【医師監修】新生児のうんちに含まれるつぶつぶの正体は?健康・要注意なうんちの特徴も
赤ちゃんのうんちは、大人のうんちとは色や状態が違います。赤ちゃんが生まれ、おむつ交換をしようとしたら、うんちにつぶつぶが混ざっていてびっくりしたという話も、よく耳にする話です。うんちは、健康のバロメーター。この記事で、つぶつぶの正体、健康なうんち、気をつけたいうんちの特徴など、新生児のうんちについて解説します。
今西洋介先生
一般社団法人チャイルドリテラシー協会代表理事
小児科医・新生児科医。日本小児科学会専門医/日本周産期・新生児医学会新生児専門医。医学博士(公衆衛生学)。一般社団法人チャイルドリテラシー協会代表理事。小児公衆衛生学者。富山大学医学部卒業後、都市部や地方のNICU(新生児集中治療室)で新生児医療に従事。「ふらいと先生」の名で、小児医療や育児に関する啓発を行い、社会問題解決に取り組む。現在は米国在住。3姉妹の父。 主な著書に『新生児科医・小児科医ふらいと先生の子育て「これってほんと?」答えます』(西東社、監修)、『小児科医「ふらいと先生」が教える みんなで守る子ども性被害』(集英社インターナショナル)ほか多数。
この記事で知ることができるのは?
- 新生児のうんちにある白いつぶつぶは「顆粒便」といい、母乳やミルクに含まれる脂肪やカルシウムが消化されずに混ざったもので、心配ないと説明しています。
- 白いつぶつぶが見られる期間は、一般的に生後2〜3日ごろから生後3〜4ヶ月ごろまでで、消化管が発達して消化吸収能力が向上すれば自然に消えることを解説しています。
- 赤ちゃんによってはつぶつぶがないこと、つぶつぶの色が黒いこともありますが、新生児にはよくあり、基本的に健康上の問題はないと解説しています。
- 新生児の健康な便の色は、生後すぐの黒っぽい「胎便」、母乳やミルクを飲む時期ならではの黄色や明るい茶色、さらに腸内細菌や酸化の影響による緑色、どれも健康な色だと説明しています。
- 受診が必要な要注意の便の色は、出血が疑われる「赤い便」、胆道閉鎖症などの先天性疾患やウイルス感染が疑われる「白い便」、胃などの上部消化管からの出血が疑われる「黒い便」であると説明しています。
- 便の状態が気になるときの受診の目安は、うんちの色や形のほか、赤ちゃんの「食欲」「機嫌」「尿の量や回数」「肌や目の状態」「体重」「体温」など、全身状態にいつもと違うところがないかをチェックして判断することが大切だと説明しています。
新生児のうんちに含まれるつぶつぶの正体は?
白いつぶつぶは「顆粒便」と呼ばれる正常な便
赤ちゃんの便は、生まれてから数日で状態が変化していきます。
誕生後、初めて出るどろどろした黒い便を「胎便」といい、3日ほどで胎便の排出が終わった後に見られるのが、黄色やからし色、茶色っぽい色をしたうんちです。この中に白いつぶつぶが、混ざることもあります。
白いつぶつぶは「顆粒便」といい、正体は母乳やミルクに含まれている脂肪やカルシウムが消化されなかったもの。母乳やミルクをしっかり飲んでいる証ともいえ、まったく心配はいりません。
黒いつぶつぶの原因
黒いつぶつぶが混ざることもあります。
母乳の赤ちゃんでは、吸う力が強すぎて、ママの乳頭から出血することがあるのですが、このとき母乳と一緒に血を飲み込むと黒いつぶつぶになることがあるのです。
そのほか、赤ちゃんの未発達の腸からわずかな出血があると、黒いつぶつぶになることも。いずれの場合も、赤ちゃんの機嫌、飲みっぷりがよければ心配ありません。
つぶつぶがない場合
新生児のうんちは、つぶつぶが混ざらない状態で排出されることもよくあります。つぶつぶがないうんちでも、まったく心配はありませんので安心してくださいね。
先ほども説明したように、白いつぶつぶの正体は、母乳やミルクに含まれる脂肪・カルシウムです。白いつぶつぶが混ざらないのは、腸の消化吸収能力が発達しているからと考えられます。
新生児のうんちのつぶつぶはいつまで?
