おっぱい・母乳が出ないときどうしよう!?母乳が出ないときの対処法
おっぱいが出なくてもすぐに落ち込んだりしないで!いろいろ試すうちに出るようになることもありますし、ミルクでも十分に赤ちゃんは栄養をとることができます。赤ちゃんはおっぱいで悩んでるママより、元気なママが好きなはずですよ。
監修者プロフィール
井上裕子先生
井上レディースクリニック 理事長・院長
医学博士。日本産科婦人科学会専門医、日本乳癌学会認定医、日本医師会認定産業医、日本医師会認定健康スポーツ医、母体保護法指定医師。
診療のかたわら、思春期から更年期の様々な女性に対しての講演活動、また、雑誌などに、出演、監修、執筆するなど多方面で活躍。
著書に「産婦人科の診療室から」(小学館)、「元気になるこころとからだ」(池田書店)、「赤ちゃんとお母さんのための妊娠中のごはん」(池田書店)など。
現在は、リボーンレディースクリニック 理事長、NPO法人マザーシップ 代表を兼務。
おっぱいが出ない!どうしたらいい?
おっぱいの出る・出ないは原因がさまざまで個人差が大きいもの。「おっぱいが出るママが良いママ」ということは決してありません。悩むことは禁物です。ミルクの力を借りながら、おっぱいの出方がよくなりそうなことを試してみましょう。
赤ちゃんに吸ってもらいましょう
赤ちゃんに吸ってもらうことで、母乳が作り出されたり、乳管が開いてきたりします。はじめは出なくても、乳首に負担がかかり過ぎない程度に吸わせてあげましょう。赤ちゃんの体重をチェックして増加が少ない場合は、ミルクを足すことも忘れずに。
食生活を見直してみましょう
高カロリーな食事や、油物は乳管をつまらせる原因に。穀物や野菜中心のヘルシーな食生活を心がけてみましょう。味付けも、洋食より和食がおすすめです。
睡眠をしっかりとり、適度な運動を
しっかりと睡眠をとって適度に運動し、健康な生活をすることも、良いおっぱいにつながるようです。生まれたての赤ちゃんのお世話や深夜の授乳で、寝不足のママがほとんどだと思いますが、パパやパートナーにお願いしてゆっくり眠る時間をつくると良いかもしれませんね。
マッサージで乳管を開通
乳管がつまっていると、おっぱいが循環しないのでおいしくないおっぱいに。味が良くないと赤ちゃんがあまり飲んでくれず、さらに乳管がつまるという悪循環を招く場合もあるようです。まずは、マッサージで乳管のつまりを取ってみるのも良さそうですね。
ストレスをためない
不思議なもので、ママのストレスや不安は、おっぱいに影響します。だからおっぱいが出ないことを気にしすぎて、それがストレスになってしまうと悪循環になってしまいますよ。育児にストレスはつきものですが、いろいろと工夫してストレスを発散する方法を見つけましょう。
ミルクは強い味方です
現在のミルクは研究・開発により目覚ましい進歩をとげて、母乳に近い栄養がとれるようになりました。たしかに母乳は赤ちゃんにとって最高の栄養源ですが、それにこだわりすぎる必要はありません。赤ちゃんも、おっぱいが出ないことに悩んで笑顔を失ったママより、ミルクでもニコニコしたママと一緒にいたいはず。少しだけ力が抜けて育児ができるなら、ミルクの力を借りてもかまわないのです。
※ミルク授乳ついて詳しくは「初めての授乳(ミルク)」にありますので、ぜひ見てくださいね。
母乳が出ないと母親失格?
もちろん、そんなことはありません。ミルクだと母乳よりも肌の触れあいが少なくなるという心配も不要です。大切なのは日頃からの赤ちゃんとのコミュニケーション。おむつ替えのときにしっかりとスキンシップをしてあげたり、ミルクをあげるときには、目を見て話しかけてあげたりすることがとても重要です。大切なのは赤ちゃんへの愛情。ママが悩むほど母乳にこだわり過ぎる必要はありません。
今までは出ていたのに、赤ちゃんが急におっぱいを嫌がるようになったら?
上手に母乳で授乳できていたのに、赤ちゃんが急に片方だけ飲むのを嫌がるようになることがあります。ほとんどの場合はうつ乳(なんらかの原因で乳腺内に母乳が溜まること)や乳腺炎ですが、乳がんが発症していたというケースもあります。
日本の女性の乳がん罹患率は増加傾向の一途をたどっているため、決して人ごとではありません。授乳中でも「乳がん検診」は1年に1回は必要です。
監修/井上レディースクリニック院長 井上裕子先生
update : 2022.06.14
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