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妊婦が風邪をひいた!薬は飲んでいいの?いつ病院にいく?

妊娠すると、おなかの中に赤ちゃんを授かったうれしさもつかの間に、微熱が続き、つわりなどの不快な症状が次々に現れてきます。妊娠中の不快な症状は誰でも抱えるものですが、つい忘れがちなのが妊娠と無関係の症状である風邪やインフルエンザ、胃腸炎といった、一般的な病気。ただでさえ不調なのに風邪にかかってしまい、咳や鼻水でつらい日々を過ごす…なんてできれば避けたいですよね。今回は、妊娠中の風邪予防対策や、服用してはいけない薬について、病院に行くタイミングなど、風邪をひいてしまったらどうすればいいのかを成城松村クリニックの松村院長に教えていただきました。

監修者プロフィール

松村圭子院長
成城松村クリニック

日本産科婦人科学会専門医。女性にとって身近で相談しやすいかかりつけ医院を目指して、2010年に世田谷区にクリニックを開院。著書に『10年後もきれいでいるための美人ホルモン講座』(永岡書店)、『40歳からの女性の不調にやさしく効く漢方の本』(日東書院本社)など多数。

妊婦が風邪をひいたらどうすればいい?
回復するには?

風邪は、おもにウイルスが鼻、のど、気管などの呼吸器官に侵入して炎症を起こす病気です。風邪の原因となるウイルスは200種類以上もあると言われていますが、インフルエンザはインフルエンザウイルスが原因で、感染力が高く重症化しやすいのが特徴。妊娠中は免疫力が低下していることもあり、多くの人が妊娠中の10ヶ月の間に一度は風邪をひきます。幸い、ひどい風邪でも赤ちゃんに害が及ぶことはありませんが、少しでもつらい症状を和らげたいものですよね。咳や鼻水が出るのはウイルスを追い出そうとしている反応なので、無理に止めようとする必要はありません。ただ、症状がひどくなるのはつらいので、悪化する前に医師に相談しましょう。決して自分の判断で市販の薬を飲んだりしないようにしてくださいね。風邪をひいたかな?と思ったら体調と相談してまずは下記の対処法を実践してください。

  • 休息をとる

    風邪は免疫力が低下している時にかかります。まずは体をゆっくり休めて十分な睡眠をとりましょう。

  • 軽めの運動をする

    発熱や咳がなく、運動ができそうな状態であれば、軽めの運動で回復が早まる場合もあります。

  • 体をあたためる

    入浴する、冷たい飲み物食べ物は控える、ショウガやニラなどの体をあたためる食材をとりましょう。

  • 栄養価の高い食事を心がける

    風邪をひいてしまったら栄養不足は禁物です。タンパク質やビタミンが多く含まれている食材を積極的に摂取しましょう。

  • 水分をとる

    風邪をひくと熱やくしゃみ、鼻水でママと赤ちゃんのための水分が失われます。ふだんよりも多く水分を摂りましょう。

  • 枕を高くして寝る

    鼻づまりでも呼吸しやすいように、寝るときには枕を2~3個使って頭を上げて寝ましょう。

妊娠中に風邪薬は飲んで良いの?

薬による影響は妊娠週数と種類によります。赤ちゃんの器官形成がはじまる妊娠初期の4~7週は、薬による障がいなどのリスクが高く、後期になると胎児の発育を抑えたり、死亡などのリスクも考えられます。特に市販の風邪薬に含まれているイブプロフェンは、妊娠後期に服用すると、動脈管という赤ちゃんにとって大切な血管が収縮して、赤ちゃんの心不全や全身のむくみ(胎児水腫)を引き起こす可能性があるので、妊娠後期の3ヶ月間は服用してはいけません。ほかのいかなる種類の薬に関しても、医師や薬剤師の許可なしの服用はやめましょう。妊娠中でも安全とされ、かつ風邪の症状に合わせた薬や治療法を医師が示してくれるはずです。ただ、「妊娠中は薬を飲んではいけない」といった思い込みにより症状が悪化してしまっては、元も子もありません。ママと赤ちゃんの無事のために処方薬を飲むことが得策の場合もあるのです。

妊娠時期と薬の影響は?

  • 妊娠にまだ気づかない頃

    市販の風邪薬を1週間程度服用したとしても問題はありません。

  • 妊娠4~7週

    妊娠検査薬などで妊娠に気づくのがこの時期のため、まだ確定していなくても妊娠を望んでいる場合はもっとも注意が必要な時期。この頃は赤ちゃんの中枢神経や心臓、消化器など大事な部分が作られるので、薬の服用には十分注意が必要です。自己判断での薬の服用は絶対にやめましょう。

  • 8~15週

    この頃は外性器や唇が形成される時期なので、できれば薬の服用は避けた方が無難です。

  • 妊娠16週から出産まで

    リスクは少なくなりますが、イブプロフェン、アスピリンなどの薬の一部はこの時期でも危険なものがあります。医師の指示に基づいて服用しましょう。

妊婦の風邪!
いつ病院にいけばいい?

