妊娠週数・出産予定日までの妊娠スケジュール早見表!数え方、母体の変化を解説

妊娠がわかったら、すぐに知りたくなるのが、やっぱり出産予定日。昔は「十月十日(とつきとおか)」と言いましたが、今は、どのようにして決まるのでしょう?
出産予定日を出すときの計算のポイントは? 妊娠生活では、どんなことが起こるの? どんなことに注意すればいいの? そんな疑問に答える出産までのスケジュール、妊娠カレンダーを作りました。産婦人科医・島岡昌幸先生の監修です。
監修者プロフィール
島岡医院(京都市南区)院長
島岡昌幸先生
「母と子がハッピーになってほしい」と願い、専門の周産期医療はもとより、育児や子どもの皮膚のことなど、日夜勉強を重ねている。母と子が集い学び楽しむ「親育ち、子育ち」の場も多数企画。1970年関西医科大学医学部卒業。同大学附属病院産科主任、大阪府済生会泉尾病院産婦人科医長、奈良東生駒病院初代院長を経て、1983年、島岡医院院長。
妊娠週数を計算する際に重要なポイントとは?
妊娠がわかったとき、すぐに知りたくなるのが、「いつ妊娠したんだろう?」、そして「いつ生まれるんだろう?」ではないでしょうか。昔から「十月十日(とつきとおか)」という表現がありますが、今は、妊娠40週0日を出産予定日とするのが一般的になっています。日にちでいうと1週7日×40週なので、280日目、受精した日から266日目が出産予定日です。月でいうと妊娠の1ヶ月は4週なので、妊娠10ヶ月になります。
「今、自分は妊娠何ヶ月?」「妊娠何週の何日?」 計算のポイントとなるのは、妊娠の最初のスタート日をいつにするか、です。2つの考え方があるので、ご紹介しましょう。
月経後胎齢と受精後胎齢
一つは、「月経後胎齢」と言って、妊娠前の最後の月経が始まった日を妊娠0週0日とします。40週0日が出産予定日。月経周期が28日の場合、1週(7日)×40週=280日後が出産予定日です。
もう一つは、受精した日から数える「受精後胎齢」。排卵日に受精したとして、その日を妊娠1日目として数えます。受精卵は、すぐに細胞分裂を始めますから、まさに命が始まったその日を妊娠のスタート地点とする考え方です。月経が28日周期の場合、最終月経の開始日から14日後を排卵日(受精日)とするので、280-14=266日後が出産予定日です。
自然妊娠などの場合、排卵日や受精日を特定するほうが難しいことから、日本やアメリカでは、月経後胎齢を採用しています。
月経周期で変わる出産予定日
出産予定日を計算する上で必要なのが、月経周期と、最終月経が始まった日。月経周期28日の場合は、1週(7日)×40週=280日後というのはわかりましたが、月経周期が28日ではない場合は、どう計算したらいいのでしょう。
日本産婦人科医会では、月経周期25日~38日(変動6日以内)を正常としています。ですから、たとえば25日周期の場合は、最初の妊娠1ヶ月を25日で計算するので、28日周期の場合より3日少なくなるし、38日周期の場合は、最初の月が10日多くなります。
□月経周期が25日周期の場合
1週(7日)×40週-3日=277日
□月経周期が38日の場合
1週(7日)×40週+10日=290日
基礎体温で排卵日がわかる場合
日ごろから基礎体温を計り、排卵日に合わせて性交渉を行った場合、また不妊治療のタイミング法などを行った場合は、その日を妊娠2週0日として、計算します。
人工授精・体外受精の場合の出産予定日
人工受精は、女性の排卵日に合わせて、精子を注入する方法ですが、この場合は、人工授精した日を妊娠2週0日として計算します。
また、体外受精は、体外で卵子と精子を受精させ、培養した受精卵(胚/はい)を子宮に移植する方法ですが、この場合は受精後の培養日数をもとに計算します。5日間培養した胚盤胞移植の場合は、培養した5日前を受精日=妊娠2週0日として計算します。
人工授精・体外受精など不妊治療をした場合は、治療した病院が出産予定日を決定します。お産する病院に転院した後も、この出産予定日は引き継がれます。
ネーゲレ概算法
出産予定日の計算方法はわかりましたが、カレンダーで280日後を数えるのは、なかなかたいへん。そこで、簡単な計算式があります。ドイツの産婦人科医・ネーゲレ氏が考案した方法です。月経周期が28日~30日で、規則正しい場合に使える方法です。
① 出産予定月=最終月経の月-3(引けない場合は、9を足す)
② 出産予定日:最終月経初日に、7を足す
たとえば、最終月経が8月6日に始まった場合
① 出産予定月:8-3=5
② 出産予定日:6+7=13
5月13日が、出産予定日です。
また、最終月経が1月10日に始まった場合
① 出産予定月:1-3は引けないので、1+9=10
② 出産予定日:10+7=17
10月17日が、出産予定日です。
出産予定日の変更と決定
ここまでは、月経周期が規則正しい場合、また最終月経がいつ始まったかわかる場合、不妊治療などで受精した日が特定できる、という場合の出産予定日の出し方でした。
