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妊娠8ヶ月(妊娠28週、29週、30週、31週)の胎児と母体の状態

妊娠28週から妊娠8ヶ月。妊娠後期に突入です。臓器は細部までも完成形に近づき、呼吸に似た運動をしたり、ウンチを作ったり、働き方を練習中。急ピッチで仕上げに入った胎児のエネルギー源は、母体からもらうブドウ糖。急に甘い物が欲しくなったのはそのせい? 体重管理、赤ちゃん用品準備のことも気になります。この時期の胎児の様子、母体の状態をご紹介します。

監修者プロフィール

島岡昌幸
島岡医院(京都市南区)院長

「母と子がハッピーになってほしい」と願い、専門の周産期医療はもとより、育児や子どもの皮膚のことなど、日夜勉強を重ねている。母と子が集い学び楽しむ「親育ち、子育ち」の場も多数企画。1970年関西医科大学医学部卒業。同大学附属病院産科主任、大阪府済生会泉尾病院産婦人科医長、奈良東生駒病院初代院長を経て、1983年、島岡医院院長。

妊娠8ヶ月(妊娠28週、29週、30週、31週)の
胎児の様子

妊娠28週:エコー写真は、もうすっかり赤ちゃん!

妊娠28週0日の胎児の大きさ 体重853g~1474g(*)

妊娠28週5日の3D超音波写真です。まぶたを閉じて眠っているのでしょうか。鼻筋が通り、口元もふっくらしてきて、もうすっかり赤ちゃん。目はママ似? 鼻はパパ? 口元はだれ? そんなことも気になって、会いたさが募ります。

妊娠28週:主な臓器の形や働きがほぼ整う

このころになると、胎児の心臓の働きがほぼ整います。超音波検査でも、右心房、右心室、左心房、左心室、に分かれているのがはっきりわかります。

胎児の肺はまだ休眠中ですが、横隔膜(おうかくまく)が動いて、呼吸に似た「呼吸様運動」をしているのがわかります。

肺の仕事は、酸素と二酸化炭素を交換することですが、肺そのものは自分の力で空気を吸い込んだり吐き出したりできません。その役目は、肋骨の間の筋肉と横隔膜が担当します。ですから、超音波検査で横隔膜が動いているのが見えると、赤ちゃんは誕生に備えて呼吸の準備運動をしている!とわかるのです。

胎児の体を構成するさまざまな臓器は、誕生に備えて、かなり細かいところまで形ができて、働き方を練習しています。

ぴくぴく小刻みな胎動は、しゃっくり?

ぴくぴくという小さな動きを連続して感じることがあります。ママとしてはちょっと心配に。でもこれは、横隔膜が痙攣したことでおこる「しゃくり」のようなもの。妊婦のテキストには、胎動の種類として「しゃっくり」と明記していることもあります。心配しないでだいじょうぶです。

妊娠29週:ウンチも少しつくられ始める

妊娠29週0日の胎児の大きさ 体重972g~1653g(*)

消化器(胃や腸)の働きがほぼ完成に近づき、ウンチがほんの少しだけ、作られ始めます。このウンチは生まれたあとに排泄されます。緑色がかった黒いウンチで、「胎便」といいます。

ウンチの材料は、胎児が飲みこんだ羊水に含まれる小さな固形物! 胎脂や抜けたうぶ毛、剥がれた皮膚のカケラなどです。消化管からの分泌液や胆汁などと混ざって少しずつたまっていきます。

赤ちゃんは誕生までウンチしないの?

羊水の中でウンチをしてしまうと、羊水が汚れてしまいます。汚れた羊水を飲みこんでしまうと大変! なので、胎児は誕生まではウンチを押し出す肛門括約筋をキュッと閉じています。ただ、酸素不足などで苦しくなると、ウンチをもらしてしまうことがあります。

妊娠30週:頭を下にした姿勢に落ち着くころ

妊娠30週0日の胎児の大きさ/体重1098g~1842g(*)

胎児が頭位になるワケは?

