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B群溶連菌とは?GBS検査について

GBSは、B群溶血性レンサ球菌という細菌のこと。怖そうな名前ですが、常在菌といって私たちの体のどこにでもいる細菌です。弱い菌なので妊婦自身には何も悪さをしませんし、抗生物質がよく効きます。でも、お母さんがGBSの抗体を持っていなくて生まれてきた新生児にだけは大敵! 経腟分娩で母体から赤ちゃんに産道感染すると、新生児GBS感染症という重大な病気を起こす心配が極めて稀なのですがあります。赤ちゃんを守るには、妊娠後期に検査をして、陽性なら産道感染を分娩時に防ぐことが大切! きちんと検査を受けましょう。

GBS検査

腟口や肛門の周囲を検査用の綿棒でこすり、検体を培養して、GBSがいるかどうかを調べる。GBS検査は、赤ちゃんへの産道感染を防ぐのが目的なので、妊娠後期で出産予定日前であることが条件。検査は33~37週頃に行う。

検査時期 妊娠後期(33~37週頃)
検査方法 検査器具(綿棒)で腟の入り口付近と肛門の周囲をこする
検査内容 培養検査でGBSの有無を調べる
検査結果 基準値:陰性(-)
母子健康手帳の
記入例
GBS検査:陰性(-)または陽性(+)
  • 培養検査は、細菌の発育に適した培地に検体をおいて、増殖するかを調べる検査。感染源になる細菌の有無を調べるのに適している。
  • GBS検査は、妊娠後期に行う。妊娠初期・中期に検査を行った場合は、妊娠後期に再度検査をする。

もっと知りたいGBS検査!Q&A

GBSはどんな細菌ですか?

GBSの正式名はB群溶血性レンサ球菌(Streptococcus agalactiae. Group B Streptococcus)です。私たちの体の中には常在菌といって、いろいろな細菌が住み着いています。GBSもそのひとつ。女性の腟や直腸、膀胱、肛門の周りなどに常在しています。

GBSは弱毒菌といって、元気な人には病気を起こすことはまずない病原性の弱い細菌です。普通に健康な大人なら、何も症状は出ませんし、病気にもなりません。妊娠中の検査でGBSが陽性とわかっても、妊婦自身には問題は何もありませんし、妊娠中におなかの赤ちゃんに感染する心配もありません。ただし、この菌はお母さんからの移行抗体の無いあるいは少ない「新生児-生まれたばかりの赤ちゃん」にとっては、非常に危険な細菌です。もし、母体にGBSがいてもほとんどは問題ないのですが、GBSの抗体を持たない特殊なお母さんの赤ちゃんに感染すると、新生児GBS感染症を起こすことがあるからです。このため、妊娠中にGBSの検査を行い、母体がGBSに陽性とわかったら、赤ちゃんに移さない予防策をとります。

GBS検査は全員受ける検査ですか?

アメリカでは妊婦全員に検査をすることが勧められています。日本でもできれば全員が受けるように勧められています。ただし、前のお産で赤ちゃんが新生児GBS感染症だった場合は、お母さんの抗体が低いことが予想されるので、GBS陽性として扱い、検査を省略することができます。また、今回の検査で陰性と出た場合も、前の赤ちゃんが新生児GBS感染症だったケースでは、GBS陽性として赤ちゃんへの感染予防を行います。

GBSの検査を妊娠後期に行うのはどうしてですか?

GBSは腟の中や肛門の周りにいます。つまり、赤ちゃんに感染する心配があるのは、経腟分娩で赤ちゃんが母体の産道を通過するときです。このように、出産時に母体から赤ちゃんに感染することを産道感染といいます。産道感染を防ぐために、妊娠後期でまだお産が始まらない時期、妊娠35~36週頃に検査を行います。

妊娠初期・中期には検査しなくていいのですか?

