新生児のおむつ替えに必要なものや交換の手順
新生児の赤ちゃんはおしっこ・うんちが頻繁で、お肌もデリケート。こまめなお世話で、いつも清潔にしてあげたいですね。おむつの基礎知識や選び方、おむつ替えの仕方を見ていきましょう!
監修者プロフィール
難波直子さん
NPO法人育児サポートdouce.理事長 兼代表助産師
助産師歴25年!のベテラン助産師 難波さん。
新型コロナウイルスの影響で対面での両親学級が中止となり、不安を抱えるママやパパに向けて妊娠中に聞いておきたい身体の変化や注意点、またおむつの替え方などを楽しく分かりやすくお届けします。
ムーニーサイトで大好評の「ムーニーちゃん学級」の講師を務めています。
新生児のおしっこやうんちの特徴は?
新生児は、腎臓や消化器の発達が未熟。おしっこやうんちの回数は、個人差はあるもののかなり多いのが普通です。おしっこはとても薄く、日本衛生材料工業連合会によると、ほんの少量ずつを1日15~20回ほど。うんちはかたまりがなく、ドロドロ状態のものを2~10回。中には、おむつを替えるたびにうんちをする赤ちゃんもいます。ゆるいうんちは、おむつからもれたり、背中のほうに回ったりしがちです。新生児の小さな体にきちんと合ったおむつを選んで、まめに替えてあげましょうね。
- *新生児のおしっこやうんちの回数については、以下のページを参考にしています。
(一社)日本衛生材料工業連合会ホームページ
紙おむつにはこんな種類があります
目安体重別の種類
紙おむつは通常、目安の体重別に「新生児用」「Sサイズ」「Mサイズ」「Lサイズ」などの種類があり、体の成長に合わせて選べるようになっています。
形状別の種類
1枚のシートをテープでとめてあてる「テープタイプ」と、立体的に成型されていて、パンツのようにはかせる「パンツタイプ」という2つのタイプがあります。テープタイプは寝かせた状態でのおむつ替えに便利で、パンツタイプは赤ちゃんが動くようになって、手足の動きが激しくなり、活発に体を動かすようになったら便利なタイプです。
赤ちゃんが生まれて、最初に選ぶ「新生児用」はテープタイプ。サイズが小さいだけではなく、前述のようなゆるゆるのうんちを封じ込め、もらさない構造になっているのが特徴です。
一緒に揃えたいおむつ替えグッズ
おむつのほかにも、赤ちゃんのお肌やおむつの処理のためにこんなグッズを揃えておきましょう!
おしりふき
厚手の不織布を湿らせた市販品。シートの大きさや厚さ、水分量などによっていろいろな種類があります。
ベビーオイル
お尻にこびりついたうんちを落とすのに便利。
脱脂綿やガーゼ
水でぬらして、お尻をふくのに使います。
ふたつきバケツ
紙おむつなら、ゴミの収集日までの使用済みおむつの保管に。布おむつなら、洗濯までの間のつけ置き洗いに使います。においをもらさない機能がついた、使用済み紙おむつ専用のボックスや、消臭機能があるビニール袋もあります。
おむつを替えてみましょう!