しかし、実際には、月経周期や排卵日が乱れることはよくあることですし、最終月経がいつ始まったか、記憶が曖昧(あいまい)ということもあるでしょう。
そこで最近は、超音波検査の数値をもとに、出産予定日を決定する方法がとられています。
たとえば、赤ちゃんの頭の先からお尻までの長さ(頭殿長/とうでんちょう/CRL)は、妊娠8週0日13mm、9週0日20mm、10週0日28mm、11週0日38mmで、この時期の個体差はほぼありません。
そこで、超音波検査による頭殿長や大横径(だいおうけい/BPD/頭部の横幅)などから、総合的に出産予定日を判断し、決定します。
もし、それ以前に告げられていた予定日とずれた場合は、「超音波検査による出産予定日」で、決定となります。
一度、決定されると、その後、赤ちゃんの成長ぐあいなどで変更されることはありません。
「出産予定日」は、あくまで予定
あれこれ計算したり、また超音波検査で決定された出産予定日。しかし実際、予定日通りに出産する人は5%ほどで、約20人に1人と言われています。予定日以外の人のほうが多いのです。
90%以上が、出産予定日ではないけれども、母子ともにリスクが少ない正期産(37週~41週)で出産しています。予定日はあくまで予定。妊娠したら流産や早産に注意しながら、「37週過ぎたら、いつ生まれてもOK!」という気持ちで、赤ちゃんの誕生を待ちましょう。
「出産予定日」の医学的意味とは
出産予定日ぴったりに生まれるのは、ごくわずかなのに、なぜ厳密に決めなければいけないのでしょう?
それは、早産になりかかったり、破水した、というときに、医療現場でどう対応するかが変わってくるからです。
「ひと口に早産といっても、妊娠25週で生まれるのと、26週、27週で生まれるのとでは、その後の赤ちゃんの予後、状態がまったく違うのです。あと1週間待てば赤ちゃんの状態がぐっとよくなると判断されたら、可能な限り、さまざまな方法でお産を延ばすような処置をします。出産予定日、つまり妊娠週数、妊娠日数がはっきりわかっているから対処できるのです。予定日を過ぎたときも同様で、どこまで待てるのか、の判断材料となるのが出産予定日。そうした観点からも、正確な出産予定日を出すことは、とても重要なのです」(島岡昌幸先生)
妊娠週数・妊娠月数カレンダー
最終月経、受精から始まる妊婦生活。いったいどんなことが待ち受けているのでしょう。どんなことに注意して、どんなことをすればいいの? 楽しみと不安が入り混じった妊婦生活を、より確かなものにするため、赤ちゃんの成長とママの状態、心がけることなどをまとめました。
【妊娠超初期】
妊娠しなかったことで始まる月経は、次の妊娠に向けた準備の始まり。妊娠を意識したら、健康的な生活やバランスのいい食事で、体と心を整えて、赤ちゃんを迎える準備をしていきましょう。
妊娠1ヶ月(妊娠0~3週)
妊娠するかな?どうかな? まだわかりませんが、ママの体は赤ちゃんを迎える準備を着々と始めています。
妊娠月数 | 妊娠週数 | 赤ちゃんの様子 | ママの状態・トラブル等 | 心がけること・やっておきたいこと |
---|---|---|---|---|
妊娠1ヶ月 | 妊娠0週 | 赤ちゃんは、まだいない | ・最終月経が始まった日が妊娠0週0日 ・まだ妊娠していないが、妊娠期間(280日)がスタートする |
□健康的な生活、バランスのいい食事を心がける □無理なダイエットなどしない □ストレスをためない □薬やサプリに注意する □持病で飲んでいる薬は、妊娠に備え、医師に相談する |
妊娠1週 | 赤ちゃんは、まだいない | ・月経が終わると、卵胞ホルモンの分泌が増えて子宮内膜が厚くなる ・おりものの量が増え、粘り気が出てくる |
||
妊娠2週 | ・排卵で受精し、受精卵ができると、細胞分裂しながら子宮内膜に向かう | ・排卵で体温がいったん下がるが、受精すると高温期が続く ・排卵痛を感じることがある ・ムカムカする、眠い、だるい、熱っぽい、イライラする、乳頭がチクチクする、おなかが張る、おりものが増える、便秘、肌荒れ…など不調が現れることがある ・子宮外(卵管など)に着床することがある(妊娠は継続できない) |
□つわりのような症状が出たら、むりしない □自己判断で薬やサプリを服用しない □着床痛、着床出血は問題ないことが多いが、心配なときは産婦人科を受診する |
|
妊娠3週 | ・受精卵が子宮内膜に着床する ・子宮内膜に絨毛を伸ばし、hCGを分泌する |
▼妊娠超初期について、もっと知りたい方はこちら
妊娠超初期?思い込み?症状や見分け方を解説
妊娠1ヶ月(妊娠0週、1週、2週、3週)の胎児と母体の状態
【妊娠初期】(*1)
妊娠初期のトピックは、なんといっても「つわり」。妊婦の約8割が経験すると言われています。症状も程度も、一人ひとり違います。さまざまな工夫で乗り切りましょう。
妊娠2ヶ月(妊娠4~7週)
正常妊娠とわかったら、「妊娠おめでとう!」。つわりが辛いけれど、妊婦の誇りを胸に妊婦生活スタート!