体が大きくなった胎児にとって、子宮はかなり狭くて窮屈になっています。体の中で一番大きいのが頭! 大きな頭をゆとりのある骨盤の中に収める頭位の姿勢が、楽なのでしょう。それに生まれるときは、固い骨で囲まれた頭を下にして下降するのがベスト! 胎児にとって、頭位はとても合理的な姿勢なのです。

妊娠31週:胎児の体重は直線的に増加

妊娠31週0日の胎児の大きさ/体重1231g~2039g(*)

このころから胎児の体重は、直線的に増えていきます。皮下脂肪もついて、少しふっくらしてきます。ただ、顔にはほとんど脂肪がなくて、シワっぽい顔つきです。医学用語では「老人様顔貌(がんぼう)」と言われます。

妊娠8ヶ月のママの状態

子宮の大きさ/子宮底長 26~29cm(妊娠31週末)

母体のエネルギー配分が変わり、甘いものが欲しくなる

妊娠28週、妊娠8ヶ月になると、胎児の体がぐんぐん成長。母体の脂肪からつくられるブドウ糖が、優先的に送られるようになります。これが「母体のエネルギー配分が変わる」ということ。体内のブドウ糖がどんどん胎児に運ばれてしまうので、ママはケーキやチョコレート、アイスクリームなどを欲する「甘いもの食べたい症候群」に。今まで甘いものが嫌いだった人も、妊娠28週を境に急に食べたくなることがあります。

ちょうど、この時期、妊娠8ヶ月からの妊娠後期の妊婦の1日の必要カロリーは、妊娠前のプラス450kcal。でも、これはあくまでも栄養バランスのよい食事を適量増やすという意味。甘いお菓子で、なんて考えていると、ケーキ1個で300kcal前後、1箱で400kcalのチョコレートもあるので、あっという間にカロリーオーバーになってしまいます。胎児に必要なブドウ糖は、ご飯や穀物などの炭水化物からとるようにしましょう。

「甘いもの食べたい症候群」は、妊娠8ヶ月が終わる妊娠31週頃には、落ち着いてくるでしょう。

むくみやすくなるのは、なぜ?

足のすねの部分を指で押してから放すと、すぐに戻らずにくぼみがつくことがあります。これが「むくみ」で、医学用語では「浮腫(ふしゅ)」といいます。むくみは、血液中の水分が血管の壁から染み出てきて、皮膚の下にたまった状態です。

妊娠後期、母体は血液中の水分量を増やして、血液の循環量を増やします。生理的な水血症(すいけつしょう)といい、ネットリしがちな血液をサラサラにして血行をよくする、血圧を上げない、などのために大切な体のしくみです。ただ、水っぽい血液からは水分も染み出しやすいので、むくみやすくなるのです。

左側を下にして、横向きで寝てみよう

下半身、とくに足がむくみやすくなっていたら、足の下にクッションなどを置き、足を高くした姿勢で寝てみましょう。また、体の左側を下にして横向きに寝ると、むくみがとれやすくなります。大きくなった子宮が下大静脈を圧迫するのを防いで、下半身から心臓へ戻る血液の流れがよくなります。

ときどき、おなかが張るように

「おなかが張る」というのは、痛みがなく、おなかが少し固くなる状態をいいます。妊娠後期に入ると1日に何回か、とくに夕方になるとおなかが張ることがあります。働いていたり、立ち仕事が多かったり、上の子の世話に忙しかったりすると、張りやすいでしょう。横になって安静にすると、ほとんどの場合はじきに張りがとれます。

こうした張りの多くは心配ありませんが、安静にしても張りが続く、おなかが固くなる、胸がつかえるような息苦しさを感じる、こんなときは、「常位胎盤早期剥離」の心配があります。急いで受診しましょう。

「常位胎盤早期剥離」のサインは?

常位胎盤早期剥離は、名前の通り、正常な位置に付着している胎盤が早い段階で、剥がれてしまうトラブルです。本来、胎盤は赤ちゃんがうぶ声をあげて、不要になった段階で剥がれるもの。ですから、常位胎盤早期剥離は、赤ちゃんの命に関わる重要なトラブルです。多くは妊娠30週以降に起こっています。

次のような症状があったら、急いで受診しましょう。

おなかの張りが、いつもと違う

  • いつもはおなかが張っても横になると元に戻るのに、張りが続く
  • おなかの張りを「重い」と感じ、それが続く
  • 張らないときのおなかは風船にたとえると、空気が抜けてふにゃっとした感じなのに、風船がパンパンに張っているときのように固いと感じる

