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妊娠検査薬のフライングに注意!いつから使うの?

「妊娠しているかも」と思ったとき、すぐにチェックできる妊娠検査薬はとても便利です。ドラッグストアなどで簡単に手に入り、産婦人科を受診しなくても妊娠しているか調べられるため、多くの女性が利用しています。しかし、正しい使い方をしないと正確な結果を得られないことも。そこで、妊娠検査薬のメカニズムや使える時期、取り扱い方などについて、芍薬レディースクリニック疋田裕美院長に解説していただきました。最近は、フライング検査をする人も増えています。フライング検査の注意点も頭に入れておきましょう。

監修者プロフィール

疋田裕美(ひきだひろみ)院長
芍薬レディースクリニック恵比寿

日本産婦人科学会専門医。九州大学卒業後、九州大学病院や板橋中央総合病院などの勤務医として分娩管理や手術の経験を積んだのち、2017年4月に現クリニックを開業。女性ホルモンの変化にあわせて、月経、妊娠、更年期などさまざまな体調の変化を診察。西洋医学をベースに漢方も取り入れた治療で、幅広い年代の女性の健康を支えている。

妊娠検査薬ってどんなモノ? 使い方は?

妊娠検査薬は、尿の中に含まれるhCG(ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン)の量で、妊娠しているかを「陽性」「陰性」マークで判定します。

hCGは、ママと胎児をつなぐ胎盤から分泌されるホルモンで、黄体ホルモン(プロゲステロン)や卵胞ホルモン(エストロゲン)といった女性ホルモンの分泌を促し、胎盤が成長するのに重要な働きをします。卵子と精子が受精して卵管を移動し、子宮内に着床するタイミングで急激に分泌量が増えるため、「妊娠検査薬で陽性=hCGが多く分泌している」ことになり、妊娠していることがわかります。

妊娠検査薬の使い方は、初心者でも簡単です。一般的な手順を説明しましょう。

妊娠検査薬を使うときの手順

  1. 付属の説明書をよく読む

    説明書通りの取り扱い方をしないと、正しい結果が得られないことがあります。メーカーによって使い方は微妙に違うので、必ず読んでください。

  2. 妊娠検査薬に尿をかける

    説明書で指示されている採尿部分に尿をかけます。何秒程度かけるかは、メーカーによって違うのでチェックを。紙コップに尿をとり、採尿部分を浸してもOK。

  3. 平らな場所に置く

    尿をかけた妊娠検査薬を水平な場所に置きます。

  4. 1分後に判定を確認する

    1分ほどで判定マークが表示されるので、確認します。判定窓に「+」や「|」などのマークが出てきたら、「陽性」。陽性マークの色は、赤や青などメーカーによって違います。「陰性」の場合は、何も出ません。

hCGは、妊娠していないときや男性には分泌されないホルモンですが、「陽性が出たから妊娠した!」と思うのはちょっと待って。産婦人科を必ず受診して妊娠の確定診断をしてもらいましょう。

陽性反応が出ても妊娠を継続できないケースとは?

「妊娠検査薬で妊娠していることがわかったから、産婦人科を受診するのはいつでもいい」と先延ばしにする人がときどきいますが、それはいけません。陽性反応が出ても、妊娠の状態や胎児に異常があり、妊娠を継続できない場合があるからです。

・異所性妊娠(子宮外妊娠)

受精卵が、卵管や卵巣など子宮内膜以外に着床した妊娠のこと。妊娠検査薬には陽性反応が出て、つわりが起こることもあるため、見た目には正常な妊娠と違いがありません。

しかし、妊娠5週以降に超音波検査を受けたとき、正常妊娠であれば確認できるはずの胎嚢(赤ちゃんの入っている袋)が見えない場合、異所性妊娠が疑われます

異所性妊娠では、受精卵が成長する過程で卵管の細さに耐えきれずに流産したり、卵管が破裂したりすることがあります。卵管が破裂したときは大量の出血があり、激痛や血圧低下などのショック症状に陥ることも。ママの体へのリスクが高いので妊娠5週に受診することが大切です。

