出産準備の基礎知識
入院、出産に必要なグッズは、妊娠35週目ぐらいまでにそろえておきましょう。それと同時に、入院から赤ちゃんの生後1ヶ月頃までは外出できないので、出産後すぐに必要になるものもこのときに用意しておかなければなりません。
必要なものは、早めにリストアップしておくと安心です。ここでは、先輩ママのアンケートからわかった入院生活や初期の育児に本当に必要だったものをご紹介します。消耗品も含めて、ここでしっかりとチェックしておきましょう。
入院生活編
入院生活って?
病院と助産院、総合病院と個人産院。どこで出産するかによっても、また、事前に入院して出産するか、陣痛が始まってから入院するかによっても過ごし方は違ってきますが、分娩・出産・産後のケアまで、入院生活は約1週間。必要なものを産院側で用意してくれることも多いので、産院が決まったら、まずそれを事前に確認。病院で準備されるもの以外をこちらのリストからピックアップして、旅行バッグやママバッグにまとめて準備しておきましょう。
なぜ必要?
1週間とはいえ、なれない病院生活に加え、初めての授乳やおむつ替えの実践練習と、のんびりはしてられないもの。そんな毎日を快適にしてくれるのが、お気に入りのウェアやグッズ。悪露や汗や授乳でネグリジェやパジャマは予想以上に汚れるものだし、お祝いに来てくれる人も多いので、できるだけ身ぎれいにしておくと万全。自分もまわりもハッピーになる、これ、秘訣ですね。
先輩ママたちはどうした?
上記の準備品一覧を見て、初めて名前を聞いたものもあったかもしれません。「これ本当にいるの?」とか「何のために使うの?」という疑問も。そこで育児情報サイト『ベビータウン』の先輩ママたちに、必要度を5点満点で聞いてみたのが下のグラフです。
- ※先輩ママの必要度・アドバイス:ベビータウン会員アンケートより(2014年12月24日~12月30日実施。回答者数862名)
必要度とは別に、「準備したけれど使わなかったもの」「準備せずに後悔したもの」「とても役に立ったのでおすすめしたいもの」について自由回答でうかがったところ、必要度数に関わらず回答数が多かったものが赤枠をつけたものたちです。
「母乳パッド」
母乳の出方によって意見が分かれ「全く必要なかった」という人もいれば、よく出た人は「産院からの支給品では全然足りず、病院の売店で買うと割高だったので買っておけばよかった」という人も大勢いました。
曲がるストロー
そしておすすめで最も多かったのが「100円均一ショップで売っている、ペットボトルに付けて使えるフタ付きの曲がるストロー(または曲がるストローが使えるペットボトル用のフタ)」。病院内は乾燥している場合が多く、陣通時から出産後まで、寝たままの姿勢で喉の渇きを潤すために役立ったというママが本当にたくさんいました。
その他
選択肢以外でのおすすめ品では「着圧ソックス」、「授乳クッション」、「ドーナツクッション」、「トコちゃんベルト」が多く見受けられました。
「着圧ソックス」は産前産後にむくみやすかったり、だるくなったりしたママに重宝されていました。
「授乳クッション」は授乳時に赤ちゃんの体を支えるもので、「ドーナッツクッション」は分娩時に会陰切開したり、痔になった場合、しばらくは普通に座ると激痛があるため、患部が直接座面に当たらないように作られた穴のあいた座布団。これらは産院にある場合も多いですが、なかった人が持っていけばよかったと答えていました。
「トコちゃんベルト」は産褥ニッパーの一種の商品名ですが、腰痛を持つママや、産後の骨盤の回復に根強い人気があります。
退院するとき
赤ちゃんが初めて外の世界に出て、わが家へ向かう日。赤ちゃんもママもちょっとおめかししたりして、やっぱりこの日は特別。ベビーウェアも肌着も、季節によってはアフガンや帽子もと、赤ちゃんの身をつつむ最初のものも出産前に準備しておきましょう。もちろん、当日は細心の注意をはらって、わが家の天使をおうちまでエスコート。抱っこもドキドキ、ぎごちないママ・パパだからこそ、いろいろなグッズが頼もしい味方になってくれます。
車で退院する時はベビーシートが必要!