新生児のうんちに混ざる白いつぶつぶは、生後2~3日経ったころから、一般的には生後3~4ヶ月ごろまで見られます。
理由は、赤ちゃんの消化機能が十分に発達していないからです。消化しきれない脂肪やカルシウムがつぶつぶとして排出されるわけですが、消化吸収能力が高まるにつれ見る機会は減るでしょう。
その代わりというわけではありませんが、生後5ヶ月ごろに離乳食が始まると、繊維など食材に含まれる消化しにくい栄養分が混ざるようになります。
新生児のうんちの特徴と見分け方
うんちは、赤ちゃんの健康状態をはかるうえで大切なバロメーターになります。色や形など、どんなうんちなら健康なのか、どのようなうんちのときに受診を考えたほうがいいのか、それぞれの特徴を知っておきましょう。
健康なうんち
新生児のうんちは、大人のうんちとは様子が違います。以下のような色のうんちであれば、健康といっていいでしょう。
・黒っぽい色
どろっとした黒っぽいうんちは、新生児特有の「胎便」で、ママのお腹の中でできたもの。健康なうんちです。
・黄色や明るい茶色
ゆるゆるで、黄色や明るい茶色をしたうんちも、母乳やミルクだけで育つ時期の赤ちゃんの健康なうんちです。一般的には、母乳の場合は黄色が濃くなり、ミルクの場合はそれよりも明るめの黄色や茶色になります。
・緑色
赤ちゃんのうんちが緑色になることは、よくあるケースです。腸にすむ乳酸菌、酸化などの影響で、もともとは黄色だったものが緑色に変化しただけ。赤ちゃんが健康に育っている証拠です。
要注意なうんち
以下のような色のうんちには、注意しましょう。
・赤いうんち
赤いうんちは、うんちに血が混じっている可能性があります。腸からの出血のほか、肛門まわりが切れて少量の血がつくこともありますが、新生児や低月齢(特に12週未満)の赤ちゃんでは、少量であっても自己判断せず、小児科に相談しましょう。
特に、明らかに赤いうんちがたくさん出る、発熱や嘔吐を伴う場合は、すぐに病院で診察を受けてください。
・白いうんち
白、クリーム色、灰色など、白っぽいうんちが出たら、要注意です。胆道閉鎖症や胆道狭窄症など、肝臓に先天的な疾患を持っている可能性があります。発熱や黄疸がなく、赤ちゃんの機嫌や哺乳がよい場合でも、便色カードと照らし合わせて、うんちの色が薄いと感じたときは、早めに小児科へ相談しましょう。
白いうんちは、ウイルス感染で出ることもありますが、いずれにしても要注意なので、受診してください。
・黒いうんち
胎便が出る時期を過ぎても、うんちが黒いときは注意しましょう。胃など消化管上部で出血しているかもしれません。
日々の観察ポイントについては、以下のページもご参照ください。
「赤ちゃんのうんちの色で成長と健康チェック!」を詳しく見る
新生児のうんちの状態が気になる場合の受診の目安
新生児のうんちの色が要注意にあたるときは、以下の項目をチェックして受診の目安にしてください。
・食欲:母乳やミルクを飲む量がいつもより少ない、あるいはまったく飲まなかったり吐いたりという場合は、消化管に異変が起きている可能性があります。
・機嫌:あやしてもぐったりしている、または激しく泣き続けるようなときは、受診を検討しましょう。
・尿の量や回数: おしっこの量や回数が減っている、おしっこの色が濃くなっているときも注意が必要です。肌や目が黄色っぽく感じられる場合は、肝臓疾患も考えられます。
・体重:減少が明らかな場合は、受診を検討してください。
・体温:平熱よりも高い場合だけでなく、低い場合も受診を考えましょう。
新生児のうんちに関するよくある質問
新生児の便がマスタードみたいになるのはなぜですか?
赤ちゃんが母乳やミルクを飲むと、「胆汁」という消化液が分泌されます。もともと胆汁は緑色ですが、母乳やミルクと混ざり、さらに腸内細菌の影響で黄色く変化するのです。
母乳とミルクの成分の違いで、うんちの色合いもやや変わりますが、いずれにしてもマスタードのようなうんちは、消化機能が順調に働いている証拠といえます。
赤ちゃんのうんちのつぶつぶが消えたのは問題ないですか?
赤ちゃんのうんちにあったつぶつぶが消えても、問題はありません。そもそも、つぶつぶは母乳やミルクに含まれる脂肪やカルシウムが消化されず、出てきたものです。月齢が進んで消化管の機能が発達して消化吸収できるようになれば、うんちのつぶつぶは消えます。排出していた脂肪やカルシウムを体が吸収し、ぐんぐん成長するでしょう。
赤ちゃんのうんちが大きい白い塊なのは危険ですか?
心配ないケースと危険なケースがあります。
母乳やミルクに含まれる脂肪やカルシウムが白いかたまりとして出た場合は心配ないのですが、うんち全体が白っぽかったりクリーム色のかたまりという場合は、肝臓疾患、ウイルス感染などのサインかもしれません。
白いかたまりが続く、発熱や黄疸などの症状がみられる場合は、すぐに受診しましょう。
新生児のうんちに関するみんなの体験談
東京都:きいろ
離乳食中期になってから、うんちがコロコロになりました。サラサラで臭いなんてしなかったのが、今では大人並の立派な形と臭い…(笑)。これも成長の一つなのだと、喜び(?)と同時に寂しさを感じました。一人で静かに踏ん張る姿を微笑ましく眺めています♪
埼玉県:ともかママ
生まれた時は踏ん張らないでゆるゆるうんちをしていたのに、最近顔を真っ赤にして踏ん張ります。誰が見てもうんちをしてるなってわかるくらい。その姿がとても可愛くて、踏ん張ってうんちをするようになったことで成長したと感じました。しかもその時のうんちは立派!大人顔負けのうんちです!おむつをかえるときに動いておむつ替えがしづらくなったのも、また成長だと感じます。
まとめ
- 新生児のうんちの白いつぶつぶは「顆粒便」といい、心配のない正常で健康なうんちです。
- 白いつぶつぶ混ざるのは、母乳やミルクに含まれる脂肪やカルシウムが、消化しきれずに排出されるからです。
- 白いつぶつぶは、生後4~5ヶ月ごろになると消えていきます。
- 黒い胎便や、黄色、黄褐色、緑色のうんちは健康なうんちです。
- 赤や白、胎便ではない黒いうんちは病気の可能性もあるので、注意が必要です。
update : 2026.07.07
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