妊娠月数 胎児体重 |
妊娠週数 | 赤ちゃんの様子 | ママの状態・トラブル等 | 心がけること・やっておきたいこと |
---|---|---|---|---|
妊娠2ヶ月 約1~4g |
妊娠4週 | ・絨毛から分泌されるhCGが急増 ・4週後半~5週ごろ、エコーで胎嚢が確認できる。中に胚(赤ちゃんの原型)があり、心臓のもとができはじめる ・5週後半~6週前半に赤ちゃんの栄養源となる卵黄嚢が確認できる。手足の突起、脳や脊髄、消化器官の原型ができる ・心臓が動き始める ・頭と胴体が分かれ、目鼻口耳、指の原型ができる ・7週ごろになると手足が伸び指ができ始める ・胎児の心臓が規則的に動き出す |
・妊娠しないと体温が下がり、月経が始まる ・妊娠すると高温期が続く ・着床痛や着床出血がみられることがある ・熱っぽい、だるい、おりものが増える、胸が張る…ことがある ・おなかが痛いことがある 【つわりが始まる】 ・症状、程度は個人差がある。 ・ムカムカ気持ちが悪い ・食べると吐いてしまう ・おなか空くと気持ちが悪い ・匂いに敏感になる ・唾液が出てたまってしまう ・仕事中も眠気が襲ってくる ・頭痛がする |
□自己判断で薬やサプリを使わない □妊娠検査薬は、月経予定日の1週間後(妊娠5週)に使う。4週でも陽性が出ることがある □妊娠検査薬で陽性が出たら必ず産婦人科を受診し、妊娠を確認する □着床出血は問題ないことが多いが、心配なときは医師に相談する □不調やつわりでつらいときは、医師に相談する □子宮外妊娠の場合は、治療する(妊娠は継続できない) □つわり対策をする ・食べられるものを食べる ・なんでも冷たくして食べる ・飲み物だけでも飲む ・おなかが空き過ぎないよう、おにぎりやクッキーを常備する ・ハーブやアロマを活用する ・散歩など気分転換する ・つらいときは、医師に相談する □妊娠が確定したら、役所で母子手帳と妊婦健診補助券をもらう □妊婦健診(2週に1回) |
妊娠5週 | ||||
妊娠6週 | ||||
妊娠7週 |
▼妊娠初期、妊娠2ヶ月について、もっと知りたい方はこちら
妊娠初期症状のチェック方法とは?思い込みや生理前との違いを解説-
妊娠2ヶ月(妊娠4週、5週、6週、7週)の胎児と母体の状態
妊娠3ヶ月(妊娠8~11週)
胎芽と呼ばれていた赤ちゃんが、胎児と呼ばれるようになります。つわりがピークを迎える時期です。
妊娠月数 胎児体重 |
妊娠週数 | 赤ちゃんの様子 | ママの状態・トラブル等 | 心がけること・やっておきたいこと |
---|---|---|---|---|
妊娠3ヶ月 約5~20g |
妊娠8週 | ・手足の関節がはっきりしてくる ・指やつま先もわかるようになる ・脳では新しい神経細胞が形成される ・心臓や膵臓、腎臓、肝臓などの臓器の形が整ってくる ・目・耳・鼻・口などの形ができてくる ・頭、胴、足が発達して3頭身になってくる ・まぶたや唇、歯のもともできてくる ・爪や髪の毛の原型もできてくる ・肝臓、胃、腎臓など内臓が働き始める ・羊水を飲んでおしっこするようになる |
・おなかの張り、痛みを感じることがある ・子宮と鼠径部をつなぐ靭帯が痛むことがある(片側だけのことも) 【つわりがピークになる】 つわりの症状、程度は、人によりさまざま ・いつもムカムカ気持ちが悪い ・食べると吐いてしまう ・おなか空くと気持ちが悪くなる ・匂いに敏感になる(ご飯が炊ける匂い、化粧品の匂い、お風呂の匂い…など) ・唾液がたまって気持ち悪い ・仕事中も眠気が襲ってくる ・頭痛がする |
□自己判断で薬やサプリを使わない □おなかの張りや痛みを感じたら、すぐに休む。治まらないときは受診する □つわり対策をする ・食べられるものを食べる ・なんでも冷たくして食べる ・飲み物だけでも飲む ・おなかが空き過ぎないよう、おにぎりやクッキーを常備する ・ハーブやアロマを活用する ・散歩など気分転換する ・つらいときは医師に相談する □母子手帳と妊婦健診補助券をまだもらってない人は、11週ごろまでにもらう □出産する病院が決まっていない人は、どんなお産がいいか、病院か助産院か、里帰りするかなど、早めに決める □妊婦健診(4週間に1回) |