6歳まではチャイルドシートに乗せるのが法律で決まっていること、もう知っていますよね。退院する時ももちろんそう。体格に合わせて乳児用、幼児用、学童用とタイプがあり、生後すぐから使うのがベビーシート(乳児用チャイルドシート)。
進行方向と反対の後ろ向きに約45°の角度で取り付けるのが基本で、万一衝突事故が起こった場合、これで後頭部から背中にかけての広い面積で衝撃を分散させて受け止めてくれます。「赤ちゃんが嫌がるから、パパやママが抱っこしたり、クーファンに寝せておけばいいんじゃない?」なんて、法律がなくても、絶対NGですよ!
先輩ママたちはどうした?
退院するときに準備するものについての先輩ママたちの必要度がこちらのグラフ。 赤ちゃんが着るものはもちろんですが、抱っこひもやチャイルドシートは、おうちへ帰る手段によってそれぞれですね。おむつは、「産院での支給品では足りなかった」と答えたママたちが高い必要度を感じたようです。
それぞれのグッズについての先輩ママからの以下のアドバイスも参考にしてみてください!
「ママの退院用ウェア」
妊娠中より思っていたほどサイズダウンしなかったために、退院用に準備していたウェアが入らなかったというママも。また、分娩の際に緊急帝王切開になり、パンツだと痛くてはけなかったというママも。そのため、サイズや体への配慮から、ゆったりした締め付けの少ないワンピースをおすすめする声が多くありました。
「赤ちゃんの肌着・ドレス」
赤ちゃんの肌着は入院中から必要ですが、ドレスについては賛否両論。「特別な日だからドレスを持っていけばよかった」と後悔するママがいた一方、「まだ着替えになれていないからドレスを着せるのが大変だったので、普通のアウターで十分」という意見もありました。退院の日の考え方は人それぞれですね。
「抱っこひも・ベビーカー・チャイルドシート」
前述のように産院からおうちへの帰宅方法によって必要となるグッズは変わってきますが、ベビーカーの場合、新生児から使えるものは意外と少ないので要注意。また、チャイルドシートを準備していたのに、取り付け方がわからず使えなかったという声も。車が中心の家庭では、予めパパに取り付けの練習をしておいてもらって、お迎え時には取り付けて準備万端で来てもらえるといいですね。
「赤ちゃんのおむつ」
通常は産院で支給されるお産セットに入っていることが多いですが、足りなくて準備した人が多数。病院の売店で買うと高くつくため、おうちに帰ってから使う分の準備も兼ねて、新生児用は予め用意しておいた方がよさそうです。
「アフガン」
赤ちゃんが産まれた季節によって賛否両論のアフガン。寒い時期の誕生でなくてもあってよかったというママは、慣れない赤ちゃんの抱っこをする際に、アフガンでくるむと抱きやすかったとおすすめしています。
初期の育児用品編
初期の育児用品って?
産院から帰ったら、いよいよ育児の始まり。まだまだ静養第一だし、これからが長いので、家事は多少手抜きして、赤ちゃんのお世話に専念。必要なものがちゃんと揃っていれば余裕も生まれるので、一日の生活シーンごとに基本アイテムを前もって準備。使い方の模擬練習までしておくとバッチリです。また、季節はどうか、環境はどうか、おうちは和風か洋風か、スペースは? ライフスタイルは? いろいろな要素を考えて選び、置くべきところにちゃんとセットしておくのもポイント。とにかく、まずマストアイテム。次に、赤ちゃんの様子や自分の育児スタイルをみながら、あると便利なもの、あると楽しいものを追加。というふうに、計画的に増やしていくといいですね。追加で用意するものも、出産後に育児が始まってからだとなかなか買いに行けないため、どんなものをどこで買えるかの情報収集は、出産前にしておくとバッチリです!
なぜ必要?
実際に赤ちゃんを前にするまで、どんなシーンで何が必要かって、なかなかイメージしにくいものですね。育児のシーンでは必ず必要になってくるものと、なくてもすむけどあるとママがとってもラクになる便利なものがあります。
先輩ママたちはどうした?
