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妊娠線っていつからできるの?原因や予防・ケア方法を解説!

妊娠線っていつからできるの?原因や予防・ケア方法を解説!

妊娠中期に入ると、体の外からも見える変化がおきはじめ、「おなかに赤ちゃんがいる!」といっそう感じることができるようになります。おなかが出てきてしあわせな気分になるなんて、妊娠期間しか味わえませんね。でも、おなかが大きくなることは、腰痛や妊娠線の原因にも。しっかり対策して、このしあわせを思いっきり楽しみましょう!

監修者プロフィール

井上裕子先生
井上レディースクリニック 理事長・院長

医学博士。日本産科婦人科学会専門医、日本乳癌学会認定医、日本医師会認定産業医、日本医師会認定健康スポーツ医、母体保護法指定医師。

診療のかたわら、思春期から更年期の様々な女性に対しての講演活動、また、雑誌などに、出演、監修、執筆するなど多方面で活躍。

著書に「産婦人科の診療室から」(小学館)、「元気になるこころとからだ」(池田書店)、「赤ちゃんとお母さんのための妊娠中のごはん」(池田書店)など。

現在は、リボーンレディースクリニック 理事長、NPO法人マザーシップ 代表を兼務。

おなかはいつごろからふくらんでくる?

おなかがふくらむ時期

妊娠中期に入る16週(5ヶ月)ごろから外から見てもおなかのふくらみが目立ち始めてきます。赤ちゃんがどのあたりにいるかまだわからなくてもなんとなくさすっていたい気分になりますね。
ただ、おなかが徐々に大きくなることでママの体に負担がかかるので、準備したいことがあります。
体重の増加やおなかのふくらみにも個人差がありますが、妊娠中期にさしかかってくると、赤ちゃんはぐんぐん成長して、ママのおなかに胎児の心音専用の聴診器(トラウベ)をあてると直接心音が聴けるほどになっています。

「戌の日」とは?

日本では、「妊娠5ヶ月目の戌の日に腹帯を巻く」というしきたりがあります。
これは子だくさんでお産が軽い犬にあやかって、安産を祈願する風習のひとつですが、おなかが大きくなり始める時期に、子宮をささえる腹帯を巻くというのは理にもかなっています。

腹帯やガードルはなぜするの?

大きくなったおなかを支えて腰への負担を軽減するために、昔ながらのさらしタイプの腹帯だけでなく、ベルトタイプで着脱が楽な妊婦帯や、はくガードルタイプのマタニティインナーなど、さまざまなアイテムがあります。
これらは、大きくなっていくおなかのサイズに合わせることができるようになっており、子宮をささえて腰痛や恥骨部分の痛みをやわらげる働きがありますが、それらの症状がない人は必ず着けなければいけないわけではありません。
ただ、妊娠後期のおなかの重みは相当なもの。妊娠前に腰痛の経験がない人でも、腰の痛みやだるさを覚えることがありますので、予防の意味で着ける人も多いようです。

さらし

ベルトタイプ

ガードルタイプ

妊娠線って必ずできるの?

妊娠線とは、大きくなるおなかや乳房などにできるみみず腫れのように見える線のこと。妊娠後期や臨月になって急にできてきます。妊娠線は必ずできるわけではなく、体格や体質、赤ちゃんの大きさ、特に腹部の筋肉量によってできやすい場合とそうでない場合があります。

妊娠線の原因は?

私たちの皮膚は、おおまかに分けると外側から「表皮」「真皮」「皮下組織」という三層構造になっています。妊娠線は急激におなかなどが大きくなったときに、表皮は伸びやすい一方で、真皮はおなかが大きくなる速さついて行かれず、ひび割れてしまうことでできます。
痛みがあるわけではありませんが、かゆみを感じる人はいるようです。おなかの赤ちゃんにも影響はありませんが、一度できると完全には消えないと言われています。「妊娠線があるのはママの証拠!」と割り切るか、肌に跡が残ることに抵抗がある場合は、予防することが得策です。

妊娠線ができやすい人の特徴とは?