風邪をこじらせてしまうと、副鼻腔炎などの二次的な感染症にかかるケースもあります。また、妊娠後期にインフルエンザにかかり、放っておくと肺炎の併発や早産を引き起こす可能性も。風邪の症状は、鼻水、鼻づまり、くしゃみが多いなどで、高熱が出ることは通常ありません。目安としては38度以上の熱が出た場合に病院に行くのが良いでしょう。

食べ物は何を食べればいい?
療養中の食事は?

風邪をひいたからコレを食べましょう!というのは特にありません。ふだんからきちんと栄養バランスのとれた食事を3食摂って、適度な運動としっかり睡眠をとっていれば風邪にはかかりにくいものです。もし風邪にかかってしまっても、妊娠中に食べるべきバランスの良い食事を同じように摂取していれば、悪化を防ぐことができます。最近では、妊婦が太るのを気にしてバランスの良い食事を摂れていないケースも多く見られます。基本は一汁三菜。サプリなどを飲むよりも前に、まずは和食を中心とした栄養価の高い食材を朝昼晩きちんと食べることを心がけましょう。

たんぱく質が多く含まれている食品

  • 牛乳
  • プレーンヨーグルト
  • 卵
  • ツナ缶
  • 皮なしチキン
  • 魚、エビ
  • 牛肉、豚肉の赤身
  • 豆腐

※卵、魚、肉類について、妊娠中は生食は避けて火を通すようにしましょう。

ビタミンCが多く含まれている食品

  • グレープフルーツ
  • オレンジ
  • マンゴー
  • メロン
  • イチゴ
  • トマト
  • ブロッコリー

治療よりもまず予防!
妊婦が風邪をひかないようにするには?

風邪は日々の食生活や睡眠、手洗いなどの予防で、ある程度感染を防ぐことができる病気です。治療に手を尽くすよりも、まずは予防をしっかりすることが大切です。手洗いを正しくしっかりする、人が集まる場所に行くときにはマスクをつける、病気の人や家族に風邪の人がいる場合は接触を控える、インフルエンザの予防にはワクチンを接種するといったことを心がけるだけでも、予防につながります。

手洗いは頻繁に!

公共の場に出かけた後や、電車やバスなどの公共機関を利用した後などは特に手洗いを心がけましょう。感染を広めるのは主に手です。石鹸とお湯で約20秒間念入りに洗いましょう。食事前の手洗いはとりわけ大事です。新型コロナウィルス感染症予防で徹底していた手洗いを普段の習慣にしたいですね。外出時には水のいらない除菌剤を持参するなど、洗面所がない場所でも手洗いができるようにしましょう。

産前産後に風邪をひいたママのエピソード!

(きょう0061さん)

年末年始、つい気が緩み、風邪に…。もともと鼻炎もちなので、風邪を引くと鼻にきます。今回も当然、鼻がつまり、鼻をかんでも出ない=蓄膿状態に陥りました。日頃塩水で鼻うがいしているのですが、ムリに鼻うがいをしていたら耳が痛くなり、鼻は出ない、耳はズキンズキン痛いと最悪な状態に…。連休明け、かかりつけの耳鼻科に駆けつけ、吸引してもらい、一安心。妊婦と聞いて、医師も最初は「薬は我慢して吸引で乗り切りましょう」と言っていたけど、あまりの鼻の悪さに、しまいには「やっぱ鼻を出す薬出しとくね」と切り出されました(笑)。妊娠初期でも大丈夫な薬です。かれこれ10日、いまだ風邪と戦っています(笑)抗生物質飲んだら、すぐ治るのにね(笑)!

(キャラメル0011さん)

なんだかだるい、と思っていたら、鼻水がとまらず、花粉症みたいな状態に…。

熱は測ってみると37.2℃と私の高温期でちょこっと高めのときと変わらないくらい。薬はのめないし、なんだかなあ…。

(ちほ☆るなママさん)

最近寒くなってきて、昨日の夜頭痛、寒気、吐き気に(>_<)。完母だと普通の薬に頼れないので、葛根湯を飲んで眠ったらなんとかよくなりました。葛根湯って乳腺炎になった時も本当助けてもらって、苦くて飲みにくいけど、母乳育児をしていると強い見方ですね☆

(orange0019さん)

鼻水とくしゃみ、微熱、咳、寒気が止まらず、つわりも強くて、かなりつらい…。

超人混みの中で仕事していたので、怖くて仕方なかったけど、やっぱり。病院行くべき?でも前回、先生がさらっと、12週までは薬を飲まない人もいるけど…と言っていたので飲みたくない。高熱ないしなんとか自然に治りたい。一日中ムカムカ、たまに嗚咽、何食べてもおいしくなくて、つらすぎる。早くつわり終わってくれー!ってまだまだこれからか?!このつわり乗り越えてダメだったらふざけるな。とか思うくらい、体調の悪さで精神も荒れ荒れ!最終的に無事に産まれれば、何だっていい。でも、やっぱり不安が大きい。

どれだけ予防を心がけていても、風邪にかかってしまうことはあります。自分と赤ちゃんのためにも早めに対処しましょうね。妊婦の期間だけでなく、産後母乳育児であれば薬を飲むのはリスクがあります。食生活をはじめ、まずは風邪に負けない丈夫な体を作ること。体力をつけて産後の育児も乗り切れるように頑張ってくださいね!

監修/成城松村クリニック 松村圭子院長

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