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風疹検査について

かつて、風疹は主に子どもがかかる病気でした。しかし、ここ1、2年、大人の、特に男性感染者が急増しています。「三日ばしか」とも呼ばれ、とかく軽くみられがちな病気ですが、大人がかかると重症化することがあります。免疫のない妊娠初期の妊婦が感染すると胎児に感染し、先天性風疹症候群の赤ちゃんが生まれるリスクが高くなります。過去の感染やワクチン接種で、ママの免疫がしっかりできていれば問題ないのですが……。産婦人科では妊娠初期に、必ず風疹の免疫があるかどうかを検査します。

風疹検査

正確には風疹抗体価検査という。血液検査(HI法、EIA法)で風疹ウイルスの抗体の有無と抗体価を調べる。検査結果は、HI法では8倍未満を陰性として8倍、16倍、32倍…というように、8の倍数で示される。8倍未満は免疫なし、8倍、16倍は免疫があっても不十分、32~126倍は適度な免疫がある、256倍以上は最近風疹に感染した可能性も否定できないと判断する。EIA法では、使用するキットによって異なるが、日本で最も多く使用されているキットでは、8未満は抗体が無いか十分な抗体を持っていない、45以上は十分な抗体を持っているか最近の感染を考えなければいけない。また同時に「風疹患者と接触したか」「発疹があったか」なども重要な診断要素なので、問診表への記入も行う。

検査時期 妊娠初期(4~12週)
検査方法 血液検査
検査内容 風疹抗体の有無を調べる。
検査結果HI抗体価(EIA価) HI抗体価8倍未満:陰性 HI抗体価16倍以下(EIA価8未満):陰性または、低抗体価(抗体が不十分) HI抗体価32~128倍(EIA価8~45未満):適度の抗体がある HI抗体価256倍以上(EIA価45以上):高抗体価(HI及び、風疹IgM抗体を測定、またはIgG-EIA及び風疹IgMを測定して、最近の感染かどうかを調べる)
母子健康手帳への
記載例
検査名は風疹抗体検査、風疹抗体価検査、風疹HI検査、EIA検査など。
  • 妊娠初期の血液検査に含まれていて、産婦人科では妊婦全員に行われている検査。もし検査を受けていない場合は早急に受けたい旨を医療機関に伝えること。
  • EIA価のHI抗体価への換算法は、デンカ生研(株)の測定キットを用いた場合。 詳細は担当医に確認。

もっと知りたい風疹検査!Q&A

「風疹」って、どんな病気ですか?

かつては、幼児や小学校低学年の子どもに多かった感染症ですが、今は大人、特に男性の間で感染しています。風疹にかかっている人のくしゃみや咳などの飛沫に含まれる風疹ウイルスによって移ります。感染力は麻疹(はしか)や水痘(水ぼうそう)に比べると弱いとされています。主な症状は発熱、発疹、リンパ節の腫れ。「三日ばしか」とも呼ばれ、子どもの場合は、ほとんど軽い症状ですみ、目立った症状のないこともあります。しかし、大人が感染すると重症化することがあります。

妊娠初期に風疹の検査をする目的はなんですか?

免疫のない妊娠初期の妊婦が感染すると、胎児にも感染して、「先天性風疹症候群(CRS)」になる心配があります。妊娠前、とくに子どもの時に感染したり、予防接種を受けていて抗体がしっかりできていればいいのですが、抗体は時間がたつと徐々に低くなります。また、まれにワクチンを接種しても抗体ができにくいタイプの人もいます。ですから、妊娠初期の妊婦全員に検査をして、風疹感染への状況を判断するために抗体を調べます。

赤ちゃんの「先天性風疹症候群」って、どういう病気ですか?

白内障、先天性心疾患、難聴が三大症状ですが、感染の時期によって症状は違い、白内障は妊娠3ヶ月以内の感染、先天性心疾患は妊娠4ヶ月以内の感染で起こるといわれています。難聴に関しては妊娠4ヶ月以降でも発症のリスクがあります。このほか、網膜症、肝脾腫、血小板減少、糖尿病、発育遅滞、精神発達遅滞、小眼球症などの症状が出ることもあります。ただし、妊娠6ヶ月以降になれば、ママが感染しても難聴以外は心配ないとされています。

どのくらいの確率で、「先天性風疹症候群」になるのですか?