妊娠9週 | ||||
妊娠10週 | ||||
妊娠11週 |
▼妊娠3ヶ月の状態、つわりなどについてもっと知りたい方は、こちら
妊娠3ヶ月(妊娠8週、9週、10週、11週)の胎児と母体の状態-
つわりはいつからいつまで?症状や対策、おすすめの食べ物を紹介
妊娠初期の頭痛の原因とは?つわりの症状?痛みを和らげる方法と注意点
妊娠4ヶ月(妊娠12~15週)(*1)
胎盤が完成して胎児の発育が急成長。今月の終わりごろには、多くのママのつわりが明けてすっきりします。
妊娠月数 胎児体重 |
妊娠週数 | 赤ちゃんの様子 | ママの状態・トラブル等 | 心がけること・やっておきたいこと |
---|---|---|---|---|
妊娠4ヶ月 約20~60g |
妊娠12週 | ・右脳と左脳を分けるミッドラインがエコーで確認できる ・心臓の4つの部屋(右心房、右心室、左心房、左心室)がエコーで確認できる ・妊娠7週ごろに発生した小腸が、13週ごろに急速に発達する ・妊娠14~15週に胎盤が完成し、胎児の発達が加速する ・各器官の基本的な形が完成。男の子、女の子の外性器の形も完成する ・皮膚に赤味が増して不透明になってくる。顔に産毛が生えてくる |
・おなかの張り、痛みを感じることがある ・つわりが治まってくる。遅くても15、16週には、ほとんどの人が終わる ・つわりが終わり食欲が出てくる ・おなかが少し目立ってくる ・12週以降の超音波検査が、経腟から、おなかの上から当てる経腹に代わる ・子宮と鼠径部をつなぐ靭帯が痛むことがある(片側だけのことも) |
□おなかの張りや痛みを感じたら、すぐに休む。治まらないときは受診する □和食を中心にしたバランスのいい食生活をする □適度な運動をする(ウォーキングなど) □太り過ぎたり、痩せ過ぎたりしないよう適正な体重増加を心がける □服や下着がきついと感じたら、早めにサイズアップする □マタニティウエアは着心地優先で検討する □つらいときはがまんしないで、受診する □母親学級、両親学級に参加する □妊婦健診(4週間に1回) |
妊娠13週 | ||||
妊娠14週 | ||||
妊娠15週 |
(*1)日本産科婦人科学会では、近年、妊娠初期を妊娠13週までとしていますが、ここでは便宜上、妊娠月を優先し、妊娠4ヶ月いっぱいの妊娠15週までを妊娠初期に含めています。
▼妊娠4ヶ月について、もっと知りたい方はこちら
妊娠4ヶ月(妊娠12週、13週、14週、15週)の胎児と母体の状態-
【妊娠中期】(*2)
多くのママのつわりが明けて、気分も晴れ晴れ。胎動も始まって、赤ちゃんとの一体感を感じられる時期です。つわりでできなかったこと、妊娠中にやっておきたいことなど、妊娠中期の今のうちにやっておきましょう。
妊娠5ヶ月(妊娠16~19週)(*2)
赤ちゃんの各臓器の働きが活発になります。赤ちゃんの元気な動きがママに伝わる「胎動」が感じられる人も。
妊娠月数 胎児体重 |
妊娠週数 | 赤ちゃんの様子 | ママの状態・トラブル等 | 心がけること・やっておきたいこと |
---|---|---|---|---|
妊娠5ヶ月 約100~250g |
妊娠16週 | ・性別が判明する ・超音波検査で、胎児が羊水を飲み込む様子が観察できる ・胃が消化液を分泌し始め、小腸が蠕動(ぜんどう)運動を始める ・腎臓・膀胱が働き始める ・飲んだ羊水が、おしっことなって出ていく ・肌が厚くなってきて産毛が生えてくる ・胎児の指しゃぶりをエコーで観察されることがある(おっぱいを飲む練習) ・頭と胴体、足の割合が3頭身になってくる ・皮下脂肪がついて少しふっくらしてくる ・手の爪ができ始める ・聴覚が発達する |
