寝返り〜おすわりの頃の赤ちゃんの身体の状態とお世話の仕方は?
首や腰がすわって寝返りやおすわりができるようになってくる頃は、動きがますます活発になって、寝返りして自分で移動したりするようになります。また離乳食が始まるのもこの頃。ママやパパのお世話の仕方も日に日に変わっていきます。
発育状態 大きさの目安 体重:5~10kg <ムーニーマンMおすわり・はいはい 対応>
※発育状態にはとても個人差があるので以下は目安です。
監修者プロフィール
池田裕一先生
昭和大学藤が丘病院小児科診療科長
1995年昭和大学医学部卒業後、同大学藤が丘病院小児科に入局。
1998年~神奈川県立こども医療センター感染免疫腎内科、昭和大学医学部小児科講師、カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF ,Children Hospital Oakland,CA, USA)客員研究員等を経て、現在は昭和大学医学部小児科学講座教授、昭和大学藤が丘病院小児科診療科長、昭和大学横浜市北部病院こどもセンター長(小児内科診療科長兼務)。
また、「尿トラブル外来」を担当、HPこどものおねしょとおもらし総合相談室「おしっこトラブルどっとこむ」や講演、執筆、TV出演(NHK)等、子どもの排尿の問題のほか、こどものすいみん総合相談室「すいみんトラブルどっとこむ」で子どもの睡眠問題に取り組んでいます。
寝返り〜おすわりの時期の赤ちゃんの状態
体全体
首が完全にすわって、そろそろ腰もすわってくるので、体がしっかりして、抱っこがしやすくなってきます。
足
力が強くなって、ますますばたばたと布団をけとばしたりするようになります。ママやパパがわきを支えると膝の上でぴょんぴょん跳ねたりすることも。
腕
うつぶせにすると腕を立て、しっかり頭を上げられるようになります。うつぶせの状態や自分の足を持って遊んだりしているうちに寝返りもできるようになってきます。
手
器用になって、おもちゃをつかんだり、たたいたりできるようになります。
背中・腰
からだの姿勢をコントロールする能力と背骨や背骨を支える筋肉が発達してきます。
最初は寄りかかるようにしてすわる形が取れるようになり、そのうち一人でもおすわりができるようになって、どんどんおすわりの姿勢も安定してきます。
歯
そろそろ歯の生える子も。下か上の前歯が2本、ポチッとのぞき始める頃です。
寝返り〜おすわりの時期の赤ちゃんのお肌
寝返りができるようになると、いつの間にか布団から落ちていたり、転がりながらお部屋の中を移動していることも。赤ちゃんはそんな世界の広がりを自分なりに楽しみ始めますが、薄くてデリケートなお肌に、衣服や床との摩擦がますます増えてきます。動くことで肌に傷がつく危険も増します。お肌を守るケアはいっそう大切に。 成長とともに増える危険から赤ちゃんの肌を守りましょう。
また、新陳代謝がはげしいので、爪や髪もすぐに伸びます。爪は自分の肌を傷つけたりするので、こまめにカット。髪も耳切れしないように気をつけてあげて。また、鼻や耳もチェックして、お手入れしてあげましょう。
寝返り〜おすわりの時期の赤ちゃんのお世話
おむつ替え
おしっこの量が増えてきて、こまめにおむつ替えをしてあげないとおしりがかぶれてしまったり、成長が早い時期なので昨日まで合っていたおむつでも、ウェストや足のつけ根がおむつのギャザーで締めつけられてかぶれてしまうことも。寝返りによっておむつがずれてモレやすくなったり、おすわりするとねんねのときよりウエストがきつくなったりと、おむつのつけ方にも一層心配りが必要になります。動きが激しくなってきたらパンツタイプの方がおむつ替えがしやすかったり、モレを防ぎやすくなる場合も。赤ちゃんの肌に刺激が少ない素材を選んでおむつは丁寧に正しくつけてあげることが大切です。
おっぱい・ミルク、離乳食
そろそろ、ママやパパの食べ物に興味を示すようになってきます。これは離乳食スタートのサイン。スプーンや食べ物の味や形、どれも初体験なので、慣れるのには少し時間がかかるけれど赤ちゃんのペースに合わせて徐々に。トロトロのものに慣れてきたら舌でつぶせるやわらかさのペースト状のものへ。 小さいうちにいろいろな味を体験すれば、好き嫌いも少なくなります。また、離乳食を始めても、おっぱい・ミルクの回数や量はこれまでとほぼ同じぐらいで、ほしがるだけあげてくださいね。
おふろ
腰がすわって体がしっかりしてきたらお風呂用のベビーチェアなどに座れるので、ママやパパとのお風呂タイムがもっと楽しくなってきます。髪もだいぶ伸びてくるので、頭皮にあせもができたりしないよう、しっかりシャンプーしてあげましょう。泡切れがよく目にしみにくい赤ちゃん専用のシャンプーなら安心して使えます。足に力がついてくると、抱き上げるときに足をつっぱり、バランスを崩してしまうこともあるので気をつけてくださいね。
着がえ
寝返りができるようになると、動きを妨げるものは赤ちゃんのストレスになります。なるべく薄着でシンプルなスタイルが赤ちゃんも動きやすいし、ママやパパもお世話がしやすいですね。おすわりして、手をたたいたり、おもちゃで遊んだり、自由に腕を動かし手を使いたいので、袖は短めのものを。長すぎるときは折り返してあげましょう。薄手のカバーオールやTシャツ+パンツのような動きやすい服を基本にすればOK。
寝返り〜おすわりの時期の赤ちゃんの1日
この時期になると寝る前にたっぷり授乳すると、夜中に起きることなく朝までぐっすり眠る子も。日中も起きている時間が長くなり、ママやパパとおもちゃで遊んだり、だんだんとひとりで座って長い時間遊べるようになってきます。夜泣きをする子や寝付きの悪い子もいますが、お天気のいい日はなるべく外へ出かけたり、家の中でも床にマットを敷くなどして、のびのびと遊ばせてあげるようにするといいでしょう。昼には活動的に、夜は早く寝るようにすると、生活のリズムがついていきます。
監修/昭和大学藤が丘病院小児科診療科長 池田裕一先生
update : 2022.03.02
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