陣痛はどのように始まるの?陣痛がおきたらどうすればいい?
陣痛という言葉を聞くと、痛くて怖いものだと不安に思うママもいるのではないでしょうか?でも、陣痛は10ヶ月お腹でがんばった赤ちゃんからの「ママに会いたい!」というメッセージ。しっかりと受け止めてあげたいものですよね。陣痛がどのように始まるか、陣痛が始まったらいつ病院に行けばいいのか知っておきましょう。
監修者プロフィール
井上裕子先生
井上レディースクリニック 理事長・院長
医学博士。日本産科婦人科学会専門医、日本乳癌学会認定医、日本医師会認定産業医、日本医師会認定健康スポーツ医、母体保護法指定医師。
診療のかたわら、思春期から更年期の様々な女性に対しての講演活動、また、雑誌などに、出演、監修、執筆するなど多方面で活躍。
著書に「産婦人科の診療室から」(小学館)、「元気になるこころとからだ」(池田書店)、「赤ちゃんとお母さんのための妊娠中のごはん」(池田書店)など。
現在は、リボーンレディースクリニック 理事長、NPO法人マザーシップ 代表を兼務。
陣痛とは?
ドラマなどでは、いきなり激痛が走って産気づくなんてシーンを見ることがありませんか?でも陣痛って最初は意外とあまり痛くないものなのです。落ち着いて対処できるように、正しい知識を身につけておきましょう!
陣痛とは、赤ちゃんを子宮の外に押し出すために、子宮が収縮するときの痛みのことを言います。最初は不規則な痛みやお腹の張りが、徐々に規則的な痛みに変わっていきます。
前駆陣痛
不規則な陣痛は前駆陣痛といい、本格的な陣痛の予行練習のようなものです。痛みの程度は人それぞれですが、始めは便秘の時の痛みや、生理のときの痛みくらいのわずかなことが多いようです。
前駆陣痛から本格的な陣痛になるまでの時間は人それぞれ。すぐに始まる人もいれば、長い場合には一週間後に始まったという人もいるようです。
本格的な陣痛(有効陣痛)
陣痛が規則的に起こるようになれば、本格的な陣痛の始まりです!陣痛の間隔が短くなるにつれ、徐々に痛みは増していきますが、赤ちゃんともう少しで対面できますね!
陣痛がきてからお産までの時間は?
本格的な陣痛がきてからお産までの時間は、本当に人それぞれです。2~3時間で産まれてくる場合もありますが、初産の場合平均的には陣痛が10分間隔になってから10~12時間かかるようです。
陣痛からお産までには意外と時間があるものなので、慌てないことが大切です。
陣痛がきたらどうすればいい?
陣痛がきてもパニックにならないで!まずは、慌てず落ち着くことが大切です。始めは意外と痛みも少ないものなので、お産に向けて最後の準備をしましょう。
陣痛の時間とタイミングをメモしましょう
陣痛かな?と思ったら、まずは、陣痛がきた時間と、痛みがある長さ、陣痛と陣痛の間隔をメモしましょう。最初は不規則だった陣痛が定期的になり、30分間隔、20分間隔・・と間隔が狭まってきます。
初めての出産の場合は10分間隔になったら病院へ連絡しましょう(出産経験者は15分間隔になったらと言われています)。
病院からも、陣痛が始まった時間などを聞かれますので、メモが役に立ちますよ。
お産に向けて最後の準備をするチャンスです
陣痛がきても、最初は痛みも少ないので、その間にお産に向けての最後の準備をしましょう!
夫やパートナーに連絡
臨月が近づいたら、いつでも連絡がとれるように、出張などの場合でも宿泊先など確認しておくと良いですね。
軽い食事をとる
出産は体力勝負です!痛みの少ないうちに、食事をとっておきましょう。
シャワーを浴びる
破水していなければ、シャワーを浴びても大丈夫。体を清潔にし、お化粧も落としておきましょう。
アクセサリーやコンタクトを外す
出産の邪魔になるようなものは、事前に外しておきましょう。
入院のための荷物の最終チェックをする
あとから家族に持ってきてもらうものも、わかりやすい場所へ移動させておきましょう。
入院生活に必要なものについてはこちらを参考にしてください。
火元、戸締りのチェック
病院へ行けば、基本的にそのまま入院することになるので、チェックはおこたらずに。
いよいよ病院へ
陣痛が10分間隔になり、病院から「来てください」といわれたら、いよいよ出発です。出産まではまだ数時間あるので焦らず落ち着いて!夫やパートナー、親族など誰かに付き添ってもらえれば安心ですが、難しい場合は最小限の荷物を持って移動しましょう。
移動方法は?
移動は、徒歩か車で。ただし、近くても自分で運転するのは危険なのでやめてください。他の人に運転してもらうか、タクシーを呼びましょう。すでに破水をしている場合はあまり動かないほうが良いので徒歩を避けてタクシーなどで移動しましょう。
今は「陣痛タクシー」や「マタニティタクシー」「ママサポートタクシー」などの名称で、タクシー会社に事前に登録しておくことで、陣痛が起きたらスムーズにお迎えに来てくれて、産院まで送り届けてくれるサービスが増えています。「陣痛 タクシー」とお住まいの地域名で検索すると、サービスを行っているタクシー会社が見つかるかもしれません。
近くにそのサービスを行っているタクシー会社がない場合は、予め近隣のタクシー会社の連絡先をスマホに登録しておいたり、タクシーを呼べるアプリをダウンロードしておくと便利です。
監修/井上レディースクリニック院長 井上裕子先生
update : 2022.06.14
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