【医師監修】赤ちゃんのおならが臭い原因は?どうすればいいか対策を紹介
赤ちゃんも、大人と同じようにおならをします。赤ちゃんのおならもかわいいものですが、「赤ちゃんなのに臭いのでは?」と感じて、心配になることがあるかもしれません。おならはお腹に溜まったガスですが、どうして臭くなってしまうのでしょうか。この記事では、小児科医の監修のもと、心配のないおならやうんち、気をつけたほうがいいおならやうんちの状態もまじえながら、解説します。体験談もご確認ください。
監修者プロフィール
今西洋介先生
一般社団法人チャイルドリテラシー協会代表理事
小児科医・新生児科医。日本小児科学会専門医/日本周産期・新生児医学会新生児専門医。医学博士(公衆衛生学)。一般社団法人チャイルドリテラシー協会代表理事。小児公衆衛生学者。富山大学医学部卒業後、都市部や地方のNICU(新生児集中治療室)で新生児医療に従事。「ふらいと先生」の名で、小児医療や育児に関する啓発を行い、社会問題解決に取り組む。現在は米国在住。3姉妹の父。 主な著書に『新生児科医・小児科医ふらいと先生の子育て「これってほんと?」答えます』(西東社、監修)、『小児科医「ふらいと先生」が教える みんなで守る子ども性被害』(集英社インターナショナル)ほか多数。
この記事で知ることができるのは?
- 赤ちゃんのおならが臭くなる主な原因は、成長にともなう授乳量や食事内容の変化、腸内細菌の数や種類など腸内環境の変化であることがわかります。
- お腹にガスが溜まったときの赤ちゃんの症状としては、「不機嫌になる」「高く足を上げる」「吐き戻す」「食欲低下」などが挙げられます。
- お腹にガスが溜まる原因は、乳糖不耐症、食物アレルギーや過敏症のほか、母乳の影響や空気の飲み込みなどです。
- 臭わないおならするために重要なことは、水分補給やマッサージなどで赤ちゃんの腸の働きを整えること。母乳の場合はママの食生活改善も大切です。
- 健康なおならやうんちのにおいは、成長や食事内容で変化し、離乳食が始まってからは大人に近い臭さになると理解できます。
- 気をつけたいおならやうんちのにおいは、赤ちゃんが下痢や便秘をしているときで、このような場合は早めの受診が大切であるとわかります。
赤ちゃんのおならが臭い原因は?
生まれてしばらくの間、赤ちゃんのうんちやおならは甘酸っぱいにおいです。しかし、徐々に臭くなっていきます。これは、授乳量が増え、腸内細菌の種類や数など赤ちゃんの腸内環境が生まれたころと変わるからです。
母乳やミルクを飲む量が増えると、便の量も増えます。便をエサにする菌の中には、分解するときにいやなにおいのガスを発生させるものも少なくありません。便秘などで便が腸内に長くとどまると、このような菌が活発に働き、おならが臭くなってしまうのです。
★ママ・パパに聞きました!★
約6割の方が、赤ちゃんのおならのにおいを「大人と同じくらい臭い」と感じた経験があるとのこと。また、特ににおいが気になる時の赤ちゃんの便の状態としては、「便秘」が約3割、「下痢」が約1割、「いつも通り」が約5割と、お腹の調子が悪い時だけではないようです。
Q:赤ちゃんの「おならのにおい」が大人並みに臭いと感じたことはありますか?
※ユニ・チャーム調べ:2026年4月13日(月)~2026年4月19日(日)に実施したアンケートより(8,870名の方が回答)
Q:赤ちゃんのおならが特に臭いと感じた時、赤ちゃんの便の状態はどうですか?
