【医師監修】トイレトレーニングはいつから始める?開始時期やうまく進めるコツを紹介
生後すぐからおむつを使ってきた赤ちゃんも、やがてトイレトレーニングをスタートし、おむつを卒業していきます。とはいっても、いつごろスタートしたらいいのか、どんなふうに進めたらうまくいくのか、悩ましいこともありますよね。この記事では、小児科医の監修のもと、トイレトレーニングを始める時期、進め方のコツについてわかりやすくお伝えします。体験談もありますので、ご確認ください。
監修者プロフィール
今西洋介先生
一般社団法人チャイルドリテラシー協会代表理事
小児科医・新生児科医。日本小児科学会専門医/日本周産期・新生児医学会新生児専門医。医学博士(公衆衛生学)。一般社団法人チャイルドリテラシー協会代表理事。小児公衆衛生学者。富山大学医学部卒業後、都市部や地方のNICU(新生児集中治療室)で新生児医療に従事。「ふらいと先生」の名で、小児医療や育児に関する啓発を行い、社会問題解決に取り組む。現在は米国在住。3姉妹の父。 主な著書に『新生児科医・小児科医ふらいと先生の子育て「これってほんと?」答えます』(西東社、監修)、『小児科医「ふらいと先生」が教える みんなで守る子ども性被害』(集英社インターナショナル)ほか多数。
この記事で知ることができるのは?
- トイレトレーニングとは、子どもが自らトイレに行き、おしっこやうんちができるようになるための練習であることがわかります。
- トイレトレーニングを始めるタイミングは、子どもが「運動能力」「社会性」を身につけたころで、大人のサポートも必要です。
- トイレトレーニングを始めるおすすめの季節は、薄着になって洗濯の負担が軽くなる春から夏にかけてです。
- トイレトレーニングをうまく進めるためのコツは、「ほめる」「叱らない」「無理強いしない」「ほかの子と比べない」など6つあることがわかります。
- トイレトレーニングは、「トイレの役割を理解する」「トイレに行くことに慣れる」「トレーニングパンツを使う」「外出時や夜間も挑戦する」というステップで進めることがわかります。
- トイレトレーニングが思うように進まないときは、いったんお休みすることも方法だと理解できます。
トイレトレーニングとは
トイレトレーニングとは、子どもが自らの意思でトイレに行き、おしっこやうんちができるようになる練習のこと。ママ・パパを中心に身近な大人のサポートを得て進め、完了したらおむつは卒業です。
大切にしたいのは「早くおむつをはずしたい」と焦らないこと。早く始めれば早く卒業できるというわけでもありません。子どもの個性やペースに合わせて、ゆったりとした気持ちで進めていきましょう。
トイレトレーニングはいつから?
トイレトレーニングを始める条件は、運動能力や言語理解などの社会性を身につけていることです。具体的な時期は、以下が目安になります。
- ひとりで歩ける(1歳~1歳5ヶ月ごろ)
- 簡単な指示が理解できる(1歳~1歳11ヶ月ごろ)
- 簡単な問いかけに言葉で応じられる(1歳8ヶ月以降)
個人差はありますが、上記をクリアできた段階で、トイレトレーニング開始を検討してみましょう。
■発達の目安(1~3歳)
トイレトレーニングを始める時の目安やタイミング
運動能力や言語理解の発達とは具体的にはどのようなことなのか、もう少し掘り下げてみましょう。
- ひとりでしっかり歩けるようになった。
- おしっこの間隔が1~2時間くらいあくようになった。
- 夜間、おしっこをせずにおむつを濡らさない日が増えた。
- うんちをするタイミングや時間が決まってきた。
- 大人の言葉を理解し、応じることができるようになった。
- トイレやおまるに興味を示し、いやがらない。
- 自分でズボンやスカート、パンツの着脱ができるようになった。
- 大人の真似ができるようになった。
ただし、子どもの成長や発達には個人差があります。子どもの体調により、うまくいったりいかなかったりということもあるでしょう。うんちを嫌がる、便が硬い、排便時に強く痛がる、便に血がつく、便意を我慢する、下着に便がつく、腹痛がある場合は、トレーニングを強めるのではなく便秘の有無を確認しましょう。足台で足を安定させ、無理に座らせず、小児科に相談してください。