・胞状奇胎

胎盤の元になる絨毛が子宮の中で異常に増殖し、ぶどうの粒状となった絨毛が子宮の中を埋め尽くしてしまう病気です。原因は染色体異常によるものだといわれています。妊娠の継続はできず、子宮摘出もしくは子宮の中をきれいにする手術を行う必要があります。

・稽留流産

胎嚢が確認できても、胎児の姿や心拍が確認できないまま子宮の中にとどまっている状態です。 何も症状がないことが多いですが、少量の出血があることも。妊娠週数や状態によって、自然流産を待つ場合と病院で処置する場合があります。 胎児の染色体異常によって起こる可能性がほとんどで、予防できません。

フライング検査とは?

一般的な妊娠検査薬は、「生理開始予定日の1週間後以降」に利用することが適切です。しかし、「生理開始予定日から1週間も待ちきれない」という人もいるはず。生理開始予定日から1週間たたないうちに検査することを「フライング検査」といいます。フライング検査をするために、早期妊娠検査薬も販売されています。

早期妊娠検査薬は、hCGの量が25mlu/mLで反応する仕組みになっています。hCGは、妊娠3週で20~50mlu/mL分泌されるので、早期妊娠検査薬では「生理開始予定日」や、早くて「生理予定日の2~3日前」で反応するものもあります。

フライング検査は、一般的な妊娠検査薬で検査したときに比べて、若干精度が落ちます。フライング検査で妊娠が判明したとしても、「妊娠したかも」くらいに考え、一般的な妊娠検査薬で再度検査することをおすすめします。

妊娠検査薬を使うタイミングはいつ? 
いつから陽性反応が出るの?

早期妊娠検査薬がhCGの量25mlu/mLで反応するのに対し、一般的な妊娠検査薬は、50mlu/mLになると陽性反応が出る仕組みになっています。hCGの分泌量が 50~200mIUぐらいになるのが妊娠4週なので、妊娠検査薬を使うタイミングもそのころです。

「前回の生理開始日がわからない」「生理周期がバラバラ」という人は、「性交した日から3週間後」くらいを目安にするとよいでしょう。性交後に受精・着床し、hCGが分泌されるまでに3週間程度かかるためです。

妊娠検査薬の精度は99%とほぼ確実なので、使うタイミングを間違えなければ正確に陽性もしくは陰性が判定されます。

産婦人科を受診するタイミング

妊娠検査薬は尿中のhCGの分泌量で判定しますが、病院では、超音波検査で胎嚢の有無を確認し、胎児の心拍を聞いたうえで、妊娠の確定診断をします。胎嚢は妊娠5週に、心拍は妊娠6週に確認できるので、受診にベストなタイミングは、まず胎嚢が確認できる妊娠5週です。

とはいえ、「妊娠検査薬で陽性反応が出たからすぐに確認したい!」と、妊娠4週で産婦人科を受診したくなるかもしれません。しかし、「胎嚢が確認できる時期には早いので、1週間後にまた来てください」と帰されてしまうだけなので、もう少し待ちましょう。

妊娠検査薬で陰性だったが妊娠していた! 
陰性から陽性に変わる理由

ときどき、妊娠検査薬で陰性だったにも関わらず、「妊娠していた!」ということがあります。次のようなケースが考えられるので、検査するときは注意してください。

・検査する時期が早すぎた

先に述べたとおり、妊娠検査薬は「生理開始予定日の1週間後以降」が判定可能な時期です。その時期を待たずに検査した場合や、生理周期に多少のズレがあり、生理開始予定日が変わってしまった場合などが考えられます。生理周期が乱れがちな人は、基礎体温を毎日記録しておくと、生理開始予定日の目安をつけやすくなります。

・水分を摂りすぎて、尿中のhCG濃度が薄まった

妊娠検査薬は、尿中のhCGの濃度を調べて妊娠の有無を判定します。そのため、検査する前は濃度が薄まらないように、水分の摂りすぎには気をつけてください。お酒も「つい飲み過ぎちゃった」ということがあるため、控えます。

気をつけたい、妊娠していないのに陽性だと勘違い!?