発症率の報告には、ずいぶんと幅があります。高いほうでは、母親が妊娠1ヶ月で感染すると60%、2ヶ月だと80%、3ヶ月で50%、4ヶ月で20%、5ヶ月で15%。しかし、2005年の名古屋市立大学の報告ではもっと低く、感染したママ114人の胎児を診断した結果、「妊娠週数により異なるが、高くても30%」という報告があります。

HI抗体価256倍以上、再検査でIgM抗体も陽性と言われました。風疹に感染した、ということなのですか?

IgM抗体は風疹の発疹が出てから48時間以内に上昇して1週間でピークになり4~5週間で低下し、陰性に転化します。HI抗体、IgG抗体は、感染後1ヶ月頃から上昇し、その後ほぼ一生陽性です。こうした結果から、IgM抗体が陽性と出ると、「最近、初感染した」と判断する根拠になっていました。しかし、最近、感染から何年も経っているのに、IgM抗体が陽性に出る人がいることがわかってきました(妊婦の1~2%)。一概に「最近の初感染」とは、いえなくなっています。

実際に、妊娠初期の1850人中30人がIgM抗体陽性だったが、赤ちゃんへの感染はゼロ(横浜市立大学2008年)。風疹感染二次施設では、陽性で風疹症状のない妊婦400人以上からも、赤ちゃんへの感染なし、という報告があります。 「風疹が流行していない」「風疹患者と接触していない」「発疹などの症状が出ていない」という場合、赤ちゃんへの感染の可能性は、ゼロではないけれども極めて低いのです。検査の前の問診表にこれらの項目があるのは、感染の確率が高いかどうかの、とても重要なファクターだからです。

「陽性」と出て「風疹感染の可能性がある」といわれると、胎児への影響について深刻に悩むことになります。リスクの度合いはじつにさまざまなので、主治医は各地区の相談窓口(2次施設)で、詳しい説明を受けることができます。ママ自身がカウンセリングや胎児診断などを希望する場合は、その相談窓口を紹介してもらうこともできます。

風疹感染が疑われたときの相談窓口

北海道 北海道大学病院産科
東北 東北公済病院産科・周産期センター
宮城県立こども病院産科
関東 三井記念病院産婦人科 帝京平成看護短期大学
横浜市立大学付属病院産婦人科
国立成育医療研究センター周産期センター産科
国立病院機構横浜医療センター産婦人科
東海 名古屋市立大学病院産婦人科
北陸 石川県立中央病院産婦人科
近畿 国立循環器研究センター病院周産期・婦人科
大阪府立母子保健総合医療センター産科
中国 川崎医科大学付属病院産婦人科
四国 国立病院機構香川小児病院産婦人科
九州 宮崎大学医学部付属病院産科婦人科
九州大学病院産婦人科

「先天性風疹症候群」は、どのくらい発生しているのですか?

1965年に沖縄で400人以上の先天性風疹症候群の赤ちゃんが誕生し、大きな問題になりました。その後、何度か流行がありましたが、1994年以降、乳幼児のワクチン接種の実施で、大きな感染拡大はなくなりました。しかし、2004年に一部の地域で流行し、10人の先天性風疹症候群の赤ちゃんが誕生。以後、1年間にゼロか、もしくは1人、2人でとどまっていました。ところが、2012年10月~2013年4月までの半年の間に、10人の報告。2013年の感染者数も5月8日現在で5964人となり、2012年の感染者数2392人を大きく上回っています。先天性風疹症候群の赤ちゃんがさらに増えることが懸念されています。