GBSは、妊娠初期・中期には母体にも胎児にも何も悪い影響を与えないので、「GBSの検出を目的にした検査」はしなくていいのです。妊娠初期・中期に他の検査で偶然、GBSが陽性とわかることがありますが、この段階で治療を行う必要はありません。しかし、妊娠後期に必ず再検査を受けることです。妊娠後期の検査で陰性なら、お産のときの感染予防は原則として必要ありません。

GBS検査で陽性と出る人はどのぐらいいますか?

いろいろなデータがありますが、妊娠中にGBS検査で陽性に出る人は、20~30%ぐらいといわれています。

GBSが陽性なら、必ず新生児GBS感染症がなるのですか?

母体がGBS陽性でも、実際に赤ちゃんに新生児GBS感染症が発症するのは約1%といわれています。というのは、ほとんどの妊婦、100人中99人ぐらいは抗体(免疫)があり、赤ちゃんにその抗体が移行し、赤ちゃんを守ってくれます。しかし、なかには抗体が低い人あるいは無い人がいて、赤ちゃんに感染してしまう心配があります。どちらなのかを詳しく調べる方法もありますが、費用(自己負担)も高いし結果が出るまで時間もかかるので、区別のための検査は省略して、赤ちゃんへの感染予防の治療を優先させます。

新生児GBS感染症はどんな病気ですか?

新生児GBS感染症では、母体の産道にいるGBSが赤ちゃんの鼻や喉から体内に入って、肺炎、敗血症(血液の中に入って全身症状が出ること)、髄膜炎(脳や脊髄の表面をおおっている髄膜に感染して、脳炎などを起こすこと)などを起こします。とくに髄膜炎は後遺症を残すことがあります。新生児GBS感染症は、もし発症すると短時間で症状が重くなったり、ときには赤ちゃんの命を奪うこともあるので、予防が非常に重要な病気です。

GBS陽性の場合、どんな方法で赤ちゃんへの感染を防ぐのですか?

一般的には、アンピシリンというペニシリン系抗生物質を使います。陣痛が始まった段階で、母体への静注を始めます(静注:点滴で母体の静脈の中に薬を入れること)。初回に2g、以後、お産の終了まで4時間ごとに1gずつ点滴します。ただし、ペニシリンにアレルギーのある人は、違う抗生物質を使います。こうした予防策を講じても、ごく稀に赤ちゃんに感染してしまう場合もあります。

感染予防は経腟分娩のときだけですか?

赤ちゃんに感染のリスクがあるのは母体の産道を通過するときなので、経腟分娩のときだけでいいのです。経腟分娩で、陣痛開始前に破水した場合も、感染予防の治療を行います。卵膜は赤ちゃんを感染から守っていますが、破水で卵膜が破れると、GBSが子宮内へ届いて赤ちゃんに感染する可能性があります。また、経腟分娩を試みて途中で帝王切開になった場合も感染の可能性があり、抗生物質の点滴を行います。

帝王切開のお産になることはありますか?

経腟分娩であっても予防できるのですから、GBSが陽性だからという理由で帝王切開になることはありません。もし、予定帝王切開でお産をした場合には、赤ちゃんへの感染の心配はありません。予定帝王切開では、あらかじめ帝王切開にする予定をたて、赤ちゃんが母体の産道に入る前に子宮から直接娩出させるので、産道にいるGBSに感染する心配はないわけです。

新生児GBS感染症の治療法を教えてください。

新生児GBS感染症には、生後7日未満に発症する早発型と7日以降に発症する遅発型があります。早発型の多くはお産入院中に発病するので、早期発見と早期治療が可能です。呼吸困難の症状(呼吸数が多くなったり、胸がへこむ陥没呼吸など呼吸がしにくい症状)で始まることが多く、新生児GBS感染症が疑われた段階で、すぐに抗生物質を投与します。遅発型では退院後、自宅で発症すると発見が遅くなる心配があります。小さい赤ちゃんでは、呼吸困難の症状、無呼吸発作といって呼吸が突然止まることがあり、また、髄膜炎といって痙攣、元気の無さ、哺乳不良などの症状では緊急の治療が必要です。新生児医療が進歩して治療法は進んでいますが、新生児は抵抗力が低いので、楽観できないのです。

update : 2010.01.06

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