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臨月はいつから?過ごし方の注意点や症状についても解説!

臨月はいつから?過ごし方の注意点や症状についても解説!

「臨月」ということばをよく耳にします。臨月は産み月という漠然としたイメージがありますが、正確には臨月は妊娠期間のいつごろのことをいうのでしょうか? 臨月の時期や過ごし方、注意点について、NTT東日本 関東病院の産婦人科医・佐藤歩美先生に詳しく話をうかがいました。

監修者プロフィール

佐藤歩美先生
NTT東日本 関東病院(東京都品川区)
産婦人科医

日本周産期・新生児医学会周産期専門医。2008年横浜市立大学医学部卒業。愛育病院に勤務。その後、2016年4月よりNTT東日本 関東病院 産婦人科医として着任、現在に至る。できるだけ妊婦さんの気持ちに寄り添えるように、悩みなども話せるような雰囲気づくりを心がけている。

臨月とは?

「臨月」とは、一般的には“産み月”のことで、出産に臨む最後の1ヶ月を表すことばとして使われています。医学用語ではないので病院ではあまり使いません」。

臨月はいつから?

「臨月とは、いつお産になってもおかしくない時期のことです。40周0日が出産予定日ですが、36週0日から39週6日までの予定日前1ヶ月のことを一般的には臨月と呼んでいるようです」と話すのは、佐藤歩美先生。37週0日から41週6日までの間に生まれることを「正期産」というので、臨月と正期産は似た表現ですが、同じではありません。臨月に入ると、これまで2週間に1回だった妊婦健診が1週間に1回に変わります。

臨月の赤ちゃんの状態

身長や体重は?

妊娠36週ごろのおなかの赤ちゃんの身長は約47cm、体重は約2500gが平均的な大きさですが、これには個人差があります。妊娠40週になると、さらに500~600g増えて体重は3000~3100gぐらいになるので、ラスト4週でぐんと大きく成長します。近年の出生時の赤ちゃんの大きさは、10年前と比べるとやや小さめの傾向にあります。

体の機能などは?

体の機能は新生児とほとんど変わらない状態まで成熟しています。呼吸器が発達して、母乳を飲む準備がととのいます。産毛は薄くなり皮膚はきれいなピンク色に変わります。骨はかたくなりますが、頭蓋骨は産道を通りやすいようにやわらかいままです。全身は四頭身になり、顔つきもふっくらとして赤ちゃんらしくなります。

どんな姿勢でおなかの中にいるの?

お産が近づくと、赤ちゃんの体は子宮の出口に向かって下がり始めます。頭を骨盤の中にスッポリと入れ、背中を丸めてあごを胸につけ手足をおなかに引き寄せた姿勢です。狭い産道をできるだけスムーズに通り抜けられるようにおなかの中でスタンバイしています。

胎動は?

赤ちゃんの頭が、母体の骨盤に固定されるので体を大きく動かすことは少なくなりますが、胎動がまったくなくなるわけではありません。胎動にも個人差があり、頭は骨盤の中にはまっているけれども、よく手足を動かすような赤ちゃんの場合、産まれる直前まで活発に動いている子もいます。「臨月なのに胎動が活発なのは異常ですか?」と心配する妊婦さんもいますが、胎動があることはまったく問題ありません。

臨月に起こる症状、おりものの変化など

お産が間近に迫る臨月には、母体にさまざまな変化が起こります。その症状を知っておきましょう。

臨月に起こる体の変化

【おりもの】

妊娠中はホルモンの状態が変わるので、おりものの量が増えます。特に妊娠後期は増えてくることが多いでしょう。量が増えておりものの色やにおいがこれまでと違う場合やかゆみを伴う場合は、相談しましょう。

【吐き気】

臨月に入り、赤ちゃんの頭が骨盤の中に下がってくれば、胃への圧迫感がなくなるのですが、それまでは、つわりのような吐き気が続く人もいます。食欲がないときは、できるだけ消化のよいものを食べたり、1回の食事で量が食べられないときは、1回に食べる量を減らしたりして食事の回数を増やすようにするとよいでしょう。