新生児用のテープタイプの紙おむつの替え方をご紹介します。
紙おむつの替え方の手順
*準備するもの
- おむつ
- おしりふき
赤ちゃんのおしりをきれいに
赤ちゃんは皮膚がとても薄く、おむつかぶれを起こしやすいので、以下のようなことに注意してあげましょう。
おむつ替えはこまめに
おしっこやうんちで赤ちゃんの肌が汚れたまま、ぬれたままの状態にしないこと。できるだけ早く、おむつを替えてあげましょう。
毎回きれいに拭いてあげる
おしりふきで、おしりや性器のまわりをていねいに拭きます。男の子は、おちんちんのうしろや睾丸の裏、しわの間に汚れがたまりやすいので、持ち上げてやさしく。女の子は、必ず前から後ろ(肛門)に向かって拭きます。
うんちのときはおしりを洗っても
うんちがおしりにこびりついてしまったら、服を脱がせ、バスルームや洗面台に連れていき、ぬるま湯でお尻だけ洗ったり、少しのこびりつきなら、おむつの上で洗い流すと、清潔に保てます。
おしりに水分が残っているときは、おむつを閉じる前におしりを乾かす
おむつかぶれを防ぐためには、おしりや性器をきれいにしたら、できるだけおしりが乾いてから新しいおむつをつけてあげましょう。おしりに水分が残っているときは乾いたガーゼなどで湿り気を拭き取るとよいですね。
紙おむつの処理
おなかのほうからくるくると巻き、両サイドをテープでとめて小さくまとめます。さらに、袋に詰めて決められた収集日にゴミへ。燃えるゴミ・燃えないゴミのどちらになるかは地域によって違うので、確認しておきましょう。
外出先ではビニール袋に詰め、口をしっかりしばって、専用ゴミ箱が設置されている場所であれば捨てることができます。専用ゴミ箱がない時は、持ち帰りましょう。外出用に消臭機能付きビニールがあると匂いもれの心配が減りますね。
おむつ替えのときにしたいこと
赤ちゃんとふれあいましょう
おむつ替えの最中に、ママやパパが笑顔を向けたり、「気持ちいいね」などと話しかけると、赤ちゃんとのコミュニケーションの練習につながります。やがて赤ちゃんが成長するにしたがって笑ったり、声を出してこたえてくれたりしていきます。ママやパパと赤ちゃんの気持ちがしっかりリンクするひとときになるでしょう。おしりがきれいになったら、手や足やお腹にさわって、やさしくマッサージをしてあげても。リラックスした中での心地よい刺激は、赤ちゃんの発達を促してくれます。ママやパパの声を聞かせてあげたり、表情を見せてあげながら、おむつ替えの時間も赤ちゃんと楽しく向き合えるといいですね。
健康状態をチェックしましょう
うんちやおしっこは、赤ちゃんの健康のバロメーター。おむつ替えのときに、普段から様子をよく観察しておくと、異常があるときはすぐに気がつくことができますよ。
おしっこの量
新生児のおしっこの量は、その日に飲んだ母乳やミルクの量、赤ちゃんの汗の量や気候も関係してきます。おしっこの量が減ったな、いつもと色が違っているなと感じたら、以下を観察しましょう。
- 赤ちゃんのご機嫌
- 赤ちゃんの体温
- 前日からの排尿回数と量、色
- 母乳やミルクの飲み方や量
これらをもとに出産施設や小児科に相談してみましょう。受診の際は気になった使用済みのおむつを持参すると診断がしやすくなります。
うんちのかたさ
新生児の頃はかたまりのないゆるゆるうんち。それを1日に2〜10回しますが、24時間以上間隔が空いても次の排便がない時は、浣腸などの対策を取ります。また、これを何度も繰り返す時には哺乳量を検討することも必要です。出産施設や小児科に相談してみましょう。
おしっこやうんちの色
おしっこやうんちの色は、母乳やミルクを飲んだ量や汗の状態で日々微妙に変化します。普段との違いが気になるときは、出産施設や小児科に相談してみましょう。
うんちの色については、母子健康手帳には排便チェックカードが付いているので、それを参考にし、気になる時には出産施設や小児科に相談をしてください。
おむつかぶれ
おしりが赤くなっていたら、シャワーかぬるめのお湯を張った洗面器でおしりをよく洗い、しっかり乾かしてからおむつをあてます。おむつかぶれが長引くようなら、出産施設や小児科を受診しましょう。
動画で確認!
「ムーニーちゃん学級」ではこの記事の監修の助産師・難波直子さんが、おむつ替えの仕方を動画で教えてくれています!是非参考にしてください!
監修/NPO法人育児サポートdouce.理事長 兼助産師 難波直子さん
update : 2022.05.16
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