夜泣きの原因と向き合い方は?

夜泣きとは?
根本的な対策はないけれど、ママたちはみな試行錯誤してわが子にあった夜泣きの乗り切り法を工夫しています。ママたちの実例を参考に、夜泣き対策を見ていきましょう。
夜泣きってどういうこと?
理由がなく夜に泣くことがあります
夜泣きはママの悩みどころ。でも…
夜泣きは原因がよくわからないため、これといった決定的な解決策もなく、だからこそ困り果てているママやパパが少なくないのですね。何時間も泣き止まない夜が続くと、それにつきあう大人たちは寝不足で大変。各方面のアンケート調査によると、子育て中のママの7割は、夜泣きに悩んだ経験を持っているとのこと。
でも実は、「夜泣き」という言葉や概念が全くない国がたくさんあります。「赤ちゃんはどうして泣くの?」でもお伝えしたように、「赤ちゃんは泣くもの」だから、それがたまたま夜に泣いているだけという考えで、「昼泣き」という言葉がないように「夜泣き」もないそうです。
日本の生活環境は木造家屋で近隣にも音がもれやすいことがあります。夜中でママ自身やご近所が就寝中であることから、昼間なら泣いている原因をひとつひとつ時間をかけながら解決できることが「早く泣きやませなきゃ!」という焦りから、精神的にママのプレッシャーになって「夜泣き」という言葉が生まれたのかもしれませんね。
夜泣くのは睡眠の発達過程にあるから
赤ちゃんが空腹でもなく、おむつもぬれていない、特に体に不快や異変が見られないのに夜泣く原因として、さまざまな説がありますが、残念ながらまだはっきりとはわかっていないそうです。ただ、人間の睡眠のリズムのなりたちを考えると、理由が見えてきそうです。
赤ちゃんの睡眠リズムの変化
- お誕生~生後1ヶ月頃 人の体には、昼起きて夜眠る体内時計が備わっていますが、新生児期の赤ちゃんはこの機能が不十分。昼夜の区別がなく、短いサイクルで「泣く」「寝る」を繰返します。夜中に泣き出しても、おっぱいで満腹になると、落ち着く場合が多いようです。
- 生後5ヶ月頃~ 赤ちゃんの体内時計が働き出し、睡眠リズムができてくる時期。少しずつ、夜にまとめて長時間眠れるようになってきます。
人間の睡眠サイクル
人間は、夜の間に浅い眠りと深い眠りを何度も繰返しますが、赤ちゃんはまだその睡眠サイクルが未熟なため、浅い眠りの時に目が覚めてしまうという説があります。また、知能が発達してきたために、昼間のさまざまな経験が夢となり、それを見ている時に夜泣きをするとも考えられています。
つまり、眠りの途中で目が覚めたから機嫌が悪いだけなのかもしれません。大人だってなかなか寝付けなかったり、眠っている最中に起こされたりしたら不機嫌になるものです。
裏を返せば、多かれ少なかれ、睡眠の成長段階で誰もが通る道で、いつかは卒業するということですね。
ママも睡眠不足になりがちで少し大変な時期ですが、わが子の成長のあらわれと思ってパパと協力しながら乗り切りましょう! 先輩ママたちもあとで振り返ると、「大変だったけれど、自分が母親になった実感をもった瞬間でもあった」という声がとても多いのも夜泣きなんですよ。
夜泣きとどう向き合えばいい?
夜泣きの時期を乗り越えるのは、ママだけでは無理。ひとりでがんばりすぎず、パパの協力や、周囲の人たちの理解を得ることを考えましょう。「そのうち必ずおさまることだわ」と肩の力を抜いて!
ママの接し方と夜泣きは無関係
夜泣きの原因ははっきりとは分かりませんが、赤ちゃんの成長に関係する生理的なものではないかと言われています。「昼間のスキンシップが足りない」などという、ママの育児法や接し方に問題があるような説には、まったく根拠がありません。早寝早起きをし、昼間によく遊ばせ、生活リズムを整えることは大切ですが、そうしたからといって必ず夜泣きがおさまるわけではないのです。夜泣きを自分のせいにしたり、思うようにいかないからと落胆しすぎないで。
時間を見つけて休息を取って
夜泣きの赤ちゃんに毎晩何時間も付き合い、朝は起きて朝食を作り…という生活では、ママもストレスがたまり、体が持ちませんね。夜泣きの時期を過ぎるまでは、昼間できるだけ赤ちゃんと一緒にお昼寝を。家事が少々手抜きになっても、睡眠時間のほうが大事です。このことはパパにも理解してもらいましょう。
パパに協力をお願いしましょう
ご近所へあいさつをしておきましょう
夜泣きがひどい時期は、ご近所への迷惑も気になりますね。夜泣きが始まったら、お隣や上下の階の方だけでも「毎晩うるさくしてしまい申し訳ありません」と、ひとことごあいさつをしておけば、ご近所の理解が得やすくなりますね。
基本的な夜泣き対策は?
夜泣きは、行動パターンや時間の長さ、続く時期も赤ちゃんによって千差万別ですが、ほとんどの赤ちゃんとママが経験すること。夜泣きの時は、おむつやおっぱいのお世話をした後で次のようなことを試してみましょう。
対策の前に知っておいてほしいこと
実は、「こうすれば泣きやませることができる」という確実な方法はありません。ママなりにいろいろやってみているうちに、赤ちゃんは寝入ってしまうことが多いのです。夜泣きはときがくれば治るものです。2人目の赤ちゃんも夜泣きをすることがありますが、たいていのママは2人目のときには慌てずに夜泣きとうまく付き合っているようです。
抱っこで安心させる
夜に限らず、泣いている赤ちゃんを落ち着かせるには、ママのぬくもりがいちばん。「ママはここよ」と話しかけながら、添い寝で背中をトントンして、安心させてあげましょう。おっぱいが好きな赤ちゃんなら、「泣いたらまずおっぱい」でもかまいません。乳首を口に含ませるだけでも落ち着くことがあります。抱っこでしか寝ない時期は、パパに協力をお願いしながらがんばって。
音や音楽などを軽く聞かせてみる
ふだん聞きなれているなら、ベッドメリーの音や、携帯電話の着メロなど、赤ちゃんの気を引く音をいいタイミングで聞かせると、ハッと我に返って泣き止むことも。
思い切って一度起こす
生活リズムを整える
朝に起きて、夜になったら眠るという生活リズムが整えば、上手にねんねできるようになるかもしれません。生活リズムを作るのは、赤ちゃんではなく大人の役目。朝は7時頃までには起こし、昼間は良く遊ばせて、お昼寝はほどほどに。夕方にはあまり寝かせないほうがいいですよ。
※赤ちゃんの生活リズムについては「赤ちゃんの睡眠」で詳しくご紹介しています。
初めて体験談
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