・おなかの張り、痛みを感じることがある ・早い人は胎動を感じ始める。初産婦より経産婦のほうが早く感じることが多い ・初産婦は19週ごろから胎動を感じ始める人が多い ・胎動の感じ方はいろいろ 腸が動いた感じ、ガスが動いた感じ、何かがぴくぴくした感じ…など ・おなかの膨らみが目立ってくる ・子宮と鼠径部をつなぐ靭帯が痛むことがある(片側だけのことも) |
□おなかの張りや痛みを感じたら、すぐに休む。治まらないときは受診する □適度な運動をする(ウォーキングなど) □バランスのいい食生活を心がける □戌の日に帯祝い、安産祈願をする □歯科を受診する 歯周病菌は早産リスクの1つ。つわりが明けたら、歯科を受診する □おりものを毎日チェック。いつもと違ったら受診する(流産予防のため) □胎動を感じたら、赤ちゃんといっそうのコミュニケーションを □赤ちゃんの聴覚が発達してくるので、家族で赤ちゃんに話しかけてみる □ベビー用品の準備(性別が判明すると準備しやすい) □妊婦健診(4週間に1回) |
妊娠17週 | ||||
妊娠18週 | ||||
妊娠19週 |
(*2)日本産科婦人科学会では、近年、妊娠中期を妊娠14週~としていますが、ここでは便宜上、妊娠月を優先し、妊娠5ヶ月が始まる妊娠16週から、妊娠中期としています。
▼妊娠5ヶ月について、もっと知りたい方はこちら
妊娠16週から始まる妊娠5ヶ月目の胎児と母体の状態(16週、17週、18週、19週)
妊娠6ヶ月(妊娠20~23週)
骨格や筋肉が発達してますます活発に動く赤ちゃん。赤ちゃんを想ってマイナートラブルを乗り切りましょう。
妊娠月数 胎児体重 |
妊娠週数 | 赤ちゃんの様子 | ママの状態・トラブル等 | 心がけること・やっておきたいこと |
---|---|---|---|---|
妊娠6ヶ月 約300~560g |
妊娠20週 | ・赤ちゃんの動きがますます活発化。足の筋肉がついてきて、膝を支点にキックしたり、体全体で前回転したり、ローリングしたり、ほぼ全ての運動メニューが揃う ・大脳を4つ(前頭葉、側頭葉、頭頂葉、後頭葉)に分ける脳のみぞ(脳溝/のうこう)ができる ・男の子の精巣から男性ホルモンが大量に分泌される ・髪の毛、まつ毛、眉毛が生えてくる ・まぶたが上下に分離する |
・おなかの張りや痛みを感じることがある ・おなかが大きくなり、腰や背中に負担がかかり痛みが出ることがある ・子宮と鼠径部をつなぐ円靭帯が痛むことがある ・足がつりやすくなる ・シミができやすくなる ・乳腺が発達して、乳汁が出ることがある |
□おなかの張りや痛みを感じたら、すぐに休む。治まらないときは受診する □適度な運動をする □3~4cmヒールの靴で歩く(腰痛、背部痛予防) □バランスのいい食生活を心がける □締め付けない下着、服を着用する □ストレスをためない □お風呂に入るなどリラックスを心がける □おなかが張ったら休む □適切に体重管理する □おりものを毎日チェック。いつもと違ったら受診する(流早産予防のため) □母親学級・両親学級に参加する □ベビー用品の準備を始める □妊婦健診(4週間に1回) |
妊娠21週 | ||||
妊娠22週 | ||||
妊娠23週 |
▼妊娠6ヶ月について、もっと知りたい方はこちら
妊娠6ヶ月(妊娠20週、21週、22週、23週)の胎児と母体の状態や胎動の変化
妊娠7ヶ月(妊娠24~27週)
赤ちゃんが急成長している一方で、ママのマイナートラブルも急増加。いろいろな解消法を試してみましょう。
妊娠月数 胎児体重 |
妊娠週数 | 赤ちゃんの様子 | ママの状態・トラブル等 | 心がけること・やっておきたいこと |
---|---|---|---|---|
妊娠7ヶ月 約700~1000g |
妊娠24週 | ・頭を上にしたり、下にしながら、羊水の中を泳いでいる ・聴覚が発達し、完成に近づく。体を流れる血液の音、心臓の音を聞いている。ママやパパの声も聞こえる ・味覚が発達する ・嗅覚が発達する ・視覚が発達して外界の明暗を感じるようになる |