スタートが早ければ、早く卒業できるというわけでもありません。焦りは禁物です。
トータルで考えると、2歳前後がトイレトレーニング開始の目安といえるでしょう。
トイレトレーニングを始める季節
トイレトレーニングを始める季節に特に決まりはありませんが、おすすめは薄着になる春から夏にかけてです。薄着ならズボンやパンツが脱ぎやすくなりますし、たとえ失敗してしまっても、洗濯すればすぐに乾きます。冬の重ね着は着脱に手間がかかるだけでなく、洗濯物が乾くまでにも時間がかかることでしょう。
そういった事情を踏まえると薄着で過ごせる季節がおすすめですが、こだわりすぎず、まずは子どもに条件が整っているかをしっかり見極めてくださいね。
トイレトレーニングを進めるときのポイント
トイレトレーニングで心がけたいのは、子どもがストレスを感じてトレーニングをいやがったり、サポートするママ・パパが心の負担を感じたりすることのないように進めることです。そのためのポイントとして、以下の6つが挙げられます。
上手にできたらたくさんほめる
トイレでの排せつ習慣を身につけるためには、「できた」という成功体験の積み重ねが大切です。トイレでおしっこやうんちが出たら、たとえ偶然でも「おしっこできて、すごい!」「うんちが出たよ、やったね!」と、おおげさなくらいにほめてあげましょう。ほめてもらえた喜びが「次もトイレでする」という子どもの意欲につながります。
失敗しても叱らない
トイレでの排せつは、子どもにとっては初めてのことです。失敗はつきもので、じつは失敗もトイレトレーニングの一部といえます。失敗して叱られると、トイレに行くことをいやがるようになり、逆効果です。子どもの気持ちの負担にならないように「大丈夫。次はきっと上手にできるよ」と、温かい言葉で包んであげてくださいね。
無理にトイレに連れていかない
無理にトイレに連れていったり、便座やおまるに座らせたりすると、子どもが抵抗することがあります。トイレトレーニングで身につけたいのは、子ども自らの意思で、トイレに行けるようになることです。そんな気持ちになるように働きかけてあげましょう。トイレに子どもの好きなキャラクターを飾るなど、楽しい場所にしてもいいですね。
ほかの子と比べない
トイレトレーニングを始めるタイミングや進み具合には、個人差があって当然です。ほかの子と比べないようにしましょう。大人が励ますつもりで口にした「〇〇ちゃんは、もうできているよ」という言葉が、子どもにとってはプレッシャーになり傷ついてしまうことも。わが子のペースを尊重してあげることが、成功への近道でもあります。
ごほうびを用意する
トイレトレーニングへの意欲を高めるために役立つのが、ごほうびです。もちろん、高価なものである必要はありません。例えば、子どもが大好きなシール。トイレの中にシール用のカレンダーや台紙を用意しておき、上手にできたら渡したシールが貼れるようにしておきます。貼ったシールが増えると、達成感にもつながりますね。
参考リンク:トレパンマン トレーニング応援シール台紙
ママ・パパが力を入れすぎない
トイレトレーニングの期間は、子どもによってさまざま。スタートから終了までが短くすむこともあれば、長期戦になることもあります。ママ・パパが「早く終わらせたい」などと力を入れすぎてしまうと、子どもにママ・パパの焦りや力みが伝わってしまい逆効果に…。子どもが安心して取り組めるように、大人もリラックスを心がけていきましょう。
トイレトレーニングの進め方
トイレトレーニングは、子どもが新しい世界へと踏み出す第一歩でもあります。おしっこやうんちがトイレでできるように導くためにも、ステップを踏んでトレーニングを進めていきましょう。
まずは、トイレの存在や役割を知ること、トイレという場所に慣れることからスタートです。トイレに慣れてきたら「行くことを習慣にする」「トレーニングパンツを履いてみる」「夜や外出時にも挑戦してみる」とステップアップしていきます。詳しくみていきましょう。
