妊娠初期リスクチェックで、病院選び
「お産にリスクはつきもの」「お産はいのちがけ」とはいうけれど、自分の出産のリスクは高いの?低いの?あるの?ないの? 妊娠がわかったら、「妊娠初期リスクチェック」をしてみましょう。自分のリスクを知って、そのリスクに見合った適切な分娩施設を選ぶことが、安心安全安産の重要なカギなのです。
監修者プロフィール
久保隆彦先生
シロタ産婦人科名誉院長、医学博士。
岡山大学医学部卒業後、聖隷浜松病院NICU、高知医科大学助教授、国立大蔵病院産科医長、国立成育医療センター産科医長を経て現職。専門は、周産期医学、胎児・新生児学、妊産褥婦のメンタルヘルス。作成したガイドラインは、「産科危機的出血の対応ガイドライン」、「産科危機的出血への対応指針2017」、「産科危機的出血に対するIVR施行医のためのガイドライン2012」、「産科危機的出血に対するIVR施行医のためのガイドライン2017」、「早期母子接触の留意点」、「CRS診療マニュアル」。評価したガイドラインは、「産婦人科診療ガイドライン産科編2008」、「産婦人科診療ガイドライン産科編2011」。
妊娠初期リスクチェックは、何のため?
日本でのお産の安全度は、世界トップクラスです。しかし、リスクがないわけではありません。産科医が不足し、分娩施設が減っている現状を見れば、潜在的なリスクが高まっているともいえます。お産のリスクをできるだけ減らして、安心安全を確保するために大切なのは、まず自分にどんなリスクがあるのかを知ること。そのうえで、リスクに見合った適切な分娩施設を選ぶことです。
さあ、笑顔で赤ちゃんを迎えるために、妊娠がわかったら、さっそく、『妊娠初期リスクチェック』をしてみましょう!
また次の記事も合わせて読みましょう。お産の現実、リスクチェックの大切さがわかります。
■「日本の安全安産度は世界一! お産のリスクを減らす方法」はこちら
妊娠がわかったら、リスクをチェック!
次の1~19の質問に答えてください。当てはまる項目があったら、チェックボックスにチェックを入れてください。最後に判定結果が出ます。
妊娠初期リスクチェック
結果は以下の3種類あります。
- 0~3点
現在のところ大きな問題なく、個人開業医でも心配いりません。
- 4~6点
いくつかの点から妊娠のリスクが、うかがえます。周産期センターと密接に提携している病院での妊娠管理・分娩を考えてください。
- 7点以上
ハイリスク妊娠に対応できる周産期センターでの妊娠管理・分娩を考えてください。
- ※周産期センターとは高度な医療設備を持ち、高い妊娠出産のリスクと重症新生児管理に対応できる医療センターのこと。各地域のどこにあるかは、各自治体に問い合わせください。
- ※こちらの判定はあくまでも参考としてお考えください。
判定結果を病院選びに役立てよう
いかがでしたか? 点数が高かった人は心配になるかもしれませんが、これは万が一に備えるためのセルフチェックです。今のうちから自分に合った病院を選んで、不安や心配を減らし、安心できる妊婦生活を送ってください。
また、「日本の安全安産度は世界一!」の記事も合わせて、ご覧ください。お産の現実がわかります。
取材協力/シロタ産婦人科
update : 2017.12.01
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