逆に、「陽性と思ったら、妊娠してなかった」というケースもあります。多いのは、説明書をよく読まず、判定確認の時間を守らないこと。多くの妊娠検査薬は、尿をかけて1分後くらいに判定が出ると説明書に書かれています。しかし、10分ぐらい放置してしまう人がいるのです。

すると、判定窓に薄いグレーの蒸発線が出ることがあり、「陽性マークだ!」と勘違いする人が。蒸発線とは妊娠検査薬に染み込んだ尿が蒸発する際に残した線のことで、陽性マークではありません。妊娠検査薬の説明書をよく読み、正しい手順で検査することを心がけてください。

フライング検査で陰性から陽性に変化した人の体験談

(きゃん0045さん)

ふとくる気持ち悪さ、生理が少し遅れている……ということで2本セットで売っている妊娠検査薬を購入。1度目は単なる職場でのストレスで反応なし。2度目は反応あり! うれしくて写真に撮りました。

(largebloomさん)

妊娠検査薬を2個使いました。生理が遅れたときに「もしかして…?」と思い2個入りの検査薬を買い使用しましたが、そのときは陰性でガッカリ。忘れたころ朝起きたときに微熱があり、生理も遅れていることから、残りのもうひとつを使ってみたところ陽性で、すぐ病院に行きました。病院ではその段階では胎嚢が確認できず、翌週、再度病院に行き妊娠を確認しました。

(さあちゃんママ0030さん)

妊娠3回で、妊娠検査薬2箱消費してます。1回目は体調変化がよくわからなくて、新婚旅行後に生理が遅れたと思って検査したけれど、陰性でした。その後2ヶ月生理がなくて再度検査したら陽性でした。2回目、3回目はなんとなく体調が悪いな〜と感じて、月経予定日から2週間待って検査したら陽性でした。

(ウルママ0001さん)

3回使いました。けど、3回とも陰性で病院行って超音波で見たら妊娠していました。

(めいママ0189さん)

妊娠検査薬の2本入りを2回分は使いました。夫には信じてもらえませんが、排卵予定日の3日後くらいからおなかが張ったり、尿がしづらかったり妊娠の症状が出て自分ではわかります。夫に言うと、「なら調べろ!」となり、まだ検査には早いとわかりながらもフライングで何回もしました。結局、生理予定日+3日くらいで反応が出ました!

(ちぃ♪あきさん)

妊娠検査薬を3つ使いました! 妊活してたので、フライングも含めて、①生理予定日②生理予定日2日後③生理予定日1週間後です。生理予定日→うっすら色づき、待てずに2日後→少し線が濃くなり、1週間後→反応も早く、線がハッキリ出ました!

(あっこ0669さん)

違うメーカーの妊娠検査薬を1個ずつで合計2個使いました。最初のものはうっすらしか反応せず、確信を得るために別のメーカーのものを追加で買いました。結果、2個目もうっすらでした……。どうやら検査時期が早すぎただけで、その後病院できちんと確認できました。

早期妊娠検査薬でのフライング検査はおすすめなの?

妊娠の兆候が少しでも感じられれば、妊娠しているのか一日でも早く知りたくなりますね。フライング検査について、詳しく解説します。

フライング検査で使用する早期妊娠検査薬は、医薬品の第1類に分類されているため、薬剤師のいる薬局で対面販売でないと買うことができません。また価格も高めに設定されています。一方、海外の製品はインターネットで購入が可能です。どちらにしても、ドラッグストアで簡単に手に入る一般的な妊娠検査薬と比べて、手に入れるのに手間がかかります。

それでも、「早期妊娠検査薬を使って早期に調べたい」という人のために、メリットとデメリットを挙げてみました。検査するときの参考にしてください。

フライング検査のメリット

・薬の服用やレントゲン検査をしてよいか判断できる

妊娠初期は、赤ちゃんの体や臓器がつくられるとても重要な時期。市販薬の服用やレントゲン検査は避けたいものです。早くに妊娠したことがわかれば、「薬は安易に飲まないようにしよう」などと、迷うことがありません。また、マスクの着用や手洗いうがいを徹底して、感染症の予防に気を配ることもできます。