トイレに慣れる
子どもにとってトイレは未知の場所です。はじめにトイレの位置、おしっこやうんちをする場所であることを教え、トイレに慣れるように働きかけましょう。
ポイントは、楽しい雰囲気にすること。トイレに子どもの好きなキャラクターを飾ることもアイデアです。また、可能なら、ママ・パパがおしっこをする姿を見せてあげると、トイレの役割が理解しやすくなります。「それは、ちょっと…」という場合は、トイレの様子を描いた絵本や動画を活用してみましょう。
トイレに行く習慣をつける
子どもがモジモジしたり、おむつに手をやったりと「おしっこかな?」という様子がみられたら、トイレに誘いましょう。トイレの中でおむつをはずし、補助便座やおまるに座るよう促します。
ただし、無理強いするのは禁物。身につけてほしいのは、トイレに行く習慣です。いやがったりしたら、次の機会に挑戦してみましょう。もしも座ったタイミングでおしっこやうんちが出たときには、おおげさなくらいにほめてください。成功体験が習慣化につながります。
トレーニングパンツを履かせる
トイレに行くことに慣れ、おしっこやうんちができるようになってきたら、昼間はトレーニングパンツを履かせましょう。トレーニングパンツは「おしっこをした」「モレてしまい気持ち悪い」という感覚がつかみやすい構造になっています。子どもがその感覚をつかめば「おしっこがしたくなったからトイレに行く」という行為につながります。
トレーニングパンツでモレがなくなれば、トレーニングは終了間近ですが、失敗しても焦らずに見守ってあげましょう。
トレパンマンは、トイレトレーニングを始めたお子さま向けの紙おむつです。ぬれた感じがわかりやすい設計で、おしっこの感覚を少しずつ覚えやすいのが特徴です。しっかり吸収するため、トレーニング中のモレが気になるママやパパにも使いやすい仕様です。お知らせサインや楽しいキャラクターデザイン、ごほうび要素などにより、親子で前向きにトイレトレーニングを進めることができます。
外出時や夜にも挑戦してみる
日中のトイレができるようになったら、外出時や夜間のトイレトレーニングへと進みます。
外出の際は着替えを用意し、児童館や公園など失敗しても大丈夫な場所、子ども用のトイレが設置してある場所から始めると安心です。
夜は、昼間のトレーニングとは進め方が異なります。夜間のおしっこをコントロールできるようになるためには、身体的な発達も必要です。寝る前につけたおむつが起きたときに濡れていないという日が続いたら、パンツに切り替えてみましょう。
幼稚園・保育園の入園前に自分でトイレに行けない場合は?
幼稚園の年少クラス、保育園の2歳児や3歳児クラスに入園することが決まっているのに、トイレに行けないという場合は、どうしたらいいのでしょうか。
園からは「できるだけ自分でトイレができるようにしておいてください」と言われるかもしれませんが、大切なのはママ・パパが焦らないこと。どうしてもできない場合は園に状況を伝え、連絡を取り合ってトレーニングを進めましょう。周りの子がトイレでする姿に刺激され、トイレに行けるようになることもあります。
こんなときはトイレトレーニングをお休みしよう
トイレトレーニングを始めたものの、思うように進まなくなってしまうこと、後退しているように感じられることは、よくあるパターンです。子ども自身がトレーニングに疲れてしまったということもあれば、トイレですることに興味を失ってしまったということもあるでしょう。このような状況になると、ママ・パパもストレスを感じるかもしれませんが、何度もお伝えしているように、焦りと無理強いは逆効果。子どもに以下のような様子が見られた場合は、少しだけトレーニングをお休みしてみましょう。
- おしっこが出ても平気で、気にする素振りがまったくみられない。
- トイレに誘うと激しく抵抗するようになった。
- おしっこしたおむつを替えることをいやがるようになった。
また、排尿時の痛み、頻尿、尿が濁る・血が混じる、腹痛、発熱、以前はできていたのに急に昼夜の失敗が増えた、6ヶ月以上うまくいっていたのに後退した、4歳になってもトイレ使用が進まない、便秘や血便がある、といった場合は小児科相談の目安になります。