子宮内の圧が上がり、呼吸が苦しい

  • 喉や胸のあたりがつかえるような感じ
  • 息苦しい、呼吸が苦しい感じがする

妊娠8ヶ月のママがしたほうがいいこと、
注意するべきこと

栄養バランスのよい食事を心掛ける

赤ちゃんの体は細胞の数が増えるとともに、細胞そのものが大きくなることで発育していきます。妊娠16週ごろまでは細胞数が増える時期、妊娠17~32週ごろは細胞数が増えるとともに細胞が大きくなる時期、妊娠33週以後は細胞数はほとんど増えず、細胞が大きくなる時期とされています。

ママが毎日食べる食べ物が赤ちゃんの細胞を作り、摂取する栄養が赤ちゃんの体を作ります。栄養バランスのよい食事はおなかの赤ちゃんへの最大の贈り物です。おなかの赤ちゃんをイメージしながら、毎日の食卓を豊かにしましょう。ただし、太りすぎにつながる過食は赤ちゃんにとって迷惑なことを忘れないで!

好き嫌いのない赤ちゃんにするには?

赤ちゃんの好き嫌いには2種類あります。ひとつは生き物として自分の身を守る好き嫌いです。甘味や旨味を好むのは赤ちゃん共通! 成長に必要な栄養を多く含むと知っているからです。逆に苦味や酸味を嫌うのは、毒を含んだ食べ物や腐敗した食べ物を避ける遺伝子の知恵だそうです。

もうひとつは、ママの食生活の影響です。誕生後の赤ちゃんは、妊娠中にママが食べた食べ物の味を好むという説があります。たとえば、ニンジンジュースを好んで飲んだママの赤ちゃんには、ニンジン嫌いが少ないそうです! ママが好き嫌いのない赤ちゃんを生みたいと思っているのなら、ママ自身、好き嫌いなく食べられるといいのかもしれません。

小分け食べで、食べすぎをコントロール

妊娠全期間を通しての体重増加は、妊娠前の体格によって違ってきます。

厚生労働省「妊産婦のための食生活指針」によると、

  • BMI18.5未満の「低体重(やせ)」の人は、9~12kg
  • BMI18.5以上25.0未満の「普通」の人は、7~12kg
  • BMI25.0以上の「肥満」の人は、個別対応(BMI25.0を少し超える程度なら5kgが目安)

「低体重」「普通」の人ともに、13kg以上増加すると、ママにとっても赤ちゃんにとっても明らかにトラブルが多くなります。妊娠後期に入ったこの時期、出産までの健康的な体重増加量を計算しましょう。

体重が増えすぎてしまった場合は、1日の食事量を4回ぐらいに分けて食べてみましょう。朝食、昼食はいつも通りに、夕食を2回に分けるといいでしょう。眠る前は空腹を抑える程度の少量にします。くれぐれも1回の食事量は増えないように注意しましょう!

早産を予防しよう

後期母親学級に参加しよう

妊娠後期に入ると、ママの体は心臓や腎臓など内臓への負担が大きくなります。腰痛などのマイナートラブルも目立ってきます。そろそろ出産の準備もしていきましょう。お産が近づいた兆しや、お産が始まるサイン、進み方についても勉強しておきたいですね。

後期母親学級では、妊娠後期のママの体調や起こりやすいトラブル、マイナートラブルへの対処法などについて勉強できるでしょう。陣痛室や分娩室を見学したり、お産直後のママの話を聞ける場合もありますから、積極的に参加しましょう。

パートナーの立ち会い出産を希望するときは、注意事項などをもう一度、確認しましょう。両親学級がある場合には、ぜひ、参加を。病院によっては、両親学級への参加を条件にしている場合もあります。

赤ちゃん用品の準備を始めよう

赤ちゃん用品は、入院のときに持っていくもの、退院後すぐに必要なもの、退院後しばらくたってからでも間に合うものなど、リストを作りながら準備するといいでしょう。できれば、先輩ママから、買うものとリースですむものなどのアドバイスをもらえるといいですね。

「出産入院のための準備用品」は、病院によって多少違います。妊婦健診や母親学級でリストをもらい、それをもとに必要品をそろえ、ひとまとめにしてバッグに入れておくといいでしょう。

妊娠から出産・入院準備に必要なものリスト』もぜひ、参考にしてください。

参考:(*)日本超音波医学会「妊娠週数毎の基準値」より
『ギルバート発生生物学』『ラングマン人体発生学』『最新産科学』『新発生学』『病気がみえる<産科>』など

取材協力/島岡医院(京都市南区)スタッフの皆様、NPO法人チャイルドトラスト

update : 2018.04.16

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