・禁酒・禁煙など、妊娠中によくないものを早くから避けられる

お酒、たばこ、カフェインなど、妊娠中に控えたほうがよいものはたくさんあります。フライング検査で早く妊娠がわかると、量を減らしたり、きっぱりやめたりすることが可能に。

特に、お酒やたばこは多く摂りすぎると、おなかの赤ちゃんに影響が出ることがあります。ママは禁酒・禁煙を。パパも、家族や健康維持のために禁煙ができるといいですね。

・赤ちゃんに配慮した生活に早くからシフトできる

妊娠に気づいた時点で、生活習慣を見直すことができます。毎日夜更かしするなど不規則な生活が続いているなら、規則正しい生活サイクルに立て直し、早寝早起きなどを心がけます。激しい運動は避け、転倒にも注意を。

仕事をしている場合は、なるべく仕事をセーブする、家事の合間にできるだけ休む、重いモノを持たないようにするなど、体を労ってください。他の人に報告するには早い時期なので、できるだけパパに協力してもらいましょう。

・早くから栄養に気を配れる

三食をなるべく決まった時間に食べるようにし、栄養バランスを整えることもできます。無理なダイエットや食べ過ぎなどもやめましょう。赤ちゃんの先天的な奇形のリスクを下げるといわれる葉酸を「意識して摂ったことがない」という人は、陽性が出た時点でサプリメントなどを活用して摂ることをおすすめします。

・妊娠初期症状に対する心がまえが早くからできる

妊娠して、出血や腹痛、吐き気などが出てくると、「何かの病気かも」と不安になる人がいるかもしれません。しかし、体調不良が妊娠初期症状だとわかれば、自宅で体を休めるといった対応を、落ち着いてできます。

フライング検査のデメリット

・病院で妊娠確定するまでに少し時間がかかりモヤモヤする

妊娠3週以前に早期妊娠検査薬で陽性が出て、すぐに受診したとしても、この時点で妊娠の確定診断はできません。妊娠5週以降に胎嚢と心拍が確認できなければ正常な妊娠と診断されないからです。

「妊娠5週になるころ、もう一度来てください」と言われ、モヤモヤする気持ちのまま数週間を過ごし、また受診に出かけなければならず二度手間に。お金と手間も余計にかかるだけです。

・知らなくてもよい化学流産がわかってしまうことが

化学流産とは、受精できてhCGを分泌し始めたけれど、うまく着床できない、または、着床が続かずに受精卵が出血とともに流れてしまうことをいいます。「今月は、生理が少し遅かった」なんていうときには、化学流産の可能性があります。

化学流産はよくある自然な現象で、ほとんどが気づかずに終わっています。しかし、フライング検査をすると受精したころに陽性反応が出るので、「妊娠した!」と勘違いすることが。受診すると妊娠していないことがわかるので、喜んだ分、落ち込みが激しくなる人が多くいます。

フライング検査はメリットとデメリットをきちんと理解し、行うかどうかを見極めることが大切です。

妊娠検査薬の結果に振り回されず、
ゆっくり赤ちゃんを待って

早期妊娠検査薬でのフライング検査や、一般的な妊娠検査薬で陽性反応が出ても、「妊娠の確定診断ではない」ことを忘れないでください。受診して「妊娠していない」「正常な妊娠ではない」と診断されることがあるからです。

そんなときのストレスは激しく、その後の妊娠になかなか結びつかないことが珍しくありません。妊娠検査薬の結果に振り回されないようにしながら、大らかな気持ちでパートナーと向き合い、ゆっくり赤ちゃんを待つことも妊活には必要です。

待望の妊娠を確認できたときは、妊娠検査薬を写真に撮って育児日記の1ページ目に貼ってあげてもいいですね。赤ちゃんの存在を初めて示す、記念すべき1枚です。

監修・取材協力/芍薬レディースクリニック恵比寿院長 疋田裕美(ひきだひろみ)先生

update : 2018.03.23

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