経膣分娩はどう進む?

いよいよ出産! 経膣分娩編

長かったような短かったような妊娠生活もついに終わりを迎えようとしています。陣痛は確かに痛いものですが、その先には赤ちゃんとの感動の対面が待っています!

経膣分娩はどう進む?

経膣分娩ってどんな分娩?

多くの人が経験する分娩方法です。

経膣分娩の流れ

オーソドックスな分娩の流れを理解しておきましょう。

医療行為について知っておこう

母子の安全を守るために、さまざまな医学的行為をすることがあります。きちんと知っておきましょう。

  • 陣痛促進剤
  • 会陰切開
  • 吸引分娩
  • 鉗子(かんし)分娩
  • 子宮頚管熱化剤
  • ラミナリア
  • メトロイリンテル
  • その他の医療行為

無痛分娩の場合は?

無痛分娩も経膣分娩のひとつですが、流れが少し違うのでみておきましょう。

では詳しく見ていきましょう!

経膣分娩はどう進む?

お産は人によって進み方などが大きく違うもの。でも、一般的な流れについて知っておけば本番できっと焦らず対処できるはずですね!

経膣分娩ってどんな分娩?

経膣分娩は、産道を通って膣から赤ちゃんが出てくる分娩のことを言います。でも、ひとえに経膣分娩といっても、分娩姿勢や呼吸法、分娩の場所などによっていろいろな種類に分かれるものなんですよ。

バースプランってどんなこと?」に細かな情報が書いてあるので、ぜひこちらも見てみてくださいね!

経膣分娩の流れ

おおまかな流れを理解しておくと安心できますよね。

早速、詳しく見ていきましょう。

陣痛~出産までは大きく分けて3段階

第一分娩期

さあ、ここからが分娩のスタートです! 規則的な陣痛が始まってから、子宮口が全開(10センチ)になるまでがこの段階。平均的に10~16時間ですが、ここは一番個人差が出やすい段階ですのであくまで参考に!

第二分娩期

出産のクライマックス! 子宮口が全開に開いてから赤ちゃん誕生までの段階です。時間は平均2~3時間と言われています。

第三分娩期

赤ちゃんが生まれた後、胎盤が出るまでも分娩にふくまれるのです。胎盤が出れば分娩終了! 時間は平均15分~30分。

時間についてはあくまでも目安です。これよりも短い場合、長い場合はもちろんあり、個人差が大きいもの。陣痛から分娩と長く感じられても赤ちゃんとの対面はもうすぐそこ。あとは流れに身をまかせてリラックスして臨みましょうね!

ママの状態と産院での医療行為は?

それでは、具体的に、ママはどういう状態になって、産院ではどういった医療行為をしてくれるのか見ていきましょう!

    ママの状態
産院での一般的な
医療行為
第一分娩
子宮口が0~3センチ。陣痛の間隔は5~10分間隔。
お腹が規則的に張ります。生理痛のような痛みで、まだ余裕を持って過ごせます。
深い呼吸でリラックスしましょう。
一般的には、病室や陣痛室で過ごします。
状況に応じて、血圧や体温をはかったり、内診で子宮口の開き具合と赤ちゃんの下がり具合をチェック。

また、分娩監視装置で赤ちゃんの心音や子宮の収縮具合を確認しますが、ずっと装置を付けている場合と、必要な時だけ付けてはかる場合があるようです。
子宮口が3~7センチ。陣痛の間隔は2~5分間隔。

痛みがだいぶ強まってきます。
楽な姿勢をとって、浅い呼吸で痛みをやわらげましょう!

子宮口が7~10センチ。陣痛の間隔は1~2分間隔。

痛みに加えて、いきみたくなってきます。
でも、子宮口が全開になるまであと少しがまんして!
このころ破水が起こることが多いようです。

第二分娩期 子宮口全開(10センチ)
赤ちゃん誕生。
助産師さんのOKが出たら陣痛に合わせていきんでください。
声を出さないほうが上手にいきめますよ。赤ちゃんの頭がでたらいきむのをやめて浅い呼吸へ。
これらは周りで助産師さんが姿勢や呼吸法などのアドバイスをしてくれますので心配いりません。
分娩室へ移動。
分娩監視装置で赤ちゃんの心音と収縮具合を確認。
必要があれば医療行為(後述)をする。
第三分娩期
  胎盤が出るときに、もう一度弱い陣痛がきます。
子宮収縮を促すために子宮収縮剤投与。
裂傷や会陰切開した場合は縫合。
出血などを確認しながら、2時間はそのまま分娩室で安静にします。

第一分娩期

第二分娩期

第二分娩期

第二分娩期

医療行為について知っておこう

医療行為は、出産をスムーズにし、ママと赤ちゃんの安全のためにするものです。母子の安全を最優先に行いますが、ママの考えを尊重してくれることも多いので、希望がある場合は事前にしっかり伝えておきましょう。

医療行為の種類

医療行為といっても、実は助産院以外のほとんどの産院では一般的にみられることで、助産院での自然分娩に対して使われる言葉です。助産院では医療行為ができないため、必要となった場合は医師のいる産院に転院することになることがあります。

ここでは、比較的行われることの多い医療行為について見ていきましょう。以下のすべてのことを行うわけではなく、ママと赤ちゃんの状況に合わせて必要な場合に行われますよ。