・おなかが張り、痛みを感じることがある ・大きくなった子宮が胃を圧迫して、食欲不振になることがある ・子宮と鼠径部をつなぐ円靭帯が痛むことがある ・腰痛が起きやすい ・足がつりやすくなる ・肩こりがひどくなる ・便秘や痔になることがある ・前かがみの姿勢がしにくい ・静脈瘤が現れることがある ・妊娠線ができることがある |
□おなかの張りや痛みを感じたら、すぐに休む。治まらないときは受診する □マイナートラブル解消のため、ツボやマッサージなどを試してみる □ウォーキングなどの軽い運動をする。3~4cmヒールの靴で歩くと腰痛、背部痛予防になる □妊娠線予防のためにも、急激に太らない □妊娠線予防のため、保湿ローションで優しくマッサージする □すべてに無理しない □おりものを毎日チェック。いつもと違ったら受診する(早産予防のため) □赤ちゃんとコミュニケーションを楽しむ □赤ちゃんの名前を考えてみる □おむつの準備を始める □妊婦健診が2週に1回になる |
妊娠25週 | ||||
妊娠26週 | ||||
妊娠27週 |
▼妊娠中期について、もっと知りたい方はこちら
妊娠7ヶ月(妊娠24週、25週、26週、27週)の胎児と母体の状態
▼おむつの選び方については、こちら
おむつナビ~商品の特徴やおむつの選び方など
【妊娠後期】
赤ちゃんは外の世界で生きていくための、最終仕上げの段階に入りました。ママも腰痛やむくみなど、マイナートラブルが増えますが、あともうひと息。無理せず、休みながら、赤ちゃんを迎える準備をしていきましょう。
妊娠8ヶ月(妊娠28~31週)
「甘いものが食べたい!」欲求を上手にコントロールしながら、体重管理していきましょう。
妊娠月数 胎児体重 |
妊娠週数 | 赤ちゃんの様子 | ママの状態・トラブル等 | 心がけること・やっておきたいこと |
---|---|---|---|---|
妊娠8ヶ月 約1200~1600g |
妊娠28週 | ・心臓の働きがほぼ完成 ・肺はまだ働いていないが、横隔膜を動かして「呼吸様運動」を始めている ・胃や腸など消化器官の働きが完成に近づく ・うんちも作られ始める ・頭を骨盤の中に入れる頭位の位置に落ち着いてくる ・体の皮下脂肪がついてきて、少しふっくらしてくる ・顔にはまだあまり脂肪がなく、シワっぽい |
・甘いものが無性に食べたくなる(母体のエネルギー配分が変わるため) ・赤ちゃんの頭が骨盤内の頭位に落ち着くと、胃の圧迫がなくなり、食欲がわいてくる ・子宮と鼠径部をつなぐ円靭帯が痛むことがある ・むくみやすくなる ・おなかがよく張るようになる ・腰痛が起きやすい ・足がつりやすくなる ・肩こりがひどくなる ・便秘や痔になることがある ・前かがみの姿勢がしにくい ・静脈瘤が現れることがある ・妊娠線ができることがある |
□甘いものを食べ過ぎない □適正な体重増加を心がける □ウォーキングなどの軽い運動をする。3~4cmヒールの靴で歩くと腰痛、背部痛予防になる □むくみ予防に足を少し高くして寝る □体の左側を下にして横向きで寝ると、下大静脈を圧迫しないので、むくみがとれやすい □おなかの張りや痛みを感じたら、すぐに休む。治まらないときは受診する □おりものを毎日チェック。いつもと違ったら受診する(早産予防のため) □何事も無理しない □疲れたら休む □ストレスをためない □後期母親学級、両親学級に参加する □赤ちゃん用品の準備をする □妊婦健診(2週間に1回) |
妊娠29週 | ||||
妊娠30週 | ||||
妊娠31週 |
▼妊娠後期について、もっと知りたい方はこちら
妊娠後期(妊娠28週~40週)の過ごし方とは?症状や気をつけたほうがいいことを解説
妊娠9ヶ月(妊娠32~35週)
赤ちゃんの体はほぼ完成。ママの体も出産に向けて靭帯がゆるみ出すなど、さまざまな準備が始まっています。
妊娠月数 胎児体重 |
