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産後の育児ストレスを解消しよう

産後の育児ストレスを解消しよう

初めての育児は誰にとってもわからないことだらけ。いくら赤ちゃんが可愛くても、うまくいかなかったり夫やパートナーに気持ちを理解されなくてイラッとしてしまうことは誰にでもあります。ストレスをためてしまうと、赤ちゃんにやさしい顔ができなくなってしまうので、できるだけ早めに解消したいですね。

監修者プロフィール

井上裕子先生
井上レディースクリニック 理事長・院長

医学博士。日本産科婦人科学会専門医、日本乳癌学会認定医、日本医師会認定産業医、日本医師会認定健康スポーツ医、母体保護法指定医師。

診療のかたわら、思春期から更年期の様々な女性に対しての講演活動、また、雑誌などに、出演、監修、執筆するなど多方面で活躍。

著書に「産婦人科の診療室から」(小学館)、「元気になるこころとからだ」(池田書店)、「赤ちゃんとお母さんのための妊娠中のごはん」(池田書店)など。

現在は、リボーンレディースクリニック 理事長、NPO法人マザーシップ 代表を兼務。

育児ストレスを解消しよう~まずママができること編~

マタニティブルーの時期は終わっても慣れない育児や、がらりと変わってしまった生活の中でイライラすることは多いですよね。でも赤ちゃんにとっては、ママが笑顔でいてくれるのが一番。赤ちゃんのためにもストレスは上手に発散したいものです。まず、ママが自分でできるストレス解消法をご紹介します!人それぞれなので、以下の例を参考にみなさんなりの「笑顔」になれる方法を見つけてください!

完璧を求めない

家事も育児も完璧にこなそうとすると、どんどん負担が大きくなって体も心も疲れてしまう原因に。育児に疲れないためにも「ま、いいか」と割り切ることが大切です。ママが疲れたときはお惣菜に頼ったり、ちょっと家が汚れていても目をつむったり。
赤ちゃんは泣くのが仕事。赤ちゃんが泣いても、「ちょっと待っててね」と声をかけてあげれば、慌てて飛んで行かなくても大丈夫です。完璧にこなすことより、自分なりの「ま、いいか」を見つけて、ママが楽しく過ごすほうが赤ちゃんも嬉しいはず。

できるだけ睡眠を

赤ちゃんの生活リズムがつくまでは、夜中に泣き声で起こされるので、多くのママは睡眠不足になりがち。でも、睡眠が十分でないと、体力的につらくなるし、気持ちも滅入ってきてしまいますよね。夜、ぐっすり眠れないのならば、昼間に赤ちゃんと一緒にお昼寝をするなど、できるだけ睡眠をとるように心がけてくださいね!

ママ友達をつくろう

同じような悩みを共有できるママ友は貴重な存在。一人で悩んでいたことも、実はみんな一緒と感じられるのもママ友ならでは。積極的にママ達が集まる場所へ出かけて、気の合うママ友をつくってみるのも手。児童館や子育て支援センターなどで顔見知りになったり、ネットのSNSなどで知り合って仲良くなるケースもあるようです。ただし、ママ友をつくることがプレッシャーになったり、おつきあいが面倒で逆にストレスになるようなら、無理する必要はありません。

赤ちゃんが寝ている時間をリフレッシュタイムに!

赤ちゃんが寝ている時間は、ママのくつろぎタイムです。たまった家事に費やしてしまうことが多いかもしれませんが、たまには自分のリフレッシュのために使ってみては? お気に入りの音楽を別の部屋で聴いたり、雑誌や本を読んだりやりたいことをやってみましょう。おすすめなのは感動的な映画やドラマをDVDや配信サービスなどで見て思いっきり泣くこと。涙はストレス解消に効果的なんだそうですよ!

赤ちゃんが寝ている時間をリフレッシュタイムに!

自分へのごほうびを

忙しく追われる日々のなかで、がんばっている自分にちょっとだけごほうびを。ちょっと高めのデリバリーをとって贅沢ランチをしてみたり、ネットで欲しかったバッグを買ってみたり。または、家事を楽にするための家電製品などを買う手もあります。ママの気分が晴れるのなら、パパやパートナーもきっと賛成してくれるはず!