※ユニ・チャーム調べ:2026年4月13日(月)~2026年4月19日(日)に実施したアンケートより(5,211名の方が回答)
赤ちゃんのお腹にガスが溜まっている時の症状
赤ちゃんも大人と同じようにおならをします。
おならのにおいは成長や食事内容、うんちの状態によって変わります。赤ちゃんが元気で、哺乳・食欲があり、便の色や回数に大きな異常がなければ、においだけで過度に心配する必要はありません。一方、お腹が強く張っていたり、嘔吐を繰り返していたり、哺乳不良、発熱、血便、ぐったりしているなどの症状がある場合は小児科に相談しましょう。
そのほか、以下のような症状も、赤ちゃんのお腹にガスが溜まっているサインと考えられます。
・機嫌が悪くなる
特に思い当たることがないのに赤ちゃんが不機嫌だったり泣きやまなかったりするとき、原因はお腹に溜まったガスだったということがあります。
・高く足を上げる
赤ちゃんがお腹を圧迫するように足を高く上げていたら、お腹にガスが溜まり、不快感があるのかもしれません。
・吐き戻しをする
お腹にガスが溜まっていると、授乳を終えた直後、飲んだ母乳やミルクを吐き戻すことがあります。
・食欲がない
お腹にガスが溜まっていると胃腸の働きが悪くなるため、食欲が落ちます。
赤ちゃんのお腹にガスが溜まる原因
お腹にガスが溜まる原因はいくつかありますが、赤ちゃんの場合、以下が原因になることもあります。
・乳糖不耐症を起こしている
乳糖不耐症は、母乳やミルクに含まれている「乳糖」を分解する酵素が足りず、腸内でガスが発生したり、下痢を起こしたりする症状のこと。吐き気や嘔吐といった症状で気づくこともあります。
・赤ちゃんに食物アレルギーや食物過敏がある
おならのにおいやガスだけで食物アレルギーと判断することはできません。発疹・じんましん、嘔吐・下痢、血便、顔や唇の腫れ、咳・ゼーゼー、呼吸が苦しそうな場合、早めに小児科へ相談しましょう。
母乳の場合は、ママが食べたもので母乳の成分や質が変わり、赤ちゃんに影響が出ることも。
・ママの母乳の出がよすぎる
母乳を飲んでいる赤ちゃんの場合、ママの母乳の出がよすぎると、空気も大量に飲み込んでしまい、お腹に溜まってしまうことがあります。
赤ちゃんのおならのにおいや便秘解消に効いたと思うケア方法は?
臭わないおならにするにはどうすればいい?
腸内環境をよくすれば、おならの臭さも軽減します。便秘のときは、うんちが出やすくなるように水分を補給したり、おへそを中心に時計回りにやさしくマッサージしたりすると効果的です。
★ママ・パパに聞きました!★
赤ちゃんのおならのにおいや便秘解消のためのケアの中で、効果的だったものとしては「のの字マッサージ」が最も多く約4割、次いで「足の屈伸」「綿棒浣腸」「水分補給」が約3割。状況等に合わせて、いろんなケアをされているようです。
Q:赤ちゃんのおならのにおいや便秘の解消のために、試して効果があったケアは何ですか?