ワクチンの接種率が低い年齢層があると聞きましたが…

1977~1994年まで、風疹ワクチンは女子中学生のみの接種で、男性の多くは接種していませんでした。また、1979年(昭和54年)4月2日から、1987年(昭和62年)10月1日生まれの人たちは、予防接種法の改正時期と重なって、集団接種から個別接種へと切り替わったために、特に接種率が低いのです。この人たちは、今20代、30代、40代ですが、男性の約5~6割、女性の3~4割が免疫を持っていません。感染者の多くがこの世代で、約8割が男性、というのもうなづけます。彼らが風疹の流行地である、中国、タイ、インド、フィリピンなど東南アジア、またパプアニューギニア、バヌアツなどに、仕事や観光で出かけて感染し、帰国後に家庭や職場でうつしてしまうのです。

感染拡大を止めるためには、どうしたらいいでしょう?

20代、30代、40代の女性、男性は、積極的にワクチンを打ちましょう。結婚している、していないに関わらず、です。風疹ワクチンでもいいのですが、麻疹風疹ワクチン(MR)がお勧めです。実は、はしかの抗体保有率もこの世代では少ないことが分かっています。MRワクチンなら、風疹とはしかの両方の免疫をつけることができます。

抗体の有無は調べることができますが、時間も費用もかかるため、この検査を省いてワクチンを打つことができます。抗体を持っていて接種しても問題はなく、むしろ免疫をより強固にすることが期待できます。ワクチン費用の一部、または全額を補助する自治体も増えています。各自治体で条件が違いますが、20~49歳以下の市民に対して広く補助を出しているところもあります。地域の役所や保健所に問い合わせてみましょう。

妊娠中に風疹ワクチンは接種できますか?

できません。風疹ワクチンは風疹ウイルスそのものを弱毒化している生ワクチンだからです。できるだけ妊娠前にワクチンを接種しましょう。妊娠していないことを確かめ、接種後2ヶ月間は避妊します。しかし、接種した後に妊娠がわかったり、避妊に失敗したりしても、深刻に悩む必要はありません。海外の多数例の報告では、風疹ワクチンによって赤ちゃんに「先天性風疹症候群」が発生したという報告はありません。妊娠中の人は、産後に接種してください。

抗体がない(低い)妊婦自身が、感染しないためにできることはありますか?

妊娠初期の感染ほど、胎児へのリスクも高くなります。とくに妊娠12週までは可能な限り、人混みを避けましょう。20週以降の感染は重い障害になる確率は低くなりますが、念のため24週くらいまでは、できるだけ人混みを避けてください。やむを得ない場合は、ほかの感染症と同様に、マスク、手洗いを徹底しましょう。そして、出産したら、すぐにワクチンを接種してください。お産入院中、または産後1ヶ月健診で接種するところも増えています。母乳育児中でも接種できます。

大切なことは家庭に風疹を持ち込まないこと。同居中の夫など家族にMR(麻疹風疹)ワクチンを接種してもらいましょう。

風疹検査の流れと、抗体価それぞれの妊娠中の注意を教えてください。

  • HI16以下(EIA価8未満)の場合、分娩後早期のワクチン接種。

●HI抗体16倍以下(EIA価8未満)

地域で風疹が流行していたり、風疹患者と接触すると、感染する心配があります。人ごみや子どもの多い場所をできるだけ避ける、家族が風疹ワクチンを接種するなどして、感染を防ぐ努力をしましょう。分娩後は早めにワクチンを接種してください。

●HI抗体32~128倍(EIA価8~45未満)

適度の抗体があるので、普通は心配ありません。ただし、検査後の妊娠5ヶ月以内に風疹らしい症状が出たり、風疹患者と濃厚な接触をした場合は、「HI抗体価256倍以上(EIA価45以上)」の人と同じように追加検査を行います。

●HI抗体256倍以上(EIA価45以上)

最近の感染かどうかを確かめるために、再度の風疹抗体価検査など、追加検査を行います。ただし、HI抗体価256倍以上(EIA価45以上)でも、妊娠初期の感染とは限りません。むやみに不安がらず、必要な検査をきちんと受けましょう。

注: EIA価のHI抗体価への換算法は、デンカ生研(株)の測定キットを用いた場合。

update : 2013.04.30

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