入院生活品同様、上記の「生まれてすぐに必要なグッズ」一覧を見て、初めて名前を聞いたものもあったかもしれません。育児情報サイト『ベビータウン』の先輩ママたちに、育児のシーン別に必要度を5点満点で聞いてみましたので是非参考にしてください! ※先輩ママの必要度・アドバイス:ベビータウン会員アンケートより(2014年12月17日~12月23日実施。回答者数800名)
必要度とは別に、「準備したけれど使わなかったもの」「準備せずに後悔したもの」「とても役に立ったのでおすすめしたいもの」について自由回答でうかがったところ、必要度数に関わらず回答数が多かったものが赤枠をつけたものたちです。
【肌着・ベビーウェア】
「ツーウェイオール」
ベビーウェアではツーウェイオールが大人気。赤ちゃんの体をすっぽりくるむタイプで、ボタンの留め方によってドレスにも、脚を分けるカバーオールにもなるウェアです。特にベルメゾンのウェアは洗濯に強くて素材もやわらかと人気でした。
「アフガン」
夏生まれで使わなかったというママがいる一方で、赤ちゃんを抱っこしたり、くるむだけでなく、毛布がわりなどマルチに使えて便利だったという声も多数ありました。
「ミトン」
使わなかったというママは「赤ちゃんが動くたびにすぐにとれてしまった」という声が。その一方で、「赤ちゃんが顔をかいて傷だらけになったので、出産前に準備しておけばよかった」というママも大勢いました。
【授乳グッズ】
「授乳クッション」
必要度は3だったものの、フリーコメントで多くのママが絶賛していたのが授乳クッション。母乳、ミルクのいずれの場合でも、赤ちゃんを支えることでママへの負担が軽減されると人気でした。
「授乳ケープ」
授乳ケープは母乳のママが外出先などでおっぱいをあげる際に、胸元を隠すために使うもの。だから、ミルク授乳のママには不要なので必要度は高くありませんでしたが、母乳ママからは支持が高かったグッズ。最近は授乳室のある施設が増えてきましたが、授乳室に行くまでに赤ちゃんが我慢してくれなかったときにすぐ授乳できたり、授乳室を探さなくて済んだと好評でした。
「搾乳器」
こちらも、ミルク授乳のママや、母乳の出方が少ないママには不要なので必要度は高くありませんでしたが、「準備せずに後悔した」というママが非常に多かったグッズ。おっぱいが張ったときにすぐにでも欲しいものですが、出産してみないと自分の母乳の出方はわからないため、「出産前に下調べははしておいて、必要になったときにすぐに買えるようにしておくといい」というアドバイスがありました。
【ねんね】
「防水シーツ」
準備していなかったママの多くが後悔し、準備していたママからもおすすめが多かったのが防水シーツ。おむつ替えで赤ちゃんがおしっこをしたり、おっぱいやミルクの吐き戻しで布団やシーツを汚してしまうことが日常茶飯事。その際に防水シーツがあると、洗濯物を最小限にできて便利なようです。
「ベビーベッド」
買ったのに使わなかったという声が多かったのがベビーベッド。その理由は、赤ちゃんが添い寝しないと寝てくれなかったからという人が最も多くいました。一方で、買わずに後悔した人では、上の子がいたり、ペットを飼っているなど、赤ちゃんを床に寝かせることに心配があるママが多数見受けられました。
「枕」
赤ちゃん用の枕は賛否両論が多かったグッズ。「全然使わなかった」「タオルで十分」というママが多かった一方で、「ドーナツ枕を買えばよかった」「ドーナツ枕がよかった」という声が多数。ドーナツ枕は真ん中がくぼんだタイプですが、赤ちゃんの頭の形が悪くなった原因がドーナツ枕を使わなかったため、と考えているママが多いようです。
【おむつ替え】
「おしりふき」
育児には必ず必要になるおしりふきなので、準備していなかった人は少ないのですが、ママたちがコメントしていたのは「量」。「あんなに使うと思わず1パックしか用意しておらず後悔」と答えたママが大勢いました。安売りしているときにまとめて買っておくとことをすすめるママもいました。
「おむつ用バケツ」