【便秘】

子宮が大きくなると腸の動きが鈍くなるため、どうしても便秘になりやすいです。また、おなかが大きくなったことで体を動かすことが少なくなり運動が不足することから便秘になる人が多いようです。軽いストレッチなどで血流を促したり、朝起きてからコップ1杯の水を飲んで腸を刺激してから朝食をとり、決まった時間にトイレに行くようにしたりすると、便秘解消に効果的です。また、食物繊維の多い食材をできるだけ料理に取り入れるなど工夫をしましょう。

それでも便秘が改善されない場合は医師に相談をして、便秘薬を処方してもらいましょう。我慢しすぎると腹痛を起こすことがあります。また、痔の原因になることもあるので、そうなる前に医師に伝えましょう。

【眠い・眠れない】

母体は出産後の約3時間おきの授乳に向けて体が変化してくるので、妊娠後期は特に生理的に眠りが浅くなる傾向にあります。さらに、臨月になると膀胱が圧迫されることで頻尿になるため、夜、目が覚めやすくなります。夜、なかなか睡眠がとれない場合は、寝られるときに昼寝をして睡眠時間を確保しましょう。

【むくみ】

妊娠中はどうしてもむくみやすくなりますが、むくみが気になるからといって水分量を減らさないでください。むくみが気になる場合は、水分補給をしたうえで、塩分を控える工夫をしましょう。

むくみが気になる人は、悪化する前に指輪などは外しておきましょう。帝王切開の場合、対極板(アース)を貼り電気を体外に逃がしますが、金属の指輪などがあるとその隙間に電流が発生しやけどを起こす可能性があるのです。むくんでいると外せずに指輪を切断します。手術にならない場合でも、妊娠後期から産後にかけてかなり全身がむくみ、抜けなくなり血流が悪くなる人もいます。臨月に入っても指輪をつけていたい場合は、毎日抜けるか確認をして抜けにくくなったら取っておきましょう。

【頻尿・尿もれ】

臨月に入って子宮底が徐々に下がることで、子宮の下側にある膀胱への圧迫は強まります。膀胱も尿をたくさんためることができなくなるので、頻尿や尿もれがお産の終わりまで続いてしまう人も多いでしょう。尿意を感じたら我慢しないでトイレにまめに行って膀胱炎になるのを防ぎます。子宮口もやわらかくなってくるので、くしゃみなどのちょっとした刺激で尿もれもしやすくなります。尿もれ用のナプキンなどを使用して下着を清潔に保つようにしましょう。

【体重増加】

おなかの赤ちゃんの位置が下がることで胃への圧迫感がなくなり食欲が増してきます。しかし、ここで食べ過ぎてしまうと体重が急激に増えてしまいます。そうなると、ついてしまった脂肪により産道が狭くなり、難産になることもあります。食事は量を多くとるのではなく、必要な栄養素をバランスよくとれるような質のいい食事を心がけて、お産に向けて体力をつけておきましょう。

【腰痛】

腰痛は妊娠によるホルモンの影響で、骨盤の間隔が緩くなり関節にひずみを起こすことが主な原因です。また、大きくなったおなかを支えようと無意識に、腰に負担がかかる姿勢をとってしまうために起こります。姿勢を正して歩いたり座ったりする、ストレッチやマッサージで血行を促す、骨盤支持ベルトを使ったりすることで、腰痛を和らげることができます。

臨月の過ごし方は?運動はしていいの?

外出するときは必ず母子健康手帳を持ち歩きましょう。また、外出先でおしるしや破水する可能性もあるので、生理用ナプキンを持参すると安心です。臨月に入ったら、お産はいつ始まるかわからないので、病院に行くまでの移動の仕方をきちんと確認しておきましょう。

どの程度まで体を動かしていいの?

