バースプランってどんなこと?

バースプランってどんなこと?

最近よく耳にする「バースプラン」。その名の通り「お産の計画や要望」のことです。一生に数回の貴重な体験なので、できるだけ自分の希望に合ったものにしたいですね。 ではどんなプランがあるのか見ていきましょう。

バースプランの内容

妊娠から出産までにはたくさんのプロセスがあり、そのひとつひとつを考えるのがバースプランです。お産までの流れ全体を知ることもできるものなので、じっくり考えてみましょう!

バースプランを立てる前に

ひとりの女性が一生の間に出産をする機会は何度もあるわけではありません。だから「満足のいくお産」にしたいと誰もが望むことでしょう。

では「満足なお産」とはどんなお産のことなのでしょうか。

人によっていろいろな希望があると思います。でも一番大切なのは、「ママと赤ちゃんにとって安全なお産ができること」ではないでしょうか。どんな方法であっても赤ちゃんを産むことはすばらしいことです。ママと赤ちゃんの安全を第1に、素敵なバースプランを立ててみてくださいね。

バースプランの内容

専門医の意見も参考にしつつ、自分なりのバースプランを立ててみましょう!

分娩方法

このページで紹介する分娩方法のなかで、自分がどれを希望するか検討し、それが可能な施設かどうか、また自分と赤ちゃんの体の状態が希望の分娩方法に適しているかを、産院で相談してみましょう。

入院・分娩時の処置について

特にママたちが気になるのが「剃毛」、「浣腸」、「会陰切開」の有無ですね。それぞれ何のための処置なのでしょう?

剃毛

  • 剃毛とは?分娩の際、外陰部の毛髪を剃られること。全部ではなく、下半分の外陰部のまわりだけを剃ることが多いようです。
  • なぜ必要?外陰部を清潔にするための処置で、下記の会陰切開や分娩時に裂傷がおきた場合に、縫合しやすくするためです。

浣腸

  • 浣腸とは?ご存じのとおり肛門から薬を入れて排便を促すことです。
  • なぜ必要?分娩時のいきみによって排便してしまうと、産まれてきた赤ちゃんを汚してしまうので、それを防ぐためです。また、赤ちゃんが産道を通りやすくする目的もあります。

会陰切開

  • 会陰切開とは?赤ちゃんが出てくる際、必要に応じて膣口(膣の入り口)の一部を医師がメスで切ることです。
  • なぜ必要?膣口が伸びきらないと、赤ちゃんの頭の大きさで膣が裂けて大量出血してしまうことがあります。これを防ぐための処置です。

それぞれ産院で希望が通るのかどうかを事前に確認してみましょう。もちろん産院では、安全や衛生のために必要な処置と判断した上で行われますが、希望と異なる場合には担当医と相談しましょう。

夫の立ち会い出産

夫の立ち会い出産が増えていますが、産院によっては安全や衛生面から受け付けていないところや、両親学級への事前参加を立ち会いの条件にしているところなどがあるようです。

希望する場合は産院選びの際に、可能かどうか、できる場合の条件など確認しておきましょう。

カンガルーケアの有無

「カンガルーケア」とは、うまれた直後の赤ちゃんを、ママの胸にのせてスキンシップをはかること。もともとは新生児室に入院が必要な赤ちゃんとママの結びつきを高めるために行われた方法です。いまは一般的な分娩の際にも、分娩直後に赤ちゃんを胸にのせて、自然にママのおっぱいを吸わせるということが多くの産院で行われています。

入院する部屋

個室なのか大部屋なのか、また、母子同室か母子別室かなども気になるところですね。最近では、個室でホテル並みのサービスが整った産院も増えてきました。産院選びの楽しみのひとつにもなりそうです。ただし、サービスがよいところは費用がかかることも心しておきましょう!

授乳指導について

初めて赤ちゃんにおっぱいをあげるときは、どうやったらいいかきっと戸惑ってしまいそうですね。授乳指導の丁寧さは産院によって異なるようです。どのような指導があるか、事前に尋ねてみるとよいでしょう。

沐浴指導について

「沐浴」とは、まだおとなと同じお風呂に入れない新生児の赤ちゃんを、ベビーバスなどで洗ってあげること。 産後の入院中に、看護師さんや助産師さんの指導のもとでママ自身が練習させてもらえると安心です。できるかどうかは産院によって異なりますので、あらかじめ確認しておきましょう。

分娩方法の種類

バースプランの最大の山場はなんと言っても分娩そのものでしょう。 最近では分娩の種類は豊富にありますが、産院の先生と相談し、自分と赤ちゃんの状態に合った安心な分娩方法を検討しましょう。

分娩の種類は、赤ちゃんが出てくる場所、分娩する場所や分娩台の種類、分娩時の姿勢、分娩時の呼吸法、麻酔の有無など、分類の仕方もさまざま。すべての産院で対応しているわけではないので、産院選びの際にどの分娩方法が可能か尋ねておきましょう。

