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妊婦がインフルエンザにかかってしまった!症状や赤ちゃんへの影響は?

妊娠中は体調も精神のバランスも乱れてしまいがちです。食事などに気をつけていても不快な症状は続くもの。特に季節の変わり目などは風邪を引いてしまうことも。妊娠中はホルモンの作用で免疫力が下がっているので、いつも以上に体調管理を心がける必要がありますが、どうしても予防できず、インフルエンザにかかってしまった場合はどうすればいいのでしょうか? 赤ちゃんへの影響はあるのか?どんな症状が出るのか?などの知識を始め、妊娠中にインフルエンザにかかってしまったときの対処と予防策をご紹介します。

監修者プロフィール

浅川恭行先生
浅川産婦人科

浅川産婦人科院長。婦人科の分野では特に内視鏡を専門としている。これまで開腹手術により行われてきた子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣腫瘍などの婦人科系の手術を、身体への負担が少ない内視鏡によって数多く手がけている。

インフルエンザはいつ流行するの?

日本では例年12~3月頃に流行するとされています。季節性のインフルエンザは流行性があり、流行が始まると短期間で多くの人が感染します。インフルエンザの原因となるインフルエンザウイルスは大きく分けて、A型、B型、C型に分類されます。季節性のインフルエンザはA型の抗原性が小さく変化しながら毎年世界中で流行しているもので、これとは別に新型インフルエンザと呼ばれるものもあります。新型インフルエンザはいつどこで発生するかわからず、多くの人が免疫を獲得していないため、全国的に急速に感染が広がってしまいます。

妊婦のインフルエンザ!症状は重い?

妊娠するとホルモンの作用で免疫力が低下し、風邪やインフルエンザなどにかかりやすくなります。咳や鼻水、くしゃみが出て熱っぽいなと感じても、最初は風邪かインフルエンザか分からずに、心配になる人が多いと思います。見分ける方法ですが、風邪はひどい場合でもインフルエンザと比べれば症状は軽めです。高熱が出ることはなく、ふつうは38度未満と言われています。39~40度の高熱が急に出た場合はインフルエンザの可能性が高いので、すぐに医師に連絡し、治療を受けられるようにしましょう。治療を受けるまでの間は熱を下げるための処置をしましょう。

風邪とインフルエンザの見分け方は?

風邪

風邪の前触れとして、のどがひりひりしたり、いがらっぽくなったりします。この症状は1~2日で治まり、そのあと徐々に鼻水、鼻づまり、くしゃみなどの症状が出てきます。身体がだるくなるなど、関節などに痛みを感じることもあります。高熱が出ることはほとんどありません。

インフルエンザ

インフルエンザは風邪よりも症状が重く、急に発症します。39~40度の高熱が出て、頭痛やのどの痛み、筋肉痛、倦怠感といった症状が出てきます。のどの痛みは2~3日目にひどくなり、全身の衰弱はひどいと1~2週間からそれ以上続くこともあると言われています。

赤ちゃんの状態は?影響は?

妊婦がインフルエンザにかかってしまった場合、妊婦の体調には影響しますが、インフルエンザウイルスが胎盤を通じて赤ちゃんに悪影響を及ぼすことはほとんどありません。まれに、治療せずに放っておくと症状が重くなり、肺炎を併発したり、早産を引き起こしたりすることがあるので早めの受診が大切です。インフルエンザが重症化して肺炎になってしまうと入院の必要があります。また、風邪の場合でも、通常はきちんと安静にしていれば2~3日で治りますが、細菌感染が加わると症状が長引き、重症化することもあります。以下に、妊娠中にかかると赤ちゃんに影響を及ぼす可能性がある病気を挙げておきます。

妊娠中にかかると赤ちゃんに影響をおよぼす可能性がある病気は?