【運動】

妊娠9ヶ月までと同様に無理のない範囲で体を動かしましょう。ウォーキングをはじめ、マタニティヨガやマタニティビクスなどのエクササイズは、お産直前まで行うことができます。おなかが大きいとバランスを崩しやすくなるので、転ばないように十分に注意してください。医師から安静にするように指導されている場合は、運動を控え指示に従ってください。

【旅行】

臨月になるといつお産が始まってもおかしくない状態なので旅行は原則禁止です。状況が変わりやすい時期であることと、お産をする施設から遠く離れてしまうと急変したときに対応ができない場合があり、ママと赤ちゃんの命にかかわる事態になりかねません。遠出は控えるべきです。

【性生活】

体調に異常がなければセックスでスキンシップをとるのは問題ありません。ただし、おなかを圧迫しない体位で、浅く・短く・ゆっくりが、原則です。感染症の予防と、精子には子宮の張りを誘発する作用があるので、必ず、始めからコンドームをつけること。パパはママの気持ちを優先して、万が一おなかの張りや出血したときには直ちに中断してください。

バースプランがある場合は医師や助産師に相談を

「バースプラン」とは、どんなお産にしたいのか希望を紙に書いて病院に提出するものです。バースプランの提出を事前に求められる病院もあれば、そうでない病院もありますが自分のバースプランを伝えることはできます。ただし、バースプランはあくまでも希望です。優先されるのは赤ちゃんとママの安全なので、必ずしも希望通りなるとは限りません。また、病院の方針によっては対応できない場合もあるのでその点は理解しておきましょう。

バースプランは例えば、立ち会い出産をするのかしないのか? 立ち会いを希望する場合はどの時期までなのか? あるいは、会陰切開は極力しないでほしいとか、お産が始まったら自分の好きな音楽をかけてほしいといった環境面のこと。また、お産が終わったら極力早い段階で骨盤ベルトを巻きたいので手伝ってほしいなど、お産開始から産後までの希望を具体的にリクエストできます。もちろん、特にバースプランはないという妊婦さんもたくさんいます。

穏やかな気持ちで臨月を楽しんで

出産予定日が近づいてくると、どうしても不安な気持ちが大きくなってしまうかもしれません。お産に関する疑問をインターネットで調べて解決しようとすると、情報が多すぎてかえって不安な気持ちが増してしまうこともあります。疑問や悩みがあるときは、自分一人だけで抱え込まずに医師や助産師、あるいはパートナーや家族などにことばに出して伝えましょう。話すことで次第に気分が落ち着き、心配事もたいしたことではなかったと思えるものです。赤ちゃんに会える日はもうすぐです。これまで、おなかの赤ちゃんを守ってきたことを自信に思って、お産までの日をリラックスしてゆったりとした気持ちで過ごしましょう。

臨月で注意しなければならないことはある?

お産が近づいたサインを見逃さない

【おしるし】

出産が近くなると子宮口が少しずつ開き始め、子宮口の近くにある卵膜がはがれるため、おりものに少量の出血が混ざったようなものが見られることがあります。これを「おしるし」といいます。色は赤茶色であったり、薄っすらとピンク色であったりとさまざまです。健診時に内診があると、その刺激で少し出血することもあります。陣痛前におしるしがある人もいれば、ない人もいます。おしるしがあったからといってすぐに陣痛が始まるわけではありませんが、心の準備はしておきましょう。

【前駆陣痛】

1時間に6回以上、約10分以内の間隔で痛みを伴うおなかの張りが規則的に起こるのが陣痛です。それに対して、おなかの張りや痛みが不規則で長くは続かず、いつの間にか痛みが遠のいていく状態を「前駆陣痛」といいます。おなかが張るだけで痛みを伴わない場合や生理痛のような痛みを感じることもあります。おしるしと同じように、前駆陣痛もある人とない人がいます。前駆陣痛が何日も続く人もいますが、それが悪い兆候というわけではありません。

【破水】

おなかの中で赤ちゃんを包んでいる卵膜の一部が破れて、羊水が流れ出るのが「破水」です。出産が始まってから起こることが多いのですが、お産が始まる前に起こることもあります。破水時に流出する羊水の量には個人差がありますが、破水した場合はその量にかかわらずすぐにお産をする施設に電話をして指示に従いましょう。

すぐに受診が必要な症状は?