乾燥肌の人

上記の原因でお伝えしたように、妊娠線はおなかが大きくなることによる伸びに真皮がついていけずにできます。乾燥した状態の肌は柔軟性が低く妊娠線以外でもひび割れなどを起こしやすいため、妊娠線もできやすいようです。乾燥肌以外の人も、乾燥する季節は要注意です。

小柄で骨盤が小さい人

小柄で骨盤が小さい体格の人は、胎児の成長によっておなかがせり出すようにふくらむため、妊娠線ができやすいといわれています。

多胎妊娠の人

双子など多胎妊娠の場合は、通常の妊娠よりもおなかが大きくなるため、妊娠線ができやすい状態になります。

経産婦の人

経産婦さんは初産の妊婦さんよりもおなかがふくらみやすいため、妊娠線ができやすいと言われています。最初の出産で妊娠線ができなかった人でも、2回目以降でできる場合があるので、油断しないように。

急激に体重が増えた人

体格や体質以外でも、妊娠中に急激に体重が増えることで、おなかの変化に真皮がついていけずに妊娠線ができやすくなります。特に、臨月におなかは急に大きくなるため、それまで妊娠線ができておらず油断していて、出産間際に妊娠線ができたという先輩ママも大勢います。

妊娠線ができやすい体の場所はどこ?

妊娠線はおなかにできるイメージがありますが、ほかにもできやすい場所があります。脂肪がつきやすい場所に妊娠線はできやすいようなので、以下のパーツもしっかりケアしましょう。
  • おなか
  • 二の腕
  • わきの下
  • バスト
  • おしり
  • 太もも
  • 膝の裏
など

妊娠線と正中線の違い

正中線とは体の真ん中にタテに伸びるラインのことで、男女関係なくすべての人が生まれつきもっています。妊娠するとホルモンバランスの変化でメラニンが増えることで、おへその下の正中線が目立つようになりますが、これは妊娠線とは別です。正中線は産後しばらくすると色が薄くなって見えにくくなり消失します。

妊娠線を予防するには

妊娠線ができる前に予防するには、以下の2つが大切です。

体重増加に気をつける

妊娠の初期から短期間で、急激に体重が増えないように体重管理に気を配ることが一番です。おなかの赤ちゃんが健やかに育つ、標準的な体重増加にとどめるように、カロリーコントロールを心がけましょう。

ローションやクリームなどで肌を保湿する

妊娠線は肌のトラブル。肌のトラブルを防ぐには、顔のスキンケアと同じで「保湿」が基本です。入浴後や朝のスキンケアタイムに、おなかにも保湿ローションなどを塗って、軽くマッサージをしておきましょう。肌がうるおい、柔軟な状態を保っていれば、おなかが大きくなる際に皮膚が柔軟にのびて妊娠線を防ぐことになります。
妊娠後期には、おなかの下の方の自分からは見えにくい場所にできてしまうことが多いようですので、おなか全体を保湿することがポイントです。

妊娠線予防のためのケア用品の選び方

通常のボディケア用品と同様に、妊娠線対策用にもクリーム、オイル、ローションなどさまざまなタイプがあります。付け心地や特徴の違いによって、自分に合ったものを選びましょう。妊娠線専用として高額なタイプも販売されていますが、効果は人それぞれのようです。自分の肌に合わせて納得したタイプを使ってみるとよいですね。
  • クリームタイプは、肌に潤いを与えながら、与えた潤いを保つ働きがあります。クリームのためこっくりとした付け心地で伸びにくいのが難点ですが、保湿力が強いので、乾燥肌の人や乾燥の季節におすすめ。
  • オイルタイプは伸びがよく、全身の潤いを保つために使いやすいのが特徴。ただし肌に潤いを与える働きは少ないため、お風呂上がりや、ローションなどで水分を与えた状態で使うと効果的。使う際は衣類へのしみにも注意しましょう。
  • ローションタイプは伸びやすい付け心地。クリームほどではありませんが、肌に潤いを与えながら保湿力もあるので、夏場などに便利です。

妊娠線ができてしまったら

一度できてしまった妊娠線は、完全に消えることはないと言われています。けれど、妊娠中は赤紫色だったものが、産後は白っぽくなり、徐々に薄くなっていきます。
妊娠線ができてしまった後でも、保湿クリームを塗ったり、マッサージをしているとそれ以上濃くなることが防げることもあったり、分娩が終わってから産後にしっかり腹筋を戻すトレーニングと保湿ケアをすることで目立たなくなることもあります。あきらめないことが肝心です!

update : 2022.07.27

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