【医師監修】赤ちゃんのしゃっくりが多い原因は?止め方やしてはいけないことまでを解説
赤ちゃんが何度もしゃっくりをしていると、「苦しくないのかな」「止めたほうがいい?」と心配になりますよね。
赤ちゃんのしゃっくりは、生理的な反応であり、基本的には心配ありませんが、やってはいけないことや、病気が隠れているケースもあるため注意が必要です。
この記事では、赤ちゃんがしゃっくりをしやすい原因や対処法、してはいけないこと、病院を受診する目安についてわかりやすく解説します。
監修者プロフィール
今西洋介先生
一般社団法人チャイルドリテラシー協会代表理事
小児科医・新生児科医。日本小児科学会専門医/日本周産期・新生児医学会新生児専門医。医学博士(公衆衛生学)。一般社団法人チャイルドリテラシー協会代表理事。小児公衆衛生学者。富山大学医学部卒業後、都市部や地方のNICU(新生児集中治療室)で新生児医療に従事。「ふらいと先生」の名で、小児医療や育児に関する啓発を行い、社会問題解決に取り組む。現在は米国在住。3姉妹の父。 主な著書に『新生児科医・小児科医ふらいと先生の子育て「これってほんと?」答えます』(西東社、監修)、『小児科医「ふらいと先生」が教える みんなで守る子ども性被害』(集英社インターナショナル)ほか多数。
この記事で知ることができるのは?
- 赤ちゃんのしゃっくりは、横隔膜がけいれんすることによる生理現象で、基本的には心配の必要がないと説明しています。
- 赤ちゃんのしゃっくりは、基本的には様子を見ていれば大丈夫ですが、なかなか止まらないときの対処法について解説しています。
- 「揺さぶられ症候群」を引き起こすおそれのある揺さぶり、いきなり驚かせること、「乳幼児突然死症候群」の原因になりかねないうつぶせ寝の危険性について解説しています。
- しゃっくりが2時間以上続く、授乳ができない、呼吸が苦しそう、発熱や嘔吐などの症状がある場合は、病気が隠れている可能性があると伝えています。
- 赤ちゃんのしゃっくりが出ないようにするために、授乳後にげっぷを出すことが有効であると解説しています。
赤ちゃんがしゃっくりをする原因は?
しゃっくりは横隔膜がけいれんする生理現象で、体の機能が未熟な赤ちゃんは、ほんの少しの刺激でも横隔膜がけいれんしてしまいます。刺激となるのは、例えば以下のようなことです。
- 母乳やミルクをたくさん飲んで胃がふくらんだ
- 母乳やミルクといっしょに空気もたくさん飲み込んでしまった
- 母乳やミルクを早飲みしてしまった
- 体が冷えてしまった
- 不安や驚きなど神経がたかぶった
赤ちゃんの成長とともに横隔膜や神経が発達すれば、しゃっくりも減っていきます。
Q:お子さまが新生児(生後28日以内)だったとき、しゃっくりはどのくらいの頻度でしたか?
※ユニ・チャーム調べ:2025年12月16日~2025年12月22日に実施したアンケートより(10451名のママが回答)
Q:赤ちゃんのしゃっくりが起こるタイミングとして、最も多かったのはいつですか(複数回答可)?
※ユニ・チャーム調べ:2025年12月16日~2025年12月22日に実施したアンケートより(9581名のママが回答)
赤ちゃんのしゃっくりの止め方
赤ちゃんのしゃっくりは生理現象なので、無理に止めようとしなくても基本的には自然に止まります。それでも、なかなか止まらないとき、気になるときは、ゆったりと抱っこをしたり、背中を優しくトントンしたりしてみましょう。
基本的には自然に止まるのを待つ
ほとんどの場合、赤ちゃんのしゃっくりは数分から数十分ほどで自然に止まります。小さな体で「ひくっ」とする姿を見ると苦しそうに感じられますが、赤ちゃんの機嫌が悪くなければ心配ありません。
しゃっくりが長引いたときの止め方
自然に止まるとはいえ、しゃっくりが長引くと気になるもの。その場合は、以下のことを試してみましょう。
- ゆったりと抱っこする
- 縦に抱いて背中を優しくトントンする
- 部屋が寒いときには暖房をいれる
- 体が冷えないように濡れたおむつを交換したり衣類で調整したりする
- 授乳の際、空気を飲み込まないように姿勢を工夫する
授乳の姿勢では、母乳の場合は、赤ちゃんが乳首を深くくわえられるようにすること、ミルクの場合は赤ちゃんの頭が下がりすぎないようにすることがポイントです。
Q:赤ちゃんのしゃっくりを止めるために試して効果があった対処法は何ですか(複数回答可)?