赤ちゃんが出てくる場所による種類

経膣分娩

一般的な、産道を通って膣から赤ちゃんが出てくる分娩です。以下で紹介するさまざまな分娩方法は、経膣分娩の痛みや精神的な不安を少しでも軽減させるために考えられたためと言えるでしょう。

帝王切開

本人の意志で計画するバースプランとはちょっと異なるかもしれませんが、帝王切開とは経膣分娩では母体、赤ちゃんともに危険があると判断された場合に、おなかを切開して子宮から直接赤ちゃんを取り出す方法です。

予定帝王切開

妊娠中の健診であらかじめ経膣分娩が難しいと判断された場合に計画的に行う帝王切開です。

緊急帝王切開

妊娠中や分娩時の緊急事態に行う帝王切開です。

お産は何がおこるかわからないものなので、以下で紹介するバースプランをたてていても、万一の場合には、ママと赤ちゃんの健康を守るために帝王切開などになる可能性があることも理解しておきたいですね。

分娩時の姿勢による種類

普通分娩

「普通」というより「一般的」な分娩台で、寝た姿勢で出産する方法です。

座位分娩

座った姿勢で分娩できる、特別な分娩台を使った方法です。座った姿勢の方が寝た姿勢よりもおなかに力が入りやすく、赤ちゃんが骨盤にそって自然に下がりやすいと言われています。座位用の分娩台がある産院に限られます。

フリースタイル分娩

ママ自身が、自分がラクだと感じる姿勢で産むことができる方法です。「立てひざ(向かい合ったパパの首につかまる姿勢)」、「両手両膝を床に付ける」など、自分がいきみやすい体勢を選べます。助産院ではこの方法が多くとられますが、病院、医院の場合は取り入れられているところは限られています。

水中分娩

小さいプールのような場所で、30度くらいの温水の中で行う分娩法です。入浴効果で陣痛の痛みをやわらげる効果があります。水中分娩の設備がある産院に限られます。

呼吸法による種類

ラマーズ法

フランスのラマーズ博士が開発した方法で、本来は呼吸法と補助動作を組み合わせた方法です。呼吸に集中することで陣痛の痛みをやわらげる目的があります。事前に母親学級などで呼吸法をトレーニングしてお産に臨みます。

ソフロロジー

ヨガと禅の呼吸法を取り入れ、精神統一することで分娩時の不安感や恐怖心を取り除いて、リラックスしてお産に臨む方法です。こちらも母親学級などでの事前のトレーニングが必要になります。

分娩する場所による種類

自宅出産

住み慣れた自宅に助産師に来てもらって、家族に囲まれて出産する方法。妊娠経過に問題がない場合にのみ可能で、事前に助産師や健診時の医師との入念な相談、準備が必要です。

LDR

陣痛(Labor)・分娩(Delivery)・産後の回復(Recovery)までを1つの部屋で行う方法。普通の入院室のような部屋に、医療機器や分娩台の機能を果たすベッドが準備されているため、陣痛室から分娩室への移動をせずに済むメリットがあります。この設備がある産院もまだ多くはなく、また費用がかかるデメリットがあります。

その他の分娩(薬などの使用)

無痛分娩・和痛分娩

陣痛をやわらげるために麻酔を使う分娩方法です。主に局所麻酔のため、意識ははっきりしていますし、赤ちゃんが産道を通る感覚は得られます。麻酔の量で痛みの度合いを調整しながら分娩を進めるため、痛みが全くないわけではありません。

痛みに対する恐怖心が強い人や、高血圧などで心臓に過度の負担をかけてはいけない人に有効です。母体への安全性はまず問題はありませんが、ごくまれに母体の血圧が下がることなどがあるので、あらかじめ医師と相談が必要です。欧米では主流となっている分娩方法です。

誘発分娩

陣痛促進剤などを用いて分娩を誘発する方法です。出産予定日を大幅に過ぎた場合や、胎盤機能低下など、母体と赤ちゃんに危険がある場合に医師の判断で行われます。

アロマセラピーの利用

近年人気のアロマセラピーによる香りの効果で、お産の痛みを和らげる方法です。エッセンシャルオイルの香りと、オイルを使ったマッサージによるものがあります。この方法を取り入れている産院もまだ多くはありませんので、産院選びの際に確認してみましょう。

「自然分娩」って?

一般的には妊娠の経過が正常で、「自然に陣痛が来るのを待ち、お産の流れにそって自力で経腟分娩をすること」を指すようです。これには母子の安全を確保するために、分娩監視装置をつけたり、点滴を行ったり、分娩中の状況に応じて鉗子を使った分娩や吸引分娩も広い意味では含まれます。

本来の「自然」を追求すると、昔ながら助産院で、上記のような医療器具や薬に頼らない分娩方法こそ「自然分娩」と考える人も増えているようです。

分娩方法によっていい悪いがあるわけではありません。

どんな方法であっても赤ちゃんを産むことはすばらしいことです!

まず母子ともに安全で、ママと医師や助産師さんの相互理解のうえで進められた分娩であることが一番大事なことですね。

update : 2018.10.01

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