陣痛促進剤

微弱陣痛でお産が進まなかったり長引いたとき、ママの体力が落ちてしまったり、おなかの赤ちゃんにトラブルがおこる可能性があります。こうしたときに母子の安全のために使われるのがよく耳にする陣痛促進剤。破水後も陣痛が始まらない、42週を過ぎても陣痛が始まらないときなどに使用します。投与は錠剤か点滴で。有効な陣痛が発生し、スムーズなお産を促してくれます。

会陰切開

会陰が十分に伸びないうちに赤ちゃんの頭が出てきて、会陰や膣が裂けるのを防ぐために、あらかじめ会陰に切り込みを入れることを言います。「切るの!?」と驚く人もいるかもしれませんが、何もせずに膣が裂けた場合よりも、傷口の直りがきれいで早いという利点があるのです。また、赤ちゃんの頭がつかえてお産が長引いたときなどに行うこともあります。最近では抜糸しない糸を使うことが多いようです。

吸引分娩

赤ちゃんが産道の途中で止まってしまうと酸素不足になりかねません。そんな時に金属、またはシリコン製のカップを赤ちゃんの頭に吸い付かせ引き出します。

頭に一時的に跡が残ることもありますが、時間が経つと消えていきますので心配はありません。

鉗子(かんし)分娩

吸引分娩ではうまく引き出せない場合などは、金属製の2枚のヘラを合わせた器具で赤ちゃんの頭を包み引き出します。吸引分娩よりも引き出す力は強いですが、医師の高い技術が必要です。鉗子分娩も頭に跡が残ることがありますが、同じく次第に消えていきますので大丈夫です。

子宮頚管熟化剤

臨月に入っても、子宮口が堅くて開きにくいとされた時に使用します。子宮出口のコラーゲンに働きかけ、子宮口をやわらかくする働きがあります。膣坐薬や注射で投与するので特に痛みはないようです。

ラミナリア

分娩を誘発する際、子宮口が0~1.5cmほどしか開いていない場合などに使用します。ラミナリアという海草の茎を乾かしたものを数本子宮口にいれ、水分を含み膨らむ力を利用して、ゆっくりと子宮口を広げていきます。

メトロイリンテル

ラミナリアで効果が無い場合や、子宮口が2~3cmしか広がらないときに、ビニール製の袋を子宮に入れ、袋に食塩水を注入して膨らませ子宮口を広げていきます。また、陣痛を促進させる効果もあります。

その他の医療行為

剃毛

傷ができたときなどに施術がしやすいよう、清潔のためにも、会陰部と子宮口の周囲を剃っておくことがあります。

浣腸

胎児を細菌に感染させないためや、便が赤ちゃんの進行の邪魔にならないために行う産院もあります。

分娩監視装置

陣痛の間隔や強さ、赤ちゃんの心拍や動きなどをチェックします。1回の検査で40分かかるので、入院したらずっとつけている場合も多いようですね。

点滴

分娩中にトラブルがあっても対応できるように、あらかじめ点滴で血管を確保しておくことがあります。

導尿

陣痛が強くなってトイレに行けなくなったりして膀胱に尿が貯まっていると、赤ちゃんがおりにくくなったり、陣痛が弱まったりする場合もあります。そんな時は、尿道にカテーテルを挿入して排尿させます。

どれも、ママと赤ちゃんの安全のために行われるものです。

「医療」と聞くとちょっと身構えてしまうかもしれませんが、一般的に行われているものも多いので、安心してくださいね。

無痛分娩の場合は?

無痛分娩は陣痛をやわらげるために麻酔を使う分娩方法。最近は、部分麻酔を使用することが一般的になり、赤ちゃんが産道を通る感覚がわかるように!痛みによる母胎への負担が少ない分娩なので、欧米では一般的な分娩方法のようです。では、具体的にどのような出産なのか詳しく見ていきましょう。

無痛分娩の流れ

陣痛が始まってから麻酔を行う場合と、入院する日を決めて陣痛が始まる前に麻酔を行う方法があります。どちらなのかは産院によって違いますが、今回は、陣痛が始まる前に麻酔を行う方法について詳しく見ていきましょう。

  • 妊娠37週以降、子宮口のやわらかさや赤ちゃんの下がり具合など、出産の条件が整っていたら出産日を決め前日に入院します。
  • 超音波や分娩監視装置などで診断し、出産の準備がOKとなったら、ラミナリアやメトロイリンテルで子宮口を広げる処置をします。
  • 翌日の分娩当日の朝、子宮口が3、4cm開いた状態になったら分娩開始になります。
  • 腰に局所麻酔を打ち、脊椎に針を刺し、硬膜外腔まで針を通し、そこに柔らかくて細いチューブ(カテーテル)を挿入します。麻酔薬、鎮痛剤はここから投与することになります。
  • 麻酔薬などが体に異変を起こさないかテストをしておきます。
  • お産の進み具合や痛みの状態を観察しながら最初だけ陣痛促進剤を使用し陣痛を誘発します。
  • 陣痛の間隔が狭まり痛みが出てきたら、麻酔薬や鎮痛薬、などを注入していきます。
  • 子宮口が全開になったら分娩室へ移動します。痛みは弱くても、 陣痛はおなかの張りとして実感できるので、普通分娩と同じように陣痛に合わせて自分でいきんで出産します。赤ちゃんが通る感覚も味わえますよ。
  • お産が終わっても麻酔が切れるまでには数時間かかります。カテーテルを外すタイミングは産院によって違うので確認しましょう。

update : 2018.10.01

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