歳で0.84%です。出生時の母子感染予防対策のおかげで、若い人ほど陽性率は下がっています。ただし、妊婦健診で陽性に出る人の割合は約1%、100人に1人ぐらいです。厚生労働省データより高いのは、最近は若い年齢層で性行為による感染が増えているせいかもしれない、といわれています。

B型肝炎ってどんな病気?

肝炎は肝臓に炎症が起きて肝臓の働きが低下する病気です。肝炎にはいろいろな種類があり、原因もいろいろですが、B型肝炎の場合はB型肝炎ウイルス(HBV)に感染したことが原因になります。

ウイルスに感染すると、必ずB型肝炎になるの?

感染した人全員が肝炎になるわけではありません。大人になってから感染すると、ときには劇症肝炎になる人もいますが、症状が全く出ない人もいます。しかし、どちらもほとんどの人に抗体(免疫)ができて、治ったあとは肝炎再発の心配もなく、周囲に移す心配もありません。こういう感染を「一過性の感染」といいます。

一方、乳幼児期に感染すると、「持続感染」といってウイルスが体の中に住みついてしまうことがあります。体内にウイルスを持っていても肝炎にはなっていない状態を「B型肝炎ウイルス(HBV)のキャリア」といいます。キャリアのうち10~15%の人は中高年になってから慢性肝炎、肝硬変、肝臓がんなどになるといわれています。

検査で陽性と出た場合、感染の原因は何?

お産のときに母親から感染した人がほとんどですが、なかには、最近の感染も考えられます。B型肝炎ウイルスは、主に血液を介して感染しますが、血液の混じった唾液や汗、男性の精液や女性の腟分泌物などの体液でも感染します。ですから、パートナーが陽性の場合は、性行為で移った可能性があります。また、医療関係者は患者の血液に傷のある手で触れたり、患者の針を誤って自分に刺す事故で移った可能性があります。輸血や血液製剤はB型肝炎の検査をしてあるので、このことで感染することはほとんどありません。

陽性になると詳しい検査を勧められるのはなぜ?

B型肝炎ウイルス(HBV)に感染しているかどうかは、最初に「HBs抗原」のあるなしで調べますが、さらに「HBe抗原」があるかどうかも重要なポイントになります。HBe抗原は赤ちゃんがキャリアになるかどうかに深く関係しているからです。HBe抗原が陽性の場合、ワクチンで予防しないと80~90%の赤ちゃんに感染します。「HBe抗原」が陰性だと、赤ちゃんへの感染率は低いのですが、約10%の赤ちゃんに急性肝炎や劇症肝炎が起こる心配があります。

最初の妊婦健診でHBs抗原が陽性に出たら、生まれる赤ちゃん全員にワクチンを接種しますが、お母さんの状態を知るために、詳しい検査=HBe抗原検査を行います。

B型肝炎ウイルスに感染しているとわかったら、どうするの?

母子感染の予防、本人の体調管理、周囲とくに医療関係者への感染予防が柱になります。

  • 母子感染の予防

    現在は、出生直後、赤ちゃんにB型肝炎ウイルス(HBV)専用の免疫グロブリン(HBsヒト免疫グロブリン=HBIG)を注射します。その後、2ヶ月後にワクチンとグロブリン、生後3ヶ月と5ヶ月にワクチンを注射します。母親が持っている抗原の種類(HBSかHBeか)によって接種回数が少し違いますが、いずれにしても、きちんと注射することが大切です。この方法は諸外国に比べると煩雑で、抜ける可能性が高いことが分かってきており、投与法の検討が行われています。

  • 本人の体調管理

    B型肝炎ウイルスに感染している人(キャリア)の10~15%の人は将来、B型肝炎を発症する可能性があります。肝臓の専門医を受診して、肝炎になる可能性を含めて体調管理を相談しましょう。

  • 周囲への感染予防

    一番感染の可能性が高いのは出産時や産後の悪露などの血液です。病院ではさまざまな感染防止対策を立てていますが、B型肝炎ウイルスを持っているとわかると、さらに慎重に対処します。感染がわかった場合は、悪露の始末の仕方など、病院からの注意事項を守りましょう。

    また、パートナーに感染していないか、念のため検査してもらうことをおすすめします。

胎内感染することはありますか?

可能性は5%以下といわれています。胎内感染しているかどうかは生後1ヶ月で調べますが、誕生直後にワクチンを打っているので、結果が正しく出ないことがあります。そのときは、時間をおいて再検査します。残念ながら胎内感染を防ぐ方法はありません。

お産は、経膣分娩できますか?

基本的に経膣分娩です。

母子感染を予防するために大事なことは?

検査を受けるのが第一歩。初めての妊娠でB型肝炎ウイルスの検査を受けていない人は、必ず受けましょう。病院では、ほぼ100%検査をしますが、助産院ではしないところもあります。妊婦健診の検査項目になかったら、連携病院などで検査を受けましょう。感染がわかったら、赤ちゃん誕生後のスケジュールを必ず守ります。小児科と主治医が変わった場合、前の医師と連絡がとれているかを確かめ、ワクチンをきちんと受けるように注意しましょう。

母乳はあげてもいいの?

母乳は禁止しなくて大丈夫です。ただ、赤ちゃんにワクチンを打ってもしっかり免疫ができるのは生後6ヶ月頃です。それまでは免疫が不完全なので、乳首に傷ができて出血しているような時は、治るまで母乳をやめます。

赤ちゃんのお世話で注意することは?

B型肝炎ウイルスのキャリアだとわかったら、血液がついた手で赤ちゃんに触らないようにします。トイレのあとや下着・生理用パットなどを始末したあとはもちろん、それ以外にもまめに手を洗いましょう。怪我や鼻血など出血した時はとくに注意します。口移しで食べ物を与えたり、濃厚キスをするのは控えます。

妊娠前に感染を予防することはできますか?

ワクチンを接種すると、ほとんどの人は免疫がついて感染を予防することができます。イギリスを除く欧米各国では、母子感染の可能性があるなしに関係なく、生まれた赤ちゃん全員がワクチンの接種を受けます。そうすれば、その後の感染の心配をしなくてよくなります。性交渉での感染不安もなくなりますし、感染しやすい職業(血液に触れる機会の多い医療関係など)についても安心です。日本は現在、全員接種ではありませんが、希望すればワクチンを接種することはできます。赤ちゃん誕生後に全員接種するという案も検討され始めています。

なお、もしB型肝炎ウイルスが陽性とわかっている人の血液に触れたときには、HBsヒト免疫グロブリン(HBIG)を注射すると感染を防ぐことができます。1週間以内に注射しないと効果が期待できないので早めに病院で相談しましょう。

update : 2009.08.05

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