トイレトレーニングに役立つアイテム
トイレトレーニングがスムーズに進められるようにと、工夫をこらしたアイテムもあります。子どもにとってもママ・パパにとっても役立つ3つのお助けアイテムをご紹介しますので、ぜひ活用して楽しくトイレトレーニングをしましょう。
トレーニングパンツ
「トイレトレーニングの進め方」でも紹介したトレーニングパンツは、おしっこを吸収すると同時に、濡れた不快感がわかるパンツです。下着のパンツは、失敗すると衣服も濡れてしまいますが、トレーニングパンツならその心配はありません。
メーカーごとに工夫をこらしたいくつかのタイプがあります。就寝時のトレーニングに使ってもいいですね。
トイレに興味が持てる絵本や動画
おむつに排せつしていた子どもにとって、トイレはなじみのない場所。だからこそ、「トイレはこんな場所だよ」と伝えられるように作られた絵本や動画が役立ちます。絵本や動画でトイレという存在を知ってから、家のトイレに連れていってもいいでしょう。子どもがトイレに興味を持ってくれたら、トイレトレーニングへの最初のステップはクリアです。
補助便座やおまる
トイレの補助便座、もしくは、子ども用のおまるもトイレトレーニングには欠かせないアイテムです。ご自宅の状況に合わせ、どちらかを用意するといいでしょう。補助便座には、ハンドルがついたタイプとないタイプがあり、おまるはまたがって使うタイプと座って使うタイプがあります。
トイレに座るときのために、踏み台も用意しておくと便利です。
トイレトレーニングに関するみんなの体験談
大阪府:Mee
気負わず子供に任せておけば、自分で行けるようになります。あとできたときは大げさにほめてあげると、自信になってくれると思います。まずはママが焦らず、周りを気にしないことが重要だと思います。
栃木県:やま
トイレにシールを貼るスペースを作り、好きなキャラクターのシールをトイレが成功すると貼らせていました。そのおかげで頻繁にトイレに付き合うことになりましたが、子どもの自主性も尊重してあげられるよう、できるだけ行きたいタイミングで連れて行っていました。
千葉県:りんりん
トイレに座らせることからはじめて慣れさせます。はじめは、出ても出なくても座れたらほめる!時間を決めて定期的にトイレに行くようにし、ママがおしっこが出るタイミングを把握するのがポイント!
グッドタイミングを知ることで、トイレで成功することが増えていき、お子さん自身が喜んでトイレに行くように&自分からいけるようになります!
沖縄県:chiekobu
今4歳の上の子のトイトレは、おしっこは保育園と協力して比較的スムーズにできました。2歳前の早い段階からトレーニングパンツで生活させて、トイレに座る習慣付けを意識しました。先生とのコミュニケーションをとり日中の様子も聞いて、できたらとにかくほめてあげる!一方で、トイレでうんちができるようになったのは3歳半ばでした…。
トイレで座ってイキむことができず、泣いてしまうこともよくありました。うんちに関しては苦労して、泣いていてもトイレに座らせる、動画で教え込むなどしましましたが効果なし。ある日「トイレでうんちする!」と本人が言い出し、その日からできるように!!先輩ママから聞いていましたが、本当にある日突然できるようになりました〜。あの苦労はなんだったのか…。
まとめ
- トイレトレーニングを始める時期は、子どもに運動能力や言語理解力が備わってきたころ(一般的には2歳前後)が目安の時期となります。
- トレーニング成功のポイントは、ステップを踏んで進めること、楽しい雰囲気を作ること、上手にできたらたくさんほめてあげることです。
- ほかの子と比較したり、失敗したときに叱ったりしないことも心がけましょう。
- うまく進まないときには、いったんお休みすることも大切です。
- 便秘や血便などの不調がある場合は小児科医に相談しましょう。
release : 2026.06.09
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