妊娠週数 | 赤ちゃんの様子 | ママの状態・トラブル等 | 心がけること・やっておきたいこと |
---|---|---|---|---|
妊娠9ヶ月 約1800~2300g |
妊娠32週 | ・睡眠のリズムが安定してくる ・肺の働きが成熟し、34週ごろには肺機能がほぼ完成 ・もし早産になっても自力呼吸ができる |
・おなかが張るようになる ・子宮と鼠径部をつなぐ円靭帯が痛むことがある ・大きくなった子宮が胃や肺を持ち上げ、心臓を圧迫する ・動悸、息切れ、胃もたれ、尿もれ、足つりなどの症状が強くなる ・一度に食べられる量が減る ・骨盤が痛くなる ・ひざや手首に力が入らなくなる ・残尿感や尿もれがある |
□おなかの張りや痛みを感じたら、すぐに休む。治まらないときは受診する □ウォーキングなど軽い運動をする □3~4cmヒールの靴で歩くと腰痛、背部痛予防になる □栄養バランスのいい食事をする □体重を増やし過ぎない □食べ過ぎるときは、1日の全体量は増やさず、夜を夕食と夜食(少量)に分け1日4食にしてみる。 □おりものを毎日チェック。いつもと違ったら受診する(早産予防のため) □入院準備をする □産後必要なもの(ママ用、赤ちゃん用)を準備する □里帰りする人は、妊娠34週までに帰る □妊婦健診(2週に1回) |
妊娠33週 | ||||
妊娠34週 | ||||
妊娠35週 |
▼妊娠後期について、もっと知りたい方はこちら
妊娠後期(妊娠28週~40週)の過ごし方とは?症状や気をつけたほうがいいことを解説
妊娠10ヶ月(妊娠36~39週)
妊娠期間満了を迎えて、もういつお産が始まってもいい状態です。入院・退院の準備を再点検しましょう。
妊娠月数 胎児体重 |
妊娠週数 | 赤ちゃんの様子 | ママの状態・トラブル等 | 心がけること・やっておきたいこと |
---|---|---|---|---|
妊娠10ヶ月 約2500~3000g |
妊娠36週 | ・平均推定体重が,成熟児ラインの2500gを超え、身体機能も成熟ラインを超えたら、いつ生まれてもOK! ・ほとんどの赤ちゃんは、頭を骨盤の中に収めた頭位の位置に落ち着く ・視力、聴力は、新生児レベルに成熟 ・頭と体の割合が4頭身になる ・顔もふっくらして、シワっぽさがなくなる |
・おなかが頻繁に張る ・おりものが増える ・子宮と鼠径部をつなぐ円靭帯が痛むことがある ・規則的な痛みが来たら、陣痛かもしれないので、いつ痛くなったか記録をつける ・痛みが10分間隔になったら、お産の始まり |
□健診が週1回になる □いつお産が来ても準備大丈夫!と気持ちを切り替える □近くを散歩する □体重をあまり増やさない □夫・パートナーとも以下を再点検 入院準備/退院後に必要なもの/ベビーグッズ/チャイルドシート/陣痛から入院までをシミュレートする(病院、家族に連絡、持ち物、タクシー手配など) □規則的な痛みが10分間隔になったら、病院に連絡する □大量出血など緊急事態は救急車を呼ぶ |
妊娠37週 | ||||
妊娠38週 | ||||
妊娠39週 | ||||
約3100g | 妊娠40週 | ・妊娠40週0日が出産予定日。生まれるタイミングは赤ちゃんが決めている | ・出産予定日の週 | □予定日が過ぎても、まだ正期産なので、あせらずに待つ □近くを散歩する □妊婦健診を受ける |
約3200g | 妊娠41週 | ・妊娠41週6日までが正期産 ・42週過ぎると胎盤機能が落ちてくる |
・41週までが正期産 ・42週以降は過期産となる |
42週を超えると「過期産」となり、胎盤機能の低下や羊水の減少など、リスクが高くなるので、41週の間に分娩誘発などの処置を行うことが多い |
▼妊娠後期について、もっと知りたい方はこちら
妊娠後期(妊娠28週~40週)の過ごし方とは?症状や気をつけたほうがいいことを解説
妊娠週数に関するよくある質問
Q.妊娠したのですが、いつ会社に報告したらいいでしょう?