“破水”と“尿もれ”の違いが分からない

破水したときの羊水の量は妊婦さんによって異なります。一度に大量に流れる場合や卵膜の一部に小さな穴が開いて、そこから、ちょろちょろと少しずつ出ることもあります。少量の場合、尿もれと勘違いしてしまうことがあるので破水なのか尿漏れなのか判断ができないときは、感染症の心配もあるので入浴は避け、清潔なナプキンを当ててすぐに受診してください。破水した場合の多くは24時間以内に出産になります。

“量の多い出血”に注意

月経2日目よりも多いような出血や出血量がどんどん増えていくような場合は、清潔なナプキンを当ててすぐに病院へ連絡してください。

おなかが硬く張りが続く・おなかに差し込むような痛みがある

おなかがずっと硬く張ったままの状態が続くような場合は、赤ちゃんが生まれる前に胎盤がはがれてしまう「常位胎盤早期剥離」の可能性があるので、電話をしてからすぐに受診してください。

臨月で辛いと感じたのはどんなこと?
先輩ママの体験談

の中で、一番しんどかったのは妊娠10ヶ月と回答したママのコメントをピックアップしました。先輩ママたちが辛いと感じたのはどんなことだったのでしょう?

おなかが大きくなって動くのが大変!

自分の体なのに自分の体ではないような・・・・・・スイカのように大きくなったおなかを抱えて動くのは、とにかく大変なんです。体重がこれまでの人生でMAXに体重が増えたという初産のママも多いのでは?

(Sachi Kansukeさん)

お腹が大きくなると、寝起きが大変でした(後略)

(chobin0001さん)

脚の爪が切りにくいし、太らないように気を付けないといけなかったから

(しょうちゃん大好きママ)

おなかが重すぎて、歩くのも大変だった。ちょっとあるいただけでも息切れしていた。

(暖mama0206さん)

お腹はどんどん重くなっていくので、座ってからの立ち上がりが大変だった。

(しろくまさん)

お腹が大きくなると何をするにも大変で寝ることさえもしんどかったです。

特に真夏に臨月を迎えてママは、暑さも倍増!?で大変だったようです。

トイレが近くなった

ママの体がお産の準備段階に入る臨月は、子宮が下がったことで膀胱が圧迫されて頻繁にトイレに行きたくなってしまうママはやはり多いようですね。

(みゅうみゅさん)

トイレが近すぎて、トイレのないところには行けなくて散歩がつらかった

(ゆとん0002さん)

初産、36週3日目です。
臨月に入り、凄まじい頻尿で完全に昼夜逆転です(⌒-⌒; )(後略)

(パピ子さん)

お腹がだいぶん大きくなったこの頃から夜間の頻尿による寝不足が続いた。(後略)

(momoevianさん)

尿漏れするようになった。

臨月ごろ急に尿意が頻繁になるのは、お産が近くなったことから起こる生理現象である場合がほとんどですが、夜中の睡眠が妨げられてしまい辛いというママは多いようです。寝不足はお昼寝でカバーしてくださいね。この他にも、「股関節が痛くなった」、「足がつるようになった」という声もありました。辛いこともありますが、赤ちゃんをこの手に抱く日は、もうすぐですよ~!

臨月は、赤ちゃんの体の機能も整い、いつお産が始まってもおかしくない時期です。出産に向けて入院の準備をしておきましょう。医師から安静にするよう指導を受けていないのであれば、無理のない範囲でウォーキングなどをして体を動かしましょう。つわりが落ちつき食欲が出る時期ですが、急激に太らないように最後まで体重管理を怠らないように。また、むくみやすいので塩分の取りすぎにも注意しましょう。遠出の旅行などは控え、外出するときは必ず母子手帳を持参すること。破水が起きたときは、すぐにお産をする施設に電話をして指示に従いましょう。不安なことがあった場合は医師や助産師、家族などに相談をして、できるだけゆったりとした気持ちでラスト1ヶ月を過ごしましょう。

監修/NTT東日本関東病院産婦人科 佐藤歩美先生

update : 2023.03.01

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