離乳食はなぜ必要?

離乳食はなぜ必要?

母乳やミルクしか飲めなかった赤ちゃんが、大人と同じ食事をするための第一歩が離乳食。離乳食が始まると、赤ちゃんの成長を実感しますね。単に「食べるための練習」という以外にも、赤ちゃんの発達に大事な要素がたくさんあるんです。

離乳食は何のため?

足りなくなる栄養を補います

赤ちゃんの成長に従い、母乳やミルクだけでは足りなくなってくる栄養を補う必要があります。

「飲む」から「食べる」へ移行する練習

これまで母乳やミルクを「飲む」だけだった赤ちゃんには、「かんで食べる」ための練習が必要です。

消化機能を発達させます

唾液が増え、胃腸が発達して、いろいろなものを消化吸収する力が育っていきます。

食べる意欲を育てます

いろいろなものをおいしく食べることで、味覚が発達し、食事を楽しむことを覚えます。

日本人ならではの事情もあります

日本の大人の食事は、他の国に比べて生ものや繊維質が多いため、それだけ離乳食の必要性が高くなります。

離乳食にまつわる、気になるお話

離乳食前の「味慣らし」は不要?

生後3、4ヶ月から果汁やスープを与えましょうと言われてきましたが、今は必要がないという考えが広まりつつあります。

1歳前に離乳食を始めないほうが良い?

早すぎる離乳食はアレルギーの原因になり、1歳頃までは母乳かミルクだけにすべきという説もあります。

生後5、6ヶ月に開始が厚労省の指針です

とはいえ、足りない栄養を補い、かむ力の発達を促す意味から、厚生労働省が指針としている「授乳・離乳の支援ガイド」では生後5、6ヶ月を開始の目安としています。

離乳食は何のため?

赤ちゃんが母乳やミルクを卒業し、普通の食事ができるようになるまでの、大切なステップが離乳食。赤ちゃんの健康や発達に欠かせないものです。その具体的な理由を、ここで見ていきましょう!

足りなくなる栄養を補います

赤ちゃんにとって理想的な栄養バランスを持つ母乳やミルクですが、赤ちゃんが大きくなるにつれ、それだけでは鉄分、カルシウム、ビタミンなどの栄養素が不足してきます。ですから、授乳だけでは足りない栄養を、少しずつ離乳食で補っていく必要があるのです。離乳食の量や回数が増えるに従って、母乳やミルクの量は減っていきます。

「飲む」から「食べる」へ移行する練習

赤ちゃんには生まれつき、おっぱいに吸い付いて母乳を飲む力は備わっていますが、「食べ物をかんで飲み込む」という口の機能は未発達。母乳やミルクを飲んでいるだけでは、そういう力が身に付きません。ですから、ドロドロの液状の食べ物から始めて、形のあるかたい食べ物へと、徐々に慣らしていくことが必要です。

消化機能を発達させます

母乳やミルクではない固形の食べ物を体験することで、赤ちゃんの唾液や消化液の分泌は増え、胃や腸の消化吸収力が発達していきます。最終的に大人と同じものが食べられるようになるまで、代謝も含めた体全体が、少しずつ成長していきます。

食べる意欲を育てます

赤ちゃんの頃から、「おいしいものを食べて幸せな気持ちになる」体験をさせることも、離乳食の大きな役割なんですよ。大人になってから健康的な食生活を送るためにも、食事を楽しむことに興味や意欲を持つ子どもに育てることも大切ですね。

日本人ならではの事情もあります

日本にはゴボウなど繊維質の多い野菜や、生魚を食べるという、独自の食文化があります。ところが、消化能力の未発達な赤ちゃんはこれらを食べることができないため、大人食とは別に、よく火を通した離乳食を用意する必要があるのです。大人の食べ物を少しアレンジすれば離乳食になるという欧米の事情に比べて、日本のママはちょっと大変。でも、将来わが子に日本の豊かな食文化を伝えるためにも、ここはがんばりどころですね。

離乳食にまつわる、気になるお話

赤ちゃんに関する研究が進んだ最近、離乳食の開始時期について、さまざまなことが言われます。ただ、赤ちゃんの発達や体質は個人差がとても大きく、だれにでも当てはまる「正解」はありません。情報だけに流されず、赤ちゃんの成長をよく見て、納得できる選択をしたいものですね。

離乳食前の「味慣らし」は不要?

以前は、味やスプーンに慣れさせるため、生後3、4ヶ月頃から果汁やスープを飲ませるといいとされていました。でも現在は、果汁にアレルギーや肥満の心配があるため、離乳食をスタートするまで、母乳やミルク以外のものは一切与えるべきではないという考え方が主流になっています。

1歳前に離乳食を始めないほうが良い?

また、最近は「1歳ぐらいまでは離乳食を開始すべきではない」と主張する専門家もいます。その理由は、アレルギー対策。腸の機能は1歳前後で完成するため、それより早い時期に離乳食を始めてたんぱく質を与えると、分解できずに吸収して抗原となり、アトピー体質になりやすいというものです。この説を信じ、なるべく長い期間、母乳やミルクだけで育てようとしているママもいるようですね。

生後5、6ヶ月に開始が厚労省の指針です

とはいえ、前述にもあるように、生後5、6ヶ月を過ぎると、母乳やミルクだけではどうしても栄養が不足しがち。また、ものをかむ力を発達させるためには、歯が生える直前ぐらいから離乳食を進めるべきという主張も根強くあります。そんなことから、2007年に厚生労働省が発表した「授乳・離乳の支援ガイド」では生後5、6ヶ月ぐらいを目安に始めることをすすめています。どうしてもアトピーが心配というママは、離乳食について主治医に相談してみましょう。

update : 2018.10.01

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