仕事を始めるのも一つの方法です

もしも出産を機に仕事を一旦辞めていた場合、育児に疲れて煮詰まってしまったら、思い切ってまた仕事を始めるのも選択肢のひとつです。保育園に預けると赤ちゃんと一緒にいられる時間は短くなりますが、その分赤ちゃんもママも一緒にいられる時間を大切にするようになり、メリハリがついたという声も聞かれますよ。

育児ストレスを解消しよう~協力してもらおう編~

育児ストレスにも原因はあるはずです。自分がうまくできないこともあるかもしれませんが、夫やパートナーが育児や家事をあまりやってくれなかったり、ママの気持ちに理解がないとストレスがたまってしまいますよね。子どもは2人の子なのですから、一緒に育児をするのが当たり前。夫やパートナーがどうしても仕事が忙しければ、他にも頼ったっていいんです!

夫やパートナーにもっと任せる

二人の赤ちゃんですから、パパが育児するのは当然のことです。お風呂はパパというふうに役割分担を決めておいたり、仕事が休みの日は夫やパートナーに赤ちゃんを預けてママは友達とお買い物をするなど、ママが自分の時間をつくることにも協力してもらいましょう。でも、よく聞く先輩ママの声は「夫やパートナーに任せると、上手にできなくて逆にイラつく」ということ。 でも、ママ自身がラクになるには、上手でなくても任せてうまくなってもらう方がいいはず。どうしたらパパがママの気持ちや状況を理解してくれるでしょうか?

パパと協力して

ママの気持ちを言葉で伝える

ママがこんなに大変だと思っているのに、意外と気づかれていないということがよくあります。「なんとなく不機嫌」ということは伝わっていても、なぜ不機嫌なのかまではわかっていないのです。ストレスがたまった末にママが爆発すると「そういうことだったのか」と初めてわかるパパやパートナーも少なくありません。まずは、今の状況の何が大変で、相手にどうしてほしいと思っているのかを、言葉で伝えてみましょう。「ネガティブな気持ちを面と向かって言葉にするのは…」というときは、メッセンジャーアプリで正直な気持ちを伝えてみてはどうでしょう。

やってほしいことも具体的に言葉で伝える

多くの先輩ママたちが、夫やパートナーの育児や家事で困っていることが「言ったことしかやってくれない」こと。例えば「おむつ替えてね」と言ったらおむつを交換することしかせず、おしりを拭かなかったり…。覚えるまでは多少面倒でも、段取りから教えてあげるとよいようです。一度覚えれば、夫やパートナーもちゃんとできるのです!

両親にも頼れる時は頼る

おじいちゃんやおばあちゃんも孫と一緒に過ごすのは楽しいもの。ご両親に頼れる環境にある人や、帰省したとき、あるいはご両親が遊びに来てくれたときには、思い切って甘えてみましょう。赤ちゃんをお願いして、たまにパパやパートナーと二人でデートもいいですよね。 そして、ママがリフレッシュできたらお礼の言葉も忘れずに。たまには感謝の気持ちを込めて手土産を用意するのも良いかもしれません。また、おじいちゃん・おばあちゃんはパパ・ママの大先輩。育児の相談をされるのもうれしいでしょうし、抱き方やあやし方など「さすが先輩!」と思ったら、素直に口に出してみましょう。お互いに気持ちの良い関係を築くことで、次も頼みやすくなりますよ。

託児サービスを利用

少子化・核家族化が進んで周りに育児を頼れる人がいない夫婦やカップルが増えてきました。新米夫婦だけで24時間育児に追われていては、どうしてもストレスはたまってしまいますよね。たまにはシッターや託児所に赤ちゃんをお願いして、ストレス解消しましょう! 地域によっては、無料や格安の公的な子育て支援センターがある場合も。自治体の役所などに聞いてみましょう。民間のサービスでも1~2時間預けるだけならリーズナブル。その時間で美容院へ行くだけでも気分転換になるのでは?

我慢しないで吐き出しましょう

ストレスはため込むとどんどん悪化してしまいます。夫やパートナーでも、友達でも両親でも、誰でも良いので、時には思いを吐き出してみましょう。話してみることでスッキリすることも意外と多いもの。どうしても、吐き出す相手が見つからないときは、子育て支援センターのような電話などで相談できる施設もあるので、利用してみるのもおすすめです。

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update : 2022.05.16

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