※ユニ・チャーム調べ:2026年4月13日(月)~2026年4月19日(日)に実施したアンケートより(8,870名の方が回答)
赤ちゃんの健康なおなら・うんちの特徴
赤ちゃんのおならやうんちの様子は、食べたものや成長に応じて変化していきます。その変化にとまどってしまうことも、あるかもしれません。そんなママのために、健康なおならとうんちの特徴を解説します。理解を深めてくださいね。
新生児から2,3ヶ月くらいまで
基本的に母乳かミルクだけを飲んで過ごす時期で、うんちの色は鮮やかな黄色、黄土色、時には緑色っぽいことも。ゆるゆるで回数も多く、1日に10回を数えることも少なくありません。一般的には甘酸っぱいにおいがします。腸が動くとおならもよく出て、うんちと同じ甘酸っぱいにおいがしますが、うんちほどにおわないこともあるようです。
2,3ヶ月から離乳食開始前まで
腸内環境が整い、うんちを溜めておけるようになってきます。そのため、うんちにもまとまりが出て、回数も減ってきます。色は黄色〜黄土色が中心で、ややにおいが強くなることもあるでしょう。そのため、おならのにおいも、以前より強くなったと感じることが増えるようですが、腸内環境がよければ、悪臭というほどではありません。
離乳食を開始した後
食事内容が大人と同じようなものになると、うんちの色や形も大人に近づいてきます。色は茶色が強くなり、形もかたさもしっかりしてくることが特徴です。赤ちゃんの場合は、消化できなかった食材が混ざることもあります。おならのにおいも臭くなりますが、基本的には成長したからこそ。あからさまに不快なにおいのおならでなければ、健康な証拠です。
赤ちゃんの心配なおなら・うんちの特徴
健康なおならやうんちの状態を知ってはいても、実際にお世話をしていると「このおならやうんちは大丈夫?」と悩んでしまうこともあるでしょう。ここでは、診察を受けたほうがいい心配なおならとうんちについて解説します。
下痢のおならとうんち
下痢には注意が必要です。うんちの回数が増え、においも明らかに臭くなるため、おならも同じように臭くなります。腸内環境の悪化、腸の働きに問題が生じているなどの可能性があり、脱水の危険もともなうので、迷わず受診してください。
便秘のおならとうんち
便秘は、腸内に長くうんちがとどまり、出にくくなってしまった状態です。腸内環境が悪くなるため、硬くて臭いうんちになります。おならも同じです。うんちが出ず、おならがいつもより臭いという場合は、病院で診てもらいましょう。
赤ちゃんの排便は、回数だけで便秘かどうかを判断できません。毎日出ていても便秘のこともありますし、3日に1回でも問題ない場合があります。一般的には、排便が週3回以下、または5日以上排便がない状態は便秘の目安とされますが、頻度だけでなく、排便時の赤ちゃんの様子もあわせて確認しましょう。
★ママ・パパに聞きました!★
赤ちゃんのおならのにおいについて、8割以上の方は「特に気にしていない」とのこと。「医師や保健師への相談したことがある」方は1割以下と少数派でした。
Q:赤ちゃんのおならのにおいについて、医師や保健師に相談したことはありますか?
※ユニ・チャーム調べ:2026年4月13日(月)~2026年4月19日(日)に実施したアンケートより(8,870名の方が回答)
うんちの記録に関するみんなの体験談
大阪府:おもち
スマホアプリで育児記録をつけています。おしっこやうんちの回数・ミルクの量・時間・体温・体重・身長・今日の様子を好きに書き込めるので、見返したりグラフにして成長を感じたりでき、とても良かったです。夫とお互いに共有できるようにしているので、夫も積極的に育児に参加してくれていて、子どもの記録を見ながら会話や話し合いが増えたのも嬉しかったです。
愛知県:つちのこ
夫と子育てを共有できることが良いです。例えば、最後にうんちをしたのはいつだとか、離乳食で何を食べたとか。夫が仕事から帰ってくると子どもはもう寝ていることが多かったですが、嬉しそうに読んでくれて、夫婦の話のきっかけになりました。
埼玉県:膝の上の黒すけ
もともとは授乳間隔を忘れないために始めました。良かったことは、授乳間隔を確認できることはもちろんのこと、生後1ヶ月を過ぎて便秘がちになった時に、うんちが何日間出ていないかの確認をすることもできたことです。上の子は卒乳した1歳ぐらいから育児記録をだんだんつけなくなっていきましたが、1歳までの記録があるのでたまに振り返ると、当時のことを思い出してとても懐かしい気持ちになります。今、下の子が生後4ヶ月なので、「上の子はこの頃こうだった」など、比較することもできるので便利です。
まとめ
- 赤ちゃんの腸内環境によっては、臭いおならが出ることがあります。
- お腹にガスが溜まる原因は、乳糖不耐症、アレルギーや食物過敏症、母乳に含まれる栄養成分(ママの食事内容)などが挙げられます。
- お腹にガスが溜まっているかどうかは、不機嫌、吐き戻し、食欲低下といった赤ちゃんの症状からも判断できます。
- 下痢や便秘など腸内環境が悪化しておならが臭くなることもあり、その場合は受診すると安心です。
release : 2026.06.09
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