風疹

風疹は発熱や発疹、関節炎、リンパ腺の腫れなどが主な症状。妊娠中に感染すると赤ちゃんにうつり、「先天性風疹症候群」になることがある。妊娠初期ほど影響が大きく、赤ちゃんに心臓の病気や難聴、白内障などが起こる場合も。

水ぼうそう

水痘帯状疱疹ウイルスによる病気で、かゆみを伴う発心が主な症状。妊娠初期に感染すると、赤ちゃんが「先天性水痘症候群」になる可能性がある。ただ、成人の95%は免疫を持っているため、妊娠中に感染することはまれ。

りんご病

りんご病は「伝染性紅斑」といい、パルボウイルスによって起こる。発症すると、発熱、関節痛、手足の紅斑などの症状が見られ、ほおがりんごのように赤くなる。治療しなくても自然に治るが、妊娠20週未満に初めて感染すると、赤ちゃんに重度の貧血や水腫が起こったり、流産・早産の原因となったりする可能性がある。

B群溶連菌感染症

B群溶連菌(GBS)はふだんから腟や外陰部にいる常在菌で、感染しても自覚症状や妊娠への影響はない。ただし、産道を通るときに赤ちゃんが感染すると、新生児GBS感染症になり、呼吸困難や髄膜炎、肺炎などを起こす可能性がある。

トキソプラズマ

トキソプラズマとは、猫などの寄生虫で、糞などを介して感染することがある。また、最近では生肉を食べることによる感染も。妊娠初期・中期に初めて感染すると流産・早産を引き起こしたり、赤ちゃんの脳や目に障がいが起こったりする可能性がある。感染することはまれだが、念のため妊娠中は生肉を避けること。

薬は摂取していいの?妊婦のインフルエンザの治療薬服用について

妊娠中は薬の服用に抵抗がある人も多いかもしれません。しかし、妊娠中に服用して良い薬があるので医師の判断に従いましょう。インフルエンザの治療薬には、タミフル、リレンザ、イナビルなどの抗インフルエンザウイルス薬があります。効果はインフルエンザの症状が出始めてからの時間や症状によって異なります。どの薬を使用するかは医師が判断しますが、発症から48時間以内に薬を開始すると発熱期間が1~2日短縮されると言われています。鼻やのどからのウイルス排出量も減少すると言われているため、インフルエンザの症状が見られたらできるだけ迅速な対処が必要なのです。効果的な使用のためには、用法や用量、服用する期間を必ず守りましょう。

妊娠中でも服用が可能!主なインフルエンザの治療薬

タミフル

粉薬とカプセルがあり、5日間ほど服用する。10歳~20歳未満の未成年者は服用による突発的な異常行動による転落事故があったことから原則的に用いていない。腎臓病を持っている人は注意が必要。

リレンザ

吸入タイプの薬。自宅でパウダー状の薬を自分で口から吸入する。5日間ほど服用する。喘息(ぜんそく)・乳製品アレルギーの人は注意が必要。

イナビル

吸入タイプの薬。一回の吸入でインフルエンザの治療が終了する。

妊娠中の予防!ワクチンは接種していいの?

インフルエンザの流行期には予防接種を受けることが一番の予防につながります。予防接種は妊娠中のどの段階でも安全であると言われていますが、一般的には妊娠初期に接種するのが望ましいです。ただ、インフルエンザワクチンは100%有効というわけではありません。インフルエンザワクチンというのは、その年にもっとも流行すると予想されると判断されたウイルスを用いて製造されているためです。それでも予防接種を受ければ、インフルエンザにかからずに流行期を乗り切れる可能性ははるかに高くなります。厚生労働省によると、インフルエンザワクチンを接種しなかった人の発病率を基準とした場合、接種した人の発病率が相対的に60%減少しているといいます。接種すれば絶対インフルエンザにかからないというものではありませんが、インフルエンザの発病を予防することや、発病後の重症化に関しては一定の効果があるとされているので、妊娠中は積極的に予防接種を受けましょう。国立成育医療研究センターの研究でも、現在日本で使用されているワクチンは生ワクチンではないので、副作用はないと考えられています。障がいなどのリスクもなく、妊娠中のどの時期に接種しても安全であるという研究結果も出ているそうなので安心してください。

インフルエンザワクチンの接種について

  • ワクチンを接種しても感染することがある
  • 接種した当日から効果があるわけではない
  • ワクチンの効果には個人差がある
  • 13歳以上は原則として一年に一回で良い
  • できるだけ妊娠初期に接種する
  • 妊娠初期の接種を逃した場合は流行が始まる12月までには接種する

予防接種以外にも!インフルエンザにかからないための予防方法は?