妊娠おめでとうございます。会社への報告は、できたら安定期まで待ちたいところだと思います。でも、妊娠したら無理は禁物。赤ちゃん第一に考えないといけません。つわりがつらくて仕事を休まざるをえなかったり、仕事中に具合が悪くなって早退したり…ということが出てくることが予想されます。実際、体調不良が続いたため、妊娠してすぐに会社に報告した、という人も多いようです。直属の上司や気心の知れた同僚などには、早めに伝えてサポートをお願いしたほうがいいかもしれません。その際に、他のみなさんへは安定期になったら伝えたい旨、話しておきましょう。
Q.出産予定日が変更されたのですが、なぜですか?
出産予定日は、月経周期が28日の場合、最終月経が始まった日から280日、排卵日から266日、というように計算するのですが、月経周期は乱れることがありますし、排卵日もずれることがあります。最終月経も排卵日も忘れた、わからない、ということもあるでしょう。不確定な要素が多いのです。
そこで、最近は10週ごろに超音波検査で胎児の大きさ(頭殿長CRLや大横径BPD)を測って、出産予定日を割り出します。最初の予定日とずれていた場合は、超音波検査のほうが優先され、「出産予定日の決定」となります。この時期の胎児の大きさは、ほぼ個体差がないので、より正確な予定日が出せるのです。予定日の変更は赤ちゃんの発達などに問題がある、ということではないので安心してください。
Q.出産予定日は、どのくらい正確なんですか?
出産予定日ぴったりに生まれる人は、約5パーセント、20人に1人と言われています。いろいろな病院やネットアンケートなどを見るとばらつきはありますが、37~41週の正期産での出産は9割以上。出産予定日をピークに、グラフの山ができています。出産予定日はあくまで目安です。37週を過ぎたら、「いつ生まれてもOK!」と気持ちを切り替えて、過ごしましょう。また予定日を過ぎてもあまり焦らずに、陣痛を待ちましょう。
Q.6月に出産したいのですが、いつ妊娠したらいいですか?
出産予定日を出す方法に、ネーゲレ概算法がありますが、逆算して計算してみましょう。下記の例は、月経周期が28日の場合です。
出産予定月=最終月経の月-3 (引けない場合は、9を足す)
出産予定日:最終月経初日に、7を足す
出産予定月6月=X月-3 ということは、Xの最終月経月は9月。
出産予定日を仮に15日とすると、X日+7なので、最終月経がスタートした日は8日です。
つまり9月8日に最終月経があった場合、排卵日は14日後の9月22日なので、この前後に性行為をすると、6月15日が出産予定日、ということになります。
しかし、月経も排卵も思い通りになりませんし、正期産も37~41週とかなり幅あるので、狙い通りにするのはなかなか難しそうです。
ムーニーサイトには、出産予定日計算ツールを搭載した記事もあるので、今後の月経予定日などを入れながら、赤ちゃんの誕生日を予測してみるのもいいですね。
▼出産予定日計算ツールの掲載記事は、こちら
出産予定日の計算方法は?予定日をカレンダーで確認
島岡先生「授かった奇跡の日々を満喫して」
出産予定日に向かって進んでいく妊娠生活。つわりあり、腹痛あり、腰痛あり、もしかしたら流産や早産の危機が訪れることもあるかもしれません。お産のこと、赤ちゃんのこと、勉強しなくちゃいけないこともたくさんあります。でも、その1つ1つが、きっと強くしなやかな母親になるために必要なステップ。すべてを前向きにとらえ、成長の糧としていけたら、いいですね。赤ちゃんを授かったことが奇跡です。その奇跡に感謝しながら、280日期間限定の妊婦生活を満喫してください。
取材協力/島岡医院(京都市南区)スタッフの皆様
はじめてのおむつ交換もあんしんの「おしりガイド」をご存じですか?
ムーニーは、赤ちゃんのおしりを置く場所がひと目で確認できる「おしりガイド」で、ママもパパも誰でも正しく簡単におむつ替えができます。
release :2025.06.10
- お気に入り機能はブラウザのcookieを使用しています。ご利用の際はcookieを有効にしてください。
また、iPhone、iPadのSafariにおいては「プライベートブラウズ」 機能をオフにしていただく必要があります - cookieをクリアすると、登録したお気に入りもクリアされます。