※ユニ・チャーム調べ:2025年12月16日~2025年12月22日に実施したアンケートより(9581名のママが回答)
赤ちゃんがしゃっくりしたときにしてはいけないこと
赤ちゃんのしゃっくりがなかなか止まらないときに、してはいけないことがあります。
ひとつは、赤ちゃんをびっくりさせること。大きな声や音を立てたり、体を揺さぶったりすると、赤ちゃんが必要以上の衝撃を受け、体調不良につながるおそれがあります。特に揺さぶりは、脳を損傷する「揺さぶられ症候群」の原因でもあり、危険な行為です。
もうひとつは、うつぶせに寝かせることです。うつぶせ寝にすると「乳幼児突然死症候群(SIDS)」のリスクが高まるだけでなく、窒息のおそれもあります。絶対にやめましょう。
もし赤ちゃんのしゃっくりが止まらないときの対処法
様子を見ていてもしゃっくりが止まらないとき、抱っこをしたり赤ちゃんの体を温めたりしても効果が出ないときなど、いくつかの方法を試しても赤ちゃんのしゃっくりが続き、2~3時間以上も経過しているという場合は、病院を受診することも検討してみましょう。何かしらの病気が隠れていて、そのサインとしてしゃっくりが出ている可能性も考えられるからです。
以下の「病院へ受診する目安」も参考にして、赤ちゃんの体を第一に考えて行動してくださいね。
病院を受診する目安
基本的にしゃっくりが命に関わることはありませんが、以下のような様子が見られたら、病院に連れていき、医師の診察を受けると安心です。病気などが隠れていた場合、すぐに治療を受けることができます。
- しゃっくりが止まらず授乳ができない
- 体重増加が不良
- 頻回の嘔吐・噴水状嘔吐
- 咳・呼吸が苦しそう
- ぐったりしている
- 発熱がある
Q:赤ちゃんのしゃっくりについて、最も不安・心配だったことは何ですか?
※ユニ・チャーム調べ:2025年12月16日~2025年12月22日に実施したアンケートより(9581名のママが回答)
赤ちゃんのしゃっくりを防ぐ方法
赤ちゃんのしゃっくりの原因でよくみられるのが、授乳のときに空気を飲み込んでしまうことです。母乳やミルクを飲んだ後は、げっぷをさせて飲み込んだ空気を出してあげましょう。しゃっくり防止に有効です。
方法は、まず母乳やミルクを飲ませた後、赤ちゃんの顔をママ(抱っこする大人)の肩に乗せるような気持ちで縦に抱きます。その体勢で、背中を下から上にさすったり、軽くトントンしたりしてあげましょう。抱っこしたまま歩くことも効果的。抱っこして歩くと、母乳やミルクが胃から腸へ流れるのをサポートすると同時に、歩く振動が赤ちゃんに伝わりげっぷが出やすくなります。
座っているときは、赤ちゃんの上体をまっすぐにしてママ(大人)の足の上に横向きに座らせ、お腹側の手でそっとあごを支え、背中側の手で下から上へゆっくりと背中をさすってあげると、げっぷが出やすくなります。
肌着やおむつをチェックして、体が冷えていないかも確認してくださいね。
赤ちゃんのしゃっくりに関するよくある質問
赤ちゃんの授乳直後にしゃっくりが出るのは大丈夫?
赤ちゃんが授乳直後にしゃっくりをしても心配はないので、ご安心ください。授乳のとき、一緒に空気を飲み込んでしまうと胃がふくらみ、すぐ上に位置する横隔膜を押し上げて刺激します。そのため、授乳後の赤ちゃんは、しゃっくりが出やすいのです。
赤ちゃんのしゃっくりが止まらないときに考えられる病気は?
赤ちゃんのしゃっくりが止まらないときに考えられる病気は、胃食道逆流症など消化管の要因、横隔膜を刺激する肺炎、呑気症(空気を大量に飲み込んでしまう疾患)などです。
まとめ
- しゃっくりは体の機能が未熟な赤ちゃんによくみられる生理現象で、横隔膜にちょっとした刺激を受けるだけで出るもの。基本的には心配のない症状です。
- 主な原因は授乳時に空気を飲み込むこと、体が冷えていることで、授乳後にげっぷをさせ、体を冷やさないようにすると、しゃっくり防止に有効です。
- しゃっくりを止めようとして驚かせたり揺さぶったりすること、うつぶせに寝かせたりすることはしてはならないことです。
release : 2026.01.29
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