おむつ用バケツは布おむつの場合は下洗いのために、紙おむつの場合はゴミ収集の日まで臭いを防いで保管しておくために必要なものですが、紙おむつ用についてこちらも賛否両論が多かったもの。専用に作られたものをおすすめするママは「臭いのモレ方が全然違う」と答え、専用でなくてもフタ付きのバケツと消臭剤があれば大丈夫と答えたママも。臭いの感じ方は個人差がありますし、バケツを置く場所や季節によっても変わってくるので、自分に合った方法を選んでみてください。ママたちに人気だった紙おむつ処理専用のバケツについて、ビニール袋が専用品でないと使えないため高く付くという声も。
「おむつ替えシート」
おむつ替えをする際に赤ちゃんの下に敷くシートですが、「タオルなどで代用できる」と答えたママと、「おでかけには必須」と答えたママの両方がいました。また、おうちでのおむつ替えは、ねんねの欄で人気だった「防水シーツ」で十分というママも多かったです。
【お風呂・衛生用品】
「ベビーバス」
ベビーバスはたらいなどで代用できると答えたママと、専用を準備せずにうまく赤ちゃんを洗えなくて大変だったというママの両方がいました。ママたちに人気だったのが、空気を入れて使うビニールタイプのもの。やわらかいので赤ちゃんに当たってもやさしく、使わないときは空気を抜いて場所をとらずに保管できたり、帰省先に持っていくのにも便利とおすすめコメントも多くみられました。
「鼻吸い器」
賛否両論が多かったのが鼻吸い器。赤ちゃんは鼻を詰まらせることが多く、自分で鼻をかめないため、ママが外から吸引してあげるときに使うものですが、「綿棒でとれた」「使い勝手が悪かった」というママがいる一方、「準備しておらず後悔した」「赤ちゃんのために絶対必要」と答えたママが非常に多くいました。
「湯温計」
お風呂の適温を測る湯温計は、お風呂自体が温度設定できる家のママは使わなかったと答えていますが、「自分では赤ちゃんの適温がわからないので重宝した」と答えたママも大勢いました。
【お出かけ・おもちゃ用品】
「抱っこひも・ベビーキャリー」
普段は車やベビーカーでおでかけする人でも、1つは必要になるのがベビーキャリー。なかでもとてもたくさんのママの支持を受けているのがエルゴというブランドのもの。ママの体への負担を軽減する構造で、登場以来多くの先輩ママたちが利用しているようです。ほかにもコンビの4WAYタイプは新生児から使えたり、おんぶもできて家事の時に便利という声もありました。
「ベビーカー用レインカバー」
必要度は高くなかったものの、使ったママから「絶対必要」と熱い支持があったのがこれ。最近はゲリラ豪雨など、予期していない突然の雨が多いせいか、ベビーカーの赤ちゃんを守るために、常に携帯しているという人も少なくありませんでした。
「ベビーカー・チャイルドシート用マット」
こちらも必要度は高くありませんでしたが、使っているママから「便利!」とコメントが多かったもの。特に夏のお出かけ用に、赤ちゃんの汗を吸ったり、保冷効果があるものが人気でした。
【レンタルについて】
育児用品は使う期間が限られているため、レンタルで入手できるものも少なくありません。そこで、先輩ママたちに、「買ったけれどレンタルにすればよかったもの」について尋ねたところ、圧倒的に多かったのが「ベビーベッド」。ついで「ベビーバス」、「ベビーラック」「セレモニードレス」がありました。
逆に「レンタルにしたけれど買えばよかった」ものは、「ベビーカー」と「ベビーラック」。いずれも「思ったより長く使えるし、使う頻度が多かったので」という声が。レンタル期間が長くなると、購入した方がお得になることもあるので、よく検討してから選びたいですね。
update : 2019.12.17
- お気に入り機能はブラウザのcookieを使用しています。ご利用の際はcookieを有効にしてください。
また、iPhone、iPadのSafariにおいては「プライベートブラウズ」 機能をオフにしていただく必要があります - cookieをクリアすると、登録したお気に入りもクリアされます。