インフルエンザにかからないための予防方法ですが、インフルエンザの予防接種を受けるだけでなく、妊娠中は特に日々の過ごし方に注意して過ごす必要があります。治療に手を尽くすよりも、ちょっとした生活習慣を見直して予防を心がけるほうがはるかに価値があります。以下に挙げる予防方法は妊娠をしていてもいなくても、健康維持に役立ちます。

飛沫(ひまつ)感染対策

インフルエンザの主な感染経路は、咳やくしゃみなどの際に口から出る水滴による飛沫感染。飛沫を浴びないように人混みや繁華街への外出する場合はマスクを着用する。

病気の人を避ける

風邪やインフルエンザ、ウイルス性胃腸炎など伝染しやすい病気にかかっている人には近づかない。バスや電車の中で咳をしている人から距離をおく、鼻水が出ている、くしゃみをしているなど風邪気味の同僚との食事が避ける。できれば屋内の混み合った場所や締め切った場所は避ける。

手を洗う

水や石けんで手を洗うことは手や指、体についたインフルエンザを除去する有効な手段。頻繁に念入りに手洗いすること。外出先などで洗面所がない場合などは除菌剤などを使用する。

適切な湿度を保つ

空気が乾燥すると、気道粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなる。家庭内では加湿器などを使用して50~60%の適切な湿度に保つ。

十分な睡眠とバランスの良い食事を心がける

体の抵抗力を高めるために、できるだけ睡眠をとり、質の良い食事を心がけること。ストレスを減らすことも大切。

絶対にやってはだめ!妊婦がインフルエンザにかかったときにやってはいけないこと

妊娠していても、していなくても、インフルエンザにかかった場合は迅速に治療を受けることが大切なので、放っておかないことです。調子が悪いなと思ったらすぐにかかりつけの産婦人科を受診しましょう。最近では「隠れインフルエンザ」と呼ばれ、高熱が出ていないけれどインフルエンザだった、というケースも見られています。大丈夫かな?と安心せず、妊娠中は特に体の声に耳を傾けてください。病院ですが、かかりつけの産婦人科に連絡なく受診するのは絶対にNGです。まず電話で相談してください。産婦人科には同じように免疫が低下している妊婦がたくさんいますし、生まれたての赤ちゃんもいます。また、無理をして仕事に行くことも控えましょう。一般的に、インフルエンザにかかると発症後3~7日間は鼻やのどからウイルスを排出すると言われています。どうしても外出する必要がある場合は、熱が下がってから二日経過してからを目安にしましょう。また、同居している家族がインフルエンザにかかってしまった場合も同様にすぐに受診してください。

インフルエンザにかかってしまったらどうすればいいの?

どれだけ予防をしても、インフルエンザにかかってしまうことはあります。そんな時は焦らず落ち着いて、できるだけ発症48時間以内に受診しましょう。そして、一日でも早く回復できるように、安静にして過ごしてくださいね。

  • 人混みや繁華街への外出を控える。職場や学校に無理に行かない。
  • 咳やくしゃみなどの症状がある場合は、家族や周りの人に感染しないように不織布製マスクを着用する。また、コップなど食器類の共有もやめること。
  • インフルエンザは高熱が出るので、服や布団は薄めのものにして、氷枕などで首や頭を冷やし熱を下げる。脇を冷やすのも効果がある。
  • 部屋を加湿器などで加湿する。
  • 安静にしてしっかり睡眠をとる。
  • 発熱時は水分が奪われるので、脱水症状にならないように、水分を十分に補給する。

いかがでしたか? 毎年インフルエンザは大流行しているものの、いざ自分がかからなければインフルエンザの知識やその症状を理解する機会はありませんよね。インフルエンザにかかってしまったら、速やかに内科を受診することですが、幸いにも赤ちゃんへの影響はほとんどないので安心してください。一番大切なのは、かからないように予防することです。ふだんから手洗い、うがいをする。人混みを避ける。ストレスをためない。バランスの良い食事と十分な睡眠、室内の加湿などを心がけて生活しましょう。妊娠したらまずは予防接種する!というのも忘れずに。初期はつわりなどで大変な時期ですが、かわいい赤ちゃんが健康に生まれてきてくれるように、健康管理を万全にしたいものですね。

update : 2018.06.29

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